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SCP-XXXX-JP
アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPはサイト-8168の異常生物収容室に収容されています。収容室はクラス1防霊収容庫と同様の素材を使用し、温度/湿度ともに日本の夏季を基準に保たれています。給餌は1日に1度、降霊部隊れ-0(“精霊馬の厩務員”)がスラント霊素固着波生成器1および除霊符を用いながら適切に行ってください。
説明: SCP-XXXX-JPは捕食対象に異常性を持ったハナカマキリ科(Family Hymenopodidae)に属する生物種です。この異常性が一般的なハナカマキリ科の生物種との生態的乖離の誘因となっています。SCP-XXXX-JPは日本固有の生物種であり、日本以外の発見事例はありません2。
SCP-XXXX-JPは魂型クラスD霊的実体3の霊素を主食とします。SCP-XXXX-JPが有する視覚器は個眼4を霊視的位置5に置くことで30cm範囲の霊的実体を視界に捉えることができます。SCP-XXXX-JPが魂型クラスD霊的実体を捕獲して霊素を”捕食し”霊的実体から剝離すると、霊素は本来の性質を失いSCP-XXXX-JPが活動に使用するエネルギーとして代謝6に用いられます。代謝中の霊素を“分解する”能力は特異的であり、現在も研究が進められています。
SCP-XXXX-JPの生態的特徴として、産卵を8月下旬7に行います。これは産卵のための栄養を8月上旬に貯蓄することが容易であったためと考えられます。なお主食が魂型クラスD霊的実体の霊素であるため、SCP-XXXX-JPは墓地/墓所が基本的な生息環境です。次に一般的なハナカマキリはラン科の植物を擬態モデルとしていますが、SCP-XXXX-JPはキク科/アブラナ科/アヤメ科の白色個体などで、その擬態モデルは多岐にわたります。これはSCP-XXXX-JPが効率的に魂型クラスD霊的実体の霊素を捕食するために、仏花に含まれる花を擬態モデルにしているためと考えられます。
補遺: 現在SCP-XXXX-JPは野生絶滅したと見做され、財団が飼育する53匹のみ生存が確認されています。そのため将来的に絶滅によるNeutralizedへのクラス変更が懸念され、保護の観点からSCP-XXXX-JPの絶滅を阻止する方法について協議されています。この野生絶滅は、8月上旬に行われる伝統的な一連の魂型クラスD霊的実体の仏教的召喚儀式8が形骸化し、正確に行使できる人数が大幅に減少したことで、SCP-XXXX-JPが産卵期に十分な栄養を摂取できなかったことが原因と考えられます。
読んでいただきありがとうございました。
見ていただきたい点
・説明不足はないか
・報告書として読みやすいか
・オチについて
他にも改善点があればよろしくお願いします。
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ジャンル
アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史任意
任意A任意B任意C- portal:7539862 (06 Jul 2021 11:12)
拝読しました! 仏花とハナカマキリという斬新な組み合わせは、とても面白かったです。短いながら、ちゃんとオチがあるのも好感触です。ただ、以下の点が気になりましたかね?
1. 無理に危険にする必要はないかも?
この部分がイメージしづらい上に、「仏花に擬態して魂を食べる」という本筋にあまり寄与していない気がします。個人的には、食べた魂を栄養に置換するプロセス(お腹の中で無理矢理実体化させて、消化するとか?)などを描写し、生物としてのリアリティを高めた方が、記事の軸がしっかりすると思うのですが、いかがでしょうか?
2. ハナカマキリが日本に生息しているのは不自然かも?
ハナカマキリの生息地は東南アジアなので、日本のお盆とはあまりイメージが結びつかない気がしますかね。もちろん、異常な生物なので何でもありと言えばそうなのですが、生物系SCPには生物学的リアリティが求められるのも確かです。以下のような改稿案を考えてみましたが、いかがでしょうか?
日本では擬態するランの花が野生に咲いていないため、かえって目立ってしまって獲物が取れない。そのためほとんどは死んでしまったが、一部が突然変異で魂を食べる能力を獲得、さらにお盆という日本の風習を利用するようになり、日本に適応した……とすればいけるでしょうか? ただ、ご都合主義っぽい書き方にならないよう、気を付ける必要はありますね。
東南アジアでも仏教は盛んですし、仏花を備える行事も多いでしょう。ただ、日本のようにお盆が廃れて絶滅の危機、というオチが使えなくなりますねえ……コロナ渦で行事が減って(こちらのニュースなどが参考になるでしょうか)、などに変えればいけるでしょうか?
好き勝手申し上げましたが、少しでも参考にして頂ければ幸いです!
ご批評ありがとうございます。
まず
とのことですが、まさにその通りです。霊素を食べる生物、という漠然としたものについて考察した時に思いついたイメージをそのままの状態で入れていました。本作にはそぐわないので、別の機会にこの設定を盛り込もうと思います。
次に
とのことですが、ハナカマキリは確かに日本には生息していませんでした。しかし、日本に仏教が入ってきてお盆の文化が発展したころから存在していた……というイメージがあるので「ペット」や「東南アジア」というイメージにそぐわないものは憚られます。申し訳ありません。
代わりに、ヒメカマキリという日本固有のハナカマキリ科に属する生物がいたので、SCP-XXXX-JPも日本固有のハナカマキリ科に属する異常生物ということにさせてください。
この記事にかけていた部分を見つけることができました。
ご批評について、重ねてお礼申し上げます。