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アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid Keter
特別収容プロトコル: 現在SCP-XXXX-JPは長野県██山1で約850,000本が管理下にあります。██山はフロント企業の私有地とすることによって民間人の侵入を防いでいます。SCP-XXXX-JPの個体数を減少させるため、伐採/非異常な樹木を植林/堅果の回収/幼木個体の抜根が適切に行われています。新たなSCP-XXXX-JPが██山外部で発見された際、別紙の手順に従って駆除を行ってください。
説明: SCP-XXXX-JPは生態的異常性を有するミズナラ(Quercus crispula Blume)です。19██年発見時、██山で約1,320,000本のSCP-XXXX-JPで構成された原生林が確認されました。SCP-XXXX-JPは種子の重力散布能力にある異常性を除けば、生活環および大半の遺伝子情報において学術的な同名個体と差異はありません。
SCP-XXXX-JPは種子の重力散布のためにその堅果を落実させる際、独自の概日リズムを用います。この概日リズムを成立させる要素は複雑で、中には既存の生物学理論の範疇を完全に逸脱したものも含まれます。この概日リズムのシステムは例外なく次世代に遺伝されるため、堅果を落実させる瞬間がSCP-XXXX-JP全個体で同期します。これによりSCP-XXXX-JP全個体が有する全ての堅果は同時に落実します。概日リズムには一定の規則性があると推定されていますが、現在まで解明されていません。落下間の周期の長短はSCP-XXXX-JPの成長を妨げることはなく、堅果の総数は落下するまで増加傾向にあります。

堅果の断面図
SCP-XXXX-JPの堅果を非異常なミズナラと比較すると、殻斗(図のB)の防御能力が高く外部からの圧力で劈開することは困難であり、また渋皮(図のC)に含まれるポリフェノールが高濃度であることが判明しました。これらは原始的な防御機構で、これらが原因で餌としての種子散布を行えず、██山外部に分布範囲を拡大できなかったのだと推測されます。またSCP-XXXX-JPが異常な重力散布能力を獲得するように進化したのは、上記の防御機構によって小動物の埋土による種子の保湿を行えなかったためと提唱されており、事実として多層になった堅果の中層/下層にあるものは乾燥から免れています。
補遺-1: 地質学調査の結果、██山の土壌構成要素の約98.9%がSCP-XXXX-JP由来の腐植土であることが判明しました。このことから██山はSCP-XXXX-JPにより形成された地形と断定されます。しかしSCP-XXXX-JPを有する最古の地層は未だ特定されていません。
更なる調査により██山の土中には無数のSCP-XXXX-JPの堅果が土壌になることなく出芽可能な状態で存在することが判明しました。地形変動などにより██山が崩壊した場合、自然界では発生し得ない1つの生物種による大規模な種子流出によって、SCP-XXXX-JPと非異常な樹木種との苛烈な種間競争が発生することが推定されます。分析の結果、この種間競争の発生は生態系均衡の崩壊の誘因に充分成り得ることが算出されました。財団が介入することでその状況は融和可能ですが、完全な抑制には成り得ません。
これを受けて██山の土壌を回収するためにSCP-XXXX-JPの伐採作業が行われ、約400,000本のSCP-XXXX-JPが回収されました。しかしこれ以上の伐採を継続すると大規模土砂災害につながることが判明し、SCP-XXXX-JPの種子流出を考慮して作業は中止されました。現在は精緻な██山のモデルを製作し、伐採するSCP-XXXX-JPの裁定/土壌量の調整が行われています。この伐採プロトコルは順調に進行していますが、██山付近で大規模な地形変動が発生した場合の処置については現在も協議されています。
補遺-2: 地質学調査により、██山付近では少なくとも5回を超える大規模な地形変動があったことが判明しました。これらの地形変動によりSCP-XXXX-JPの種子が流出した可能性は極めて高く、ほぼ確実に██山外部にもSCP-XXXX-JPが存在することが予測でき、██山と比較すると小規模なSCP-XXXX-JP分布領域が存在することが推定されます。しかしSCP-XXXX-JPと非異常なミズナラ個体との判別は極めて困難であるため未だ発見できていません。この潜在的な収容違反の可能性などからオブジェクトクラスがKeterに再分類されました。
読んでいただきありがとうございました。
見ていただきたい点
・説明不足はないか
・報告書として読みやすいか
・オチについて
他にも改善点があればよろしくお願いします。
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ジャンル
アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史任意
任意A任意B任意C- portal:7539862 (06 Jul 2021 11:12)
現状dvです。そこそこ痛い点として、「落下する物質が大量に溜まっており落下したらやばいよ」オチの短い記事として先行例があります。魅力自体もこちらは情景自体が不思議+画像によるイメージの具体化による独特の雰囲気がオチに加えて存在しています。
先行記事関係なく気になった点としては、単純に生物の生態として見たときに合理性が感じられませんでした。個人的に生物系オブジェクトについてはエモ系の雰囲気記事(一例)や振り切ったギャグ系以外は異常性にある程度合理性があった方が良いと思っているのですが、このミズナラについては堅果落下の周期一致は良いとしても破壊耐性については話の都合上取ってつけたような感じがしてしまいました(もちろん破壊耐性は生存の上で大いに役に立つでしょうが、落下周期とは完全に別の異常性であるため一つの生物に2つの無関係な異常性が付いているという事になり、それは流石に都合が良すぎると感じました)。
批評ありがとうございます。
先行例を拝読しましたが、確かにあちらの方が情景が面白かったように感じました。
こうなるとやはり、本作はあきらめた方がいいのでしょうか。
それはそうとご意見ありがとうございます。もう少し推敲してみようと思います
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