アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは通常不透明なビニールシートで保護します。SCP-XXX-JPを含む建物は高い塀で囲み、周囲に監視カメラを設置した上でカバーストーリー「老朽化のため立入禁止」を適用します。毎年の「中秋の名月」付近の満月の夜1に月待ちイベント(詳細は後述)を実行してください。イベントの間、建物の出入口にはDクラス職員から雇用した警備員2名を遠隔爆破が可能な首輪型爆弾装置を装着の上配置してください。侵入を試みる民間人がいた場合は迅速に確保し尋問後、クラスA記憶処理を行い解放してください。
月待ちイベント詳細
イベント担当職員は必ず映像及び通信機器を用いてSCP-XXX-JP及びDクラス職員を観察してください。イベント中、Dクラス職員以外の担当職員がSCP-XXX-JPを中心とした半径2000mの範囲に進入することは禁じられます。
機動部隊そ-1(天気雨)はSCP-XXX-JPから2000mの位置に待機し、必要に応じて██████を使用しSCP-XXX-JP近辺の雲を除去した上で、イベント終了まで晴天を維持してください。
イベントに備えてSCP-XXX-JPを覆うビニールシートは昼間のうちに撤去します。イベント中、視覚に問題のないDクラス職員1名をSCP-XXX-JPの下に待機させてください。予備の人員としてDクラス職員2名を付近に待機させてください。SCP-XXX-JPから満月を視認できる時刻になり次第、Dクラス職員にSCP-XXX-JPを通して満月を視認するよう指示します。夜が明けた後、このDクラス職員に異常性が発生していることを確認してください。
イベント中はSCP-XXX-JPから1360mの地点にDクラス職員を1名、更に80m離れた地点に1名を配置します。夜が明けた後、この2名には異常性が発現していないことを確認してください。
イベント終了後、翌日の昼間にSCP-XXX-JPには窓に対しての一般的なメンテナンスが行われた後、再度ビニールシートが取り付けられます。
説明: SCP-XXX-JPは██県███市の山間に建設された、███病院(19██年に廃業)の閉鎖された保養施設に存在する天窓です。SCP-XXX-JPは建物内に存在する中庭の天井に取り付けられており、通常であれば中庭から空を見上げることが可能です。
SCP-XXX-JPの異常性は、毎年「中秋の名月」付近の満月の夜に発生します。この夜にSCP-XXX-JPを中心に半径1360mの範囲に存在する人間は、現在時刻に関わらず常に空が夜空であると認識するようになります。また、月の満ち欠けと太陽が認識できなくなり、常にこれらを満月と認識するようになります(以下、この影響を受けた人間をSCP-XXX-JP-1と呼称)。この影響範囲は毎年80mずつ拡大します。SCP-XXX-JP-1への変化は永続的なものであり、いかなる記憶処理でも取り除くことは不可能です。
この変化により、SCP-XXX-JP-1は夜明けが近づくにつれ急激に不安を訴えるようになります。その後「満月だけが輝いている永遠に続く夜に閉じ込められた」と感じるようになり、ほとんどのSCP-XXX-JP-1は強い不安、鬱、強迫性障害などの精神症状を訴えます。内分泌的にはメラトニン2の分泌が増加するため睡眠時間が増加し、体内時計の乱れや活動量の低下がみられます。結果、ほとんどのSCP-XXX-JP-1が数年以内に肉体的、精神的な衰弱により死に至ります。
数年にわたる調査で、SCP-XXX-JPはその年の「中秋の名月」付近の満月の夜にSCP-XXX-JPを通した満月を視認した人物がいた場合には、影響範囲全体への異常性は発現しないことが判明しました。この場合、SCP-XXX-JP-1と変化するのはその人物のみであり、範囲の拡大もみられませんでした。SCP-XXX-JPから満月を視認できる時間はおよそ15分間ですが、この間に一瞬でもSCP-XXX-JPを通して満月を視認した人間はSCP-XXX-JP-1へと変化します。この発生は直接SCP-XXX-JPを通した視認に限られ、映像記録には及ばないことがわかっています。
SCP-XXX-JPは20██年9月、██県███市の市立病院に「いつも暗く、今が昼か夜か分からない」「常に空に満月が見える」との症状を訴える人間が複数人受診したことで発覚しました。別件で当病院に潜伏していたエージェントが異常存在による影響を疑い、財団に調査が依頼されました。異常性の発現が年に1度のため調査は困難を極め、異常性の特定までに複数人のフィールドエージェントがSCP-XXX-JP-1へと変化し、影響範囲は発覚当時の範囲とみられる960mから1360mへと拡大しました。
閉鎖された保養施設は、上記の症状を訴え市立病院を受診した民間人█名の自宅から、ほぼ等間隔に位置していました。異常存在の可能性が高い建物としてすぐに財団のフロント企業が購入し、詳細な調査が行われました。発見当初、SCP-XXX-JPの真下には白骨化した遺体があり、歯型の一致から2000年代前半に行方不明となった███病院の元院長であると断定されました。発見の状況より、元院長とSCP-XXX-JPの発生には関連があると考えられており、詳細を調査しています。
現在、SCP-XXX-JPから半径2km圏内の民間人を外部へと移転させる計画が進行中です。
補遺1: SCP-XXX-JP-1インタビュー記録
補遺2: 現在までに、民間人では██人のSCP-XXX-JP-1が発生しています。現時点で約6割のSCP-XXX-JP-1が衰弱のため死亡しており、生存中のSCP-XXX-JP-1のうち約半数が現在入院中です。
補遺3: SCP-XXX-JP-2
収容されたSCP-XXX-JP-1の一部に、メラトニン分泌の減少、アドレナリンの分泌亢進、テストステロン3の分泌亢進が報告されました。それに伴い、睡眠時間の減少、攻撃性の上昇、体毛の増加とともに、錯乱、自傷行為、脱走企図がみられました。この状態の人間をSCP-XXX-JP-2と分類し、サイト-8141に移送の上で監禁や拘束などの収容措置をとってください。民間人のSCP-XXX-JP-2は現在までに█名が確認されています。
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- portal:7535330 (13 Jul 2021 01:27)
批評
一応Dクラスへは小型爆弾装置をつけるだとかそういう殺害装置をつけておいた方が良さそうに思います。
総評
NV…でしょうか、正直何がどう起こってこの異常が発生したかの考察という要素はあるとは思うのですがいかんせん情報量が少な過ぎます。その為、性質をほぼ理解できていないと考えこの様な評価となります…
記事作成頑張って下さい。応援しています。
枝葉より幹を太くしようと思うのでいったん批評取り下げます。
内容練ってからまた上げようと思います、ありがとうございました!
・全体、評価
DVとさせていただきます。
出来事が連なっていますが、物語に奥行きがあまり感じられませんでした。つまり、「ここに深い謎がある」や「こんな感情が読み取れる」、「こんな背景を察することができる」や「こんな感情が湧いてくる」などの、記事を面白くする要素ですね。これらを何か核に定めると面白さが見えてくると思います。
・異常性
天窓からなぜ半径1kmまで影響範囲があるのかが気になりますね。例えば天窓越しに空を見ると影響を受ける、ですと、天窓の何かが視覚に影響を与えていると想像できますが、天窓の周辺でも同様の現象があるとなると、これは電波か何かを放出しているのか?など、かなり無理な想像が必要になります。
・新規性、特異性
これは「周囲の人間が、どんなときも満月の夜に感じるようになる天窓」という内容ですよね?SCP-040-JPを始めとして、認識災害やミーム災害など多くの作品が既にあり、新しさの勝負は厳しいでしょう。
・構成
先程述べた通り、謎や感情などが少なめです。「なぜ」このような異常性が発生しているかや、「なぜ」死亡事故が起きてしまったかなどを記事内で突き詰めると深まりが生まれるはずです。
・文体、フォーマット、誤字脱字
数字に不要な黒塗りが多いように感じます。計画部分の数字などは隠すべきではありません。
・気になったところ
メタタイトルの意味するところは気になりますので、改稿の際はスポイラー(解説)をどこかに載せていただけると考えやすくなります。