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「この書類ハンコ押しといてください!」
「SCP-████-JP、実験結果上がりました!」
「scp-006-jp/SCP-006-JP用の死体の腐敗進んでます、新しいの手配しといて下さい」
「scp-240-jp/SCP-240-JP、収容違反しました!0匹がケージにいません!」
その時、サイトオフィスは報告を伝える声の喧騒に包まれていた。本来ならこんな大声を上げる必要なんてない。しかし、全員が多忙な状況では机の前に移動するのも手間というものです。
そのころの私は「最悪なタイミングで転職してしまった」とか考えていたはずです。
信濃中央新聞社からその記憶力の高さを見込まれて財団に引き抜かれた時は驚いたし、そんな組織にヘッドハンティングされたというのが嬉しかったんですよ。1事実として、その時の3ヶ月前まではこんなに多忙じゃなかったです。scp-2999-jp/SCP-2999-JPが発生して、異常性を持っていた職員が軒並み収容室送りになっちまったと先輩は言いました。
それを聞いた時私は…正直に言って、そこまでする意味はあるのか?と思いました。私は雇用の話がでたとき、財団サイトを見学させてもらいました。その時、異常性を持った職員2を見て、「そんなことしてる組織ならこういうこともあるか」と思った覚えがあります。
そして当時、財団は慢性的な人手不足でした。ヘッドハンティングなども活発に行われました。危うくヴェールが取れかけるほどには。そんな状況だからこそ、管理が杜撰になった。
大規模な収容違反が発生しました。原因はあらゆるプログラムを未知の形式のファイルに変換させる異常性を持ったオブジェクトだったはずです。それは最寄りのサイト…当時私が勤務していたサイトです…に運び込まれました。フィールドエージェントの報告をオペレーターが取りこぼしたらしいですが、詳細は不明です。とにかく、扉を開くためのカードリーダーは全部ダウンしました。オブジェクトの部屋を監視するカメラも、オブジェクトの管理をしていたAIもです。収容違反を示すアラートすら鳴りませんでした。オフィスから出ようとした誰かが異変に気がつきました。パニックが起きなかったのは幸運だったと言えます。なんとか私たちはドアをこじ開け、各々が事態を改善しようと動きました。私を除いて。
私は収容違反に遭遇したのは初めてでした。お恥ずかしい限りですが、私は逃げようとしていた筈です。気がつけば一人になっていました。目の前に赤い布が瞬間移動して出てきた時には全てが遅かった。奴は私に覆い被さろうとして…横から伸びてきた手に掴まれました。彼女は腕を切り裂かれ、血を吸われましたが、それでも布を抑え続けました。布は彼女の力によって燃え尽き、私は命を救われました。
その後は、なにがどうなったのかは覚えていません。気がつけば全てが終わっていて、オブジェクトの収容状況は改善されました。SCP-2999-JP実体を含めて。
私は異常なのはこの状況である、と考えました。SCP-2999-JPとして認定されるべきは彼女らではなく、今の状況ではないかと。個人的に調査を実行し、可能な限りのパスワードと隠蔽をかけて個人的なラップトップに保存しました。しかし、AIにはそんなもの効果はありません。私は勾留され、尋問を受けました。その後、記憶処理を受けましたが私は元来記憶力が強いようで、強く抵抗し続ければ記憶処理にすら抗うことが可能でした。記憶処理が効かなかった私はSCP-2999-JP-B個体として収容されました。
5ヶ月ほど経ったころでしょうか。収容室の扉が開き、「出ろ」と促されました。連れて行かれた先にはモニターがあり、ビデオ通話が繋がっていました。なんと通話相手は倫理委員会であり…臨時的な欠員補充の要請でした。その頃、講堂の利用許可を巡って倫理委員会への風当たりは強くなっていました。倫理委員会のメンバーに欠員が出ても、誰も参加を受諾しないほどには。
そうして私は訴え続けました。倫理委員会として、財団職員として、SCP-2999-JP実体として。なにより、人間として。当たり前ですが私と倫理委員会はさらに強い風評を受けました。暗殺されかけたことも1回ではききません。なんとO5から私の終了が提案されたこともあるそうです。一時は保留となりましたが、O5の中で事態がおかしいことに気がつき始めると、話は流れました。
私は12月のあの日、達成感と涙に包まれていました。倫理委員会の臨時所属期間は終了し、サイトでは様々な目を向けられるであろうにも関わらずです。
…私が話せることはこれぐらいです。後は、お任せします。
本来私はこんな取材を受けるような人物ではないんですけどね…私は訴え続けただけです。それは誰にでもできることですから。
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- portal:7503672 (25 Nov 2021 22:37)
これは気にするか否かだと思うんですが、シリアスに進行したい内容で具体的な他のオブジェクト名を内容に関係なく出すと若干ノイズっぽい感じがします。「オブジェクト収容用の死体」とかで言い換えられますし、その後に大規模収容違反が出てくる内容で安易に収容違反するオブジェクトを出してほしくないかなと思います。
分かりにくい箇所があるのと全体として盛り上がりに欠けるのが問題だと思います。
分かりにくい箇所は2つほどあります。むしろこの辺りをあやふやに書いているので盛り上げらせることができていないとも言えます。
1つは大規模収容違反の箇所です。途中から「彼女」なる存在が登場し、その働きで主人公はオブジェクトから解放されますが、この彼女がどんな人物なのか、どのような動きをして主人公を庇ったのかなどの描写が足りません。火炎を操る人物であることは分かりましたが元々どういった環境にいたのは判然としないので2999-JPとして再収容されても悲しさが生まれません。彼女がどんな性格をしているのかを含めて、主人公に「SCP-2999-JPとして認定されるべきは彼女らではなく、今の状況ではないかと」と言わせるような人物であることをエピソードを通して描写してください。できれば収容違反だけでなくそれ以外の場面にも登場させられるといいでしょう。
2つ目は「訴え続けた」に関する部分です。ただ訴えたことばかりが強調されており内容について触れられていません。どこでどのように何を訴えたのか、情報が足りないので主人公への共感が難しいです。このTaleで主人公の活躍パートとなるのは間違いなくココです。ココで懸命に上層部に抗う様子を描写を描くことで盛り上がりを作っていくことができるでしょう。暗殺もさらっと流すのではなく実際に撃たれるぐらいまで書いてしまっていいかもしれません。そこでも訴え続けることで主人公のキャラクターを表すことができ、その結果展開が変わるのであれば「勝利」を掴んだとして読者はカタルシスを得られます。つまり評価を得やすくなります。またこのパートで「彼女」を主人公の中でちらつかせると正義感ではなく「好意を抱いている人物に恩を返したい」という共感しやすい動機が作れます。
難しいかもしれませんが、これをきっちりやるとオチとなる「私は訴え続けただけです。それは誰にでもできることですから。」の重みが倍増するでしょう。
しばらく更新が見られないため、この下書きのステータスを「批評中断」にしました。下書き批評を受ける準備が整ったならば、お手数ですが、改めて下書きのステータスを「批評中」に変えていただくようお願いします。
Tech Cap. of SCP-JP
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