SCP-XXX-JP 極限食

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クレジット

タイトル: SCP-XXX-JP - 極限食
著者: Childream
作成年: 2022

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: 現在、SCP-XXX-JPの完全な収容に至っていません。新たなSCP-XXX-JPの存在が確認された際は、発見場所を管轄する支部が回収作業員を現場に派遣し、付近のサイトで乾燥を避けた状態で保管されます。現在までに回収されたSCP-XXXX-JP群はサイト22の低危険度物品保管用庫に保管されています。

説明: SCP-XXX-JPは微弱な認識災害効果を有する複数の実包に当てられた指定です。現在までに財団は計10個のSCP-XXX-JPを収容しています。各SCP-XXX-JPに認識災害効果を有する以外の異常性や破壊耐性は確認されていません。オブジェクトは回収地点で最も使用されていた実包と共通した外見、構造を持っています。また、オブジェクトは過度な劣化、損傷等の要因で発射不能な状態となる事で認識災害効果を喪失する事が判明しています。

SCP-XXX-JPは直接触れた対象に認識災害による嗅覚の改変、及び味覚の低下を引き起こします。この認識災害により対象はSCP-XXX-JPを構成する金属の匂いをわずかに甘い匂いとして知覚するようになります。

SCP-XXX-JPが製造段階の弾薬や各国の弾薬庫から発見されない点、現在までに回収されたSCP-XXX-JP郡が戦時中、紛争中の兵士の食道内部あるいは排泄物から発見されている点から、オブジェクトの異常性は後天的なものであると推測されています。

SCP-XXX-JPはかつてAO-965-FR "直接触れる事で一時的に嗅覚の異常をきたす弾丸"としてフランス支部、AO-CN6824"触れると甘い匂いのする弾丸"として中国支部に保管されていました。1943年に当時レニングラード包囲戦の最中であったサイト-90付近にて大量の弾丸を飲み込んだ跡が確認される変死体が複数報告された事で調査が行われ、三つのSCP-XXX-JPが発見されました。この発見をきっかけに暫定的なナンバリングが与えられていましたが、その後の1946年に沖縄県伊江島にて新たなSCP-XXX-JPが発見された事でSCP-XXX-JPとして正式に指定されました。

SCP-XXX-JPが民間人に発見される可能性は極めて低く、またSCP-XXX-JPが引き起こす異常性が限りなく小規模な物であるため、SCP-XXX-JPを積極的に回収する試みは行われていません。

付与予定タグ: scp jp keter 感覚 嗅覚 軍事 国外収容 認識災害 武器 ミーム 味覚

+ スポイラー&批評していただきたい点

"スポイラー"
SCP-XXX-JPは極限状態に陥った人間の｢人生の最後くらいは美味しい物を食べて死にたい｣という願いが引き起こす奇跡の副産物です。このような現象はSCP-XXX-JP以外でも発生していますが、後にオブジェクトとして異常性が残るのは人工物である弾丸を媒体したケースのみであるという裏設定があります。

"批評していただきたい点"
①報告書としておかしな所はないか
②アイデアは面白いか、そのアイデアを上手く活かしきれているか
③誤字、脱字
大きく分けてこの3つが気になっている点になります。よろしくお願いします。

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  PKTAoyos 06 Aug 2022 02:22

  読んだよ‼

  SCP-XXX-JPの完全な収容は実行不可能です。
  の、実行は
  また、オブジェクトの積極的な回収は財団が締結した各国との協定内容に反する恐れがあるため、SCP-XXX-JPの回収作業は無期限に停止されています。
  があるのでいらないと思います。

  あとは、
  判断不能
  ではなく判別不能の方が良い気がします。

  UV

  どうでもいいこと

  判断↓
  ある事柄について、考えをまとめて定めること。その断定した内容。

  判別↓
  みわけること。特に、はっきり区別すること

  Childream 06 Aug 2022 02:58

  + 批評ありがとうございます！！

  SCP-XXX-JPの完全な収容は実行不可能です。
  の、実行は
  また、オブジェクトの積極的な回収は財団が締結した各国との協定内容に反する恐れがあるため、SCP-XXX-JPの回収作業は無期限に停止されています。
  があるのでいらないと思います。

  内容が重複してましたね、実行を無くします。

  判断不能
  ではなく判別不能の方が良い気がします。

  異常性の有無を判断できるかで考えていましたが、確かにこの文脈だと判別不能の方が適切ですね。
  訂正します。

  UV

  やった！！！嬉しい！！！(語彙力消失)

  Tutu-sh 06 Aug 2022 03:16

  + 拝読しました

  現状NV寄りDVです。設定として悪くはないと思いますが、展開が起承転結の起で終わってしまっており、物足りなさを覚えました。本サイトに投稿された作品ではありませんが、男性器を不味いウインナーに置換して食用にするコンドームというオブジェクトの原稿に目を通したことがあり、同様に従来は可食でない物品を食べてしまうという共通点のある作品としてはインパクトで負けているように思います。

  もっと銃弾や戦争という要素を活かしてみると良いのではないかと思います。例えば物資が底をついて味方からの補給も届かない環境下を綿密に描いてそこで初めて口に入れる様子を描写するとか、（味という観点からは外れますが）口を介さず腹に直接撃ち込んで食事をするだとか、そういった過酷さというのは銃弾・戦争という要素から描写しやすいと思います。場合によっては『火垂るの墓』のドロップのような印象的な使い方もできるかもしれません。
  もし現状の短い記事を維持したいという思いがあるのだとしても、こういった要素を突き詰めてインパクトを強める、というのは大事かなともいます（短いなりに印象を強める手法はあるかと思います）。
  

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  特別収容プロトコル:オブジェクトの特性からSCP-XXX-JPの完全な収容は実行不可能です。また、オブジェクトの積極的な回収は財団が締結した各国との協定内容に反する恐れがあるため、SCP-XXX-JPの回収作業は無期限に停止されています。

  特別収容プロトコル:の後に半角スペースが挿入されていません。また「協定内容」に関しては単なるフレーバーテキストなのかなとも思いますが、物語の本筋に関わっておらずオブジェクトクラスの理由付けとしての機能しかない（勿体ない）ため、この記述はむしろ無い方が内容をちぐはぐとさせずに済んで良いかも知れません。

  様々な種類の弾丸です。

  銃弾の構造に共通性や法則性が見られないことなど触れておくと厳密性が増すと思います。

  あるいは一般的な弾丸と判断不能なほどに認識災害効果が弱まる

  「一般的な弾丸と判断不能」ということは、「一般的な弾丸として判断できない」ことを意味し、それだけ異常な弾丸であるということになってしまいます。PKTAoyosさんの指摘にもありますが、「判別」とか「識別」の方が良いでしょう。

  発射する際に異常性が喪失

  「発砲」の方が良いでしょう（この設定はそもそも無くても良いかも知れませんが）。

  SCP-XXX-JPに直接触れた対象はオブジェクトの有する認識災害によって数分の間銅や鉛の匂いをわずかに甘い匂いとして知覚するようになるほか、直接舌に触れさせた場合にも一時的に味覚が極端に鈍くなる事が確認されています。

  ここが異常性の本質であるかと思います。「SCP-XXXX-JPは嗅覚・味覚に関する認識を改変します」くらいのトピックセンテンスを冒頭に入れておくと読者はスッとその情報を呑み込み、そのまま詳細な続きを読もうとします。現状の鉄や鉛の臭いとか味覚の鈍化はトピックセンテンスに続く2文目の具体的説明として採用するのが良いかと思います。

  SCP-XXX-JPは19██年に当時戦時中であった█████にて胃の内部から大量の弾丸が発見された変死体が複数報告された事で調査、発見に至りました。

  SCP-XXX-JPが製造段階の弾薬や各国の弾薬庫から発見されない点、これまでに回収された全てのSCP-XXX-JPが戦時中、紛争中の兵士の食道内部あるいは排泄物から発見されている点から、オブジェクトの異常性は後天的なものであると推測されています。

  この内容は発見経緯:などとして説明:と区別して良いかと思います。

  なお黒塗の部分はむしろ具体的に実在の戦争として明かしてしまう方が臨場感など思い浮かばせ、記事の印象を強められるのではないかと思います。例えばアメリカ海軍史上最悪の地上戦とも言われる沖縄の戦い、それを上回る民間犠牲者を出したベトナム戦争、凄惨さでは人類史上屈指とも言われるスターリングラード攻防戦など、そういった戦争を具体的に明かすと読者は想像がしやすく、また強い印象を抱くのではないでしょうか。

  また「後天的」という表現について、先天的/後天的という表現は生物について用いるものであるため、生物でない銃弾に対してこの語を用いることには違和感を覚えます。

  SCP-XXX-JPは極限状態に陥った人間の｢人生の最後くらいは美味しい物を食べて死にたい｣という願いが引き起こす奇跡の副産物

  やや読み取るのが難しいと思います。事後的に異常性が付与された（製造段階で異常性を持っていたわけではない）ことが分かっても、それが兵士の願いによるものとは断定できないからです。輸送過程で干渉した人間とかがいるのかもしれませんし。
  兵士が飢餓状態に陥っていたことを描き、それまでは普通の銃弾であったことを語らせてみるなど、ここを読み取らせるためには説明を増やす必要があるかと思います。
  

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  以上です。磨けば面白くなりそうだなと感じています。同様に戦争を題材としたオブジェクトや、あるいはSCPに拘わらずそういった作品を参考にするなどしても良いかも知れません。執筆のほど応援しております。

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  Tutu-sh

  最後の編集 06 Aug 2022 03:23 by Tutu-sh さらに表示

  kashima8 06 Aug 2022 08:07

  拝見しました。
  タグに認識災害を加えてはどうでしょうか。

  +開く

  SCP-XXX-JPは19██年に当時戦時中であった█████にて胃の内部から大量の弾丸が発見された変死体が複数報告された事で調査、発見に至りました。

  文章のワードの順番がすこし分かりにくかったです。█████という人物・生物の胃から発見されたように感じてしまいました。順番を変えたり、句読点をつけてみたり、「戦時中であった█████にて」を「戦時中の█████にて」にするとわかりやすいかと思います。

  SCP-XXX-JPは極限状態に陥った人間の｢人生の最後くらいは美味しい物を食べて死にたい｣という願いが引き起こす奇跡の副産物です。このような現象はSCP-XXX-JP以外でも発生していますが、後にオブジェクトとして異常性が残るのは人工物である弾丸を媒体したケースのみであるという裏設定があります。

  ミリタリーに詳しくはないのですが、弾丸を食べるというのはよっぽどかと思います。食べ物がなくなって木の皮をはいで食べる、衣類の革を煮て食べる、土を食べる、狂ってカニバリズムに走る、ということはあるかと思いますが、銃弾を食べるまでのことをさせるまでの異常性とは思えませんでした。銃弾がまだあるなら野生動物を狩るなり仲間を殺して食べるなり手段がありそうにも思えます。もうなにもなかったとしても銃弾を食べる理由は、甘い匂いと味がしただけでは足りないと思います。

  オブジェクトクラス: Archon
  また、オブジェクトの積極的な回収は財団が締結した各国との協定内容に反する恐れがあるため、SCP-XXX-JPの回収作業は無期限に停止されています。

  そうでしょうか？完全な収容には時間がかかりますが、不可能というほどではないと思います。「銃弾を食するほどまでに追い込まれた兵士の死体」の場所を突き止めるのは無理な事ではないはずです。銃弾から製造会社も分かりますし、そこから同じものが使われた戦場を探すことも可能です。銃が使われるようになってから起きた戦争の激戦地は多いですし、これからも増えていきますが、十分見当がつくことではないでしょうか？

  くわえて、それを調べることが財団と各国の関係を悪化させ今後に支障をきたすとは思えません。少なくとも兵士の母国側には「遺体の回収」、兵士に攻められた国側には「地雷等の調査」、みたいなことを言っておけば衝突が起きないかと思います。兵士がむごたらしく死んだ事実＝国がブラックという事実＝財団に知られたら困る、としても、それで財団がその国との関係悪化を恐れてSCPの調査をあきらめるかと言われると、そんなことはないと私は思います。そのブラック国の政府や軍部に入り込んだエージェントもいるかもしれません。

  そしてこのオブジェクトは財団が収容をしようとしなくてもArchonにはならないのではないでしょうか。これは認識災害があり食べられないものを食べさせてしまうので健康に影響がありますし死にます。そして銃弾は「食べたくなる認識災害」以外は普通の銃弾なので残り、「銃弾を大量に食べた死体」の発見がすでにされています。これによって世間がSCP-XXX-JPの存在を知ってしまいます。さらにこれは「後天的に異常性を得た」ものであるため、これから同様の事件が何千何万と起きてしまいます。現状の異常性なのであれば財団は収容を積極的に行うはずです。

  このような現象はSCP-XXX-JP以外でも発生していますが、

  似た事（食べられないものに味を感じる事？）が起きるのは、それは異常現象とはちがうのでしょうか？極限状態での飢餓での脳の勘違いとは違う、ということでしょうか？SCP-XXX-JP自体は「認識災害を起こすもの」なので、人間側が感じるものとはまったく別なので、それも物質側が起こしたのでしょうか？

  後にオブジェクトとして異常性が残るのは人工物である弾丸を媒体したケースのみであるという裏設定があります。

  SCP-XXX-JPとにた現象は異常性が残らないのでSCP-XXX-JPとは違う、ということですが、異常性が残るというのは何でしょうか？SCP-XXX-JPは「銅や鉛を甘く感じさせ味覚を鈍くする」ことなので、残る、というのは意味が通じないように思えました。人間に食べられて溶けないとかではないですよね。SCP-XXX-JPは銃として発射されると異常性が消えるあたりと混同して混乱してしまいました。

  今の段階だと銃弾しか異常性が残らない、SCP-XXX-JPにならない理由がいまいちわかりませんでした。

  • 銃が使われる前の剣や刀、石などでは起きないのか？
  • 近代（1900年～）になってはじめて発生したのか（例えば日本だと戦国時代の銃では起きなかったのか？）？
  • なぜ戦場の兵士にのみ起こるのか（遭難、監禁などで極限状態の飢餓に陥るのとは何が違うのか？）？

  戦場の悲惨さが産んだアノマリーということであれば、Tutu-sh さんのおっしゃる通り、戦場の場面を描くことで要素が増すし、読者の納得を得られるかと思います。
  お役に立てれば幸いです、執筆応援しています。

  最後の編集 06 Aug 2022 08:08 by kashima8 さらに表示

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