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アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPは、現在サイト-8125の専用コンテナに収容されている3個体を除いて発見され次第全て残らず掘り出し、担当者が管理するマニュアルに則って処分してください。
現在収容されている個体の管理は担当者もしくは担当者の承認を受けた作業員が行い、それ以外の人物が専用コンテナの内部に侵入することは固く禁止します。専用コンテナの壁面7割以上もしくはコンテナ天井の蛍光灯を覆うほど繁茂した場合には地上部を金属切断鋏を用いて剪定してください。SCP-XXXX-JPの種子が発見された場合は、種子を切り落とし新たに発見された個体同様に処分してください。処分以外の目的でSCP-XXXX-JPの一部や全部を専用コンテナ外に持ち出すことは固く禁止します。また専用コンテナに破損が見られた場合はすぐに担当者に報告してください。
発見地である██県██市の森林は財団フロント企業の名義で買い取り済みで、関係者以外立ち入り禁止区域に指定されています。指定された森林では月に1回必ず現地調査を行い、新たなSCP-XXXX-JP個体の発生ェック及び駆除を行ってください。区域外で民間人がSCP-XXXX-JPを発見した場合は発見地の聞き取り調査の後、Aクラス記憶処理を行い、カバーストーリー「見間違い」を適用してください。発見地には指定森林同様の調査を行ってください。
説明: SCP-XXXX-JPは██県██市の山中で発見された未知のつる性植物です。クズと非常に近い遺伝情報を持ちますが、植物体全体が電気製品のような性質を持っています。つる及び茎の部分は金属外皮ケーブルのようなもので構成されており、金属切断に用いる器具でなければ切断できません。葉はひし型の小葉をもつ三出複葉で葉脈がなく、ソーラーパネルのような組織を有します。花は高さ12cm、半径4cmの円錐形で液晶画面のような発光する組織を有し、映し出す模様を不定期的に変化させています。
地下部には茎同様金属外皮ケーブルに類似する根茎を有します。この根茎は現在発見されている個体でも最大で深さ2m、範囲は半径10mを超えるほど広がっており、複雑に分岐します。また一日に40cm以上伸長し、他の植物に絡みついて短期間で広範囲に広がります。高い再生能力を持つことも明らかになっています。茎の断片を土壌に挿すと翌日には根を出し、また繁茂している個体の地上部を全て切断して地下部のみの状態にしても約10日間で元通りになります1。SCP-XXXX-JPの成長プロセスなど詳細な生態については解明されていません。
追記: 剪定作業中、SCP-XXXX-JPの花が昏倒ミーム画像を映し出し、これを視認した作業員一名が意識を失うという事故が発生しました。これを受けて、現在はコンテナ内での作業時にはミーム耐性薬を服用しての作業が義務付けられています。該当作業員は現在回復し業務に復帰しています。
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SCP-XXXX-JPの剪定枝のうち一部が適切に処理されず、サイト-8125の敷地内で成長していたことが判明しました。発見した時にはすでに廃棄物集積場のアスファルトを突き破り地下に根を下ろした上、壁面の一部を覆うほどに成長していました。このSCP-XXXX-JP個体は即座に掘り出され処理されましたが、2週間後に再びSCP-XXXX-JPが同じ場所で発見されたため、廃棄物集積場を一部破壊して大規模な駆除作業が行われました。それ以降同じ場所でSCP-XXXX-JPは発見されていません。
SCP-XXXX-JPの管理に伴い発生する剪定枝発生量に対して処理が追いついておらず、剪定枝が日常的に放置されていたことが原因として挙げられます。現在は専用コンテナと同様の素材で作られたサイト-8125にSCP-XXXX-JP剪定枝専用の集積場を設けることで一時的に対応しています。もっと大量に処理する方法を考えないとまずいですね。ただの剪定枝だったらよかったんですが、いかんせん勝手に増殖する鉄クズなので・・・。このままだといずれサイト-8125がこいつのせいで鉄クズ置き場に侵食されますよ。 -島田研究員
補遺:
最初の発見地である指定森林でのSCP-XXXX-JP駆除作業中に、未確認の洞窟が発見されました。入口はSCP-XXXX-JPが多量に繁茂していたため視認が困難な状況でした。発見時の調査で洞窟内部に微弱なHm値の乱れが検出されたため、この洞窟をSCP-XXXX-JP-Aに指定し、無人探査機を用いた調査を行いました。
無人探査機調査によるSCP-XXXX-JP-Aの断面想定図
人工とみられる建造物及び作業道が発見されました。建造物については現在も電気系統が一部稼働中のようです。また、図面上で命名した「第三空洞」に存在する建造物の内部から複数の生体反応と周辺よりやや強いHm値の乱れが検出されたため、Dクラス職員を用いた立ち入り調査が計画されています。
また、無人探査機での調査において新たに4種の未知の生命体が発見されたので、それらをSCP-XXXX-JP-1、SCP-XXXX-JP-2、SCP-XXXX-JP-3、SCP-XXXX-JP-4に指定し、死骸とみられるアイテムを回収して遺伝子解析を行いました。今回発見された生命体はすべてSCP-XXXX-JP同様電気製品のような構造をもっています。詳細は以下の通りです。
番号 | 遺伝子解析に基づく分類 | 体構造 |
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SCP-XXXX-JP-1 | 鱗翅目の昆虫 | 翅は前翅後翅ともに薄い液晶のような構造で、飛行時に発光する。胴体は非常に軽い金属をまとっており、触角は高性能マイクのような構造で音声を認識する。足は針金かと思われる。 |
SCP-XXXX-JP-2 | イグチ目の菌類 | 柄は太く、つばはない。基部までステンレスボトルのような質感である。カサの部分は貼り合わせた鉄板のような質感である。カサの裏はひだ状になっており、表面には非常に細かな発光器官がある。地下部には不明な原理で伸長・運動する針金を複数張り巡らせている。 |
SCP-XXXX-JP-3 | スズメ目の鳥類 | 眼はカメラのレンズのような構造で発達した視力を有する。翼は形状は一般的な鳥類に類似するが、羽は未知の合成繊維で構成されている。嘴の構造は鋏に類似し、SCP-XXXX-JPの種子をついばむ様子が確認されている。 また、鉄琴に似た音声でさえずる様子も確認されている。 |
SCP-XXXX-JP-4 | バショウカジキ目の魚類 | 全身の鱗はアルミ合金で構成される。尾鰭はモーターの様な構造で高速回転する。 背鰭は水の抵抗を受けて発電する発電器官であると考えられている。 |
補遺2:
Dクラス職員によるSCP-XXXX-JP-Aの現地調査が実行されました。第1回、第2回の現地調査では有意義な成果は得られず、SCP-XXXX-JP-2及びSCP-XXXX-JP-4から攻撃を受けたDクラス職員合計3名が死亡するという結果に終わりました。以下は第3回の現地調査の記録です。
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実施日: 2023/09/██
現地調査員: D-3393
オペレーター: 島田研究員<記録開始>
(第一空洞に到着するまで省略。)
D-3393: 持ち物はロープ、食料、懐中電灯、カント計、通信機器、ビデオカメラ、あとはよくわからん薬。防弾チョッキとヘルメットを着た。これでいいか?
島田研究員: 大丈夫です。こちらも通信良好、そちらの映像が見えています。進んでください。金属製の階段があるはずです。
D-3393: ああ、それに前任者の死体もあるな。超行きたくねえ。
島田研究員: SCP-XXXX-JP-A内の存在にはむやみに接触すればあなたもそうなりますよ。階段を下りてください。
D-3393: ・・・。一番下には灯りのついてる建物があるぞ。人がいるのか?
島田研究員: まだ不明です。あなたが確かめるんですよ。
(D-3393が金属製の階段を下りていく。)
D-3393: 階段は降りきったぞ。底は水だな。
島田研究員: その水の中にはSCP-XXXX-JP-4がいて危険なので、水面には近づかないでください。目の前の建物には入れますか?
D-3393: あーえっと・・・開いた。ドアのオートロック壊れてるな。
島田研究員: 内部の様子はどうなっていますか?
D-3393: 資料室か何かだな。棚には本とファイル、机の上にはノートとコンピュータ。他には・・・ああ、ベッドと食料がある。あとは奥の部屋につながるらしいドア。どこから見る?
島田研究員: 机の上から。コンピュータは動きますか?
D-3393: ついた。パスワードは書いてあるやつを入れてみたら開いた。中身は・・・何だこりゃ。映すから読んでくれ、全然わからん。
(コンピューターの画面が映る)
島田研究員: ・・・書いた人の自己流の表現が多くてわかりにくいですね。でも、これは・・・機械の設計でしょうか。それも、時間移動技術を組み込んだ転移装置・・・?この機械が実際に起動したら相当財団の仕事が増えそう。
D-3393: 見つけたら起動してやろうか。
島田研究員: 殺すよ。とりあえず、全てのページを録画に収めてください。
D-3393: はいよー。
(D-3393がファイルの収録を完了する。)
島田研究員: では、ノートのほうも記録しましょう。
D-3393: 開きっぱのコレでいいか?お、なんか魚のスケッチか。
島田研究員: これはSCP-XXXX-JP-4の姿ですね。スケッチのあるページが他にないか見てください。
D-3393: あるな。これと・・・これと、あとはこれなんかもそうか。
不明な音声: ゥ―・ゥ・ゥ・ゥ
(D-3393が音声の方向にカメラを向ける。生命体らしきものは見られず、D-3393は撮影に戻る。)
D-3393: ・・・こんなもんか。撮影は終わったし、帰っていいだろ?
島田研究員: 他のページも映してください。
D-3393: はぁ・・・わかったよ。
(D-3393が全てのページを撮影し終える。)
島田研究員: では最後にドアの様子を。
D-3393: ドアね。窓がついてるな。見えるか?
島田研究員: 映像が少し乱れていて確認できません。口頭で、窓のむこうの様子をお願いします。
D-3393: わかった。えー、蔓で見えにくいが、洞窟・・・それもさっきのとこより広いぞ。あと、妙に明るい。鳥とか蝶とか、見たことないのが飛んでる。奥の方には、もう一個建物が見えてる。
島田研究員: ありがとうございます。ドアに鍵はかかっていますか?
D-3393: かかってるが、こっちから開けれる。・・・行けとか言わ
不明な音声: ウ―――
(D-3393が倒れる。約2秒後、D-3393の頭部を咥えた4足歩行の生命体がカメラの前を横切る。)
<記録終了>
今回の調査では第一空洞の建物までは調査できましたが、Hm値の乱れを見せている第三空洞の建物への立ち入りには至っていません。次回以降は第三空洞の建物への侵入を最大の目標にして調査を行います。
そのため、今回の調査でD-4426を襲撃した未知の存在と遭遇する恐れのある第一空洞の建物の通過は避け、第二空洞の旧滝からワイヤーを降ろして直接第三空洞に到達し、建物への侵入を試みます。この後、第4回、第5回の立ち入り調査が行われましたが、いずれも第三空洞内の生命体から攻撃を受けて調査員が全滅し失敗に終わりました。現在、SCP-XXXX-JP-Aの現地調査計画は凍結されています。
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転移生物ガチャは二回目にして大当たりを引いた。植物だ。つる性だし、鉄の葛ということで一回目の命名方法に習って和名はテツノカズラとしよう。
淡く光る花の模様がゆっくり変わって実に美しい。眺めていると眠くなってくる。最初のアイツは、まだ大人しくならない。
研究棟の電力供給に使っていた滝が枯れた。装置側の発電が止まらなければどうということはない。
装置側から少しだけ電気を借りてコンピューターだけは動くようにした。めんどくせえ。
灯りはテツノカズラの花でどうにかなるさ。石ころじゃん。念のため組成を調べたら普通にこの地域の安山岩とそっくりだった。おもんな。
明日は一昨日引いた鱗翅目への理解を深めることにする。テツノカズラが繁茂しまくって装置周辺に森を作ってる。こんなにでかくなるのか。
明るくなってイイ感じだし、表にも植えてみよう。テツノカズラの根を電気のスイッチにつないでみたら点いた。さすがに草。エネルギー問題解決しました対あり
てか、めっちゃ育っちゃっててっぺんが見えない。最近のガチャは失敗続きでイライラ。
花でも眺めて落ち着こうとしたら一日潰れてた。
馬鹿か?俺は。いや流石にそんなはずはない。
主題: 現実世界の植物「クズ」の未来種が現実世界に現れた。体は鉄の様な素材でできており、現代のクズより強い。放置するとこの時代の森林環境を破壊してしまうだろう。
(原因は洞窟の奥で今も稼働している異常な機材で、未来の野生生物を現在の洞窟内に送り込む機能がある。)
批評してくださった方に聴きたいこと:
①未来の財団は登場させるべきでしょうか。
②この記事は許されますか?任天堂法務部を敵に回すことにならないでしょうか。
③タイムマシン→パラドックス生物というポケモンからパクったパロディした設定をどこまで示唆するのがよいでしょうか。
④footnoteを入れるべき箇所についても指摘していただけると幸いです。
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- portal:7453325 (13 Jul 2021 12:08)
拝読しました。rev.53時点に対する批評になります。適宜取捨選択していただければと思います。
詳細な批評、誠にありがとうございます!!!
以前オチまで明確にした作品を作ってみたところ「出しすぎ」との評価を受けたので隠してみたのですが、これでは確かに読み手側からすると「なにこれ」となる部分があるかも・・・
また設定輸入についても悩みながらの提出だったのでハッキリ言っていただけて助かります。適度にそぎ落とそうと思います。
他の違和感や文章ガバについてもご指摘ありがとうございます!
ちょっと大きめの改稿をしたほうが良さげなのでじっくりやろうと思います。ありがとうございました!