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SCP-XXXX-JP(2016年)
アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: フィリピン共和国ルソン島に設置されたサイト-6302は熱帯多雨林の一部区画を自然保護区として指定し、民間人の立ち入りを規制します。SCP-XXXX-JPから基底世界にSCP-XXXX-JP-A~-C個体が流入した場合、サイト-6302は当該個体を生物収容セルに収容します。
ロシア連邦および日本国に残留・生息するSCP-XXXX-JP-B個体に関してはロシア連邦軍および陸上自衛隊と共同で捕獲作戦が展開されます。作戦の進捗および成果はロシア天然資源・環境省および日本環境省と共有されます。SCP-XXXX-JPの収容に際し、飼育方法はそれぞれ非異常のフィリピンオオコウモリ(Acerodon jubatus)、ピューマ(Puma concolor)、シロサイ(Ceratotherium simum)のものが参照されます。
追記: SCP-XXXX-JP-Dは未収容であり、処遇は審議中です。SCP-XXXX-JP-Dが確認された場合、本件に関しO5評議会が緊急招集されます。なおこれに関連し、放棄された旧サイト-6301は常時封鎖を維持されます。
説明: SCP-XXXX-JPは、ルソン島マヨン山麓(北緯13度14分9秒、東経123度39分20秒)に約█km2の範囲で分布する時空間異常領域です。SCP-XXXX-JPと基底世界の関係は確定されていませんが、SCP-1796-JPの文献記録に未記載であること、および生息する動物群に適用された分子時計から、接続先は現代から約7,600万年後の未来と推定されています。ただし、SCP-XXXX-JP内は基底世界との経過時間の不整合が認められることから、異なる時空間同士の緩衝による非線形作用が時間軸に影響していることが推測されます。
SCP-XXXX-JPは熱帯多雨林の内部に位置しますが、領域内は温暖湿潤気候であり、植物食性動物による下層植生の撹乱を伴う落葉広葉樹林が広がります。領域内は非異常の霧が常時立ち込めており、本稿執筆時点で観測された最大視度は約500mです。視界不良および生息する野生動物のため、深部の構造および環境は不明です。
過去のSCP-XXXX-JP探査において、調査チームは翼手目の未確認系統群に属する複数の生物と遭遇しています。当該生物の骨格形態は既知の翼手目の哺乳類から乖離する一方、分子系統解析からはチスイコウモリモドキ(Vampyrum spectrum)との近縁性が示唆されます。現生のチスイコウモリモドキは準絶滅危惧種ですが、翼手目は齧歯目に次いで繁栄する哺乳類であり、氷河期が続く恒温動物優位の世界において個体数を回復し適応放散を遂げたと推測されます。当該生物は本稿執筆時点でSCP-XXXX-JP-A~-Cとして指定される全3種が確認されています。
SCP-XXXX-JPは遅くとも14世紀には発生していたと推測されており、以降ルソン島の住民はSCP-XXXX-JPを認識し、宗教的あるいは政治的目的の下に内部を訪れていました。具体的には、歴史時代以前からSCP-XXXX-JP-Aと、20世紀以降からSCP-XXXX-JP-B, -Cと人間との遭遇が記録されています。以下はSCP-XXXX-JP-A~-Cの詳細です。
保護されたSCP-XXXX-JP-A(1945年)
生物学的詳細: SCP-XXXX-JP-Aは、フィリピンオオコウモリ(Acerodon jubatus)に収斂する飛翔性動物です。SCP-XXXX-JP-Aは小型のイヌ科動物に類似する頭蓋骨および歯列を有しますが、主な食物は果実および花蜜であり、イチジクを好む傾向が確認されています。翼をはじめとするボディプランは現生の翼手目と共通します。
SCP-XXXX-JPは虹彩から青色および赤色の光を放出します1。光度は片目あたり最大約2.0×104cdであり、明瞭な視界の確保、発光パターンを用いた外部環境の情報伝達・異性の誘引・天敵の防除に使用されます。当該の特性は反射ではなく発光に起因しており、視細胞におけるルシフェリン-ルシフェラーゼ反応を経て触媒されたルシフェリンが発光します。酵素反応で約2.0×104cdもの光度の光を放射可能な理由、光刺激および反応熱から視細胞およびロドプシンを保護する機序、発光中の視覚維持の過程は不明です。
SCP-XXXX-JP-Aは最大で数万個体からなる群集を形成するため、飛来時には日照量の有意な低下および轟音が認められます。集団行動時の低照度環境においてSCP-XXXX-JP-Aが光を放出する様子が確認されています。
歴史: SCP-XXXX-JP-Aは現地マレー人の間で口伝が残されており、暗闇の中でSCP-XXXX-JP-Aが発する光を観賞する文化的風習の存在が示唆されます。当時の中華王朝の古文書によると、14世紀後半から伝来したイスラム教に合わせSCP-XXXX-JP-Aは天使として認識され、以降16世紀に西洋勢力が波及するまで神聖な生物として重宝されました。

スペイン植民地時代に設置された網。30個体以上のSCP-XXXX-JP-Aを一度に補殺可能とされる(1829年)。
1570年、ミゲル・ロペス・デ・レガスピ率いるスペイン帝国のコンキスタドールがSCP-XXXX-JP-Aと遭遇し、これを記録しています。カトリック信者で構成される帝国勢力の間では、翼と黒色の体表は悪魔の形態形質の1つ、また虹彩の光は人間を誘惑して堕落させる邪な魔術として認識され、SCP-XXXX-JP-Aはサタンの下僕として解釈されました。以降、スペイン帝国の支配下に置かれた同地ではHMFSCPによる介入まで駆除が実施されました。
狩猟者の視点ではSCP-XXXX-JP-Aは生物発光の特性ゆえに発見が容易であり、夥しい個体群が定期的に捕獲されました。具体的な捕獲法としては、霞網に代表される捕獲装置の設置、エタノールに浸したイチジクを用いた酩酊状態の誘発、捕獲済みの衰弱個体・高齢個体を囮とする誘引、幼獣の生息する巣穴の焼き討ち等が挙げられます。捕獲された個体は囮に流用するものを除いて大多数がその場で撲殺され、遺骸は樽に詰め込まれた上で焼却処分されました。当時の文書にはSCP-XXXX-JP-Aを集積した樽による政府直轄保管庫の逼迫が記録されています。

帝国陸軍と交戦中のアメリカ合衆国陸軍第25歩兵師団(1945年)
1898年にアメリカ合衆国がフィリピンを統治下に置いた後、太平洋戦争において大日本帝国陸軍第14方面軍は1942年5月に同国を占領して軍政を敷き、米国との癒着の懸念から当時存在した財団サイトを解体しました。帝国陸軍はSCP-XXXX-JPに侵入してSCP-XXXX-JP-Aを再発見し、高い視力による夜間の索敵、および無線機器故障の際の代替手段としての利用を期待し、軍用動物に転用しました。
1944年以降の米軍によるフィリピン奪還において、SCP-XXXX-JP-Aは光信号による敵対勢力の撹乱・誘導の役割を担い、多数の個体が米軍に射殺されました。最末期のルソン島の戦いではSCP-XXXX-JP-Aは焼夷剤を伴って米軍に向け投下され、帝国陸軍の全面降伏に至るまで使い捨て兵器として消費されました。米軍側の記録では、燃え盛るSCP-XXXX-JP-Aの群れが夜空を赤く彩った様子が記載されています。
ルソン島奪還後、財団は施設を再建しサイト-6301を設置しました。
事案XXXX-JP: 2025年9月、未確認のSCP-XXXX-JP関連生物(以下、SCP-XXXX-JP-D)の基底世界侵入およびそれに関連する複数の収容違反が認められました。インシデントに際しサイト-6301は封鎖され、SCP-XXXX-JPおよび自然保護区の管理はルソン島西部に位置するサイト-6302へ移管されました。当該インシデントは現在も進行中であり、IK-クラス:世界文明崩壊シナリオ発生宣言、Tiamatクラスへの再分類を含め、事態急変の可能性があることに留意してください。
以下は関連するタイムラインです(最終更新:2025/09/09 02:22 (UTC))。
事案XXXX-JPタイムライン
09/07 07:32 (PST): 自然保護区の防護柵より、内部から突破された形跡が報告される。柵は縦3m横2mに亘って歪曲し開放されており、付近の地面には鉤爪を伴う趾行性の二足歩行動物の足跡が確認される。足痕は翼手目のものと同定され、トラックメーカー3は未確認のSCP-XXXX-JP関連生物と認定される。
09/07 07:45 (PST): サイト-6301直属の機動部隊による周辺地域の調査および収容違反個体の回収が開始される。SCP-XXXX-JP-Bとの複数回の交戦を経て4名の隊員が死傷。トラックメーカーは未発見。
09/07 19:00 (PST): 昼間作戦の終了に伴い、トラックメーカーをSCP-XXXX-JP-Dに指定。
09/08 10:19 (PST): サイト-6301の外壁が爆破され、融解を開始する。開放部より防毒マスクを装備した複数体の未確認人型実体が侵入。応戦する機動部隊に対し未確認の爆発物および化学兵器を投入し、サイト内に侵攻する。機動部隊員は激痛と水疱を伴う皮膚炎を発症。
09/08 10:22 (PST): 監視カメラの映像より、人型実体をSCP-XXXX-JP-Dとして同定。SCP-XXXX-JP-Dが知的生命体として確認される。サイト-6302より応援部隊を派遣。
09/08 10:42 (PST): SCP-XXXX-JP-Dがサイトを占領。脱出に失敗した職員に対する生体解剖、蔵書およびデータベースへの侵入を開始する。
09/08 11:07 (PST): SCP-XXXX-JP-Dが生物収容施設に対する破壊工作を開始。収容下にあったSCP-XXXX-JP関連動物群の大規模収容違反が発生。事態悪化を鑑み、サイト-6302およびその他4ヶ所の収容サイトより追加の応援部隊を派遣。
09/08 18:26 (PST): 作戦終了。SCP-XXXX-JP関連動物群の鎮圧・確保に成功するも、SCP-XXXX-JP-Dをロストする。サイトの損害のためSCP-XXXX-JP-Dの捜索は一時凍結され、動物群は再収容のためサイト-6302へ移送。
09/08 19:38 (PST): サイト内に散布されたエアロゾルの成分検査の結果、バイカルハナウド(Heracleum mantegazzianum)やマンチニール(Hippomane mancinella)のものに類似する有毒植物の樹液として同定される。当該の樹液は組成が異なる一方、化学的な調整は施されていないことが示唆される。
09/09 06:32 (PST): ルソン島近傍に位置するカタンドゥアネス島およびマスバテ島からSCP-XXXX-JP-D様実体が報告される。遭遇した農夫が上記のエアロゾル散布の被害を受ける。
09/09 07:00 (PST): 機動部隊による捜索を開始。作戦中にSCP-1437-JPの繁殖が複数検出される4。これはSCP-XXXX-JP-Dが意図的に設置したものと判断される。
09/09 09:15 (PST): ピンカートン・スミス協定に基づき、イングランドのサイト-44でのSCP-2945-JPとの緊急対談の実施が決定される5。
09/09 09:57 (PST): O5評議会の命令を受け、南北アメリカ大陸に駐在する財団機動部隊がチスイコウモリモドキ掃討に向け臨戦態勢に突入。
09/09 10:20 (PST): サイト-6301を除くフィリピン国内の全財団サイトより、SCP-XXXX-JP-Dに向けた音波による交信の試みを開始。応答なし。
付与予定タグ: scp jp euclid 種族 捕食 生命 動物 未来 負号部隊 k-クラスシナリオ 人間型 知性
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ジャンル
アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史任意
任意A任意B任意C- portal:7450069 (16 Nov 2021 13:06)
■ 良かった点
闇の深い動物兵器(ちょうどWW2でなら「対戦車向けイヌ爆弾」etc)としてはかなり完成度が高く、TUTU氏ならではの専門知をほどよく堪能できる良記事だと思います。異常性も「ひょっとしたら、現実にもいるのでは?」と思うぐらい、ちょうど良い塩梅でした。スポイラーの『コウモリ達が人間に酷い目に遭わされた』という内容もよく伝わっています。
ニッソが残した書類も(部隊設定も相まって)HELLSINGのドクとウォルターあたりを連想し、ニヤリとさせていただきましたw このあたり詰め込みすぎると下手なB級映画やオカルト雑誌のようになってしまいますが、上手いこと史実&科学とのバランスが取れていたと思います。
■ +αが欲しい点
上記とやや矛盾するようですが、もう少し一般社会への影響が欲しいとも感じました。インタビュー記録では人や家畜が襲われた記録があったり、末尾に寄生虫がバラ撒かれています(とりわけ後者は放置ダメ絶対)。
ですが、どうしても局所的な影響という側面が強いと感じました。より正確には「コレ表の保健所あたりの管轄でも良いのでは?」とも思ったため、もうひとひねり欲しいと思いました。
つきましては勝手な提案ですが「コウモリが数多のウイルスを媒介者している」"Chirohepevirus from Bats: Insights into Hepatitis E Virus Diversity and Evolution"という面を押しだしてみてはいかがでしょうか? 思い返せばコロナ禍の初期にウイルスとコウモリが関連付けられることもありましたし、人獣共通ともなれば人間社会への影響は計り知れないのではないでしょうか?
あるいはコウモリ達の絶滅が、財団にとっては見過ごせない事態となりうる何かがあれば、そのあたりは解決するかもしれません。
ご批評ありがとうございます。
完成度のほどお認めいただきありがとうございます。第二次大戦の動物兵器で言うと実際にコウモリを使っての空襲を米軍が計画した例があり、これがインスパイア元ではありますね。
『HELLSING』のラスト・バタリオンに関しては想定外でしたが、確かに枢軸側で動物の検体に対して改造を施しているとなると共通点は少なくありませんね。まあ枢軸を悪役として扱った作品にはよくあるものなので、既存作を踏まえての悪い意味での既視感や陰謀論的な印象には繋がらなかったようで良かったです。
一応、(少なくとも今回は)財団がSCP-XXXX-JPを収容している理由としては「異常であるから」というものにつきます。現在の地球上で眼球からハイビーム相当の光線を放つ生物は存在しておらず、ややENの初期っぽくはあるかもしれませんが、異常なものとして扱うことが出来るでしょう。
今回の収容経緯としては異常であるから収容を行っているのであり、それが不特定多数の人民に危害を加えうるからというものではありません。もし危険な物品だけを蒐集するのであれば、財団はSCP-999やSCP-500を収容してはいませんし、非異常の核弾頭や猛獣・病原体を収容するはずです。危険であっても非異常であるために収容を放棄したSCP-743-JP-EXとは逆に、今回は外部への影響が小さくとも異常であるために収容を行っています。このため、「表の組織でも良いのでは」という疑問に対してはSCP-XXXX-JPが異常であるという点で明確にNOを示すことができます(もっとも、科学の進歩を経てExplainedに指定され、表の機関に任せても良いようになることはあるでしょう)。
上記においてSCP-XXXX-JPの影響をこじんまりとしたものに抑えた理由とも重なりますが、今回はSCP-XXXX-JPを説明:節で加害者と思わせ、沿革:節で被害者として明かすという方向性に設定しています。ここで沿革:節においてウイルスやその他の壊滅的な被害を人類側に与えてしまえば、理屈としてではなく感情的な理由で、SCP-XXXX-JPを被害者として見ることが難しくなることが懸念されます(もう少し加えて言えば、Discord批評の後の改稿で、SCP-XXXX-JPによるエキノコックスの拡散については真偽不明の内容としました。実際にはSCP-XXXX-JPは病原体の拡散に影響していないのにも拘わらず一方的にニホンオオカミのように駆除されたのではないかという要素を付加するためです。ニホンオオカミは本当に狂犬病やジステンバーを媒介したかもしれませんが)。
コウモリすなわち異常存在の絶滅自体、財団にとっての見過ごせない事態ではあると思います。彼らの理念は確保・収容・保護ですので。
ただ、現状だとSCP-1000-JP-EXと異なってSCP-1000を引用することによる衝撃等も無いので、確かにインパクトの面ではやや弱そうなんですよねえ。この返信を書いているうちに、本来思い描いていた筋書きからは外れそうですが"+αの要素"を思いつきました。方向性はかなり変わりそうですが、ひとまずやってみます。ありがとうございました。
拝読させて頂きました。
相変わらずの知識量に圧倒されました。
気になった点について、いくつか批評と質問をさせて頂きます。
復旧不可能なほど破壊されたということでしょうか?また同サイトで収容されていたSCP-XXXX-JP-Aは再収容されたのでしょうか?
コウモリの説明で、直接は関係のない乗用車やハイビームといった単語が出てきて何となく引っ掛かる感じを覚えました。脚注を使って説明した方がいいかと思います。
これは何かしらの異常性なのでしょうか?それとも単純に綺麗だからということでしょうか。
BとCの間は半角カンマではなく全角読点です。発見と同時にた、となっている部分も誤字を修正して下さい。
戦後だろうことは読み取れますが、時系列が不明なのでインタビュー日付を入れた方がいいと思います。
これは何故に伏せられていたのでしょうか?
日本の肉牛は、サシが入った霜降りが最上とされるように、いかに肉の脂質を多くするかに重点を置いて改良されてきました。高蛋白低脂質という売り文句は近年の栄養学やヘルシー思考に基づいたものに思われ、戦前の記述としては不自然に感じました。
SCP-XXXX-JP-D群がサイト-6301をピンポイントで狙って収容違反を起こした目的はなんだったのでしょうか?
ポータルを通って数千万年後からSCP-XXXX-JP-Aがフィリピンに転移→SCP-XXXX-JP-Aは数千万年後のSCP-XXXX-JP-Dが支配する時代では何かしらの生物Xに進化している→生物Xが激減したことで数千万年前のSCP-XXXX-JP-Aが絶滅しかけていることにSCP-XXXX-JP-D気付く→SCP-XXXX-JP-Aを開放すべくポータルを通ってSCP-XXXX-JP-Dがサイト襲撃
という『ターミネーター』シリーズのようなタイムパラドックス?タイムループ?みたいな歴史がぐるぐる回ってる話かと思いましたが、読み間違いだったらすみません。
古生物とかに使われるイメージで、ついさっき足跡を付けた生物にも使われるのかなぁと少し違和感を覚えました。また一般的にはピンときにくい単語なので言い換えた方がいいかと思います。この辺は専門外なので的外れな指摘だったらすみません。
ご批評ありがとうございます。知見の及ばない範囲からのご指摘、大変助かります。
その認識で大丈夫です。なおSCP-XXXX-JP-Aについては「SCP-XXXX-JP動物群の鎮圧に成功するも、」の部分で再収容されたことを示したつもりでしたが、確かに断定はできませんね。加筆します。
追記: 確認したところ、「SCP-XXXX-JPの管理はルソン島西部に位置するサイト-6302へ移管されました」の記述がありました。この記述と鎮圧成功の記述で再収容が出来た、という印象は受けませんでしたか?
なるほど。元々2万cdまで光度を強めたのは光る眼の異常性だけで収容の異常性を説こうとしたため(そしてハイビームのくだりはその強度の例示)なので、時間異常が関与している今となっては不要な記述かも知れないですね。
追記: 超音波の周波数について具体的例示をしていなかったので、それに合わせて除去しました。
後者です。元々はリラクゼーション効果について言及した部分があったのですが、そこを削ったために残骸として残った記述ですね。対応します。
追記: 眼の光だけで十分かな、と思ったため除去しました。
半角アルファベット同士なので半角カンマ+半角スペースの方が自然であると判断します。
誤植の「た」については除去します。
追記: 除去しました。半角カンマについては現状維持です。
なるほど。追加します。
追記: 今年発生したOSO18の事故をイメージして2022/07/01としました。
開発した兵器について中枢以外の味方陣営にも伏せることで情報漏洩を押さえたためです。
あ~なるほど。一応哺乳類の支配が続いている氷河時代ですし、脂質を増やしておきましょうか。
追記: 脂質を多分に含ませました。
うーん、ちょっと違います。SCP-XXXX-JP-A, B, C, Dはいずれも同時代の生物種であり、同じ現代のチスイコウモリモドキから適応放散を遂げた生物群です。そのうち-Dが知的生物として繁栄していましたが、同時代の-A, -B, -Cが彼らから見て過去である人類時代に流れ、それを人類による拉致・攻撃と判断した-Dが反撃を始めた(サイト-6301の資料にある改造や軍事利用を知りさらに敵視した)、という流れです。「SCP-XXXX-JP-Aは数千万年後のSCP-XXXX-JP-Dが支配する時代では何かしらの生物Xに進化している」にあるような生物Xは存在しません。
ターミネーター的解釈に至った理由、また上記の流れを読み取れなかった理由などがあれば、投稿後の誤読を防ぐためにもお教えいただけると幸いです。
一応Weblioで調べたところ、英語の "track-maker" は化石種以外にも用いられる用語のようではあります。一般にピンと来ないとのことですが、これ以上に適した用語が思い当たらないため一旦保留とします。
SCP-XXXX-JP群の管理権限がサイト-6302へ移ったということは読み取れました。
鎮圧という文言からは、暴れて職員に襲いかかってるSCP-XXXX-JP-BやCを取り押さえたくらいの印象を受けました。また応援が派遣されてから僅か2時間半で成功とされていることからも、再収容に成功というよりはサイト襲撃の混乱から立ち直ることに成功したと読み取りました。特に飛んで逃げちゃっただろうSCP-XXXX-JP-Aは短時間で再収容可能なのかなぁ(財団ならやれちゃいそうな気はしないでもないですが)と疑問に思った次第です。
それであれば大本営の直接的管理下に置かれた旨が前述されているので意図的に伏せられていたという下りは不要かと思います。
サイト襲撃の理由が不明という話に繋がるのですが、数千万年後の世界から現代に転移したSCP-XXXX-JP動物群の惨状を知ったSCP-XXXX-JP-Dが復讐に来たという話は理解しています。
ですが、同じ祖先を持つ別種の動物のために、接触を図ったり警告したりせずにいきなり武力行使するのは不自然かと思いました。財団世界でチンパンジーやボノボが別空間に転移され、転移先で悲惨な目に遭っていても救出のために財団が機動部隊を派遣することはないと思います。
もっと言えば、転移したSCP-XXXX-JP動物群が現代世界で繁殖して生態系を破壊し自身らの祖先であるチスイコウモリモドキを絶滅に追い遣る可能性もあります。動物群を撲滅なり収容なりする人間の行為はSCP-XXXX-JP-Dにとっても望ましいものではないでしょうか?
仮にSCP-XXXX-JP-Dが祖先を同じにする動物群を同属と見なす価値観だとすれば、サイト襲撃時に連れ帰るのではなく収容から解き放っただけで撤退した理由が分かりませんでした。
以上のことから、SCP-XXXX-JP-Dの目的は現代世界にSCP-XXXX-JP動物群を放つことそのものであり、SCP-XXXX-JP動物群は数千万年後にはSCP-XXXX-JP-Dにとって重要な生物あるいはSCP-XXXX-JP-Dそのものに進化するのでサイトを襲撃し収容違反を起こしたのかななどと考えておりました。
全く的外れの推測だったようですね、お恥ずかしい。
あと、すみません、先のコメントで批評し忘れていた点が2点ありました。
警官(に扮した財団職員)が一般農夫に話している場面なので、あまり学者然とした話し方は必要ないかと思います。
財団の初動としていきなり討伐は物騒かと思います。
ご返信および再度のご批評ありがとうございます。
個人的には同意できません。暴れている動物を取り押さえたなら、後は管理権限の移ったサイト-6302に移送してしまえば収容は完了であり、特筆されない限り(=再度脱走したことなどが記述されない限り)再度の収容は成功するものと見ることが出来るかと思います。
ただし確かに断言はできないこと、またご指摘を受けて2時間でケリをつけるのはやや短いかなと感じたため、タイムラインの加筆や時刻の調整などで不自然さの解消を図ります。
ひとまず、「大本営が自国側に有利な情報を伏せることは考えにくい」や「そもそも核や毒ガスといった大量破壊兵器でないSCP-XXXX-JP-Bを隠蔽する必要が無い」といった理由での質問でなかったことに安堵しました。論理としてはそんなに破綻していないようで良かったです。
「大本営が直接管理した」ことは「大本営以外の軍部が情報にアクセスできなかった」ことの必要条件であり、十分条件ではありません。直接管理しながらも存在自体など最低限の情報を公開していた、という線は否定できません。
kara_karaさんのように軍事に関する感性や知識をお持ちの方だからこそ暗黙の了解として受け入れられるものであると感じます(異常な技術を使ったから蒐集院にも知らせました、とかやってるかもしれませんし)。一般層を考え、「大本営が直接管理した」と「情報を伏せられていた」の2つを明記してやる方が親切であると判断します。
実際の旧日本軍の実情などと照らし合わせれば「大本営が直接管理した」ことは「大本営以外には情報を完全に隠匿した」ということになるのかもしれませんが、それは
これが齟齬の原因みたいですね。-Dの目的は報復ではなく、自衛です。
1. 侵攻したコウモリは財団のように確保・収容・保護を理念とする団体ではありませんし、そのような示唆もしていません。彼らは亜財団ではありません。
2. 例えば火星人に家畜や野生動物が拉致されて人体実験を繰り返されていたとすれば、次は地球人自体を狙って来る番だろうと考え、身構えることかと思います。突発的に火星人の宇宙船に攻撃を加える者がいてもおかしくはないでしょう。コウモリ側は動物の消失を人類側による拉致と解釈しています。
コウモリ側は動物の消失を財団側による拉致と解釈しており、動物が自発的に移動して外来生物として振舞っていることを把握していません。その事実を把握した際には、彼らは動物が悲惨な末路を辿ったことを知っており、人類の加害性が自らに牙を剥くことに強い恐怖を抱いています。
ただ、未来生物が入り込むことによる祖先種への影響、という観点は確かに一理ありますね。チスイコウモリモドキの生息域が中南米、今回の舞台がフィリピンであることから差しあたり影響はないように思いますが、-Dがそれを知る由は(おそらく)ないためある程度的を射た指摘かと思います。人類側の脅威が強くあった、というニュアンスを強調すれば解消できそうですね。
-Dが怖れていることはその人間の行為が自分たちに向かうことです。
そんなことはないので、ここは割愛します。
確かにそうですね。対応します。
なるほど確かに。対応します。
再収容が出来たか否か、情報を伏せられていた云々、などは本質に絡まないので良いですが、本筋が誤解を招くものだったのはやや痛いですね。
整理してみると、このあたりの示唆が弱かったのかもしれません。改稿を経ての補強を考えます。ご意見ありがとうございます。
たびたびのコメント失礼します
既に“確保”の文言が追加されているので蛇足ではありますが、-Bや-Cのような猛獣なら鎮圧という文言もしっくり来ましたし再収容されただろうことも読み取れました。しかし、これといって殺傷能力を持たず、ただ脱走しただけであろう-Aには鎮圧という文言は不穏当かなと思いました。最初のコメントで-Aにだけ言及したのもそのためでしたが、私の言葉が足りませんでした。申し訳ありません。
これに関しても私の言葉が足りませんでした。末端の一般部隊に情報が知らされていなかったこと自体は私も自然だと考えます。ただ、意図的に伏せられていたという表現は、大本営はソ連軍が-Bを投入することを察知していたのに知らせなかった、知る必要のある部隊に敢えて教えなかった、というニュアンスで受け取りました。ここは単に知らなかっただけというニュアンスの文言にするか、上の文章で、大本営の直接管理下に置かれ秘匿されましたが、などにした方がいいかと思います。まぁ、意図的か否かと言われれば間違いなく意図的ではあるのですが。
単純に私の読解力の低さが問題だと思いますし、
Tutu-sh様の文章や話の作り方に問題があった訳ではない気がします。これに関しては他の方から意見を伺った方がいいかと思います。いずれにせよ、本筋を理解しない上での不毛な議論になってしまったこと申し訳なく思います。
申し訳ないついでに1件
他の文に合わせて北アメリカ、南アメリカ表記にした方がいいかと思います。批評の小出しになってすみません。
ご返信ありがとうございます。
ああ~、飛んでるだけの-Aが鎮圧対象に該当するとの認識が無く、「鎮圧」というワードで-Bと-Cだけを指しているように読めたということでしたか。なるほど理解しました。改稿を経て「鎮圧・確保」としたため、そのような認識があっても現状であれば「確保」の方でカバーできるのではないかなと思います。
こちらこそ意味を取れずに申し訳ありませんでした。
こちらも理解しました。流石に樺太島と占守島へのソ連軍の侵攻、およびそのタイミングでのSCP-XXXX-JP-B投入は想定外の事象だったかと思います。その認識は想定していませんでした(言われてみると、ナチの残党や他の異常要注意団体とかから情報提供があったと考えることもできるかもしれないですね……)。ご提案のように「その存在を把握していなかった」に表現を改めました。
いえいえ、卑下なさらないでください。私個人の考えとして、(投稿済みの作品を普通に軽く読むのならばともかくとして)批評としてしっかり読もうとしてくださった読者の方が読み取れなかった、ということであれば執筆者側の表現が不足しているだろう、というものがあります。実際、読者目線では動物群が基底世界に流れ込んでいるわけなので、-Dから見て「人間に拉致されている」ように見えること、また彼らが自身の安全を危惧していることを読み取るのは多少難しい状態だったかもしれません。
ひとまず改稿を行い、旧日本軍やコンキスタドールが異常空間に積極的に進入して動物を捕獲していたということにしました。これで-Dの被害者意識については説得力が高まったのではないかなと思います。
会話記録内の表記だったので、むしろ「南米」とか「北米」の方が言いやすいかなあと思い、会話記録内の「アメリカ」を「米」に変更しました。報告書本文と記録で区別した形になります。
長らくお付き合いいただきありがとうございました。おかげさまで、内容の伝わりやすさはかなり改善されたのではないかなと思います。ご協力感謝いたします。
読みました。
まず、説明部の第1パラグラフについてです。当パラグラフについては、情報を提示する順番を変えるとより分かり易くなるのではないかと思います。現在の書き方ですと、情報の提示順は大まかに挙げると
1.SCP-XXXX-JPはマヨン山麓にある時空間異常領域である
↓
2.熱帯多雨林の内部にあるが、内部には温暖湿潤気候が広がっている
↓
3.非異常の霧が広がっており、深部の探索は優先されていない
↓
4.昼夜サイクルの周期が一定ではない
といった順番になっています。個人的には、3と4を入れ替えた形で記載するか、あるいは4を全く別のパラグラフに移動させる方が良いと思っています。理由としては、情報の重要性の比重を考えた時、3は根本的に非異常なものを記載した情報であるのに対し、4は明確に異常なものを記載しているためです。
要するに、明確に異常なものから順番に記載して、だんだん非異常なものや財団の対応といった風に情報を提示していくのが好ましいのではないか、という事になります。あくまで個人的な意見ですので、そちらで取捨選択していただけると幸いです。
説明部の第2パラグラフに記載されたこの文章は少し引っかかる部分がありました。
あくまでSCP-XXXX-JP-Aという文字列は財団による分類であり、そういう名前(種?)がつけられた生物がいる、という訳ではないと思います。ので、「当該生物は本稿執筆時点でSCP-XXXX-JP-A~-Cとして定義される全3種が確認されています」などのように一文を付け加えるとより良いのではないかと感じました。
SCP-XXXX-JP-A詳細
生物学的詳細パラグラフについて
「光を放つ」というよりは、「光を放出する」と書いた方がより適切かもしれません。
誤読でしたら申し訳ありませんが、これらに記載された“SCP-XXXX-JP”はいずれも恐らく“SCP-XXXX-JP-A”の間違いかと思われます。
歴史パラグラフについて
「の」が2回続くので、「現地マレー人の間で」のように改編すると自然になると思われます。
SCP-XXXX-JP-B詳細
生物学的詳細パラグラフについて
-Aと-Cでの表記と同じ形式に、つまり「SCP-XXXX-JP-Bは、体高70cm」とした方が良いでしょう。
ここは「付着しています」ではなく、「付着します」なのですか?少し判断がつかなかったため、念のため指摘させて頂きます。
SCP-XXXX-JP-C詳細
戦後回収された負号部隊の文書について
視認性・可読性の面からの指摘なのですが、このメモ構文に使われた英字フォントは日本語との相性が悪いようで、特に数字が著しく見にくくなっています。なので、[[module css]]の中にあるfont-family: "Monotype Corsiva", "Bradley Hand ITC", sans-serif;という文字列をそのまま削除したら改善されると思います。なお、もし表示がバグったりしたら、元に戻してください。
対談記録2945-JP-0708について
こちらも判断がつかなかったので念のための指摘ですが、もしかしたら「ような」の間違いではありませんか?
感想: 「気にしている点」から回答します。
はい。特にそれは、SCP-XXXX-JP-Bの詳細におけるインタビュー記録でなされた描写において感じられました。
ここがかなり悩みどころで、どう意見を述べればいいのか困っています。まず、この下書きで登場してくる他オブジェクトはSCP-1437-JP、SCP-1796-JP、SCP-2945-JPの3つです。
前提として、この3つの中で私が読んだことがあるのは2945-JPのみです。その上での意見になりますが、やはり既存オブジェクトへの依存が強すぎるのではないかと危惧しています。1796-JPはほとんど本文中と関わりを持たないため問題はないと思われますが、1437-JP、2945-JPに関しては強い本文との関わりを持ちます。
そして、1437-JPについては対談記録でソロモン特務官が「1億年前に海を沸かし、白亜紀末にインドを吹き飛ばした粘菌です」とその後にすぐ付け加えたので問題の深刻さは幾分か和らいでいるとは思います。ただ、2945-JPに関しては本文中に何ら説明がなく、読者が自発的にリンクから飛んで2945-JPを読んで理解しなければならない状態になっていると感じます。
しかしながら2945-JPは非常に重厚な内容であり、これをもし全て読んでからこの記事に戻ってきた場合を考えると、かなり重いと言えるでしょう。読み進めるのが困難というだけでなく、記憶的な面でも、別の記事を読んで戻ってきたら「こっちはどんな内容だったっけ?」となる可能性を孕んでいます。
こういった問題を解決するためには、パッと思いつく限りでは、脚注か何かで該当するオブジェクトの簡単な概要を示す、というのが挙げられます。この形式を採用したら、読者がリンク先に飛ぶ必要はなくなります。なお、この場合の“簡単な概要”というのは、オブジェクトが何であるかと、なおかつ本文を適切に理解させるための情報の2つを単純明快に示した文章が望ましいと考えられます。たとえば2945-JPを、この下書きに適した形でまとめるなら、
などが例として挙げられます。ここで示された情報は、
の3つです。なぜこの3つなのかというと、この下書きでは2945-JPとの対談パートがあるためです。「なぜ財団との対談を行えるのか」、「なぜ対談をするのか」など、読者が思うであろう疑問に対して適切に説明するには、協力関係にあることを示すのが一番手っ取り早いと思います。
とはいえ、2945-JPにある情報の中で何を重要だと思うかは貴方の自由でもありますし、私が挙げたのはあくまで一例にすぎません。なので、そのあたりはご自身で練っていただくのが適切でしょう(ただし、更なる意見が必要であれば、またご連絡ください)。
個人的には、良い塩梅であったとは思います。一番最初に出てきた濃霧という情報がここで回収されるのかと驚きました。ただ、それは批評者として見たために濃霧の情報を覚えていただけにすぎず、仮に読者として見ていたならば濃霧の情報は忘れてしまっていたかもしれません。
つまり、要素の公開が遅すぎるというよりはむしろ、要素の濃さが足りないかもしれないというのが問題になるかもしれません。この場合の“要素”は、「人類側の行動が軋轢を生んだ」ことと、「霧の中に見える回収班などが危機感を増幅させた」ことだと個人的には思ってますが、前者に関しては-A~-Cの詳細情報できっちり示されているので良いと思います。ただ後者に関しては、霧についての情報が少なすぎるかもしれないとは思いました。
霧についての説明は、説明部の第1パラグラフにあります。が、要素として扱うことを考えた場合、これは非常に遠回しな表現となっているような気がします。第1パラグラフで示された情報は、「深部は霧が濃くて探索が進んでおらず、何があるのかは不明である」と言い換えることが出来ますが、実際には「深部の探索は低優先度」として書いています。この書き方ですと、「深層に何があるのか・どうなってるのか分からない」という情報が伝わりにくくなってしまっていると感じます。もし要素として充分活かすのであれば、「深部がどのような空間になっているのかは判明していません/不明です」といった書き出しに変えるだけでも、充分効果があるような気はします。
ただ、これらの意見に関しては扱いが困難ですし、私も上手く意見を述べられているのか怪しいため、そちらの方で意見を取捨選択していただけると幸いです。
1つだけ、ソロモン特務官の「あれには我々の祖先も煮え湯を飲まされたそうです。1億年前に海を沸かし、白亜紀末にインドを吹き飛ばした粘菌です。」はやや説明的で不自然だと思いました。「1億年前に~」の文章で1437-JPが何かを説明するならばむしろ、脚注で示した方が読者にとっても明確になりますし、良い印象を与えるのではないかと思います。
それ以外の点では特に違和感を感じる部分はありませんでした。
過不足ない、適切な記述だと感じました。
ここに関してなのですが、やはりこの点についてはSCPフォーマットの特性上、ある程度は仕方のない部分ではあると思います。また、それらの印象を読者に与える原因として考えられるのは、貴方の文章の特性にあるような気がします。
其方が書かれる文章は、中立的だと感じます。もちろんこれはポジティブな意味ですし、主観性をきっちりと排除した説明は洗練さと美しさを感じさせるものです。ただその一方で、スポイラーに書かれた「-Aで可愛い印象を与える」のも、その中立さゆえに印象の付与に失敗しているとは思います。中立な文章は、どうしても歴史的な記述としての印象を与えますから、しょうがないとは思います。そもそも全体的に、「戦争」という暗く、(とりわけ日本人にとっては)歴史的な事象を扱ってますから、可愛い印象を与えたり、雰囲気を変えるのは困難でしょう。
これを解決する手っ取り早い方法はやはりインタビュー記録ですね。上手く使えば、主観的な表現を最大限に描写できるのが主な理由です。特に-Bでのインタビュー記録は、まさに描写が最大限活かされており、「怖い!」となりました。ただ、インタビュー記録の多用は言うまでもなく良くないですし、この下書きの全体的な雰囲気を鑑みても、今くらいの塩梅が丁度よいのではないかと個人的には思っています。
評価が最後になってしまいましたが、私は現状でもUVします。かなり興味深く読めましたし、生物学的な面では理解できない部分があっても内容を理解する事ができましたから、大変良く構成された記事だと感じました。
改稿応援しております。
ご批評ありがとうございます。
なるほど、確かに異常の度合いとしては4»2>3くらいの関係になっている印象がありますね。実は霧に関する記述は画像を選んだ時に「そういや聴覚使ってる-Dが人間の存在に気付いてて財団側が-Dを発見できなかった理由付けとして使えるな……」と思い急遽伏線として挿入したものだったので、伏線としての意義を強化するためにむしろ3を別パラグラフに移行しても良いのかもしれません。
また霧については後述されている「深部がどのような空間になっているのかは判明していません/不明です」のニュアンスを強めることも含め検討します。
あ~確かにそういう種名が命名されているようにも読めますね。ご提案の内容を参考にいたします。
確かにそうですね。「放出」、採用いたします。
フィリピンオオコウモリ型の動物自体をSCP-XXXX-JPに指定していた頃の名残ですね。修正いたします。
確かに。採用いたします。
読点が脱落してましたね。補います。
生物の解剖学的記載を行う場合、例えば付着していたり湾曲していたりといった状態を表す際にも基本的に「~している」という表現よりは「~する」という表現を用います。「ナントカという筋肉は大腿骨の第四転子外側で停止する」「腸骨との間は直接関節する」といった感じです。そのため、敬体と常体の違いはありますが、ここは「付着します」を維持します。
あ~なるほど。試してみて、上手く行かなければ数字は漢数字に変更しようかなと思います。
一般に「~ような」と「~ふうな」であれば前者が多用されている印象が強いので、後者を使えばどことなく人間から離れたディノサウロイドの雰囲気を出せないかなあと思っていました。軽く調べたところ(この用法であれば)文法的に両者は互換性があるように感じましたが、違和感が強ければ修正します。
凄惨さ・緊迫感
なるほど、そっちのインタビュー記録の方が顕著に感じられるのですね。ちょっと予想外でしたが、こちらも他生の試行錯誤があった部分なので嬉しく思います。全体を通してまるで感じられないということではなさそうなので良かったです。
既存オブジェクトへの依存
本来2945-JPは1796-JPと同程度の利用に留めるつもりでしたが、人間よりもディノサウロイドに喋らせる方が話を動かしやすいな……ということで現状の形となりました。言われてみると「ディノサウロイド」の一言だけでは不十分ですね(そもそも読者から見てSCP-2945-JP=ディノサウロイドであると確実に断定もできませんし)。そして協定が結ばれている旨も逆に疑問を増やす要因になっていると。記載すると良いと思われる内容まで纏めていただき、ありがとうございます。
1437-JPについては会話の不自然さの項でのご提案を鑑み、2945-JPと共に注釈等に説明を回そうかなと思います。
情報の公開
軋轢の真相に関しては丁度良かったタイミングだったようで、幸いです。霧については前述の通り、パラグラフ内の位置調整とニュアンスの強化に努めます。
風化
なるほど、仰る通りある程度は仕方のないものとして割り切る必要がありそうですね。私自身インタビュー記録に多くの部分を頼りたくはないですし、また文量の関係もありますので、現状の方向性を維持したいと思います。
作品構造も視野に入れた非常に分析的な批評をいただけて大変ありがたく思います。またUVとの評価もありがとうございます。語や脚注の調整などを行った後に投稿したく思います。重ねてお礼申し上げます。