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アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Safe Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPは侵入口α及び侵入口βを中心とした半径██mのドーム状の観察施設が建設され、周囲を塀で囲む事で民間人の侵入を防ぎます。SCP-XXXX-JP内部の探索及び当該オブジェクトを利用した実験はセキリュティクリアランス2以上の職員2人の立会いの下行ってください。SCP-XXXX-JP内部への侵入及び当該オブジェクトを利用した実験は現時点では許可されていません。
SCP-XXXX-JP-Aは定期的に状態の観察を行い、担当職員の判断の下、観察施設内のSCP-XXXX-JP-Aを一部破壊してください。施設外にSCP-XXXX-JP-Aが発見された場合、状況を問わず破壊してください。
説明: SCP-XXXX-JPは島根県██町の██岳に入り口が存在する洞窟です。入り口は██岳に二カ所存在し、大きさが異なります(比較して大きいものを侵入口α、小さいものを侵入口βと呼称)。SCP-XXXX-JP内部は通路と2ヶ所の分岐点が存在し、
- 侵入口α付近にある分岐点から、上層部、下層部に分岐
- 下層部は全長約███mで直進すると侵入口βに到達する
- 上層部は全長約███mと下層部より小さく、もう一つの分岐点から、区間γー1、区間γー2に分岐
- 区間γー1、区間γー2は双方袋小路になっている
以上のように構成・呼称されています。
SCP-XXXX-JPの壁面は破壊耐性を持ちませんが、損傷を受けると非常に早い速度で再生します。しかし、過度な損傷の場合完全な再生は不可能です。
SCP-XXXX-JP-Aは区間γに見られる紫色の石英1で、SCP-XXXX-JPの壁面と同様損傷部を再生する異常性を持っています。SCP-XXXX-JP-Aは近傍にSCP-XXXX-JP-A自身の結晶を出現させます。この複製は時間と共に肥大化し、最終的に完全なSCP-XXXX-JP-Aと同一の異常性を発現するため、事実上の増殖になっています。現在、SCP-XXXX-JP-Aの増殖の経過観察が行われています。
SCP-XXXX-JPは20██年に島根県██████で洞窟探索等の活動をしているサークルが巨大なアメシストの晶洞を発見したという情報を財団が入手し、捜索した末に発見されました。SCP-XXXX-JP発見後にサークル関係者にはインタビューが行われ、その後全てのサークル関係者にクラスB記憶処理が施されました。以下はインタビュー記録の抜粋です。
インタビュー記録XXXX-JP
対象: 菱田充(サークル関係者、以下菱田氏)
インタビュアー: Agt.██
<録音開始[20██/8/16]>
Agt.██: それでは、インタビューを開始させていただきます。菱田氏: はい、よろしくお願いします。
<以下、重要性の低い会話の為省略>Agt.██: どのように探索したのか、具体的に教えていただけますでしょうか。
菱田氏: そうですね、私と██2が上で、それ以外のメンバーは下を探索しに行きました。宝石が沢山あったところは、二組に別れて結構すぐだったと思います、はい。Agt.██: 状況を詳しく教えていただけますでしょうか?
菱田氏: えっと、確か空洞が二つあってですね、宝石が片方には疎らにあって、もう片方には壁一面びっしりありました。3
Agt.██: 宝石を見たのはお二人だけですか?
菱田氏: いえ…あそこは行き止まりだったんで、数枚写真をとった後、他のメンバーと合流するために引き返したんです。洞窟を抜けた後にもう一度洞窟に入って宝石を見に行ったんです。Agt.██: なるほど。他に何か気づいた点などはありますか?
菱田氏: ええっとですね…まあ宝石は関係無いんですが、強いていうなら出口4付近がやけに入り組んでましたね。なんかこう、ぐるっと回ってる通路っていうのも珍しくて…まあ、空洞の中心の天井が崩れて回り道をしなくちゃいけなくなったとか、そんなとこじゃないですかね。
Agt.██: わかりました。ご協力ありがとうございました。
<録音終了>
SCP-XXXX-JPの内部構造は現在未だに解明されていません。以降も職員による探索を行い、大まかな内部構造を明らかにする事が推奨されています。
補遺01: SCP-XXXX-JPが存在する██岳には民間伝承が存在することが新たに判明しました。この民間伝承は付近の住民の多くが認知しており、財団職員と現地住民である松原宏氏との会話より財団に存在が認知されました。以下はその会話内容の抜粋です。
発話者: 松原宏氏
ああ、お兄さん。最近よくこの山に入ってるようで。山道は険しいでしょうに。ちょっと家で休んでいきやせんか?
<職員を家へ招き入れる>
いやー、あの山は良い山だ。空気が綺麗で、でかい木が幾つもあって、動物もわんさかいる。…まあ、農業をしてる私からすればあんまり良いことばかりじゃあないんですがね、それぐらい生き生きしてるってことでしょう。神様がいるだけありますねぇ。
…はい、そうです。この辺の言い伝えみたいなもんで、青神様っていう神様が██岳にはいるんですわ。この山の木は皆、青神様のおかげで工場の悪い煙5やら嵐やらにも負けない強い木になったと思ってるんですよ。山の上の方には神社もありますよ。良かったらお参りに行ってみたらどうでしょう。…ん?ちょっと待っててください。
<外でした物音を確認しに一度席を外す>
ああ、ただの風でしたわ。いやー、最近どうも山を降りてきてる動物が多いもんで、畑が荒らされないかちょっと気が気じゃないんですわ。すいやせん、世話しないですねぇ。
また、SCP-XXXX-JP内部にて区間γから離れた地点にSCP-XXXX-JP-Aが確認されました。これは█回目の内部探索で確認されていないため、新たに出現したと考えられます。この出現地点は従来考えられていたSCP-XXXX-JP-Aの影響範囲外であるためどのように出現したのかは不明です。新たにSCP-XXXX-JP-Aが確認された地点は地点δ、地点ε、地点 ζの3ヶ所です。
補遺02: 合計██回のSCP-XXXX-JPの内部探索の末、SCP-XXXX-JPの内部の大まかな構造が解明されました。以下の画像は、上層部と下層部の簡易的な内部構造を合成したものです。
SCP-XXXX-JP-Aは増殖を続け、SCP-XXXX-JP内部のほとんどの場所で確認されるようになりました。SCP-XXXX-JP-A近傍以外の範囲での増殖は██件記録されていますが、SCP-XXXX-JP-Aの数が多いため定かではありません。
補遺03: 20██年現在、SCP-XXXX-JPの自己再生能力は確認されなくなりました。SCP-XXXX-JP-Aの増殖能力は未だに現存しており、SCP-XXXX-JP外にもSCP-XXXX-Aが増殖しています。補遺01に記載した近傍以外の範囲での増殖が懸念されるため、オブジェクトクラス及び特別収容プロトコルの改定が行われました。
██岳の土壌の質が著しく低下し、地中の細菌や微生物の減少、植物の生育不調等の問題が起こっています。その結果食物を得られなくなった山の動物が下山して民間人に被害を及ぼすケースが増えており、SCP-XXXX-JPの異常性の消失とこの変化との関係性が示唆されています。
また、SCP-XXXX-JP-Aの発生について、20██年に閉鎖した工場施設の発がん性排気ガスとの関係性が協議されています。
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- portal:7445595 (03 May 2021 00:11)
オブジェクトクラス: Safe Euclid
この工場の発がん性排気ガスが環境基準を満たさなかったため、20██年に閉鎖されました。
発がん性のがんはひらがなが正しいです。
排気ガス環境基準を参照してください。
Inkscapeという無料のドローイングソフトをおすすめします。
財団の手による図にしては些か稚拙に過ぎます。
洞窟探索等の活動をしているサークルが作成した内部構造図であるならばアリだと思いますが、その場合手書きの味を出した方がらしい気がします。
民間伝承に対する言及が1行であるのに対して会話ログが多いと思われます。
補遺01が民間伝承についての文章とSCP-XXXX-JP-Aの出現についての文章の2つの無関係な内容を含んでいるのははたして適切なのでしょうか?
記憶処理取り扱いガイド及び改訂版記憶処理薬ガイドに準拠する場合クラスB記憶処理ではありませんか?
オチについて
最後の一行で工場に言及するのはあまりにも唐突に感じられました。
そして何故がんにまでなっているのに治っているのですか……?
ご意見ありがとうございます。
私の構想だと
このため、がんが治ったことにしたつもりはありません。ですが、誤解は招かないようにする必要がありますね。お手数ですが、なぜがんが治ったと思われたのか教えていただけると非常に助かります。
全体的に唐突な展開が多いとのことですので、その点を意識して改稿させていただきます。細かい点等もありがとうございます。
SCP-XXXX-JPの異常性の消失を、SCP-XXXX-JP-Aの異常性の消失であると勘違いしていました。失礼しました。
自己修復です。
タグのご指摘ありがとうございます。
改稿まで少しお時間をいただくかもしれませんが、よろしくお願いします
「過度な損傷の場合完全な再生は不可能です」など。
「区間γの」とする方が自然に思えます。
個人的には「アメジスト」の方が一般的な印象を覚えます。一応、Yahoo!での検索結果では「アメジスト」が約1200万件、「アメシスト」が411万件でした。どちらも日本鉱物学会の日本語文献に見られる表記であるため一方が誤りというわけではないと思いますが、一般への分かりやすさを選べば「アメジスト」表記、中立性を取るなら両方併記するのが適切かと思います。
「近傍に」とすると端的で良いと思います。
「SCP-XXXX-JP-A自身の結晶」とすると端的に纏まります。この結晶が小さいというニュアンスは後の結晶成長のくだりで読み取れると思います。
「同一の異常性を発現するため」
「AがBがCしたというDを入手し」という構造になっていて読み取りづらくなっています。「財団が」を後に持ってくるように語順を入れ替えると読みやすい流れになります。
注釈で良い気がします。
ここも会話記録のように発話者:のような符号をつけるか、あるいは発言内容を端的に本文として纏める方が良いと思います。
「確認されていないため」「確認されていないことから」など
「この出現地点は従来考えられていたSCP-XXXX-JP-Aの影響範囲が居であるため」
「新たにSCP-XXXX-JP-Aが確認された地点は地点δ、地点ε、地点 ζの3ヶ所です」
「新たに判明しました」とするとよりクリニカルです。
類似する記事は思い当たりませんでした。謎解き要素があって面白かったですし、本質も「なるほど~」と思わせるもので筋が通っています。現状でDVはしないと思います。
……が、構造の解説がやや煩雑であるように感じました。上層部と下層部、進入口αとβ、γ-1とγ-2など複数の要素が登場するため、ここは整理した方が読者の理解の助けになります。
複雑な構造物の形状を説明する際は実際の論文でも画像などを添付するものですが、それは本作の場合オチに直結してしまうので難しいものがありますね。読者に理解させるor想起させることを意識して、箇条書きを用いるなど読み取らせる工夫があると良いと思います(読者が読んでいて苦痛を感じればそれはDV要因になり得ます)。
また3か所の折り畳みがありますが、内部構造の図以外は折り畳む必要を感じませんでした。どのみち内部構造の理解のためのヒントを得るにはインタビュー記録等を閲覧する必要があり、わざわざ読者に開かせるのは手間です。読むための労力は可能な限り軽減させることが大切だと思います。
またpcyslさんの批評でも指摘されていますが、工場の登場が唐突でした。民間伝承の聞き込みの際に同時に判明したことにすれば、伏線としての機能を見込めるのではないかと思います。
また、内部構造の図はpcyslさんがおっしゃるようにもっと丁寧に描く方が望ましいです。消化管のイラストをダウンロードして流用するでも良いですし、提案されたツールを使うのも良いでしょう。
最後に、タグについては「岩石」も付与しておくと良いかも知れません。SCP-XXXX-JP-Aは純粋な鉱物(一定の化学組成を持つ結晶)であるため厳密には鉱物の混合物である岩石かというと微妙かも知れませんが、世間一般で言うところの「石ころ」には該当するのではないでしょうか。
以上です。執筆のほど応援しております。
Tutu-sh
ご意見ありがとうございます。
改稿したい気持ちでいますが、時間が作れず、pcyslさんのご意見も含めて改稿できていません。本格的な改稿までもう少しお待ちください。
前向きなご意見は励みになります。ありがとうございます。
山=身体だとして癌=アメシストであるとして、その構図が提示された段階で話が終わってしまうと読者側としてどう処理していいかよく分からなかったです。置き換え自体は面白い要素はあると思いますが、逆にこれは置き換えただけとも捉えられ、「山に癌ができている」ということの意味に人間の自然破壊以上の深みがありません。
「癌と同じ性質を持った鉱物ができる」という設定を最大限活用できるストーリーを「鉱物=癌である」という謎解きとは別軸でもう一つ用意してほしいです。例えば人間の住宅地があったとして、その地下に突然ダイヤモンドができるとします。このダイヤは環境汚染に比例して街のあちこちに発生し、そのためダイヤを採る名目が汚染を後押しします。最後、街そのものが地盤沈下のような災害で滅び、調査の結果地下水脈が人体の内臓と同じ構造をしていてダイヤの算出場所が癌のよく発生する場所と重なっていた……などとすると、「鉱物=癌である」の他に「町の人間の愚かさ」がストーリーを通して現れます。(この下書きを下敷きに軽く考えたアイデアなので使ってもらっても問題ないです)
この記事の課題として地形の記述の煩雑さが挙げられていましたが、オブジェクトに焦点を合わせれば「突発的に発生する鉱物」なので地形の記述を省略可能です。別の場所で伏線を敷く必要はありますが、オブジェクトが何で何を起こすのかを念頭にまとめる書き出しがあると段違いに読みやすくなります。参考にしてみてください。
ご意見ありがとうございます。
アイデアを出していただくことはとてもうれしいのですが、流石にアイデアを現段階の内容に上乗せするのは難しく、記事を大きく変えることになりそうなので少し検討してみます。
しばらく更新が見られないため、この下書きのステータスを「批評中断」にしました。下書き批評を受ける準備が整ったならば、お手数ですが、改めて下書きのステータスを「批評中」に変えていただくようお願いします。