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酒の香りが渦巻いて、煙草の煙がしきりと広がる。
ここは、誰からも忘れられた存在の最後の居場所「酩酊街」。
俺もまた、誰からも忘れられた存在だ。
ここにいる年月をはっきりと覚えていないが、指折り一本10年だとしても両手で数えきることはたぶんできない。
まあ、数えても意味のない年月のことなんてどうでもいい。
長い間ここにいるが、今まで退屈だったことは一度もない。むしろ退屈する要素が無い。
少しこの街の説明をするが、ここには「人間」だけでなく、
「犬」「猫」「魚」などの「生物」、「金属」「糸」「紙」などの「非生物」もここに来る。それだけじゃない。
失われた技術、忘れられた歴史、民衆から崇められなくなった神様までもがここに来る。
街に関しては大丈夫だろうか?大丈夫なら、続けよう。
俺は、彼らを行きつけの居酒屋に連れて、少し酔わせてから、
昔からの友人のように接して、昔の話を聞く。
つまり、「酩酊街にはいろんなやつが来るから、そいつらから昔の話を聞いて退屈をしのいでいる。」のである。
ここで「あれ?人と神様以外しゃべれなくね?」と思うだろう。侮ることなかれ。
元居た世界でしゃべれなくとも、酩酊街ではやってきた存在全員会話ができる。不思議だろう。
退屈しない理由、終わり。
さて、「長い間ここにいる」ことで見つけた酩酊街のいいところを幾つか教えて進ぜよう。
[1]飯がうまい。
誰がなんと言おうと酩酊街の飯はうまい。特に、焼き鳥は格別にうまい。
しかし、何処の飯もただうまいのではない。日々味が進化し続けている。
焼き鳥に関してはそれが色濃く表れている。
濃くもなく、薄くもないタレ。いい具合な硬さの肉。程よい火加減。
まさに、誰もが理想とするような焼き鳥だ。
そのうえ、現実では考えられないような変わり種まである。しかも、うまい。
例として、
「鶏肉を薄く切ったものに辛めのスパイスをかけ、それを巻いて串刺しにしたもの」
「ネギの代わりにキャベツとレタスを使ったもの」・・・等がある
[2]景色が良い
酩酊街の景色は、何とも言えない美しさと風情がある。
屋根の上から見る光の満ち溢れた街の景色は不思議だ。
騒がしかろうが何だろうが、景色がそれを考えさせないようにしてくる。
いくら心が淀んでいる時でも、服の裾に手を突っ込んで街を出歩くだけで浄化される。
今まで、俺は何度もこの街の景色に助けられてきた。
「幾つか」と言っておきながら結局二つしか教えていないが、これ以外にも酩酊街にはいいところが山ほどある。
なに?「教えてくれ」?口が裂けても教えはしない。自分で探し出すんだな。
***「それじゃあな。」
***「あ、そうだそうだ。」
***「お前さん、名前はなんていうんだ?」
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- portal:7368244 (19 Apr 2021 07:50)
要約
このまま投稿されたらDVすると思います。
このTaleの最大の問題点は物語の舞台設定以外の描写が殆どない点にあります。読者にどんな感情を想起させたいかを明確にし、それに沿った展開を作成すると良くなると思います。
このTaleには物語が欠如しています。そのため、読んでも感情が想起されず、面白くありませんでした。
現在の下書きに含まれている文はすべて酩酊街の舞台設定に収まっています。(例外として、最後の3文は説明から脱却し、誰かとの会話に派生しようとしていました。しかし結局この会話の続きは描かれておらず、実質的に物語として機能不全です。)
一般的な物語は舞台設定ののち、そこで主人公が何かしらの行動を起こし、感じた事物を描写することで読者に感情移入などを誘発し、最終的に読者の感情の想起を招きます。
このTaleでは、前述のとおり描写の全てが酩酊街の舞台設定に過ぎず、読んでも感情が動きませんでした。
例えば、主人公が何十年もの間酩酊街にいることに対してどのように感じているのか、という描写があればまた変わっていたと思います。この主人公は酩酊街に何十年もいて”退屈しない”と称していますが、”退屈しない”という表現は退屈ではないすべての感情を包括しており、感情移入するにはあまりにも範囲が広すぎます。例えば、あまりに悲しいことが続くような状態も”退屈しない”ですし、毎日驚かされるような事象に囲まれる日々も"退屈しない"です。退屈しない現状に対して主人公がどう思っているのかを表現する必要があります。
主人公がどのように感じたかを読者に自由に解釈させることは現段階では不可能です。何故なら、この主人公がどのような人間であるかを作中で示していないためです。"こんな時、この主人公はどう動く?"これを読者に何度も何度も示す、などの手段を用いて行動原理を知らしめなければ解釈の余地は生まれません。解釈の余地がない状態で解釈を読者に迫っても、読者は何も読み取りません。
改行の使い方に強い違和感を覚えました。
特にこの文です。1文を特に理由なく改行する行為はとにかく読みにくいだけです。
読みやすい改行の使い方についてはSCPの文体とはが分かりやすいです。
まず、この批評を読んだら読者にどんな感情を想起させたいかを明文化させてください。酩酊街の優しさを見てほっこりさせたい?停滞する人々の進歩のなさに悍ましさを感じさせたい?なんでもいいですが、明文化しないことだけは避けてください。
SCP-JPは特殊な環境です。面白さを意図していない、自分の書きたいことしか書かれていないものはDVされ、消えてしまいます。読者に面白さを感じさせるための第一歩として、SCP-JPにTaleを残すための一歩として、読者にどんな感情を想起させたいを明文化させてみてください。