SCP-2105-JP 夜間遭難救急士セミクリッド・アンバー

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アイテム番号: SCP-2105-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-2105-JPはサイト-██の標準人型オブジェクト収容室に収容されます。1日3度、一定量の食事を提供し、食事中以外は手錠を付けさせ、常に2人以上の監視を付けてください。

説明: SCP-2105-JPは夜間遭難案内士セミクリッド・アンバーと自称していた、未知の金属と繊維から構成される一部を除き山吹色を基調とした装甲服及び各種装備(SCP-2105-JP-Aと呼称)を着用した人型実体です。声の高さと体格から男性である可能性が高く、通常の男性の4倍の身体能力と、裏向きのカードのマークを87.3%の確率で的中させる高い予知能力を持っていることが確認されています。
以下はこれまでに確認されたSCP-2105-JP-Aの機能一覧です。
番号 説明
SCP-2105-JP-A-1 SCP-2105-JPの頭部に装着された触角状の装置。SCP-2105-JPは「ディストレスレーダー」と呼称しており、「遭難者の居場所を把握できる」と証言している。
SCP-2105-JP-A-2 SCP-2105-JPの両眼を覆っている眼鏡状の装置。SCP-2105-JPは「セミクリッドグラス」と呼称しており、着用することで暗所でも通常と同等の視野を獲得できる。
SCP-2105-JP-A-3 SCP-2105-JPの背部に装着された翅状の装置。SCP-2105-JPは「フェイスグライダー」と呼称している。風の流れを操作し、滑空することが出来る。
SCP-2105-JP-A-4 SCP-2105-JPの両手に装着された紫色の手袋状の装置。触れた人間の記憶を消去することが出来る。特筆すべき事象として、SCP-2105-JPは他のSCP-2105-JP-A群のようにはSCP-2105-JP-A-4について深く説明しようとしなかった。

SCP-2105-JPは夜間に迷子になった人を救助し、その人が希望する場所まで送り届けます。SCP-2105-JPはインターネット上で「遭難した時に救ってくれたヒーローがいた」という電子掲示板の書き込みで存在が確認されました。SCP-2105-JPの異常性は、この書き込みによって把握されました。

201█/07/██の22:00、サイト-██近辺の██山にDクラス職員1人を遭難させる収容作戦によって収容されました。以下は収容後に行われたインタビューです。

インタビュー記録2105-JP-1 - 日付201█/07/██

対象: SCP-2105-JP

インタビュアー: 今中博士

<録音開始>

今中博士: こんにちは。今日は少し、お話を伺おうと思いまして。

SCP-2105-JP: こんにちは。それよりも、僕はここから出して欲しいのですが。今この瞬間にも、山に登っている人はいます。その人が登山道から外れてしまうかもしれないし、気づいたら夜になっていて道に迷っている子供もいるかもしれないので。

今中博士: いえ、現時点では解放することはできません。しかし、このインタビューを通してあなたが解放されるかが決まるかもしれません。ぜひ、私たちの質問に答えていただきたいんですが。

SCP-2105-JP: はぁ。分かりました。で、なんですか?

今中博士: まず、SCP-2105-JP、あなたの所属や姓名を教えていただきたいです。

SCP-2105-JP: 僕はエスシーなんたらではなく、超電救助隊HERO所属の夜間遭難救急士セミクリッド・アンバーです。道を踏み外してしまった人たちを元の場所へと導くのが目的です。誰だって一度や二度、迷子になってしまうことはありますよね。それだけならまだ大丈夫なんですが、そういう人がそのまま行方不明になって、生死も不明になっているということを無くすために活動しています。私がここに入れられる直前にも、迷っていた人を助けました。それは知っていますよね?

今中博士: えぇ。ありがとうございます。あれはこちらの職員です。では、夜間に活動する点について、質問したいのですが。日中でなく、夜間に活動するのには何か理由があるんでしょうか。

SCP-2105-JP: そうですね。そこまで深い理由とかはないんですけれど。日中は明るいので救助を呼びやすく、安心感があります。そこで救っても「これからは道を外さないよう気を付けるようにしよう」とは思いにくいんです。以前、日中も救助をしていたこともありましたが、最近の何倍も救助件数が多かったんですよ。日中と違い夜は暗く、一人でいることの心細さを感じやすくなります。そういう状況の人は、自分の行いに後悔していることが多く、それからは念入りになったりしているんです。

今中博士: …なるほど。あと一つだけ質問があります。あなたの目的は迷子などを無くすためだとおっしゃいましたよね。それは迷う道をふさいだり、誘導標識を使うことで改善できると思います。何故、迷子になる理由でなく、迷子になってからのケアをすることを考えているのでしょうか。

(5秒間の沈黙)

SCP-2105-JP: ……僕は、迷子になった人を救いたいんです。はい。初めて山で遭難した人を救った時のことは、忘れることが出来ません。僕が彼を救った時、彼は心の底から感謝してくれました。ありがとうございました、なんとお礼すればよいかと。そう言われた事が嬉しかったんです。だから、僕はこうして救って

今中博士: (遮る)なるほど。感謝されるために、ですか。ありがとうございます。話に割り込んでしまいすみません。どうぞ続けてください。

(10秒間の沈黙)

SCP-2105-JP: …いえ。大丈夫です。

<録音終了>

SCP-2105-JP収容違反記録: 201█/08/██、SCP-2105-JPがサイト-██の収容棟の壁を破壊し、収容違反を起こしました。この収容違反によって機動部隊員4名が重傷を負い、機動部隊員7名が軽傷を負いました。SCP-2105-JPは脱走をした後、サイト-██から最も近い刑務所に向かい、SCP-2105-JP-A-4を用いて収監されている囚人の記憶を消去して回っていました。以下は再度収容された時に行われたインタビューの記録です。

インタビュー記録2105-JP-2 - 日付201█/08/██

対象: SCP-2105-JP

インタビュアー: 今中博士

補考: SCP-2105-JP-A-4を使用されないため、SCP-2105-JPの両手首には手錠がかけられています。

<録音開始>

今中博士: 失礼します、SCP-2105-JP。このインタビューの目的は分かりますよね。何故今回のような行動に出たんですか?

SCP-2105-JP: …あなた、前のインタビューの時にこんなこと聞いてきましたよね。「迷子の原因を無くすのでなく、迷子になった人を救うのはなぜか」と。前も、同じ質問をされたことがありました。そして、そいつの…そいつのことを、思い出したんです。だから、そいつのしていたことを、僕がやっただけです。

今中博士: なるほど。今言ったそいつと言うのは誰のことですか?

SCP-2105-JP: 僕と同じ超電救助隊所属だった、悪質人格消去士メモリウォッシュ・ライラックってやつです。あいつは道を踏み外しても記憶を無くせば元通りの道を進める、そう言っていました。

今中博士: だったというのは、どういう意味でしょうか。事故などで動けなくなって辞めたなど、何か事情があって出来なくなったということですか?

SCP-2105-JP: いや。あいつはHEROから除名されました。何しろ、やることが過激だったというか。なので、間違ったことをしないように、ちょくちょく話したりしてたんです。僕は道を踏み外した人全般を救ってきたから。あいつは僕のせいでもうHEROとして活動できないようになってしまいましたが…なので、その遺志を継いだ形です。一度道を踏み外しても、やり直して元の道に戻ることも出来るという。

今中博士: なるほど。動機についての質問は以上です。では…こちらの写真の方を知っているでしょうか?

SCP-2105-JP: …いや。分かりませんね。誰の写真でしょうか。

今中博士: こちらはあなたがいた刑務所で記憶を消されてしまった方です。彼は自分の妻を殺してしまい刑務所に収監されましたが、それから反省し続け、今日釈放する予定でした。あなたが刑務所にいたとき、おそらく荷造りをしていたと思います。あなたに記憶を消されてから、彼は予定通りに釈放されました。しかし、自分が妻を殺してしまったことを忘れていたので交番にまで行って捜索願を出してもらおうとしていました。そんな彼に私達は真実を伝えました。その後、彼はどうしたと思います?

SCP-2105-JP: (沈黙)

今中博士: 彼は川に飛び込んで入水自殺をしようとしていました。記憶にもない自らの罪の意識が原因で。一度過ちをしたことを忘れ、やり直させるというのはあながち間違ってはいないのかもしれません。ですが、それが原因で彼はその命を投げ出そうとしてしまいました。

SCP-2105-JP: じゃあ僕は…どうすればよかったんですか?僕はヒーローとして、これから何をすればいいんですか?

今中博士: ……私からはここに収容されておいてくださいとしか。

<録音終了>

補遺: SCP-2105-JPはインタビュー終了後から、自分の記憶を消すよう懇願を続けています。SCP-2105-JP-A-4は記憶を消すという異常性から記憶処理剤の代用として利用できないかという提言がされていますが、未だ危険性などが判明していないため、決定は先送りになっています。

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