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アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPを完全に防止、収容することは現在まで確立されていません。SCP-XXXX-JPに暴露した人物の身辺の物品は全て回収し、SCP-XXXX-JP発生の原因追求の証拠品として押収されます。SCP-XXXX-JP暴露者と思われる人物が発見もしくは搬送された場合、速やかにフロント管轄の病院施設へと搬送してください。暴露者が死亡した場合、カバーストーリー「精神異常による自殺」、「」

説明: SCP-XXXX-JPは赤道付近の地域で不明なプロセスによって起こる異常現象です。SCP-XXXX-JPに暴露した対象者(以下暴露者と表記)は恒久的に白内障に似た症状を患います。この症状が発生している間、暴露者は屋外の景色が「猛吹雪に見舞われている」という幻覚及び感覚に襲われ、自発的にその後その後対象者は徐々に低体温症を引き起こし、凍死します。凍死まで至る期間はばらつきがありますが、10日から20日ほどであると推測されています。
現在までに財団は過去のSCP-XXXX-JP暴露者から回収した記録や映像記録等を基にSCP-XXXX-JP発生の条件の模索及び再現実験を複数回試行していますが、いずれにおいても失敗しています。

補遺1: 発見経緯
SCP-XXXX-JPは2013/7/30にフィリピンの████地区地元新聞で刊行された、「フィリピン在住のジュイズ・ウェイド氏、赤道直下の真夏日に謎の凍死」という記事が出たことでその存在が認知されました。当初「長期休暇を終えたはずのウェイド氏が連絡に出ない」との通報を受けた地元警察がウェイド氏の自宅を訪ねたところ、リビングで異常な低温状態の一部が白骨化した遺体を発見(後のDNA解析でウェイド氏と断定)、 その後この遺体を「異常な低温を維持している白骨化遺体」として現地の警察当局がタイ・ベトナム支部に保管および調査依頼として財団に委託しました。タイ・ベトナム支部の調査により似たような死亡例が赤道付近の地域で█件発見されたため、引き続き調査を行っています。
現在までSCP-XXXX-JPが直接的、間接的死因と思われる死体を██体回収、その内█件は財団フロント企業運営の施設内で回収されています。

補遺2: ウェイド氏宅から回収した日記

以下はウェイド氏の自宅から回収した日記の転写です。SCP-XXXX-JP関連と思われる記述のみ抜粋のため一部省略済みです。詳しい内容は「SCP-XXXX-JP関連物品回収記録: ウェイド氏の日誌記録」を参照してください。

日付: July 03, ████
今俺は家にいる。運転中急に吹雪に見舞われた。俺は雪なんてものテレビやなんかで見ただけで現物を見たことが無い。でもあの時確かにそう感じた。とにかく家にたどり着けたのは幸いだ。外はくそ寒い。ストーブを付けて過ごそう。長期休暇初日がまさかこんなになるとは。帰る前に警察にもお世話になってしまった。ツイてないな。


日付: July 04, ████
吹雪は止む気配が無い。試しに扉を開けたがやはり凍るように寒かった。周りに車は走ってないし、お向さんもご近所さんも見当たらない。家には電気が灯っている。みんな出るのが億劫なんだろう。食料は沢山ある。止むまでの辛抱だ。


日付: July 05, ████
風が強い。扉を叩くように風が吹いている。誰かいるのかと思って覗き穴を見たが吹き荒れる雪しかない。くそったれ、指が少し悴む。今日も寒い。


日付: July 07, ████
風邪をひいたのか、数日ほど寝込んでた。寝てるときも風は強かった。ティムに連絡したら心配していた。明日来てくれるそうだ。こんなに風が強いのにイイ奴だよ。ありがたい。


日付: July 08, ████
今日あった出来事をここに書き記す。まずあいつは来なかった。いや、正確には俺が出なかった。クソ、あれは風の音なんかじゃなかったんだ。ドアを叩く音だったんだ。あいつが帰った連絡が来た時と音がした時間がほぼ重なっていた。インターホンが鳴らなかった、いや聞こえなかった理由も知りたいが仕方ない。あいつには後で謝るとする。


日付: July 10, ████
気配がしたから外を覗いてみた。道路の真ん中に何かがいる。人みたいだけど人じゃない奴が。とにかく何かが外にいる。あの吹雪の中の街灯に照らされながら立っている。よくわからない。なんなんだアイツは。この世の者じゃない感じがする。こっちを見ているわけではないが怖い。いったん様子を見る。


日付: July 14, ████
いい加減にしてくれ。いつまで続くんだ。この寒さも、ヤツも。ずっと歩いてばっかだ。クソくらえ。
外のポストを見に行く気さえない。明日ティムに電話する。ストレスが溜まり過ぎた。謝るついでに気晴らしくらいしたっていいだろう。


日付: July 16, ████
明日の昼頃にティムがまた来る。家に近づいたら連絡をくれと言っておいたから今度は確実に出れるだろう。多分。


日付: July 17, ████
どうすりゃいいんだクソ。ティムが目の前で崩れ落ちた。氷のように。これは殺しに入るのか?今もドアの前にアイツの残骸があるんだろうな。何でだよ最悪だ

俺はもう知らない


日付: July 14, ████
勇気を出して外に出た。ティムの残骸は無かった。それどころかアイツから連絡が来た。どうやら俺はまた出なかったらしい。どうなってる?昨日出たはずだ。じゃああの時のティムは誰だ?何を信じりゃいいんだ?もうわからない


日付: July 15, ████
ティムから連絡が何度も来てる。急用で留守にしてたと嘘をついて謝っておいた。どうすりゃいいんだ。もう何も信じられない。


日付: July 17, ████
昨日の夜にお向かいさんの電気が消えた。暗かったが恐らく出かけのだろうか分からんが、車が出た。そしたらアイツにぶつかった。お向かいさんは気付かなかったんだろうな。何はともあれアイツは道路に横たわってる。は死んだだろう。これで少しは気が晴れる。


日付: July 19, ████
どこもかしこも吹雪のニュースを取り上げていない。ラジオも、テレビもだ。アイツもいなくなったから勇気を出して外のポストを見に行った。そしたら、クソったれ。雪まみれで何も無かった。あの雪は本物だ。しかしなんでどこもかしこも晴れた映像ばかりなんだ?というかこの気象でテレビが何故ついている?俺は雪による影響を知らない。だけど明らかに雪の起こす影響を知っている。俺は家に戻るときに確かに軽く足を滑らした。あれは、冬の道だ。家に入っても体中に雪の結晶がついていた。窓に触れたら確かに軽い吹雪の影響で揺れていた。これは俺がおかしいのか?


日付: July 20, ████
ヤツがいた。あの夜轢かれていなくなったはずなのにあそこにまたいやがった。こっちを見てる感じがしてならない。アイツは、アイツは俺が見えてることを知ってるのだろうか。今日も寒い。


日付: July 22, ████
クソったれ
寒い
俺が狂ったのか?俺がおかしいのか?多分そうなんだろうな。こんな悪夢覚めてくれ。


日付: July 24, ████
ああクソ

god

補遺4: 追加編集 最終更新 2020/7/21
以下はSCP-XXXX-JPと思われる異常性に暴露した患者が財団フロント管轄下の病院に入院した時の映像記録です。

注記: 映像は遠赤外線カメラによるものである。また患者はログ内では”対象”と表記している。


<再生開始>
03:24: 対象が起床する。何かを探すかのように周囲を見渡す。室内は27℃を保っている。

03:25: 対象がベッドから降りて窓際まで歩く。カーテンをゆっくりとめくり、カーテンの隙間から窓の外を覗く。外は街灯に照らされている。室内は27℃を保っている。

03:26: 対象はカーテンを閉めベッドに戻り布団を被る。 室内は27℃を保っている。

03:27: 対象は布団を深く被る。室温は27℃を保っている。

03:28: 対象はさらに布団を深く被る。室温は27℃を保っている。

03:30: 対象は布団の中でうごめいている。室温は27℃を保っている。

[以降重要度が低いため省略]

04:02:

<再生終了>


検死の結果、対象はSCP-XXXX-JPによる影響で死亡した者と同一の方法で死亡したことが判明した。

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