養蜂家 - SCP-JPサンドボックスⅢ

養蜂家

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クレジット

タイトル: SCP-XXXX-JP - 養蜂家
著者: ©︎King-Crab373
作成年: 2022

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中世時代の養蜂の様子を描いた絵画

アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPは養蜂部門の管轄下によって標準人型収容室に収容されます。室内温度は常に18～25℃を維持され、机と椅子が常備設置されます。春から秋の間は毎日07:00～20:00の時間帯にSCP-XXXX-JPを施設外で活動させるようにしてください。冬の期間はクラスA～Eの職員がSCP-XXXX-JPやSCP-XXXX-JP-1と一日5時間ほどの対話や接触を行ってください。SCP-XXXX-JPへの接触を行いたい場合には

説明: SCP-XXXX-JPは身長176㎝の性別不明の人型実体です。SCP-XXXX-JPは園芸用手袋と園芸用の長靴を履いており、中世の時代で使用されていた養蜂用の防護服(上絵参照)を着用してします。
SCP-XXXX-JPは生物としての仕組みを一切保持しておらず、後述するSCP-XXXX-JP-1が構成する人型状のコロニーによってに形成されています。このコロ二ーはある程度の破壊耐性を有しており、通常の人間の平均骨密度と同等の硬さを保持しています。

SCP-XXXX-JP-1は異常なミツバチ群です。個体を検査しましたが、地球上のどのミツバチにも属さない種であることが分かっています。SCP-XXXX-JP-1の寿命は70～80年ほどであり、独自の社会性を築いています。SCP-XXXX-JP-1は人間側が敵対的な意思を見せてこない限り、非常に友好的に接してくれます。幾つかの確証として、SCP-XXXX-JP-1は担当の財団職員に対して友好的な振る舞いを見せたり、甘えるような行動を取ったり、羽をこすったことによるモールス信号で会話をするといったことが挙げられます。

SCP-XXXX-JP-1の複数の個体に了承を得たうえでGPSを取り付けたところ、SCP-XXXX-JPを中心とした半径50m圏内で行動することが分かりました。この事を受け、サイト-81██の外部にはガーデニングを施すこととなりました。

SCP-XXXX-JP-1にはそれぞれ役割が分担されています。以下はSCP-XXXX-JP-1の役割包括リストです。

+ SCP-XXXX-JP-1個体リスト

番号	概要
回収者	主に花の蜜の収集を行う個体群。
狩人	幼虫や幼い蜂に餌を捕ってくる個体群。
作業員	コロニーが損傷した場合の修復を行う個体群。
清掃員	SCP-XXXX-JPの内部に貯まったり外部に付着した老廃物や廃棄物を除去する個体群。
護衛隊	SCP-XXXX-JPに敵対的な存在に対して攻撃を行う個体群。
補修係	SCP-XXXX-JPの着用している防護服が傷ついた場合に修復する個体群。
教師	大人になりたての蜂に対して教育をする個体群。主に年を取って老いた個体が担当する。
通訳	唯一言葉を発音できる個体群。SCP-XXXX-JPの通訳や人との意思疎通を取る担当をする。

SCP-XXXX-JPはテレパシー能力を駆使してSCP-XXXX-JP-1と会話を行うことが出来ます。この能力はSCP-XXXX-JP-1にのみ使用が可能であり、SCP-XXXX-JP-1以外の生物に使用することはSCP-XXXX-JP-1個体は全てモールス信号による返答を行うことが出来ます。

補遺: XXXX-JP-A
SCP-XXXX-JPは████県の████町の養蜂家からの「不気味な格好をした不審者がいる」という旨の通報によって財団の興味を引きました。関係者にはクラスB記憶処理を施し、周辺地域にはカバーストーリー「蜂群崩壊症候群による人的被害」を流布しました。

補遺: XXXX-JP-B

+ インタビュー記録: XXXX-JP-α

- 閲覧終了

以下はSCP-XXXX-JP及びSCP-XXXX-JP-1に対して行われたインタビュー記録である。

[博士が収容室に入室する]

博士: こんにちは、SCP-XXXX-JP。

[SCP-XXXX-JPは立ち上がり両手を挙げる。博士に近づき、右の手のひらを博士に向かって出す。博士は要望に答えるように手のひらをタッチする。]

博士: 君が、いや君たちがここに来て結構経つ。今日もこの部屋は快適かい？

[SCP-XXXX-JPは頭を縦に何度も降る]

博士: それは良かった。今回わたしがここに来たのは幾つかの質問をしたいからだ。あそこに座ろう。

博士: さてと、あの訳者君はいるかい？

[3秒ほどの間。SCP-XXXX-JPから一匹のSCP-XXXX-JP-1が飛びながら出てくる。机の上に乗り、一礼する。]

SCP-XXXX-JP-1: 初めまして。

SCP-XXXX-JP-1: 私たちは何処から来たのか、それですら知りません。気づいた時にはそこにいたのです。しかし私たちの使命は忘れません。私たちの使命は、「必要としている者のところへ行き、よりそう」ことです。この場所には私を必要としている人が多くいる。そして住みやすく、心地の良い環境を作ってくれる。こんなに素晴らしいことはありません。

SCP-XXXX-JP-1: あなた方は日々危険と隣り合わせ。だけどこの私を保護してくれた。今まで色んな人と出会ってきた。そして事あるごとに見放され、バカにされ、けなされた。彼らも同様の被害を受けた。この私を、彼らを、化け物としてではなく、1つの生命として見てくれた。感謝している。

博士: それはありがたいお言葉です。彼らというのはその…SCP-XXXX-JP-1、あなたを構成している蜂達のことですか？

[SCP-XXXX-JPが頭を縦に降る]

SCP-XXXX-JP-1: そうだ。彼らにも名前がある。声をかければ答えてくれるよ。

SCP-XXXX-JP-1: 忠誠を誓うわけではない。恩を返したい。一生かけてもいい。心からの感謝をあなた達に捧げたい。

博士: その思いはSCP-XXXX-JP個人ですか？それともSCP-XXXX-JP-1達の考えですか？

[SCP-XXXX-JPは首を横に振る]

SCP-XXXX-JP-1: どちらも。あなた方に保護されなければ我々は今頃鉄の虫かごに囚われていただろう。相互利益だ。彼らが死ねば私も死ぬ。私が死ねば彼らが死ぬ。そうやって常に微妙なラインで生きてきた。でもここはいい。過度な心配をしなくて済む。ストレスが全くと言っていいほど溜まらない。

+ インタビュー記録: XXXX-JP-β