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アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPの影響を受けている町内には、常に15~20人程のエージェントが待機するようにしてください。SCP-XXXX-JPにより事故が発生した場合は事故の関係者全員に記憶処理を施し、その場に適したカバーストーリーを流布するようにしてください。SCP-XXXX-JPの更なる情報を得るため、事故により破損したバスから可能な限りの映像、音声の記録を回収するようにしてください。事案-XXXX-JPの発生を踏まえ、SCP-XXXX-JPの発生時刻前にデータの回収をした後、影響を受けた車両はSCP-XXXX-JP発生エリア内の██町のみで解体をすることが義務付けられます。
現在、SCP-XXXX-JPの発生を防ぐために、エリア内を走行するすべての路線バスを廃線する案が考案されています。可決されました。廃線の作業は順次行われる予定です。
説明:SCP-XXXX-JPは、静岡県██町内部を走行する路線バスにおいて低確率で発生する異常現象です。SCP-XXXX-JPの発生トリガーは、バス内の降車合図用押しボタンを乗客が押す事であると推測されています。 SCP-XXXX-JPの対象となるバス及び発生する期間はランダムであり、多くの場合16:00~22:00の間に発生します。
SCP-XXXX-JPの影響を受けた押しボタンを乗客が押した場合、そのバスを運転している運転手の心臓が停止、即座に死亡します。心停止した運転手の足はアクセルから決して離れることはなく、バスはそのまま走行を続けます。その後、ハンドルが自動で動き始め、元の路線から外れ乗客及び死亡した運転手をこの時乗車している全ての乗客は軽度の認識災害を受け、運転手やバスに対する違和感、走行時間の異変など多くの違和感を感じることができなくなります。その後バスは徐々に靄のようなものをまとい始め、バスの姿を維持したまま霧状に変化します。この状態になった場合、タイヤに接している面以外の外部からの干渉が不可能になり、バス及びバスの内部にいる物質は障害物を透過し始めます。
「目的地」が近づいた際、バスの内部では終点を示唆するようなアナウンスが放送されます1。このアナウンスが流れたとき、一部の乗客は異変に気付きバスの走行を止めようと試みますが、必ず失敗に終わります。停止に失敗した場合、「目的地」にたどり着き、アナウンスが終点に到着したことを知らせます。その後バスが「目的地」から落下することで物質透過が解除され、一連の現象は全て終了します。この落下による影響で、乗客全員は非異常性の影響を受けて死亡します。
補遺: 映像記録XXXX-JP-3
以下は201█/09/██に███山で発生したバスの転落現場から回収された監視カメラの映像のデータ資料です。
映像記録XXXX-JP-█
日付: 201█/09/██
補足: この映像資料はSCP-XXXX-JPの影響を受けた直後のデータのみを扱っています。全データの詳細は[事故記録:██バス・███山転落事故]を参照してください。尚、このデータは車両破損の影響で一部欠損箇所があるため、後部座席に設置された監視カメラと前方出口付近に設置された監視カメラの記録を照合させて作成されました。
[再生開始]
17:22: バス停にバスが停車。若い男性3人組が乗車し、一番後ろの後部座席に座る2。
17:23: バスが出発する。
[特筆すべき点が無いため省略]
17:41: 女性の音声で「████バスをご利用いただき、誠にありがとうございます。次は██駅、██駅です。」というアナウンスが放送されると同時に3人組の男性の一人が押しボタンを押す。直後に運転手がもがきはじめ、運転席側のドアにもたれるようにして倒れる。乗客は異変に気付いていない。
17:42: バスの速度が70㎞まで上がり、ハンドルが自動で動き始め、通常のルートから外れ始める。周囲の景色に靄のようなものがかかり始める。乗客は異変に気付いていない。
17:45: バスが完全に霧状になり、障害物を透過しながら走行し始める。
[走行する映像のみが続くため省略]
18:17: 周辺に木々が多く出るようになり、上り坂を登り始める。通常よりも大きな音声で「ご乗車ありがとうございました。間もなく終了です。」というアナウンスが車内に鳴り響く。アナウンス終了後、スピーカーからノイズ音が流れ始める。この時点で男性達が辺りを見渡し始め、話し合いを始める。3人以外の乗客は平然としている。
18:19: 車内の蛍光灯が点滅し始める。
18:21: 3人が運転手に近づき、話しかける。運転手からの反応は無い。3人は慌てた様子を見せ、運転手を運転席から降ろす。この時点でもバスは走行を続ける。男性たちはバスが自動で走行していること、行き先が違うことに対して違和感を感じていないと思われる。
[ここで前方付近の映像が途切れる。以後、後部座席付近の映像。]
18:23: 3人組の一人が他の乗客に助けを求める。数人の乗客達は周囲を見渡し始め、慌てた様子を見せる。
18:25: 乗客の一人である30代ほどの男性が小さく開いている窓を開け脱出を試みようとする。直後に窓がすべて閉まり、鍵がかかる音がする。
18:26: 40代ほどの夫婦と思われる二人組が降車用ドアを開けようと試み、乗降用ボタンを操作する。ドアが開く様子は見られない。
18:28: 速度が80㎞に上昇する。乗客たちはパニック状態になり、泣き崩れるものが現れる。10代後半ぐらいの男性が窓を割ろうと体当たりを数回する。窓にひびが入るも、即座にひびは修復された。
18:29: 3人組の一人が速度を落とそうと、ブレーキペダルを踏む。踏んだ瞬間、速度が85㎞に増加。
18:30: バスは山頂に向かって速度を徐々に上げながら走り続ける。この時、スピーカーのノイズが徐々に小さい音になり、聞こえなくなる。
18:32: 山頂付近のカーブに差し掛かる寸前、車内に雑音交じりの機械音声で「終点です。ご乗車ありがとうございました。またのご利用をお待ちしております。」というアナウンスが鳴る。アナウンスの終了と同時に速度が上がり、100㎞を超える。そのまま直進、ガードレールを透過し崖から落下する。落下中、スピーカーから判別不能の人の声が流れる。
18:33: バスが落下し転がり始める。照明が消え、乗客の悲鳴と金属がこすれる音が鳴り響く。スピーカーの音が変化し、大勢の拍手の音と賛美する人々の声が流れる。
18:37: この時点で映像画面が乱れ始め、音声及び映像が途絶。
[再生終了]
バスの残骸は麓の道路で発見され、バスの内部からは遺体が9体発見されました。この事故により、バスの乗客と運転手は死亡したと考えられています。現在遺体の身元特定を進めています。身元の特定が完了したため、遺族全員に記憶処理を施した後にカバーストーリー「バスの前方不注意による落下事故」を流布しました。遺体は現在も財団によって保護されています。
財団は現場に潜入していたエージェントに指示を出し、現場を偽装させ封鎖、この事故の関係者全員に記憶処理を施し、遺族と同様のカバーストーリーを流布して解放しました。
この事故によって大破したバスはSCP-XXXX-JPの発生を調べるためのサンプルとして回収されました。後日、バスの検査作業が行われる方針です。"インシデントファイル:XXXX-JP"を参照してください。
<画像元>
ファイルページ: 押しボタン
ソース: http://scp-jp-storage.wikidot.com/file:7310467-15-fc56
ライセンス: CC BY-SA 3.0
タイトル: 押しボタン
著作権者: King-Crab373
公開年: 2020年9月28日
補足: 自作
ページコンソール
批評ステータス
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ジャンル
アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史任意
任意A任意B任意C-
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- portal:7310467 (16 Mar 2021 14:36)
異常性はクリーピーでいいと思いましたが、恐怖をあまり感じなかったため現状はDVです。おそらく一番の要因と思われるのは、映像記録が説明で述べられた事をそのまま表現しているだけであり、「どうなるのだろう」といったワクワク感や話が展開する面白みが感じられなかった事ですので、ここはもう一捻り欲しいところです。また事案の影響範囲の拡大についても、ただ危険さが増しただけで蛇足感が強いです。
批評していただきありがとうございます!
映像記録に関しては、正直自分でも上手くいってないように感じていたので、もう少し考えてみます。
他の指摘していただいた点に関しても後ほど改稿、修正をさせていただきます。
拝読しました。あまり面白くありませんでした。
内容としてはただ人を連れ去って殺す危険な現象というだけで終わっており、新奇性がありませんでした。殺害の方法もバスが崖から落ちるというもので、意外性がありませんでした。
最後にオブジェクトが暴走し財団に損害を与える、というオチも使い古されており、あまり魅力的なものではありませんでした。総合すると、新奇性が不足しているため、このままの内容で記事を残すことは困難だと思います。
改稿するならば、「新たな要素の組み合わせ」によって新奇性を出すことを考えてみてください。
現状の新奇性不足は「バス」という一つの要素から異常性を考えているため発生しています。そのような状況ではいくら過程を変えようともバスという要素から予想可能な範囲を超えることではできず、新奇性と面白さが低くなってしまいがちです。これを解消するためには、「バス」とは通常組み合わせられない要素を組み合わせて異常性を考えることが有用です。
例えば拙作、SCP-1083-JPは「高齢者」と「防空ミサイル」という一見相いれない二つの要素を組み合わせ、そこから異常性と展開を考えることによって新奇性を出しました。このように、二つの要素がかけ離れていればかけ離れているほど、新奇性が出てきます。
また、二つの要素を組み合わせる際は、その二つの要素をどちらも展開に活かせているかに注意してください。例に挙げたSCP-1083-JPは「高齢者」と「防空ミサイル」の両方の要素を持っていなければ成立しない展開になっています。このように、「どちらかの要素が欠けると展開が成立しなくなる(他の要素に置き換えにくい)」という状況を作らなければ十分に新奇性を出すことができません。
コンテストの投稿期限まで残り1週間ではありますが、抜本的に異常性を考え直すことは不可能ではないと思います。是非異常性から考え直す抜本的な改稿も検討してみてください。
異常性についてですが、記述が不明瞭なところが多いです。まず、バスが霧状になるとのことですが、つまりどういうことでしょうか。字面通りに捉え、バスを構成する物質が霧に変化するとすれば、乗客は窓に体当たりする等ができなくなりますし、そもそもすり抜けて落ちてしまうでしょう。
また、明らかにバスの様子がおかしいにもかかわらず乗客が途中まで異変に気付かないのは不自然であり、何らかの異常性が働いていると考えられます。この点についても記述がないのが気になりました。
以上の点について、異常の特性についてもう少し詳細に書いた方が良いでしょう。
また、報告書に「目的地」という用語が登場するものの、その説明が脚注の中でのみでしかなされていません。脚注は読まずともよい内容を書く部分ですが、「目的地」の定義は記事を読み解く上で必要な知識ですから、地の文に書きましょう。
批評に対するご意見・ご質問で返信が必要なものにつきましては、ディスカッションで返信の形で投稿いただいたうえで、PMにご一報ください。SB3のフォーラムは追っていませんので、ディスカッションへの投稿だけだと気づけない場合がございます。
批評・アドバイスありがとうございます!
なるほど…1週間という短い期間ではありますが、新奇性と面白さが両立した内容にできるようチャレンジしてみます。
大雑把に書いてしまった箇所が結構多かったですね…自分の文章力の問題もありますが、言葉足らずな部分もあるためもっと内容を突き詰めて書いていこうと思います。
ご指摘いただいた点を改善できるよう改稿・修正をしていきます。ありがとうございます!