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アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは0.8m×1.5m×0.8mの専用ケージに収納した状態でサイト-81██の収容室に収容されています。現在、SCP-XXX-JPを用いたいかなる実験も禁止されています。
説明: SCP-XXX-JPは水色の革表紙と計測不能な枚数のページで構成される一冊の書籍です。
被験者がSCP-XXX-JPを手袋などといったものを介さず、素手で開いた際、SCP-XXX-JPにはSCP-XXX-JPを開いた被験者(以降SCP-XXX-JP-1と表記)を''主人公''とした物語が書き加えられていきます。この物語は、SCP-XXX-JP-1の行動とリンクしていることが確認されています。また、SCP-XXX-JP-1の周囲では、事件や事故が起こりやすくなります。しかし、SCP-XXX-JP-1はいかなる事件、事故に遭遇しても肉体的損傷を負うことはありません。しかし、SCP-XXX-JP-1が遭遇した事件、事故に比例したSCP-XXX-JP-1の所有する''大切なもの''が消失することが確認されています。''大切なもの''の定義については、現在時点で不明です。
以下はSCP-XXX-JP内部に記録されていた、最初にSCP-XXX-JP-1になったと推定される釘井翔太氏が"主人公"に設定された物語です。
彼の名前は釘井翔太。同い年の妻と6歳の娘と暮らす平凡な会社員である。仕事は真面目にそつなくこなすと評価されている一方、今一つ情熱がない男であるとも言われている。
彼は今、彼の働く███商事へと向かっている。いつもの通勤路を歩いていると、曲がり角から飛びだしてきた学生の乗る自転車にぶつかりそうになり、転んでしまう。彼は転倒時、右ひざを打撲してしまった。なったものの、持っていた傘でなんとかバランスを立て直した。主人公は怪我をしてはならない。彼は上司への愚痴をつぶやきながら、職場に向かって歩き続けている。真夏の太陽が照り付けている。彼は汗をぬぐおうとするも、右ポケットに入れていたハンカチがなくなっていることに気づく。家に忘れてきたかな、そんなことを考えつつ公園の横を通った際、園内で遊んでいた小学生が投げたボールが、側頭部に直撃し、彼は側頭部を内出血した。そうになったものの、彼は持ち前の運動神経でボールをキャッチ、小学生に投げ返した。主人公は怪我をしてはならない。
彼はようやく職場に到着した。いつもと変わらない机で、いつもと変わらない風景を眺めながら、いつもと変わらない仕事をこなしていく。そこでふと、彼は朝はあったはずのスマートフォンがなくなっていることに気づく。どこかに落としたのだろうか、と不安になりながらも、彼は仕事を続ける。13時34分、彼は上司に、作成した資料を確認してもらうため席を立つ。上司のいる窓際の机に向かっていると、壁際にある資料ラックが倒れてきた。資料ラックに右足を挟まれた彼は、右足首を骨折してしまった。そうになっていた。危ないしそろそろ取り替えたほうがいいだろうと彼は考えた。主人公は怪我をしてはならない。
仕事を終えた彼は、帰路についている。そこで、毎日外さないでいた結婚指輪がなくなっていることに気づく。これはまずい。妻にばれたらまずいことになる。彼は考えた、何か買って妻の機嫌を取ろうと。彼は近所のデパートに向かった。
デパート内の店で妻へのプレゼントを選んでいると、入り口付近で聞きなれない音が鳴り響いた。銃声だ。強盗が押し入ったのだ。彼は現状が把握できない。あれはなんの音だ?何が起こった?そんなことを考えながら、どうにかその場を去ろうとする。しかしあっさりと強盗に見つかってしまう。強盗は彼に銃口を向け、弾丸を放った。心臓を撃ち抜かれ、彼は鮮血を吹き出す。彼は死亡した。とうとした。しかし、通報を受けた警察が店内に進入。あっさりと強盗を確保したため彼は助かった。主人公は死んではならない。彼は警察から強盗が起こった時の様子についていくつか聴取された後、自宅へ向かった。結婚指輪のことは謝って、また明日探そう、あとスマホも探さなければ、などと考えながら高層ビルの工事現場横を歩いていると、彼は落下してきた鉄骨により潰され、死亡した。彼の目の前に鉄骨が落下してきた。あと数秒落下が遅かったら、彼は潰されていただろう。主人公は死んではならない。
午後10時、ようやく彼は自宅に帰り着いた。ドアを開ける。異様に静かだ。何かがおかしい。この時間にまだ寝ているはずはない。彼は妻と娘の名前を呼ぶ。返事はない。家じゅうを探す。いない。彼は無我夢中で妻と娘を探した。妻の職場、近所のファミレス、隣町にある妻の実家、記憶にある限りの妻が行きそうな場所のどこを探してもいない。彼は我も忘れて走った。するといきなり、曲がり角からバイクが飛び出してきた。そのまま跳ね飛ばされ、彼は死亡した。バイクは急ブレーキをかけ転倒、彼は立ち尽くす。主人公は死んではならない。
彼はふと思う。俺は何のために走っている?俺は何を探している?俺は一体……………………….誰だ?
主人公は死んではならない
主人公は死んではならない
主人公は死んではならない
補遺2: SCP-XXX-JP-1となった釘井翔太氏の身元は現在まで発見されていません。
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ジャンル
アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史任意
任意A任意B任意C- portal:7290192 (01 Mar 2021 11:23)
オブジェクトの悪意がしっかり表現できており、それでいてオブジェクトの人間臭さを感じない非常にバランス感覚の取れた面白い異常性だと思いました。ただ、まだアイデアの原石という感じで細部が詰め切られておらず、このまま投稿すると残すのは難しいであろうという気もします。
また、個人的には補遺以降の内容は蛇足のように思えました。オブジェクトの意志が見えない前半に比べて後半はかなり悪趣味な意図が見え隠れしており、かなり雰囲気の違ったものとなっています。できるだけ前半の雰囲気を生かした構成がよいと思います。
アドバイスを生かし、補遺以降の内容を削って細部を詰めれるよう再考してみます。
僭越ながらも批評を差し上げます。
現状NVです。yzkrtさんも仰っていた通り厭らしさに溢れた異常性で面白く感じましたが、主に以下の点が気になりました。
乱文、大変失礼致しました。応援申し上げます。
しばらく更新が見られないため、この下書きのステータスを「批評中断」にしました。下書き批評を受ける準備が整ったならば、お手数ですが、改めて下書きのステータスを「批評中」に変えていただくようお願いします。
Technical Moderator of SCP-JP
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