風見鶏向かう先
自動メッセージ
プロジェクト・カザミドリは既に終了しています。あなたの最後の職務は本文書の閲覧です。
識別コード.XXX00A.JP~XXX.JPのロックは解除済です。
識別コード.XXX00A.JP: 報告書XXX-JP
識別クラス
我々の所属するサイト-81Mdでは、オブジェクトが有する大まかな性質を素早く認識することができるよう、"識別クラス"を独自に設立しています。このクラス分類は財団の正式なものではありませんが、これまでの我々の活動に多大な貢献を果たしています。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Thaumiel
識別クラス: Seyes1
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-81Mdのサイト管理室にて保管されます。サイト管理官によるSCP-XXX-JPの活性化が宣言された場合、全職員は対象とされるオブジェクトの回収に向かって下さい。
説明: SCP-XXX-JPは風見鶏の形状と機能を有する、銅製のオブジェクトです。
SCP-XXX-JPは異常存在の生成を感知することが可能であり、感知した際は異常存在が生成された方角を指し示します。この性質がどのようにして付与されたのかは不明ですが、この性質はPoI-6550("金鳥 宙")2によって付与されたことが確認されました。当該人物に関するデータファイルはこちらを参照してください。
SCP-XXX-JPの発見時の状況から、要注意団体"Are We Cool Yet?"の関与が疑われ、後に行われたインタビューによって確定しました。
現在、SCP-XXX-JPの有する異常性を用いた収容補助プロジェクトである"プロジェクト・カザミドリ"が進行中です。概要は識別コード.XXX01A.JP: プロジェクト・カザミドリ概要を参照して下さい。
発見経緯: SCP-XXX-JPは"Are We Cool Yet?"の構成員である真波 晋平のアトリエにて発見されました。発見当時、SCP-XXX-JPと共に以下のメモも発見されています。
きっとこいつが最後の作品 アナート3の時代も終わってくれる
このメモが示す意図は不明ですが、関連性のある資料であるとして現在、財団外時間大深度アーカイブ内に保存されています。
識別コード.XXX01A.JP: プロジェクト・カザミドリ概要
"プロジェクト・カザミドリ"は、SCP-XXX-JPが有する異常存在の生成を感知し、その方角を指し示すという異常性を利用することで、オブジェクトの早期収容及び無力化を目的とした収容補助プロジェクトです。
本プロジェクトはPoI-6550に対して行われた以下のインタビューを元にして計画されています。
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インタビュー記録XXX-JP-01
インタビュー対象: PoI-6550
インタビュー担当: 宮前管理官
付記: 本インタビューでは、PoI-6550を"金鳥"と呼称しています。また、インタビューは██珈琲にて行われました。宮前管理官は自身を"異常芸術家"であるとして、身分を偽った状態で本インタビューを行っていることに留意してください。
[記録開始]
店内BGMがやや遠くから流れている。窓辺が近く、日が差し込んでいる様子が確認できる
記録開始から5分後、足音が明確に近づいてくる
宮前: どうも、金鳥さん。
金鳥: おぉ……あんたが宮前か(宮前を足元から頭の先まで一通り見る様子が記録される)。いやな、真波からあんたの話はよく聞かされててね(左の口角を上げる)。
宮前: 真波……。(沈黙)どうでしたか、彼はいいものを作るでしょう。
金鳥: はは。あー本当にその通りだよ。最近はちょっち悩んでたみたいだったかな。
金鳥が席に着く
数秒の沈黙
金鳥の手元に水が届く。金鳥はホットコーヒーを注文する
金鳥: えぇとそうだ、あんた俺に依頼があるって言ってたな。どんなものを仕上げたいんだ?
宮前: これを(紙を取り出し、提示する)。
金鳥: ほう?ちゃんと紙面で用意してくれてるのはありがたいな。そんじゃ読ませてもらおうか。
5分程度の沈黙
金鳥: ああ、よう分かった。十分やれる。
宮前: そうですか、ありがとうございます。ところでなんですが、ひとつよろしいでしょうか。
金鳥: ん?構わんが。
短い沈黙
宮前: あなたはどのようにしてこれらの性質を付与しているのでしょうか。
金鳥: あぁ、やっぱ気になるか。
長い沈黙
カメラの視点がずれる
金鳥: 宮前、あんたは上位存在が居るって言って、それを信じられるか?
宮前: この目で見たら。……しかし、真波は信じたのでしょう?
金鳥: よう分かっとる。そう、あいつは信じた。そして理解もした。
金鳥の注文したホットコーヒーが届く。金鳥はそれを受け取ると、宮前を鋭く見据えながら1口飲む
短い沈黙
宮前: 理解ですか。……詳しく。
金鳥: 居ることをだよ。(短い沈黙)だが、そいつはあいつ自身の意思がないことの証明じゃない。それであいつは新たに確かめるためのアートを俺に持ちかけたのさ。
宮前: それがカザミドリですか。
金鳥の表情が険しいものとなる
短い沈黙
金鳥: あんた……見たのか。(長い沈黙)いや、すまねぇ。おかしい事じゃねぇな。(短い沈黙)そう、カザミドリがそれだ。まぁ詳細は要らんな?
宮前: いや、私はそれを求めますよ。
金鳥: ほぉん……。
金鳥が溜息をつく
金鳥: あれは俺が持っとる力を使った産物だ。(長い沈黙)あんたの事だから興味あるんだろう?(窓の方を見る)
宮前が頷きを返す
沈黙
金鳥: 俺は上位存在との簡単なやり取りが効くんだ。それがどうして起きたのかは俺には分からんが、向こうがそれに気が付かない辺り元々はそっちの人間だったってことなのかもしれん。俺の推測をも挟む形とはなるが、この世界には上位存在さえも引きずり込めるような代物があるはずなんだわ。
宮前: 簡単なやり取り……。(短い沈黙)この世界に存在する変わったものと言うのは、その上位存在によってなされたものだと?
金鳥: (指を鳴らす)察しがよろしい。一個人によるものである場合もあるが、俺が見る限りは複数人で構築している場合が多いようだな。
金鳥は椅子に深く腰掛ける
金鳥: そういう奴らとの交渉で気に入られりゃこうやって用意してくれるわけなんだ。
宮前: なるほど。(短い沈黙)ありがとうございます。……それを扱う上で、危険性はあるんですよね。それはどの程度まで抑えられますか?
金鳥は数秒ほど思考するような身振りを取る
金鳥: 今のところは当たりを引けてるから問題ない。という感じだな。
宮前: ……上位存在の当たり外れですか。
短い沈黙
金鳥: そう、俺はいままでいくつかこういう感じの作業をやってきた。その中で頼んできた相手は皆良い奴だったんだよ。あぁ……その……な、後味悪ぃ作品を作らねぇ奴らってことだ。正直、危険性がどうとかってやつも全部向こうの機嫌次第なもんで、俺がどうにかできるものじゃ無かった。
短い沈黙
金鳥: ああ、心配するほどのことでもない。ここにたどり着く前に、それを見る機会はあるからな。そこで直すかどうかってところまで判断できる。
宮前: 変更が加えられるような際にはどうなりますかね。
金鳥: そんときも同じだ。何かが加えられたり、消されたりするような場合でも機会はある。……一応そういうルールってなってるらしいんだわ。
宮前: 不明瞭ですね。
金鳥: 本当にな。まぁそうやってこの世界が成り立ってきたっつーことなんだろう。……あー、コーヒー冷めてきたな(一気に飲み干す)。はは、今日はお開きにしようや。出来上がったやつは多分1週間もすりゃそっちに渡せるよ。
宮前: (腕時計を確認する)ええ、そうしましょうか。今日はありがとうございました、金鳥さん。
[以降の記録は省略済]
[記録終了]
自動メッセージ: 本インタビュー記録の内容を検査した結果、PoI-6550に虚偽の発言の兆候は認められませんでした。
上記インタビューにより、財団が存在するこの環境は、複数の上位存在によって常日頃より改編が行われていたものと推測することが可能となりました。PoI-6550は不明な要因により、上位存在と我々とを隔てる次元壁を概念的に無視した対話の試みが可能であるようで、それ自体は本人でさえも詳細を把握出来ていない様子です。
このプロジェクトを通して、SCP-XXX-JPやこの世界にまとわりつく数多の異常な源理、その全てを解明することが可能であると私は考えています。また、この世界の正常性を守る我々財団の理念をより強固に達するためにも、本プロジェクトの実行が有用なものであると提言致します。 — 宮前 司
"プロジェクト・カザミドリ"は2011年09月26日に承認され、翌日より運用が開始されました。
識別コード.XXX02A.JP: プロジェクト・カザミドリ成果報告書
本項目ではSCP-XXX-JPを用いた収容補助プロジェクトであるプロジェクト・カザミドリによって得られた成果の報告書を、一部抜粋して掲示しています。
識別コード.XXX02A.JP-001-00: プロジェクト・カザミドリ成果報告書XXX0-JP
収容記録: SCP-4305-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-4305-JPはサイト-8181の低脅威度物品保管ロッカー内に収容されます。実験を行う場合は、セキュリティクリアランスレベル3以上を保有する職員への申請を要求します。
説明: SCP-4305-JPは日本で一般的な住宅の模型です。SCP-4305-JPの内部には、家具を再現した模型と共に、小さな赤いビー玉(以降SCP-4305-JP-1と定義)が7つ存在します。SCP-4305-JP-1はどのような手段を用いてもSCP-4305-JPから取り出すことは出来ません。特筆すべき点として、SCP-4305-JP-1は意図的に並べられた形跡4がありながら、テーブル上に6個、椅子上に1個となっています。
SCP-4305-JP-1と人体(以降対象と定義)が接触した際、対象はSCP-4305-JP-1に吸引される形で消失します。この消失にかかる時間はどの例であってもおよそ30分ほどでした。消失を防ぐ試みは、いずれも失敗していることにより追加の実験を停止されています。
発見時状況: SCP-4305-JPは██氏邸にて発見されました。この当時██氏はSCP-4305-JPの破壊を試みており、財団エージェントが突入した時点でその試みは阻止されました。██氏への尋問では、破壊に至るまでの経緯を聞き出すことに成功しましたが、起源に関する情報は得られませんでした。
識別コード.XXX02A.JP-001-01: プロジェクト・カザミドリ成果報告書XXX01-JP
収容記録: SCP-2809-JP
オブジェクトクラス: Keter
識別クラス: Ens-Chan5
特別収容プロトコル: SCP-2809-JPはサイト-81Md内に設計された専用チャンバーに収容されます。
毎週水曜日13:30より、担当職員はSCP-2809-JPの定期観察を行ってください。SCP-2809-JP-1が発生した場合、管理官への報告を行って下さい。管理システム"Laplace"が起動され、適切な処置を施します。
報告がなされずにSCP-2809-JP及び-1による影響が財団の管理下を外れて広がった際には、再構築プログラム"The Fool"の展開許可が下されます。
説明: SCP-2809-JPは直径30cm程の球状実体です。SCP-2809-JPは常に重力に反し3cm程浮遊した状態を保っています。
SCP-2809-JPを視認した人物(SCP-2809-JP-1)は、非常に低い確率6で反重力性質を獲得します。この性質はSCP-2809-JP-1自身が制御することは不可能であり、不規則な軌道で周囲を移動することとなります。特筆すべき点として、反重力性質を獲得したSCP-2809-JP-1を視認した際、例外なく反重力性質が付与され、SCP-2809-JP-1となります。この現象が止められることなく継続した場合、ひと月程で全人類がSCP-2809-JP-1となり、ArK-クラス"地上放棄"シナリオへと繋がると予測されています。
8日間に1回以上の視認がない場合、SCP-2809-JPは半径50kmの範囲内で瞬間的な移動を行います。この移動は人口密集地を標的として行われる場合もあり、SCP-2809-JP-1の発生リスクを大きく高めるものとなるため、優先的に防がれなければいけません。
発見時状況: SCP-2809-JPは長野県██山にて発見されました。付近の調査を実施したものの、発生に関連したと見込まれる事象や存在は確認されず、SCP-2809-JPは偶発的に発生したものであると判断されました。
識別コード.XXX02A.JP-001-02: プロジェクト・カザミドリ成果報告書XXX02-JP
収容記録: アクセス不許可
自動メッセージ: 当該オブジェクトは非常に強力なミーム性を有しており、その存在自体が致死性のアイデアとなっています。
オブジェクトに関連する情報は現在、財団外時間大深度アーカイブに一括して放棄されています。プロトコル"焚書"を理由に閲覧を実行する場合、対抗ミーム - "ALABASTERプログラム"を摂取した上で行ってください。
識別コード.XXX02A.JP-001-03: プロジェクト・カザミドリ成果報告書XXX03-JP
収容記録: [Clearnote級情報制限]
オブジェクトクラス: Tiamat-Dark7
識別クラス: Clearnote8
特別収容プロトコル: [Clearnote級情報制限]はサイト-81Mdの小型物品収容室の収容ロッカー#N4に収容されます。[Clearnote級情報制限]を用いた実験は恒久的に禁止されており、無許可の持ち出しが行われた際には管理システム"Laplace"による業務制限処置が行われます。
説明: [Clearnote級情報制限]は1種の文字として形而下学的に存在する異常空間です。現在財団によって収容されている[Clearnote級情報制限]は、紙面上に書き記されたものとなっています。現在の[Clearnote級情報制限]は、管理システム"Laplace"による超大規模な記憶改変、情報改変処置によって一般社会からは消失しています。
[Clearnote級情報制限]が生成された時、内部の異常空間より[Clearnote級情報制限]-1に指定された実体/現象が出現します。記録上、[Clearnote級情報制限]-1は例外なくTiamatクラスアノマリーとして扱われており、多大な被害と影響をもたらしています。最も大きな影響を及ぼした2006年5月24日時の記録では、11の[Clearnote級情報制限]-1が確認されました。この記録はSCP-████-JPとして、サイト-81Mdの有する重複次元サーバー内に隔離保存されています。
発見時状況: [Clearnote級情報制限]はサイト-81Mdの第3ホール内で発見されました。これ以上の情報は破損及び消去などを理由に存在していません。
以下はSCP-XXX-JPと共に回収されたデータの書き起こしです。閲覧の際、手続きとして時限性記憶処理装置の起動が義務付けられています。
装置起動中…
起動完了。このままお進み下さい。
識別コード.XXX00B.JP-00: 書き起こしデータXXX00-JP
金鳥さん
真波、次の作品は決まったのか?
ええ、作品展までには間に合わせますよ。
金鳥さん
そうか、良かった。ここ最近君の作品が見られていなかったから心配だったんだ。
そうでしたか、すみません。思うようにモチーフが決まらなくて。
金鳥さん
それで、中身は?
後日伝えます。場所と時間はいつも通りで17日。
金鳥さん
了解。それじゃあ。
識別コード.XXX00B.JP-01: 書き起こしデータXXX01-JP
今いいですか?
金鳥さん
どうした?
明日には送れそうです。都合大丈夫ですか?
金鳥さん
問題ない。いつでも。
ありがとうございます。
識別コード.XXX01B.JP: 書き起こしデータXXX-JP
Are We Cool Yet?による展示即売会のお知らせ
日頃より我々のアートを楽しんでいる皆様方に向け、作品の即売会のお知らせを致します。
今回はこの世界に足を踏み入れたばかりの新人アナーキストから熟練の者まで、多彩かつ多才な人物達によって彩られます。是非とも目の前で彼らの魂のアートをご覧頂き、ご満足頂けるものをお買い求め頂きたく存じます。
淡那 雄貴
開催日時: 2016/06/05、AM9:00~PM6:00
開催場所: [編集済]
出品者一覧
秋葉 稲穂 - DISPECTABL、NOIZAT、STMEET、Wonderand…
三谷 兵蔵 - 青年A
麻月 廣二朗 - 狂信
屋島 蘭 - 3215、1015
薬紗寺 三葉 - 目覚めAwayking
真波 晋平 - カザミドリ
赤崎 辰己 - 真夏がそこにある
識別コード.XXX02B.JP: 書き起こしデータXXX-JP
企画案2016-002: "カザミドリ"
名前: 真波 晋平
タイトル: カザミドリ
必要素材:
- 500mm×500mmの銅板1枚
- 1mの銅棒1本
- 全てを受け入れ、楽しむ心
上記のものは全て揃ってる。心配はいらない。
要旨: カザミドリは僕らが本当に自分の意思で物事を進めているかを確かめるためのもの。普段はグルグルと回り続け、ある時には1点を指し示す。展示場所は回ることの出来るスペースがあれば十分である。
カザミドリは誰かの創作を察知し、指し示す。つまるところこの鳥は完成報告をしてくれるわけだ。当然ながらここでいう創作は異常芸術に分類される。そうなれば、誰が作ったかなんて簡単にわかる訳だ。
意図: 僕がアナートを手掛けるようになったのは、たった一つの問いの答えを探すためだ。
「僕らが誰かの創作物だったら」。
これまでに僕はいくつかの作品を作ってきたものの、まだ答えは得られていない。分からない、この作品群ですら、本当は僕のものでないのかもしれないから。
きっと僕はこの答えを知って安心したいんだと思う。これは僕が思うように、望むようにやったものだと。そう信じたいんだろう、この鳥が僕や目に見える人達を指し示さないなら、僕やこれは奴(ら)の創作物ではないと証明出来る。
もし、僕らが皆1人の創作者によって描かれた存在だったなら その時はその時で、僕は楽しもうと思う。せっかくこうして生きているんだ、思い通りに動いてもやろうってね。
識別コード.XXX03B.JP-00: 書き起こしデータXXX00-JP
秋葉さん
Hey
秋葉さん?どうしましたか?
秋葉さん
企画案ちらっと見たけどまた掴みどこないもん創ろうとしてるね
貴方の方こそいつも通りで。僕の目にはイカれて映ってますよ。
秋葉さん
HAHA
それでいいさ、望み通りの感想をありがとう(*^^*)
あぁそれとだ、1個用事があるんだけど時間ある?
あぁ、はい。どこで会うんですか?
秋葉さん
5時間後くらいに駅前着いてたらいーよ。よろしく
分かりました。
識別コード.XXX03B.JP-01: 書き起こしデータXXX01-JP
金鳥さん。お時間ありますか。
金鳥さん
何かあったか?
カザミドリ、あれでは僕の求めるものと違うんです。なので、もう一度頼もうと。
金鳥さん
マジか。
ええ。……本当に申し訳ないです。
金鳥さん
謝んな、俺が悪い。とりあえず時間は作るからすぐにでも来てくれ。
識別コード.XXX03B.JP-02: 書き起こしデータXXX02-JP
音声ログ書き起こし
参加人物
・真波 晋平
・Melktia9
事前にチャットでの会話が行われている。当該ログの書き起こしは以下に格納済
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- _
[抜粋開始]
Melktia: 初めまして
真波: ?初めまして。
Melktia: 貴方とお話がしたいです
真波: これまた凄く急に……。僕はいいんですけど、どういった要件ですか?
Melktia: それはお話の時に。貴方へのちょっとした提案ですよ
真波: 少し待ってて貰えますか。
13分の間
真波: お待たせしました、開きますね。
[抜粋終了]
[記録開始]
Melktia: あー、あー。聞こえてる?
真波: ええ、ええ。……聞こえています。
沈黙
真波: あの、僕はそちらをなんと呼べばいいのでしょうか。
Melktia: メルクティアって言うんだけど、呼びにくいでしょ。メルでいいよ。
真波: メル……メルさん。分かりました。
笑い声が7秒続く
前振れなく笑い声は止む
Melktia: 硬いね。
真波: えっ、あ、まぁ……。メルさんが提案なんて言うもんですから。
Melktiaが笑い混じりに語る
Melktia: そういうところしっかりしてるんだね。……嫌いじゃない。いつかに会った男の人とそっくりだなぁ。
短い沈黙
Melktia: そーそ、それで本題の方だけど提案ね。私が貴方の作品を完成させてあげる。
真波は返答に16秒程度要した
真波: どういうことですか?
Melktia: 金鳥……いるでしょ?あれのやることを私が代わるの。あっちよりいい仕事出来るよ、任せてくれたらね。
真波: えぇと。どこまで知ってるんですか?
Melktia: 私は全部知ってる。金鳥のやり方も、貴方の望んだ形も、求めた答えも。そして、この先に起きること全ても。
真波: あの、これってドッキリとかそういう
Melktiaの語調が強くなる
Melktia: バカ。そんなことの為に来るわけが無いでしょ。……貴方がやろうとしている、いや。貴方がやれることはね、この世の存在をそうでなくすることも出来るほどに重要な部分に関わってくるの。理解は出来る?
沈黙
真波: いや。
短い沈黙
やや遠のいた位置でMelktiaの憤りが混じる声が発せられる。その4秒後、ドタドタと足音が近付いてくる
Melktia: 貴方は自らの意識で創作をしたと証明したい。そしてそれは、そのままの意味と取れるかもしれないし、自らがあらゆるを創作する存在になろうとしているとも取れるの。一応言うとここで言うあらゆるを捜索する存在っていうのは神様に近い者。私とかね。
真波: は?今なんて
Melktia: まぁ早いところ、あなたの望みが叶うのよ。
真波: ……僕はなんと言えばいいんですか。
Melktia: 受け入れたらいい。
返答に1分ほど要する
真波: 分かりました。では……お願いします。
Melktia: ありがと。それじゃあね。
- 切断
[記録終了]
以下は宮前管理官をはじめとする数名の職員によって提言された、プロジェクト・カザミドリの中止に関連する文書です。本文書の閲覧の際、手続きとしてクオリアの抑制処置が実行されます。
クオリアの抑制処置を実行……
クオリアの抑制処置が完了しました。このままお進み下さい。
識別コード.XXX00C.JP-00: 宮前管理官による提言
概要: 本提言はSCP-XXX-JPの性質が異常を発見するものではなく、異常を生成するものである可能性が示唆される事象が発生したために、プロジェクトの中止を求めるものです。
以下に確認された事象の概要を記します。
誤伝達部門によって対応されたオブジェクトにおいて、PoI-50910との関連が認められたオブジェクトが769件確認されています。この数字は誤伝達部門が対応したオブジェクトの総数の約8割であり、偶然ではないと私は推察します。PoI-509の引き起こした一連の事件との関連は未だ確認されていませんが、近いうちに発生する可能性がないと判断することはできません。
また、これはプロジェクト・カザミドリの内に含まれなかった事柄ですが、"籠庭"11の活動が活発化しているようであるとフィールドエージェント・犬影から連絡が入っています。以下は連絡と同時に送られたファイルです。
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付記: エージェント・犬影は本来"機動部隊81-00(“夜見の花束”)("夜見の花束")"12の活動である"プロジェクト・カザミドリ"によって確認されたオブジェクトの回収に向かっていたが、彼が有する異常性13により携帯されていた機器が一切反応を示さなかった人物らの存在が確認され、単独でそちらの調査を行っていた。
[記録開始]
音割れを含む風の音が5秒ほど記録され、やや強めの風が吹いていることが伺える。
犬影: こちら犬影。現在地点は[編集済]です。"GoI-9501"……籠庭の活動が見られたため、調査、制圧、尋問、記録を兼ねて本記録を作成します。
犬影: 彼らは廃墟となった病院跡地へと集結し、儀式的行為を行っています。……当時僕が居なかったので判断は出来かねますが、おおよそ2006年5月24日に発生していたとされるSCP-████-JPの時に行われた儀式と同一である可能性が高いかと。……この件はまた後で確認取りましょう。
短い沈黙
犬影: ……エルマの聖印を確認。
数人の悲鳴、怒号、罵声が記録される。
籠庭構成員-1: なんだお前!
犬影: なんだと言いたいのはこちらなのですが。
籠庭構成員-2: はぁ!?ったく……!
3度の銃声
籠庭構成員-3: クソっ!なんなんだこいつ、(構成員-4の方を向き)おい!ボケっとすんな撃ち殺せ!
銃声
16秒程で映像は目前に構成員-3を捉える
籠庭構成員-3: うわ
殴打
鉄製パイプによるものであると推定される金属音
断末魔
複数回の殴打
"情報管理プロトコル・666"に基づく、サイト-81Md管理官権限を必要とする記録領域に格納された情報: この時点で構成員-2による不完全な状態での召喚が実行されたと考えられます。その結果として、召喚されるはずであった実体は物理媒体を喪失し、顕現に失敗したと推測されています。
沈黙犬影は構成員-1の胸ぐらを掴んでいる
犬影: さて、先程まで行っていた儀式はなんの目的でしょうか?それとついでに、呼ぼうとしているものを止めて頂けると有難いのですが。
籠庭構成員-1: げほっ、い、言えるかよ……
軋むような音が収録される
籠庭構成員-1: あだだだだだ!!やめっ、お、おい!
犬影: 話せ。
籠庭構成員-1: わが、わがっだがら!離せ!離 うおあっ(地面に叩きつけられる)……。クソ、雑に扱いやがって……!
沈黙
籠庭構成員-1: 俺らのことなんて知ってんだろ、あんたの想像通りさ黒づくめ!やってたのは箱の悪魔14を呼ぶための儀式だよっ、げほっ、がほっ あぁ、はぁ。おぐ(悶える)
犬影: そうですか。(沈黙)とりあえず、防ぐことが出来るのなら……良いのですがね。
"情報管理プロトコル・666"に基づく、サイト-81Md管理官権限を必要とする記録領域に格納された情報: 不明な言語による発声が3m程度先で行われた事を確認しました。映像データとの照合により、発声はGoI-9501が実行した儀式的行為によって召喚された実体(当該団体に関連する調査によって得られた資料より、召喚される実体は単一の悪魔実体であると推測出来ます)によるものであると判断されています。
沈黙籠庭構成員-1: げふっ、全部が台無しだよ、テメーのせいで
構成員の頭を犬影が踏みつける
長い沈黙
犬影: 勝手な行動については詫びますよ。
直後、映像が酷く歪む
3秒間歪み続ける
ノイズ混じりに、不明瞭な音声が収録される
映像途絶
[記録終了]
この記録において、Clearnote級オブジェクトとの関連が確認されています。本来、当該オブジェクトはLaplaceの機能によってその存在を単一化されており、本来であれば複数の存在はありえないものとなっています。ただし、それはこの世界およびその平行世界にまでしか影響を及ぼしません。これはつまり、我々の観測、認識外に存在する上位存在の関与が認められると考えることが可能になるということです。そしてその上位存在との関連があるSCP-XXX-JP、これが存在することはかの事件を再度引き起こしかねないということとも繋がるのです。
私は確かに、このオブジェクトを用いたプロジェクトを提言しました。信用出来る情報がありながらではありますが、当時は慢心をしていたようです。
近日中に提出される関連性についてのデータも合わせて、ご検討下さい。
サイト-81Md管理官、宮前 司
識別コード.XXX00C.JP-01: SCP-XXX-JPとSCP-████-JPの関連性についての調査記録
記録担当: 亥鳴 結15 亥鳴 獅郎
調査担当: 合田 宗太、橋柴 宮子、矢澤 隆之介
調査報告: SCP-XXX-JPとSCP-████-JPについて、既に宮前管理官が述べた通りSCP-████-JPを引き起こしたとして記録されているPoI-509との関連が認められたオブジェクトが769件、それに加えこれらオブジェクトはいずれも誤伝達部門によって対応されていました。この点は明らかに異常であるとみなすことが可能であり、現時点でこの事象を別途オブジェクトとして登録する検討も行われています。以下に、誤伝達部門所属の職員である春舟研究員に対して行われたインタビューの記録を添付します。
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インタビュー記録XXX-JP-02
インタビュー対象: 春舟研究員
インタビュー担当:亥鳴 結
[記録開始]
春舟研究員はやや俯きがちに見える
数秒の間
亥鳴: それでは始めます。まずはプロジェクト・カザミドリを実施する前後の話からお聞かせください。
春舟: 何も変わっていません。量以外はですがね。
亥鳴: ええ。それはこちらでも把握しています。……ですが今回は
亥鳴の言葉は春舟研究員の次の言葉で遮られる
春舟: 何かしらの影響が僕達にあったのか知りたいのでしょう?
短い沈黙
亥鳴: え、ええ。ですからこのインタビューを
春舟: 何もありませんでした。ただ、数が多いだけで、それ以上でもそれ以下でもありませんでした。僕達は今回の事柄に何も関わってはいません。
亥鳴: 少し引っ掛かる言い方をしますね。どういう意図ですか?
春舟: 名前を与えることが禁忌、そう扱われる者達をあなたも知っているでしょう。あのオブジェクトらはそういう存在なのです。我々の中で例えるのならば、忌み子というのが相応しいかと存じます。生まれついての負の産物、呪いとも取れる醜悪、穢体、その他様々ありますが、それらと似るものだったのですよ。……正直僕は早くこのことから遠ざかりたい、ただの厄事です。
春舟研究員の指が1本落ちる。この時点では両者気がついていないようである
亥鳴: 厄事?あなたはあの事案との関連があると考えているのですか?
春舟研究員の指から赤色の体液が床に垂れる
亥鳴の頬に出血が確認される。血液は下方向に垂れながら滲んでいく
春舟: (溜息)あなたは首を突っ込みすぎたようですが。
亥鳴: 首突っ込んでなんぼの仕事じゃないですか。質問には答えていただきますよ。
春舟: 辞めてください、これ以上は
亥鳴が机を強く叩く。その衝撃により右手首が欠落する
3秒ほどの沈黙
欠落した部品が床に落ちる音
春舟: もう助からない。止めてください。
沈黙
亥鳴: いいえ。
春舟: ……もういいです。あなたの意思は伝わりましたから。
亥鳴の頭部が溶解する
春舟研究員はそれを見届けた後、体液を垂らしたまま室外へと移動する
室外で春舟研究員は"何故これを残したんですか、管理官。"と発した
[映像は30分、記録を続けている]
亥鳴の頭部が再生する。ただし、溶解したそれとの一致はなく、別の存在のものであると推定される16
カメラが亥鳴によって停止される
[記録終了]
自動メッセージ: 本記録が回収された後、亥鳴 結の捜索が行われました。結果として当該人物は発見されず、20時間後に捜索は打ち切られました。亥鳴 結は死亡したものとして扱われ、その後任は亥鳴 獅郎が担当することとなりました。
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自動メッセージ: 本記録は上記インタビューとの関連性が認められたために例外的に本記録内に掲載されたものです。詳細はサイト-81Md管理官に尋ねてください。
この記録は彼らが想定していない記録となります。そのため、一部の表現が曖昧なものとなっておりますが、うちいくつかはこちらでより明確な形での記述を付随させています。 合田 宗太
日時、07月06日20時44分亥鳴 獅郎: 今日はありがとうございます、管理官。
宮前 司: いえ……。そちらの方こそ、今日は酷く大変な日17だったと思うので。
亥鳴 獅郎: そう見えますか。(沈黙)まぁ、そうなんでしょうけど。(短い沈黙)何だか実感が湧きませんね。
沈黙
足音
揺実 清音: あっ、お取り込み中?
亥鳴 獅郎: あぁ、清音さん。(短い沈黙)大丈夫です、要件は?
揺実 清音: (咳払い)えーと、獅郎君のお姉さんが作った記録のことなんだけど。
亥鳴 獅郎: 何が分かったんですか?
沈黙
揺実 清音: ……管理官の言った通り、関わったせいで何もかもが開いた18。
長い沈黙
亥鳴 獅郎: 開いた……。嫌な響きです。(沈黙)となると春舟さんも無事かどうか。
揺実 清音: 部門全体19が不安。最悪も最悪よ(溜息)。
宮前 司: 本当にどうしようもないところに至る前に動いた方が良さそうですね。ひとまず、私の方で犬影には通達をしておきます。そちらも、各部門の方である程度準備を済ませて貰えると。
亥鳴 獅郎: やっておきます。
(沈黙)
揺実 清音: 私も?
(沈黙)
揺実 清音: あっ、はーい。やっておきまーす。
誤伝達部門によって報告書が作成されたオブジェクトに関連する、別な共通点の有無を調査したところ以下の結果が得られました。
既に確認されているK-クラスシナリオを発生させたオブジェクトとの比較的浅い関連性
この関連性がどのようにして発生したのかについては現時点では不明であり、調査対象としてクラスⅡの優先度が指定されています。現状おおよその検討として、後述するAoI-1071に対して強い影響を与えたオブジェクトが関連しているのではないかと推測されています。
また、既知のオブジェクトが影響を与え、新たに作成されたオブジェクトというものには前例が存在しており、そのような関わりが複雑に絡み合って現在の規定世界が構築されているとされています。この件についても、今後調査が実施される予定です。
識別コード.XXX00C.JP-02: SCP-XXX-JPとAoI-1071に関する調査記録
記録担当: 亥鳴 結 亥鳴 獅郎
調査担当: 亥鳴 獅郎、鈴白 真琴、揺実 清音
調査報告: SCP-XXX-JPの異常性を付与したとされるPoI-6550に対する複数回のインタビューの結果、上位存在による本世界の物語改編を知らせる物であるとされていたものが、強制的に改編を行わせる物である可能性が示唆されました。以下に実施されたインタビュー群を保存しています。
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インタビュー記録XXX-JP-02
インタビュー対象: PoI-6550
インタビュー担当: 亥鳴 獅郎
[記録開始]
亥鳴: さて、亥鳴と申します。
PoI-6550: 金鳥 宙だ。……いや、わざわざ名乗らんでも知ってるんだろ?
亥鳴: まぁ、事前に調べはしているので。
短い沈黙
亥鳴: 短く済ませたいので、さっさと進めさせていただきますね。カザミドリ、そういうタイトルの作品についての事ですが。
PoI-6550: あー……そうかい。
この時、PoI-6550はやや不機嫌なように見受けられる
PoI-6550: なんか起きてんのは知ってるよ。だが俺はそいつをどうにかすることは出来なかった。
亥鳴: 続きを。
PoI-6550: 続き?
亥鳴: ええ。あるでしょう。
亥鳴が机を6回、指で軽く叩く
PoI-6550: ばっ いやいやいや、本気で言ってんのかそれ。
亥鳴: ええ。
PoI-6550: んあー……クソ。(沈黙)今回の件は俺と上のやつの責任だ。これはまず認めよう。そんでその内訳だが、俺は設計ミス、向こうは単純にハズレだった。ここで言うハズレってのはヤベぇもん書くやつって感じで。
亥鳴は記録を取る
亥鳴: ……続けてください。
PoI-6550: 設計ミスに関してなんだが、本来と違うような造りになっちまってる。元々想定していたものはただこっちに流れてきたものを知らせるだけのもの。知らせるって言っても、俺が提携した上のやつのものしか分からんけどな。
亥鳴: ……元々はただ伝達するだけのものだったと?
PoI-6550: あぁ、そういう事だ。それでな、現状の造りは行き先を捻じ曲げてまでこっちに落とさせるようになっちまってる。本来ならば別の枠に行くはずだったものが、ここに流れ着いてくるんだわ。本当なら直さなきゃならんのだが、何度やっても上書きされちまう。多分改編なんだろうなとは思うが、実際のところは分からねぇ。……今現在、上のやつとの対話も出来なくてな。
亥鳴: ところで、その"上のやつ"の名前はご存知ですか。
PoI-6550: さぁな。
長い沈黙
PoI-6550: あーっても、何も分からないわけじゃない。活動名ってやつだ、あれだけは聞いてある。
亥鳴: 聞かせてください。
PoI-6550: 別にもったいぶるものでもねぇよ。"つりさげ"20って言うらしい。それ以上は分からん。
亥鳴: 十分です。
PoI-6550: そうかい。(短い沈黙)しかしなぁ、あんたら不思議なもんだな。
亥鳴: そうですかね。
PoI-6550: そりゃあそうだ。なんで未公開作品のことを知っていて、なんでわざわさその裏側にまで触れようとする。(席を立つ)俺としてはな、とても興味深いんだよ。
亥鳴: (溜息)記録終了。
[記録終了]
終了後報告: PoI-6550には記憶処理を施し、現在も拘留を続けています。
今回のインタビューでは得られなかったSCP-XXX-JPに異常性を付与した術については、後日インタビューを追加で行い、聞き出すことを検討しています。 - 亥鳴 獅郎
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インタビュー記録XXX-JP-03
インタビュー対象: PoI-6550
インタビュー担当: 亥鳴 獅郎
[記録開始]
亥鳴: どうも。
PoI-6550は静かに頷く
亥鳴が席に着き、10秒ほど間を空く
亥鳴: あなたは普段、どのようにして物品に異常な性質を与えているのですか。
沈黙
PoI-6550: 業界の秘密ってやつなんだがね……、そういうのにもズカズカ踏み込んでくるって、あんたらのとこはどうなってんだよ。
PoI-6550が大きめの溜息を吐く
亥鳴: そういう仕事です。
PoI-6550: 出たよ出たよ。(短い沈黙)はぁ、そうだねぇ。編集くらいはしてくれよ。
亥鳴: 機密扱いにはなりますのでご安心を。
PoI-6550: そうかい。……とりあえず、あんたらには出来ないであろうことは飛ばして言うとしようか。上のやつからナマモノを拝借、そいつを染料だったり繋ぎだったりみたく塗り込むのさ。
長い沈黙
PoI-6550: ……どうした。
沈黙
亥鳴: ……そんな簡単な方法で?
PoI-6550: (頭を搔く)あぁ。それに加えて向こうの了承だ。正直これが一番大事。意思がなければこちらの世界に見向きもしないから、向けさせるためにってことよ。
亥鳴: なるほど。……ふむ(手元のタブレットを操作する)
PoI-6550: ……報告かい。
亥鳴: ご指摘の通り。(長い沈黙)さぁ、続きを。
PoI-6550: はん……、これ以上はないんだがな。(短い沈黙)そうだな……こんな話をしてみようか。俺たちの世界ってのは、箱庭のような形で形成されている。ついでにこれが何個も存在するんだが、実の所こいつらには全く関連性がないんだよ。
亥鳴: それは我々には見ることも叶わない世界が存在するということで良いのでしょうか。
PoI-6550: いや違う。見ることは出来る。ほら、あんたも昔見ていたんじゃないのか?絵本ってやつをよ。
亥鳴: なるほど。見ることは出来る、というのはそういう意味ですか。
PoI-6550: 伝わったようだな。そう、上位存在達は絵本の世界を描くようにしてこちら側の世界を改編していくんだ。そんでまぁ、そういう世界の中には複数人によるもの、個人によるものの2種類があってな、ここは恐らくだが複数人で作り上げられた基礎から成り立ってるんだわ。
亥鳴: そのような知識はどこで得たのですか。
PoI-6550: (若干の呆れが伺える)どうせ知ってんだろうが……。
沈黙
PoI-6550: 俺は上のやつらとある程度の話が出来る。そこで得た。
亥鳴: ありがとうございます。
PoI-6550: うーんと、で。あんたは確かカザミドリ直そうとしてんだっけ。
短い沈黙
亥鳴: そうですね。それも目的のひとつです。
PoI-6550: んだったら俺を使いなよ。責任はあるわけだし、第一あんたらが直せるわけもねぇだろう(ハッと笑い飛ばす)。
亥鳴がPoI-6550に蔑視を向ける
亥鳴: ……協力していただけるのであればこちらとしては有り難いものですね。この1件が済めばここからの解放という条件でどうでしょうか。
"これも確定したものではありませんが。"と思い出したかのように付け加えられる
PoI-6550: おまけでそれがつくなら安い(指を鳴らす)。乗ってやろうじゃねぇの。
これらインタビューで示唆された可能性が事実であるかどうかの確認をする為、実験が行われました。
実験XXX-JP-01
実施場所: 物語緩衝層
対象: 無作為に選出された著者実体1名(AoI-30062)
実施方法: PoI-6550から得たSCP-XXX-JPに異常性を付与したのと同様の手順で別の非異常性オブジェクトに異常性を付与する。この際、PoI-6550は一切の手順に関与しない。
結果: SCP-XXX-JPと同様の性質の付与に成功する。また、インタビュー内で述べられていた"上位存在による本世界の物語改編を知らせる物"としての機能を果たし始めた。出現させたオブジェクトは本記録作成時点で収容済み。
実験XXX-JP-02
実施場所: 物語緩衝層
対象: AoI-30062
実施方法: AoI-30062に、実験XXX-JP-01で生成されたオブジェクトの性質に関する改編を行わせる。
結果: 改編によって性質の変化は確認されたが、現在のSCP-XXX-JPの様に、強制的に改編させる事象は引き起こされなかった。
実験XXX-JP-03
自動メッセージ: 本記録は除外済です。
識別コード.XXX00C.JP-03: 提示された回答
プロジェクト・カザミドリの中止に関する提言、この件に対しての我々の回答は"否"だ。
貴殿が用いた上位存在との関連、根源たる箱、21孤独の王。22これらはこちらも既に理解していることである。言ってしまえば、こちらはそれを知った上でこのプロジェクトの運用を許可していたというわけだ。
では何故か。そこが気になるところだろう。しかし、このことについては明かせない。だが君のことだ、"財団外時間大深度アーカイブ"と言えば薄々勘づくのでは無いだろうか。我々がサイト-81Mdという極めて異質な存在を認めている理由、0916によって生じた存在をそのまま利用する理由、Laplaceが未だに生きている理由。その全てがあるひとつの目的の為に許されているのが現状だ。
奴は我々の世界で遊び過ぎた。もはや目に見えるアノマリーの収容では何も意味がない。根源を絶たなければ、何度でも我々を陥れるであろう。
再度結論を伝えようか、我々の回答は"否"である。
識別コード.XXX00D.JP-00: インシデントXXX-JP - "厄銅鶏"
インシデントXXX-JPは、プロジェクト・カザミドリにより収容されたオブジェクトの奪還を主要な目的とした、多数の要注意団体による財団の襲撃です。これらの襲撃事案は、いくつかの団体が共同で行うもの、単独の組織あるいは個人で行うもの等、多岐に渡ります。そのうちいくつかの事案は財団に対し、重大な損害を与えています。
以下は2013年04月16日~現在まで継続23している、インシデントXXX-JPに関連する資料群です。
識別コード.XXX00D.JP-00-01: 関連する要注意団体のリスト
本記録はインシデント - "厄銅鶏"に関連する要注意団体を列挙したリストとなります。各団体が実行した行動についてはこちらを参照して下さい。
アマテラス機関
日奉一族
日本生類創研
如月工務店
壊れた神の教会
蒐集院
夏鳥思想連盟
博士
蛇の手
識別コード.XXX01D.JP-00: UP-677
本記録はインシデントXXX-JPの最中に確認された未詳人物についての記録となります。
人物記録: UP-677
UP-677はインシデントXXX-JPに関連する資料作成の最中に初めて確認された、あらゆる団体との関係を一切有さない未詳人物です。推定される身体情報として性別は女性、年齢はおよそ20代後半~30代前半、身長165cmであるとされていますが、これらの情報は正確ではないことも確認されています。その詳細はこちらを参照して下さい。
以下はインシデントXXX-JPに関連した、UP-677の行動に関する記録の一部抜粋です。
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付記: 本文書は日本生類創研の保有する施設内で発見されました。施設は既に放棄されたようであり、多くの破壊痕が確認されています。
誰かがこれを拾ってくれることに私は賭けようと思う。
もしもあなたがメルと名乗る女性に会ったなら、彼女からの誘いは全て断らなければいけない。
あらゆる契約が破滅を呼ぶ。彼女は正しく厄災である。恐らくだがあなたがこれを見つけた頃にはこの建物は存在しないだろう。
今でも、轟音が近くで鳴り響いている。仲間や被検体、客人達の叫びも絶えず耳に入ってくる。そんな中で私は呑気に書いているわけでもあるが、彼女は私を生かすつもりらしい。少し前に、彼女は珍妙な箱を私の前に差し出した。
"これが貴方に必要なものだ"と語った。
私はそれに触れてしまった。止めるべきだった。それの主は私を摘み、あらゆるを与えた。全てを理解したその先にあったのは、ただ1色の絶望であった。
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付記: 本記録は不明な人物によって送付された記録より作成されています。送付元の特定には至っていません。
記録の解析を実施した結果、異常な性質は確認されませんでした。
童田: Melktia……。こんな時、こんな所に何の用だ。
Melktia: やだなぁ童田ちゃん。いーや、私が呼ぶのであればHeirekiaだったかな?
短い沈黙
童田: その名はもう捨てた。
Melktia: ふーん?私は好きだったけどな。
沈黙
童田: 今となっては光芒も俺に対し何一つの安寧をも与えない。砕陽は俺たちを見捨てた、それだけの話だろう。……お前は、まだあのガキを盲信しているのか。
Melktia: 輝かしき光芒に対し、忠誠が失せたとはいえ元臣民の貴方がそう言うのは頂けないわね。……今すぐにでもその首を捧げてしまいたいところだけど。
童田: はぁ、やりあうのは御免だ。……せめて酒を出しな。
Melktia: ないわよそんなの。
童田: そうかい。
Melktia: ……切り出しにくいけど、貴方の仕事についての話があるの。聞いては貰える?
童田: ……なんだ、依頼か?
Melktia: いいえ、素材……人の肉の確保手段について。確か最近枯渇気味でしょ?
童田: なんでそれを。(ため息//)……Ronudhiaの遺物でも使ったか?
Melktia: いいえ?ただ単に財団とやらのデータ漁り込んで貴方たちの活動を間接的に監視していただけよ。
童田は硬質な何かに拳を叩きつける
童田: 昔とかわらねぇようだな。……確かに足りちゃおらんが、それに関してはすでに当てがあるんだよ。
甲高い笑い声が数秒続く
Melktia: もっと、確実。そうじゃなきゃ私はこんな提案をしないよ。
沈黙
童田: それはその通りか。……それじゃあ聞いてやるよ。聞くだけな。
Melktia: ふふ、そうでなくちゃ。とりあえずその前に、回収しといて欲しいものがあるの。これ渡しておくね
Melktiaによって童田に1枚の折り畳まれた紙が渡される
童田: 開かねぇ方がいいな?
Melktia: どっちでもいいけど、ここじゃなくていいかもね。
沈黙
Melktia: ほら。
[記録終了]
補遺: SCP-XXX-JPの製作者であると推測された真波 晋平に対して行われたインタビューの記録が以下に保存されています。
インタビュー記録XXX-JP
インタビュー記録XXX-JP
インタビュー対象: 真波 晋平
インタビュー担当: 宮前管理官
付記: 本インタビューは対象に対して、"作品制作にまつわる意志の取材"という名目で行われている。
[記録開始]
真波: ……うーんと、久しぶりですね。宮前先輩。
宮前: そう、だな。いつの間にか大物になったらしい、少し誇らしいよ。
真波: ははは、僕も努力はしましたからね。
宮前: みたいだな。……そう、本題に入ろうか。最新の作品……"カザミドリ"があるな?
真波はガタリと椅子を揺らす。
真波: 待ってください、あれを見たんですか?
宮前: あ、ああ。……勝手に入って悪かった。
数秒の沈黙の後、真波は高らかに笑い声を上げる。
真波: いいですよ、その方が独占っぽくて面白そうですね。その体で行きましょうか。
宮前: ……(咳払い)ああ。作品の意図を聞かせてくれるか?
短い沈黙
真波: 風見鶏っていうのは、風に全てを委ねていますね。風の向かう先しか見つめることの出来ない鋼鉄の鳥……僕はこれに思うところがあるんですよ。そうですね、例え話ですが僕らが誰かの創作物だったら……とか。前も言いましたねこれ(微笑)。
合間
真波:
宮前: ふむ、まだその問いを持っているのか。
真波: (短い沈黙)ええ。どうしても気になるんですよね。僕もそんな存在と同じようなことをしていますから(含み笑い)。先輩はどうです?……答えは見つかりましたか?
5秒の沈黙。
宮前: 考えない方が面白いだろうと、俺は思う。
真波: なるほど。(深く考えるような仕草を取る。それは10秒程度続いた)話を戻しますか、風見鶏をモチーフにしたのは、僕らが誰かの創作物だったらという問いの形ある象徴だからです。つまるところは、僕らがこの鳥だってわけですよ。
宮前: なるほどな。ありがとう。
真波: そういえば、先輩はまた何か創ったりしたんですか?
宮前は首を横に振る。
真波: ……引いたんですね。
宮前: そうだ。……言ってなかったっけな。
真波: 何も聞いてないですよ。……続き、やりましょう。
[省略]
宮前: そろそろ最後にしようか。……この作品の効果について、聞かせて欲しい。
真波: 効果?……そりゃ風に従って動くとしか……。
宮前: 無風の環境でもあれは動き回っていたぞ?
真波のため息。
真波: ええ、そうですね……。確かにあれは普通の風見鶏じゃないですよ。でも、僕もあれが動く法則とかは何も分かっていない。強いて言うならば、あれにとっての風、僕らにとっての創造主……みたいな感じですかね。
沈黙。
宮前: よく分からんな……詳しく頼めないか?
真波: 簡単ですよ、抗いようのない存在によって僕らが動かされているってだけです。こいつはそれを可視化したものなんですよ。
宮前: ……よく分かった、ありがとう(部屋から退室する)。
短い沈黙
真波: え?先輩?ちょっと、おーい(声は徐々に遠のく)
廊下を駆ける音が30秒程度記録されている。
壁に亀裂が走る。
真波: まずい
衝撃音と共に映像が途絶する。
[記録終了]
自動メッセージ
インタビュー記録XXX-JPの保存と同時に、本メッセージによってサイト-81Md及び日本支部管轄のサイトの9割が機能崩壊を起こしたことが伝達されます。また、このメッセージを閲覧した職員には管理システム"Laplace"による記憶改変処置が実施されます。
処置は既に完了しています。
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Footnotes1. "異常の発見"に繋がるオブジェクトに与えられます。2. 異常芸術を製作する人物らに対して異常技術の提供を行っている人物です。明確に所属が認められる痕跡がないため、フリーランスの形で活動しているものと推測されています。3. 異常芸術4. 構成から、儀式的な用途であると判断されています。5. "環境に纏わるK-クラスシナリオ"を誘発しうるオブジェクトに与えられます。6. 現在のデータ量では断定できませんが、おおよそ0.0009%程度であると推測されています。7. オブジェクトは本来ヴェールを無効化した状態でなければ収容出来ませんが、非活性状態であるためにその収容を可能としています。8. 報告書として記述する際に制限が掛けられるオブジェクトに対して与えられます。9. UP-677(Unknown Person)に指定済み。詳細は識別コード.XXX01D.JP-00: UP-677を参照して下さい。10. アイリューシア・レナフレイン。元財団研究員であり、現在は要注意団体"エルマ外教"の構成員として記録されています。PoI-509は2006年5月24日に発生したと記録されている複数体のTiamatクラスオブジェクトの出現及びそれらオブジェクトによる大規模な侵攻事案を引き起こした人物であり、事案中で死亡したとの情報が文書内で確認されていますが、その詳細は記載されておらず、警戒が必要であるとしてクラスVII要警戒人物としても登録されています。11. GoI-9501。エルマ外教が有していたと推測されているオブジェクトを用いた召喚儀式を行うことが主な目的であるとされていますが、詳細は未だ判明していません。回収されている文書群より、推定される構成員の数は数十名程度であるとされます。12. サイト-81Md資料-機動部隊:より抜粋: "夜見の花束"はサイト-81Mdが独自に有する専属機動部隊の名称です。犬影 詰束、風見 庵念、豪堂 寄光、松ヶ谷 十鳥の計4名が所属しており、多方面の機密業務を担当します。各人物についての人事データはサイト-81Md人事資料集内に記録されています。13. フィールドエージェント・犬影 詰束の人事ファイルより抜粋: 犬影はサイト-81Mdに配属された3日後にSCP-████-JPの異常性に暴露し、色覚に大幅な変化が発生しました。変化した後の視界は、実施されたインタビューより、黒と白のみで構成され変化する以前よりも色の濃淡をはっきり認識できるようになったと述べられています。その結果として、壁の向こう側の存在や低精度の光学迷彩を用いた変装などを視認することが可能となっています。14. EoI-6666を指すものであると推測されています。
EoI-6666: EoI-6666は最上級多能性実体として確認されているTiamatクラスの悪魔実体を指します。EoI-6666はPoI-509との契約により、SCP-████-JP事象の発生をもたらしていることが当該報告書にて確認可能です。
EoI-6666は契約時、対象となる人物の頭部と置換する性質を有します。この性質は、対象と実体間を極限まで近づけることによって本来掛かる多大な負担を和らげ、より確実に力の行使による目的の達成を測るものであると推定されます。記録上、この置換影響を取り除く試みは行われていません。
要注意団体の"エルマ外教"において、EoI-6666は女神エルマの遣いであるという伝えが残されており、同団体より回収されたいくつかの資料にて、裏付けもなされています。また、EoI-6666の存在を認知しているその他要注意団体(カオス・インサージェンシー、負号部隊、帝国など)が、契約を行うために、実体が存在する[Clearnote級情報制限]を回収しようと試みていました。それらの試みは全て失敗し、財団によって[Clearnote級情報制限]は収容され、現在に至ります。なお、EoI-6666はPoI-509の死亡とともに消失しています。
15. 識別コード.XXX00C.JP-01-00: インタビュー記録XXX-JP-02での事案により、現在は死亡したものとして見做されています16. EoI-6666個体である可能性が最も高いと予想されています。17. この記録は亥鳴 結の葬儀がおこなわれていた日のものです。18. "開いた"という表現が彼らの中でのみ使用されていたこと、後に行われた質問に対しての回答がいずれも不明瞭であることから、どのような事象を指すのかは不明です。19. 誤伝達部門全職員への影響は確認されませんでした。影響を受けた人物は上記のインタビューを実施していた2名のみであるようです。21. [Clearnote級情報制限]および、PoI-509によって引き起こされた12のTiamatクラスアノマリー発生事案を指している模様です。22. PoI-509の別称です。財団外時間大深度アーカイブ内に保存されていた、SCP-001-JPと同時に回収された文書内のフレーズを用いたようです。23. 不明なイベントの発生(補遺を参照)により本インシデントは暫定的に終了しています。
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- portal:7284158 (22 Feb 2021 13:24)