scp-XXX-jp 盛大な拍手を
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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe/Euclid/Keter

特別収容プロトコル:
当該地域並びに住人を常時監視し、如何なる媒体からもSCP-XXX-jpに関する情報の漏洩を防ぎます。不審な動きを見せる住人には尋問を行い、記憶処理を施した上で解放します。但し、SCP-XXX-jpの実行を企てていた場合は、研究主任の指示のもと、対象の終了を含めた適切な措置を取ります。
説明:
愛知県 ██町のごく1部に伝わる儀式です。

その特異性は情報伝播にあります。
██町の住人は年齢・性別を問わず、儀式に対する知識を有しています。この知識はBクラス、及びAクラス記憶処理によって消去できますが、いずれも72時間以内にその効果を失います。

凡そ日が暮れると村の家々の戸を叩き家のモンを呼び出しては逆拍手をする。中には「おめでとうございます」だの「ありがとうございます」など言いながらやる奴もおる。まったく不気味なものよ。本命が見てしまったらお終いさ。その日のうちには死ぬだろうねぇ。

しかしね、決して真似しょうと思っちゃいけない。
人を呪わば、なんてのはお前さんも知ってるだろう。もし遂げてしまえば、そいつァもう人の姿には戻れないだろうねェ。…エェ、どうなるかって訊かれても、さァ難しいね。あれは鬼……よりは影か………うん、影だ。それが一番近い言い方さ。しかしお前さん、想像できるかい。全身真ッ黒になって、身体中から血やら反吐やらをだァだァ撒き散らして、呻きながら大層苦しそうにゆっくり、ゆっくり歩き回る。俺も随分モノを見たがあんな恐ろしいものは見たことない。ああなるくらいならよっぽど死ぬ方が楽なモンさ。

██町に伝わる伝承

昔、男がいた。ある日、男がいつものように畑を耕していると、なんとそこに、美しい真白な毛並みの鹿が現れた。だが、胴に一発弾を打ち込まれているのか、可哀想なことに血を流している。さあ大変だと男が近寄る頃には鹿はもう息絶えてしまった。男は哀れに思い、氏神様に頼んで丁寧に弔ってもらった。鹿が現れて3日目の晩、男の枕元に鹿が現れ、「俺は村の長者に殺された。怨みを晴らせ。さすればお前の守り神となろう」と告げた。元来、長者は農民を酷使していた。そこで男は頼みを請け負うことにした。

月日は経ち、男は遂に長者に弾を打ち込んだ。すると驚いたことに、長者は、打ち込まれた所から真黒に染まり、おぞましい声を上げ、血を吹きながら倒れ込んだ。その異様な倒れ方を見た村の者は、皆、鹿の呪いだと恐れをなした。

昔、大層美しい女がいた。夫は働き者で、毎朝早く起きては畑を耕し、昼には野菜を売りに行き、夜遅くには傘を編み、貧しいながらも仲良く暮らしていた。ある日、女がいつものように男が市から帰ってくるのを待っていると、なんと男が帰らない。その日も、また次の日も畑や市を探したが、結局見つからなかった。いなくなって3日目の晩、疲れて眠る女の枕元に男が現れた。女が喜ぶのも束の間、男はこう言う。「すまないが、俺はもう帰れない。というのも、村の長者がお前の美しいのに惚れ込んで、俺にお前を手放すよう言いよってきた。無論俺は断ったが、とうとう怒った長者に殺されてしまった。明日にでも、長者はお前を連れにくるだろう。さあ、早いうちに逃げるのだ。」これを聞いた女は、夜も明けぬうちに泣く泣く村を出ていった。

月日は経ち、村の誰もこの女のことを忘れる頃になった。女はこれみよがしに長者に仕返しをしようと考えた。しかし困ったことに、女には長者の家がわからない。長者の家は立派には違いないが、立派な家ならいくらでもある。また、顔を覚えられてもまずい。なにせ美しいだけに、人が見ればたちまち女のことを思い出すだろう。すると女の意図を見抜く奴も出るかもしれない。そこで女は考えた。紙に長者の名前を書き、顔の前にだして「この方のお宅をご存知ございませんか」と問うのである。こうすれば、きっと顔を覚えられないし、長者の家も知れるという算段だ。果たして女は、長者の家を聞き出し、長者に巧みに言いよって、いよいよ殺してしまった。ただ、その後の女を知るものはいないそうだ。

だれ? [人間、団体、SCPオブジェクトなど]

博士

付記: [インタビューに関して注意しておく点があれば]

<録音開始>

インタビュアー: [会話]

誰かさん: あれは恐ろしいモンです。一体なして


<録音終了, [必要に応じてここに日時(YYYY/MM/DD)を表記]>

終了報告書: [インタビュー後、特に記述しておくことがあれば]

補遺: [SCPオブジェクトに関する補足情報]


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