SCP下書き　そこに答えは無い。

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クレジット

タイトル: SCP-XXXX-JP - そこに答えは無い。
著者: rokurouru
作成年: 2023

アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: 現在SCP-XXXX-JPは経年劣化が進行しており、現状の状態を維持するために修復や補強作業が行われる必要があります。SCP-XXXX-JP付近の土地は私有地として財団に買収され、管理されます。

説明: SCP-XXXX-JPは███県███区の███山、その森林部に位置する寺院です。SCP-XXXX-JPは現時点で本堂以外の建造物が非異常性の経年劣化及び環境的要因によって腐朽しており、建造物としての体を成していない状態にあります。SCP-XXXX-JPの本堂は常に絶対的に閉鎖されており、また窓や隙間からの撮影・視認も不明な理由によって阻まれます。

現在、SCP-XXXX-JP本堂の内部には一体の人型実体が存在していると推測されています。(以下、当人型実体をSCP-XXXX-JP-Aと呼称。)エコー観測器によるSCP-XXXX-JP-Aの全容は、袈裟を着用した成人男性の身体部に蟹の体を成した頭部が接続されていると形容される姿でした。また、本堂内にSCP-XXXX-JP-A以外の生命実体は確認されていません。現在、解析班によってSCP-XXXX-JP-AがクラスⅠのピスティファージ実体である可能性が高いと提唱されています。

備考: SCP-XXXX-JPはSNSや民俗書において｢廃寺から謎の声が聞こえた｣｢誰かに問いかけられた｣と言った内容の記述が複数見られた為に財団の目を引き、発見されました。また、上記の民俗書には、SCP-XXXX-JPについて以下の記述がありました。

『両足八足、横行自在にして眼、天を差すと問う

解を結べば　其処には只、蟹が有る』

調査は継続されます。

補遺: 調査により、SCP-XXXX-JP本堂に取り付けられた集音機による本堂内部の音声が摘出されました。大半の音声は｢何かを食い千切っている｣と思わしき摂食音であり、時折｢何か半固形物を混ぜた様な｣と形容される音が記録されています。これはデータベースに記録されている『ピスティファージ実体における身体の再生の際に鳴る音響』と一致します。

また、SCP-XXXX-JP-Aが発話したと思われる音声が記録されています。以下の音声はSCP-XXXX-JP-Aが不定期的に発話しており、その内容は全て同一の物でした。

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私は最早、何故、此処に存在している？

これらの音声及びエコー観測器による調査を踏まえて、現在SCP-XXXX-JP-Aは自身の身体の摂食と再生を繰り返していると推測されます。現在ピスティファージ実体の再生上限は著しく法則性が欠けており、SCP-XXXX-JP-Aの再生がいつ限界点に達するかは判明していません。しかし、収容コスト及びその非脅威性の観点から、収容プロトコルは現在の状態のまま維持されます。

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+スポイラーと批評して欲しい点 -閉じる

｢寺に現れ、問いかけをし、答えられなかった物を喰らう｣蟹坊主。四辻喜劇における彼(？)の自問自答がこの記事の核です。最早自分は何故存在しているのかという自問自答。でもそこに彼自身は解答を出す事が出来ずに己の体を喰らいます。何故なら、｢そこに答えは無い。｣

それに気づかない限り、あるいは彼が前に一歩進む事が出来ない限り、彼は己自身を喰らい続けるでしょう。

以下批評して欲しい点です。
・これ趣旨伝わってる？
・蟹坊主という妖怪を知っている事が前提という部分について
・ピスティファージ実体周りのヘッカ大丈夫？
・細かい表現について
・蟹坊主には諸説があるからWikipediaのリンク貼っただけじゃ｢色々違くね？｣ってならないかどうか

よろしくお願いします。