よどみ

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ぶぶぶぶっ
今から話すのはかなり、その、気持ちの悪い話なのでね。話半分で聞き流して貰えれば嬉しいんですけど……。あ、どうぞ。そりゃあもう自由にお飲みくださいよ。まぁそうですね、こんな時間に通話してるんだし。多少怖い話しても許されますよね。じゃあ話させて貰います。多分拙いですが、そこはご愛嬌という事で。


まず最初にですが、僕にはどうも苦手な物がありまして。僕、というか僕達ってほら、やっぱり学生の身じゃないですか。朝とか早くて時間無いし、勉強に追われて夜遅くまで起きていないといけなかったり。まぁ、そんな野郎共がこんな時間に通話しているのは如何な物かっていう事なんですけど。とにかく結構学生は学生で忙しい物なんですよね。

やっぱそうなって来ると、水筒とか用意するのが面倒くさくなってくるんですよ。後はエナジードリンクとかも欲しくなる。その結果、ペットボトルとか缶とかを滅茶苦茶買うようになるんですよね。そうなんです。やっぱ貴方もわかりますよね。あ、今もペットボトルのお茶飲んでる?もうまんまじゃないですか、ははは。

で、テスト期間とかはもう特に消費しまくる訳ですよ。エナジードリンクの類が、机の棚にずらぁっと。結果的に捨てるのが面倒くさくなったペットボトルとかも一緒に溜まってくるんです。ここで僕の苦手な物の話に戻ってくる訳ですが、僕ペットボトルとか缶、果てはコップとかの"飲み残し"が凄い気になっちゃうんですよ。そう、底にちょっとだけ残ってるアレです。飲み残しの中にカビとか生えてたらもう最悪ですよ。家族が適当にお茶とか飲んで放置したコップをさげる時も、ちょっと残ってたりするとうへぇってなっちゃうんです。


わかりますかね。

まぁ、それを踏まえての本題なのですが。最近もちょっとテストがあってですね、さっき言った様に机の上がそれはもう酷い事になっていた訳です。エナドリの缶は積み上げられる程に溜まっているし、その奥には同じくらいペットボトルが並んでいる。というかペットボトルの方が多い。まぁ地獄絵図です。よくある奴。

勿論テスト期間中は片付ける余裕とか無いので、必死に勉強に打ち込みました。そんな感じでテストも無事に終わりまして、さて片付けるかとゴミ袋片手に挑んだ訳ですよ、そのゴミ山に。しっかりと両手にゴム手袋なんてつけちゃってね。

え、ノイズですか?私は聞こえないんですけど、電波が悪いのなら申し訳ない。羽音みたいな微かな奴だから大丈夫?了解です。続けますね。
ぶぶぶぶぶぶっ

それで最初は順調に缶をゴミ袋に捨ててたんですね。時折飲み残しなんかもありましたけど、グッと堪えながらゴミ袋に放り込みました。缶を全部捨て終えて机もだいぶスッキリしてきて、さて後はペットボトルだけだとちょっと「掃除の楽しみ」みたいな物を感じ始めていたんです。それで意気揚々と無造作に適当なペットボトルを掴んだんですけどね。

そのペットボトル、飲み残しがパッと見て黒く濁ってたんですよ。

そうです。最悪な奴です。まぁ、それだけならまだ良かったんですけどね。

ぶぶぶぶぶぶぶぶって。


音がするんです。ペットボトルの中から。

流石に私も不快感より違和感の方が勝ちまして、薄目でペットボトルの中を覗いて見たんですよ。そしたら。

ハエの幼虫、ですかね。小ちゃな羽虫の様な何かが蠢いていたんです。ぶぶぶぶっ、て。黒いカビみたいなものとぐちゃぐちゃ混ざりながら、それはもう大量に。

勿論そのペットボトルは即座に捨てましたよ。あんな気持ち悪い物、もう見たくありませんし。今でも思い出すと鳥肌が立ちます。まぁその後は何事も無く机の掃除は完了しました。どうでしょう、気持ちの悪い話でしょう。でもまだです。この話には続きがあるというか、その後に僕少し考えてみたんですよ。掃除の後、キッチンでお茶を飲みながら。

なんで飲み残しがあんなにも気持ち悪く思えてしまうのか、って。

だって元々は僕達が何も考えずゴクゴク飲んでた水やお茶、そのものでしか無いじゃないですか。それがちょっとだけ残ってコップやペットボトルの中に存在しているだけで異様に気持ち悪く見えてしまう。これって不思議じゃないですか。半分でも飲み残しは飲み残しなんじゃないですか。満たされたペットボトルがそこにあるとして、それは只満たされた飲み残しが詰まってるだけなんじゃないですか。そう思いながらお茶のポットをぼうっと眺めてたらですね。

見えたんですよ。気づいたんですよ。

ポットの中に、巨大な羽虫が蠢いている事に。

いや、それは大量の羽虫が集合して1つの体を成している様な"何か"でした。何枚もある羽根が、擦り合わさって、ぶぶぶぶって鳴いてたんですよ。大量に集まった羽虫が所々潰れて、水面に浮いてるんですよ。黒くてぬるぬるしたカビと羽虫の中間みたいなのがお茶とぐちゃぐちゃ混ざり合っていくんですよ。煩く羽音を響かせながら。

ぶぶぶぶぶ、ぶぶぶぶって。今でも聞こえてきます。今でも蠢いています。

お茶のポットから。コンビニに並べられたジュースから。ペットボトルに満たされた飲み残しから。

ずっとずっと、蠢いているんです。

ねぇ、そのノイズ。羽音の様なノイズ。それ本当ですか。僕には聞こえなかったんですけど。

そのペットボトルのお茶。

それ、どれくらい飲んだんですかね。
ぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶ


jp tale クリーピーパスタ 依談



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執筆者: rokurouru
文字数: 2681
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批評コメント: 4

最終更新: 21 Mar 2023 22:30
最終コメント: 12 Jan 2023 09:14 by rokurouru

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