SCP-2049-JP - 育成可能な武器

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アイテム番号: SCP-2049-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル:
SCP-2049-JPは3丁までの実体をサイト8192のSafeクラス物品収容ロッカーに弾薬を装填していない状態で収容してください。4丁以上のSCP-2049-JP実体を確保した場合は通常の銃器と同様に分解しテルミットで焼却する等完全な破壊の後に破棄してください。SCP-2049-JPを用いた実験は無期限に禁止されます。

説明:
SCP-2049-JPは異常なグロック社製機関拳銃グロック18Cです。SCP-2049-JPから射出された弾頭はSCP-2049-JP-Aに指定されます。SCP-2049-JPはサイト8192の機動部隊"ゐ-88"【リエナクター】の武器庫に保管されていた非異常性のグロック18Cが変化する形で出現しました。現在██丁のSCP-2049-JPの出現が確認されました。また、財団の設備外の銃器および別の型の銃器がSCP-2049-JP同様のものになる事象が██件確認されていますので当報告書の改定に留意してください。

発見当初は射出される弾頭が樹脂製のものに変化する、弾薬が消費されない、および射撃評価機能を持った遊戯銃のAnomalousアイテムとして収容されていました。その後機動部隊"ゐ-88"【リエナクター】の訓練用装備として再配備されましたが新たな異常性の判明によりSCiPとして再収容されることになりました。

SCP-2049-JPの外観は基本的に非異常性のグロック18Cと同様ですがフレーム後部に有機ELディスプレイが搭載され、フレーム左右のスライドキャッチ後方にボタンが1つずつ搭載されています。ボタンの押下によって有機ELディスプレイを消画→暗く表示→中間の明るさでの表示→明るく表示→消画と切り替えることができます。左右どちらのボタンを押下しても同様に機能します。有機ELディスプレイの電源は有機EL部付近から微弱な放射線が漏洩していることから原子力電池であることが推測されます。有機ELディスプレイには"AMMO"、"LV"、"EXP"、"NEXT"の項目が表示されています。"AMMO"は残弾数を数値及びアイコンによって表示しています。ただし、SCP-2049-JPの弾薬が消費されないという異常性の為射撃によってこの項目が変化することはありません。SCP-2049-JPが残弾数を検出する仕組みは不明です。"NEXT"は射撃を行うことによって減少する数値です。射撃の対象、命中部位によって減少する値は異なります。また、射撃された対象が死亡もしくは破壊された場合も"NEXT"値は減少します。"EXP"は"NEXT"減少値に応じて前進するプログレスバーで"NEXT"が0に達する地点で最大まで前進します。"NEXT"を0にする、または"NEXT"値を超えるように射撃を行うと"NEXT"値は「20000-(射撃によって減少する"NEXT"値-射撃前の"NEXT"値)」に変化し、"EXP"は"NEXT"値に応じたものになり、"LV"の値が上昇します。

SCP-2049-JPは弾薬を消費せずに射撃を行うことができます。ただし、非異常性のグロック18Cと互換性のある弾薬が装填されていない場合射撃を行うことはできません。SCP-2049-JP発砲時は非異常性のグロック18Cと同様の銃声、砲煙、マズルフラッシュ、反動が発生します。

SCP-2049-JP-Aはその重量に関わらず常に一般的な116グレインフルメタルジャケット仕様の9mmパラベラム弾同様の弾速と弾道で飛翔します。運動エネルギー喪失後のSCP-2049-JP-Aは異常性を残存していません。SCP-2049-JP-Aは有機ELディスプレイに表示されている"LV"値に応じて材質が変化します。詳細は実験ログを参照してください。

実験ログXXXX-JP/1 - 日付20██/██/██
対象: サイト8192射撃場標準人型標的

付記: 実験で使用されたSCP-2049-JP個体は4番目に出現が確認されSCP-2049-JP-4と指定されているものです。実験開始時のSCP-2049-JP-4はSCP-2049-JPに変化してから未使用のもので"LV"1、"NEXT"20000と表示されています。当実験でSCP-2049-JP-4から射出されたSCP-2049-JP-Aの材質はポリエチレンです。以降の実験を含め、SCP-2049-JPの実験は全てSCP-2049-JP-4を使用して行われました。

実験結果:
以下の部位に命中させることで"NEXT"値の減少が確認されました。
腕部及び脚部:1
胸部:4
頭部:6
その他の部位:2

SCP-2049-JP-Aは紙製の対象を貫通することができませんでした。当実験で射出されたSCP-2049-JP-Aと同様の形状に成形したポリエチレン塊を1,296km/hで同対象に衝突させる実験を行いましたが当実験と同様の結果になりました。

実験ログXXXX-JP/2 - 日付20██/██/██
対象: 野生のニホンジカ

SCP-2049-JP-4の"LV": 2

SCP-2049-JP-Aの材質: アルミニウム

実験結果:
以下の部位に命中させることで"NEXT"値の減少が確認されました。
腕部及び脚部: 3
胸部: 6
頭部: 10
その他の部位: 4

SCP-2049-JP-4を用いて狩猟を行う実験を行いましたが多くの場合において半矢になり一般的な9mmパラベラム弾と比較して低い殺傷力が確認されました。対象が死亡した場合は上記の値に加えて20ポイントの"NEXT"値の減少が確認されました。

実験ログXXXX-JP/4 - 日付20██/██/██
対象: D-51483

SCP-2049-JP-4の"LV": 3

SCP-2049-JP-Aの材質: 砒素

実験結果:
以下の部位に命中させることで"NEXT"値の減少が確認されました。
腕部及び脚部: 8
胸部: 15
その他の部位: 12

対象は砒素中毒により死亡。対象の死亡時、50ポイントの"NEXT"値減少が確認されました。死亡後の対象の頭部に射撃を行いましたが"NEXT"値の変化はありませんでした。

実験ログXXXX-JP/7 - 日付20██/██/██
対象: D-51553

付記: 対象は英雄的活躍で知られる元軍人████████████でありSCP-████に暴露後、████銃乱射事件として知られる事件の加害者となりDクラス職員として財団に雇用された人物です。

SCP-2049-JP-4の"LV": 5

SCP-2049-JP-Aの材質:

実験結果:
以下の部位に命中させることで"NEXT"値の減少が確認されました。
腕部及び脚部: 20
胸部: 45
頭部: 560
その他の部位: 30

対象は頭部被弾時に死亡。対象は即死したため頭部命中時の減少"NEXT"値は対象死亡時に減少するポイントと合算したものと推測されます。

実験ログXXXX-JP/11 - 日付20██/██/██
対象: 肆式訓練用模擬機械型異常実体

SCP-2049-JP-4の"LV": 8

SCP-2049-JP-Aの材質: タングステン

実験結果:
以下の部位に命中させることで"NEXT"値の減少が確認されました。
腕部: 50
脚部: 60
胸部: 300
腹部: 150
臀部: 220
頭部: 500
機銃: 30
主砲: 200
近接攻撃武器: 300

対象頭部に54発目が着弾時"NEXT"値2500の減少を確認。その後対象の破壊が確認されました。

実験ログXXXX-JP/13 - 日付20██/██/██
対象: SCP-1370

SCP-2049-JP-4の"LV": 9

SCP-2049-JP-Aの材質: オスミウム

実験結果:
以下の部位に命中させることで"NEXT"値の減少が確認されました。
脚部: 1

対象の命中部位の破壊が確認されました。対象の保護の観点から当実験は脚部に1発の射撃後中止されました。

実験ログXXXX-JP/20 - 日付20██/██/██
対象: SCP-682

SCP-2049-JP-4の"LV": A

SCP-2049-JP-Aの材質: 不明な物質、密度は509.40g/cm^3

実験結果:
以下の部位に命中させることで"NEXT"値の減少が確認されました。
脚部: 1000
胸部: 1200
尾部: 800
頭部: 2000

命中部位への著しい損傷を与えることができましたが対象の異常な再生能力から破壊は失敗。

実験ログXXXX-JP/23 - 日付20██/██/██
対象: SCP-████

SCP-2049-JP-4の"LV": B

SCP-2049-JP-Aの材質: 不明な物質、密度は2.59493x10^5g/cm^3

実験結果:
以下の部位に命中させることで"NEXT"値の減少が確認されました。
███: 450
██: 5
█████: 800
███: 650
███████████: 100
███████: 37000

対象は███████被弾時に破壊されました。対象の███████着弾時に即崩壊したため███████命中時の減少"NEXT"値は対象破壊時に減少するポイントと合算したものと推測されます。SCP-2049-JP-4はコックオフが発生したため破壊されました。

各実験からSCP-2049-JPは"成長"毎に弾道や反動という使い勝手に関わる性能をそのままに射出されるSCP-2049-JP-Aの材質を高密度のものにすることで威力の大きな武器へと変化するものと結論付けられました。また、SCP-2049-JP-Aの密度がオスミウムを超える場合、SCP-2049-JP-Aの材質は以前の"LV"での材質から密度を2乗したものになることが判明しました。SCP-2049-JPの"LV"が"D"に達した場合、SCP-2049-JP-Aの密度は4.534219995603677x10^21/cm^3となります。この状態のSCP-2049-JPで射撃を行うことはブラックホールを大幅に超える密度の物質の生成を意味しXK-クラス: 世界終焉シナリオの成立となります。その為、SCP-2049-JPを用いた実験を無期限に禁止される特別収容プロトコルが制定されました。


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