SCP下書きパート2 - SCP-JPサンドボックスⅢ

SCP下書きパート2

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アイテム番号:SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス:Apollyon

特別収容プロトコル:SCP-XXXX-JPを収容することはその異常性により不可能です。いずれかのサイトにSCP-XXXX-JPが現れた際は直ちにDクラス職員を人質として被害を最小に留めてください。

説明:SCP-XXXX-JPは人型実態¹(以下SCP-XXXX-JP-1)とその周辺に出現する刃物²(以下SCP-XXXX-JP-2)です。
SCP-XXXX-JP-1が歩行以外の行動³を取ると、SCP-XXXX-JP-2の発生と共にSCP-XXXX-JPは異常性を発揮します。
SCP-XXXX-JPの異常性は、SCP-XXXX-JP-2が発生した1秒以内に、SCP-XXXX-JP-1がいちばん近くにいる"何か"の"核"⁴となる部分をSCP-XXXX-JP-2を用いて貫くことです。なお、SCP-XXXX-JPが異常性を発揮するとき、SCP-XXXX-JP-1の体⁵から"煙のような物"が出現する事が分かっています。そして、異常性の発動後、姿を消すことも分かっています。
SCP-XXXX-JP-2は外見上は脆い様に見えますが、現段階で貫通することができないものは確認されていません。

記録-XXXX-JP-01
20██/██/██に、SCP-XXXX-1が日本国██県██市付近に出現しました。
当時他のアノマリー⁶を担当していた███氏が、SCP-XXXX-JP-1の出現を視認し、警戒していたところ、SCP-XXXX-JP-1が███氏の方へ走り出しました。
その4秒後に、SCP-XXXX-JP-2が出現し、さらにその後0.8秒後に███氏の心臓をを[削除済]しました。その後のSCP-XXXX-JP-1の姿は視認されていません。
███氏はその場にいた他の職員による応急処置によって奇跡的に命は助かりましたが、今も寝たきりの状態が続いています。

記録-XXXX-JP-05
SCP-XXXX-JP-1が20██/██/██に、日本国███県の██市立█████動物園に出現しました。その様子は当動物園の防犯カメラに映っています。
SCP-XXXX-JP-1は歩行を続け、最終的に、象の檻付近で[削除済]ととれる行為を行いました。
その7秒後に、SCP-XXXX-JP-2が出現し、それとほぼ同じタイミングで象の檻を破壊し、一体の腹部付近を[削除済]して、さらにもう一度同じ所を[削除済]しました。
当時来園者も多数⁷いましたが、その姿を見た人はいませんでした。

記録-XXXX-JP-07
SCP-XXXX-JP-1が20██/██/██に、サイト-████の地下█階に出現しました。その様子は巡回していた職員が視認していましたが、その旨を待機中のエージェントに伝えるため、その場を離れてしまいました。
職員が戻ってくると、SCPの収容コンテナ数個が破壊されており、数体のアノマリー⁸が収容違反⁹していました。
SCP-XXXX-JP-1の姿を視認したのは他におらず、その後の行動も不明です。

記録-XXXX-JP-11
SCP-XXXX-JP-1が日本国██府███市████区付近に出現しました。その様子は数人の通行人が視認しています。
SCP-XXXX-JP-1が走行し、その1秒後にSCP-XXXX-JP-2が出現しました。さらにその1秒後、通行人に襲い掛かりましたが、その通行人は驚いて手に持っていたウェアラブル端末を投げ、結果的にSCP-XXXX-JP-2は通行人のウェアラブル端末に刺さりました。
すると、SCP-XXXX-JP-1はもの悲しげな表情を一瞬浮かべるも、直ぐに消失しました。
財団はこの通行人を保護し、インタビューをした後にクラスB記憶処理を行いました。

補遺-XXXX-JP-01
SCP-XXXX-JP-1に対する意思疎通を図ろうとO5評議会の会議で議決され、"SCP-XXXX-JP-1の出現をいずれかの職員が視認した場合、対話への交渉をする"という対処を行うことが決められました。
それの██日後、SCP-XXXX-JP-1が日本国██県██市付近に出現し、近くにいたエージェント･██氏に[削除済]な行為をし、11秒後SCP-XXXX-JP-2の出現と共に襲いかかって来ましたが、先に決められたことに則り、交渉を行いました。
すると、SCP-XXXX-JP-1は動きを止め、エージェント･██氏との交渉に応じました。そして、後日サイト-████の会議室で会談をするということで合意しました。
以下はその記録です。

会談記録-XXXX-JP-01

エージェント･██氏： こんにちは。今日の調子はどうですか？

SCP-XXXX-JP-1： え………すよ。[掠れ声]

██氏： え？なんと仰いましたか？申し訳ないですがもう少しはっきりとした声で話して頂けると幸いなのですが…。

SCP-XXXX-JP-1： あら、それは申し…………せん。改め…………介しま……か。[掠れ声]

██氏：……[沈黙]。はい、よろしくお願いします。

SCP-XXXX-JP-1： 私………前…………リコ。娓…………コよ。[掠れ声]

██氏： では、…リコさん[濁して]、質問を幾つかしてもよろしいでしょうか？

SCP-XXXX-JP-1： ええ、い…………わ……。[掠れ声]

██氏： ……。[沈黙]では、まず1つ目に、どうして物を包丁で刺すのですか？

SCP-XXXX-JP-1： ……。[沈黙]

██氏： どうかしましたか？

SCP-XXXX-JP-1： い…え、何で……………せん。ええ……、問は何…………っけ？[掠れ声]

██氏： …何故包丁で物を刺すのかという事です。
SCP-XXXX-JP-1： あ…………………でしたそ………た。それは、[データ削除済]……らです。[掠れ声]