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アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid Thaumiel
特別収容プロトコル:は(執筆中 一般的な人型SCPを収容する方法を想定)
説明: SCP-XXX-JPは20代から30代とみられる日本人男性です。█年前からサイト-81██に職員として在籍しており、20██/██/██にSCP-██-JPの収容違反を手助けしようとしたところを財団職員に発見され拘束されました。その後財団のデータベースに照合したところ過去██年間にわたって名前を変えながら財団に所属していたことが判明し、収容されました。
SCP-XXX-JPの異常性は、長寿命であること以外には特筆すべき事項は確認されず身体的には一般人との差異はないと考えられています。
インタビューログ - SCP-XXX-JP 日付20██/██/██
対象: SCP-XXX-JP
インタビュアー: █博士
<録音開始>
█博士:それでは、インタビューを始めます。質問に答えて下さい。
SCP-XXX-JP:あれ?彼女じゃないんですね。
█博士: █研究員には別の作業に移ってもらいました。インタビューに関係のない発言は控えてください。
何故あなたはSCP-██-JPの収容違反を手助けしようとしたのですか?SCP-XXX-JP: そろそろ頃合いかと思いまして。
█博士: 頃合いとは?どういうことでしょうか?
SCP-XXX-JP: 昔あの本(SCP-██-JP)を使ったことがあるんですよ。その効果が薄れてきたのでもう一度上書きしようと思いまして。
█博士: SCP-██-JPを用いて何を行ったのですか?
SCP-XXX-JP:「女」を生み出したんです。
█博士: SCP-██-JPはミーム系のSCPで、そのような異常性は確認されていませんが?
SCP-XXX-JP: いえいえ、概念としての「女」を生み出したんです。つまりは、性別による差異を認識できるようにしたってことですね。
█博士: つまり、それ以前には男女の区別は存在しなかったということですか?
SCP-XXX-JP: はい、ただの「人間」です。なんの違いも意識しなかった。
まあ、血液型みたいな感じかな。A型とかB型とか。発見されるまで意識されなかったし特に違和感もない。卵巣を持っているか精巣を持っているかの違いでしかなかった。█博士: なるほど。なぜそんなことをしたのですか?
SCP-XXX-JP: 暇つぶしですよ、ただの。ずっと生きていると退屈でね。
私は水面に広がる波紋を見るのが好きなんです。だから石を投げ込んだんです。█博士: 波紋ですか。
SCP-XXX-JP: ええ、波紋です。
<録音終了>
終了報告書: SCP-XXX-JPが過去にSCP-██-JPを用いて大規模なミーム汚染を引き起こしていたことが判明しました。さらなる異常性の調査のため引き続きインタビューを行います。また、間接的にとは言えSCP-XXX-JPが過去に起こしたミーム汚染の大きさから、オブジェクトクラスをEuclidからThaumielに再分類することを提案します。以上。 - █博士
以後5回にわたってインタビューを行いましたが。新たな情報は得られませんでした。
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アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid Thaumiel
Neutralized
特別収容プロトコル:は設定されていません。
説明: SCP-XXX-JPは20代から30代とみられる日本人男性です。█年前からサイト██に職員として在籍しており、20██/██/██にSCP-██-JPの収容違反を手助けしようとしたところを財団職員に発見され拘束されました。その後財団のデータベースに照合したところ過去██年間にわたって名前を変えながら財団に所属していたことが判明し、収容されました。データは改ざんされたものであり、実際には2年間ほどしか在籍していませんでした。
SCP-XXX-JPの異常性は、長寿命であること以外には特筆すべき事項は確認されず身体的には一般人との差異はないと考えられています。長寿命ではなく通常の寿命を持つ人間であると考えられます。
補遺1: 20██/██/██、サイト-81██の収容施設において、█博士がSCP-██-JPを違法な手順で持ち出しSCP-XXX-JPと接触しました。█博士はSCP-XXX-JPと3分ほど話した後SCP-XXX-J P所持していたボールペンで襲い掛かりました。この時点で異変を察知した財団職員が█博士を拘束しましたがSCP-XXX-JPは左手の甲に約8㎝の傷を負いました。
インタビューログ093-JP-01 - 日付2005/██/██
対象: SCP-XXX-JP
インタビュアー: █研究員
付記: このインタビューは上記の事案発生から2週間後に行われたものです。█博士は解雇処分となったため前任の█研究員が担当となりました。
<録音開始>
█研究員: こんにちは。怪我の調子は大丈夫ですか?
SCP-XXX-JP: ええ、おかげさまで。
█研究員: それでは、インタビューを始めます。質問に答えて下さい。
SCP-XXX-JP: はい。
█研究員: 事件発生時に█博士と何を話していたのですか?
SCP-XXX-JP: さあ、なんだろうね。何か彼の逆鱗に触れてしまったんだろうね。
█研究員: あなたは何者ですか?財団のデータをもう一度確認したところ、改ざんされていることが分かりました。また、手の傷の治り方も他の人間と何ら変わりがありません。
SCP-XXX-JP: あらら、そこまでばれちゃってるのか。
█研究員: しかし、あなたの出自はいくら調べても出てきません。あなたは何者ですか?
SCP-XXX-JP: 私は石だよ。
█研究員: 石?
SCP-XXX-JP: そう、ただの石。水面を波打たせる。
█研究員: そうですか。では、かつてあなたがSCP-██-JPを使用したというのは?
SCP-XXX-JP: あれも作り話さ。彼にはだいぶ気に入ってもらえたみたいだけどね。
█研究員: なぜ、そんなことを?
SCP-XXX-JP: 暇つぶしだよ。
█研究員: 暇つぶし…
SCP-XXX-JP: 最初、彼は自分を中立的な人間だと考えていた。差別など無意識に考えないようにしていた。しかし、私が表れた。彼には魅力的に映っただろうね。すべての罪は私という悪によって生み出されたものなんだから。全部私のせいにすればいい。だから直視できた。
でも、事実は違った。私はただの人間で差別は元々そこにあった。彼の心は滅茶苦茶だ。
彼がしがみついている「男」は私が生み出したものじゃない。
彼が今まで演じてきた「男らしさ」も私が生み出したものじゃない。
彼が今まで押し付けてきた「女らしさ」も私が生み出したものじゃない。
真実を教えた時の彼の顔は最高だったね。█研究員: そんな風に人をからかうためだけにデータの改ざんや財団への潜入をしていたのですか?
SCP-XXX-JP: 何?人を殺さないと物足りない?
█研究員: ……いえ。インタビューを終了します。
<録音終了>
終了報告書: █博士はSCP-XXX-JPによって自分が根源的な何かを発見したと錯覚して、踊らされたのだと思います。SCP-XXX-JPは通常の人間なので収容はせず、A記憶処理を施したうえで開放することを提案します。- ██研究員
補遺2: 20██/██/██、サイト-81██においてA記憶処理を行う前のSCP-XXX-JPが5つのSCPを持ち出したうえで収容違反を起こしました。現在もSCP-XXX-JPの行方は分かっていません。
- portal:7216736 ( 14 Jan 2021 09:51 )

お読みいただいてありがとうございます。この作品をより良いものにするためにアドバイスをお願いします。
SCPは色々読んでいますが、初めての執筆なので分からないことだらけです。何度も批評をお願いすると思いますが何卒よろしくお願い申し上げます。
この作品は深夜テンションで一気に書き上げたものなので物語として成立しているか不安です。自分の中のイメージを羅列していきます。
・テーマは性差別です。どちらが正しいかとかではなく差別そのもの=無意識化に考えないようにしていることを穿り出す。というのを目標にしました。
・続きものにしたい。漫画「日常」やMCUシリーズなどの別々物語だけど繋がりがある作品が大好きなので、この作品も後を引くような終わり方にしました。果たしてこれがSCPとしてOKなのかが気になります。是非皆さんの考えをお聞かせください。(繋がりとしては別の作品に「左手の甲に傷がある男」として少し関わらせる程度と考えています。)
・読んでいる人が少し嫌な気分になるものにしたい。テーマも重く嫌な思いをするかと思いますが、それを私の作風にしていきたいと考えています。他の方のおしゃれな作品やぶっとんだ作品も憧れますが、懐の広いSCP財団ならばこの作品も受け入れてもらえると願っています。
まだまだ改善の余地だらけだと思いますので何卒宜しくお願い致します。
誤字脱字コピペミスその他表記の細い問題は一先ず置いておきます。
全てに言及していると長くなってしまうので特に重要だと感じた部分に絞ります。
博士が SCP-XXX-JP の荒唐無稽な話を簡単に信じているのに強い違和があります。財団の博士でなくとも、精神影響等の異常性でもない限りは信じないでしょう。
再分類の根拠がよく分かりません。Thaumiel クラスについて正しく理解されているでしょうか。日本支部で「オブジェクトクラス」で検索してみて下さい。
SCP-XXX-JP が Neutralized に分類されるような「ただの人間」だとすると、RAISA のセキュリティを破れるというのはかなり無理があります。
博士が収容違反 2 コンボ(改定前プロトコルで SCP-XXX-JP と博士の交流が自由なら 1 コンボ)を決めるというのは相当なことです。それだけのことをするに至った経緯等の説得力ある記述が足りず、展開に無理を感じます。
博士に対する処罰と比べて軽い印象を受けます。
以下はコメントについてです。
この手の記述はコメントではなく下書き内に書いてしまいましょう。「批評をもらうためのエッセイ」を参考にしてみて下さい。
SCP-XXX-JP が語ってるのでそこではわかるのですが、そこでしか分かりませんでした。性差別を語る上で SCP-XXX-JP は適切な存在だったでしょうか。より適した異常性ないし非異常性があると思います。
報告書が「万能フォーマット」になっている事に注意して下さい。怪しい経歴を持つ人物に財団が踊らされ、事件が起き、その後謎の人物が種明かしを行う。このフォーマットは様々な事柄に言及できますが、オブジェクトは殆どの場合フォーマットの都合上必要とされるただのおまけになってしまいます。今回の場合、SCP-XXX-JP が余程魅力的なキャラクターで無い限り読者はがっかりするでしょう。何故なら一般に多くの読者が報告書を読む際に期待するものは、謎の人物による種明かしではなく、オブジェクトとそれを取り巻くストーリーだからです。
テーマを決めることは良いことです。その上でテーマに合わせたオブジェクトを決められれば尚良いです。
ガイドラインを遵守した上で、面白ければ受け入れられると思います。下書きを公開していれば、ダメなものには「それはダメだ」と親切なメンバーが教えてくれるはずです。仮に下書きの段階で見落とされたとしても、rate システムや管理者の存在があります。
執筆者向けのエッセイが日本支部には多く書かれています。「エッセイ」タグで検索してみて下さい。初執筆とのことですが、「記事を作成するには?」で挙げられている必読エッセイシリーズは、始めたての執筆者には言葉通りの必読です。もしもう読まれていたとしても、繰り返し読んでみて下さい。
最後に、一度自分の手の甲の大きさを測ってみるのはどうでしょうか ;)
沢山のご指摘ありがとうございます!まだまだ知識不足でお恥ずかしい限りです。しっかりと勉強して出直してきます!
今後は新しい記事を書くのではなく、この記事をブラッシュアップしてより魅力的なものになるようにしたいと思います。また機会があればよろしくお願いいたします。
うーーーむ…
プロトコルは収容方法なので"想定していない"ではなくしてみては?