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こんな未来は望んでいない。

あの日から、世界は異常に包まれた。かつて"伝説"と呼ばれた存在はだんだんと姿を表し、"悪魔"や"妖怪"でさえもこの社会で暮らしはじめた。そして何よりも、"財団"と名乗る組織がこの世界を裏から支配しているという事実に耐えられなかった。あの時、全世界に生中継された男性の姿は、若い青年のようだが妙に貫禄があった。私はその顔が、— 日常を壊したあの男の顔が、今もしっかりと瞼に焼き付いて離れない。私は、私自身のため、全人類のためにもあの日常を取り返す、そう決意したのだった。

いつものように、変わってしまった街を歩く。いつものように、異常性保持者から目をそらしながら。私にはまだ、表立って彼らを侮蔑する勇気はなかった。だが彼らは人間ではない。社会から遠ざけるべき存在なのだ。忌み嫌う感情を内に抑え、早歩きで路地を抜けた。

コンビニに立ち寄り、アイスコーヒーと菓子パン2つを手に取る。
「3点合計で530円となります。レジ袋はお付けしますか?」
「じゃあお願いします。」
「かしこまりました。レジ袋小一点、合わせてお値段532円となります。」
財布からは千円札だけが顔をのぞかせた。

「千円お預かりします。こちら468円のお釣りです。」
そう言うと何やら箱を取り出した。

「当店ではスシブレードとコラボしており、企画第一段として商品クーポンの福引を行っております。1等はあのアニメ『スシブレード』のサルモンをモチーフにした縫いぐるみです!いかがでしょうか?」

聞き終わるかどうかのうちに店内を抜け出した。穏やかな日常はここでも失われていた。

スシブレード。2018年ごろまでは子供用玩具だが世界大会が開催されるなど、世界的に大人気を博したコンテンツだった。しかし2019年10月25日、これらはすべて財団が異常を隠すための処置だったのだと説明した。その年のうちに"回らない寿司協会"なる組織が動き出し、スシブレードのスポーツ競技化が始まった。そのことをメディアは大々的に取り上げ、かなりの経済効果をもたらした。私は二度と信用できないメディアは捨て、ナツドリズムへの意思を固めた。

逃げるうちに大通りへとたどり着いた。大画面はニュース映像を映している。目に入れなくとも流れる音声を、わざわざ手のひらで覆ってまで目立ちたくはなかった。

「 — 続いてのニュースです。止まらないkitei-disease感染者の増加により、都内の小中学校は活動を停止するとの発表が
行われました。」

「いらっしゃいませ、お待ちしておりました」

jp tale 1998 弟の食料品 夏鳥思想連盟 ウェイター

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