液体ねことか幻覚/ミームねこがいるなら気体ねこがいてもいいだろ! で書きました。いわゆるモンスター記事を目指して執筆しました。人に好かれているねこ(の見た目の化け物)が人を襲い、じわじわと苦しめて殺し、捕食する様子にえぐさとか面白さを感じてほしいです。
アイテム番号: SCP-3106-JP
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル: SCP-3106-JPの収容はその性質上困難であるとされています。SCP-3106-JPによる被害が確認された場合、目撃者への記憶処理とカバーストーリー「野生動物による被害」の流布を行います。SCP-3106-JPに関する情報の収集を目的として、財団ウェブクローラを用いたインターネット上の監視を行います。監視中にSCP-3106-JPとの関連性が疑われる情報が確認された場合、該当情報の削除とアーカイブを行ったうえで関係者の特定を行います。
説明: SCP-3106-JPは未知の成分を含む黒色の気体によって構成された存在です。多くの場合において、SCP-3106-JPはイエネコ(Felis catus)の外見に類似した形態をとります。
現在までに確認されている挙動から、SCP-3106-JPがヒトと同程度の知性と思考能力を有している可能性が示唆されています。また、SCP-3106-JPの近傍では不定期に「猫の鳴き声のような」と形容される音声が確認されます。後述の理由から、この音声はSCP-3106-JPが意図的に発していると推測されています。
SCP-3106-JPを構成する気体(SCP-3106-JP-1に指定)はヒトに対して有害な影響をもたらします。この影響はSCP-3106-JP-1に接触、もしくはSCP-3106-JP-1を吸引した場合に発生します。現在までにSCP-3106-JP-1によってもたらさせる有害な影響を除去する手段は判明していません。以下のパラグラフでは、SCP-3106-JP-1の影響を受けた人物のことを対象と表記します。
SCP-3106-JP-1に接触した場合、対象の皮膚上には蕁麻疹が発生します。また、血圧の低下や意識状態の悪化などの典型的なアナフィラキシーショックに見られる反応を誘発させることが確認されています。この結果として、対象は意識喪失状態に陥ることが確認されています。意識喪失状態に陥った対象を覚醒させる・救助する試みは全て失敗に終わっています。
SCP-3106-JP-1を吸引した場合、対象は呼吸器障害を発症することになります。この影響は主に肺と気管支に発生することが確認されています。症状は一般的な肺炎・気管支炎に見られるものと同様です。結果として、SCP-3106-JP-1を吸引した対象は呼吸困難に陥ります。この影響は除去不可能であるものの、超常医学を利用した治療を施すことにより、症状を緩和することが可能です。
SCP-3106-JPは上述したSCP-3106-JP-1の性質を利用して狩りに似た行為を行います。この行為(狩りと表記)は以下のプロセスに従って段階的に進行していきます。
1. 小規模な集落(住宅街や団地など)の周辺にSCP-3106-JPが出現します。この際、該当集落の付近では頻繁に「猫のような鳴き声」と形容される音声が確認されていることが明らかになっています。この音声を感知したヒトが多くの場合においてSCP-3106-JPに接近していくことから、何らかの誘因性ミームを含んでいる可能性が高いと指摘されています。
2. ヒトがSCP-3106-JPの近傍に接近した時点で、SCP-3106-JP-1の排出を行います。この結果、接近したヒトはSCP-3106-JP-1を吸引することになります。違和感を覚えたヒトはその場から離れようとしますが、突発的な呼吸困難やアナフィラキシーショック様の反応に対する驚愕反応を示し、混乱状態に陥るため、対比の試みは失敗することになります。結果としてSCP-3106-JPに接近したヒトは衰弱の後に死亡することになります。
3. SCP-3106-JPがSCP-3106-JP-1を大量に排出し、ヒトの死体を取り囲みます。この際に排出されたSCP-3106-JP-1はヒト死体の開口部から死体内部に進入していくことが確認されています1。排出されたSCP-3106-JP-1の70%以上がヒト死体の内部に進入すると同時に、SCP-3106-JPは活動を停止します。この間、SCP-3106-JPは周囲に存在するあらゆる存在・物品に一切の興味を示しません。
4. 死体内部に存在するSCP-3106-JP-1によって、対象となるヒトの死体が消費されます。この原理は判明していません。この際の様子は「内側からじわじわと食い破られるような」と形容可能です。対象となるヒトの死体が完全に消費された時点でSCP-3106-JPは活動を再開します。活動再開後のSCP-3106-JPは別地点への移動を開始します。結果として、狩りの現場には対象が着用していた衣類のみが残留することになります。
SCP-3106-JPの狩りによる被害を防ぐため、財団はフロント企業を通じて「野生動物には近づいてはいけない」旨の情報の拡散・注意喚起2を行っています。前述した情報の拡散・注意喚起による狩り被害防止の成果が確認されている一方で、一部の民間人が興味本位でSCP-3106-JPに接近し、狩りの対象として消費される事例が少数ながら報告されています。現在、より効果的な対策手段の立案に関する協議が行われています。
追記: 財団による徹底した観測の結果、SCP-3106-JPの狩りとされていた行動が、非異常性のイエネコにおける「じゃれあい」に相当するものである可能性が指摘されています。これは狩りの際のSCP-3106-JPの挙動とイエネコの「じゃれあい」の様子に共通項が含まれていることや、狩りの際にSCP-3106-JPが発する音声がイエネコにとって「喜び・幸福感」を示すものに類似していることをもとに立てられた推測です。しかしながら、SCP-3106-JPの起源が不明瞭であることから、上記推測の証明には至っていません。現在、SCP-3106-JPに関する調査が継続されています。
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- portal:7178014 (30 Dec 2020 05:31)