アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPはサイト-81-109の標準物品収容ロッカー内に収容されます。SCP-XXXX-JPを無断で持ち出すことは禁止されています。SCP-XXXX-JPを用いた実験の実施には担当職員1名からの許可が必要です。
説明: SCP-XXXX-JPはDVDであり、表面には黒色の油性マーカーで「文明の記録」と書かれています。素材に異常な点はなく、通常のDVDと同様に使用することが可能です。現在までにSCP-XXXX-JPの作成者や所持者にあたる人物は発見されていません。
SCP-XXXX-JPを使用した際に再生される映像 (SCP-XXXX-JP-Aに指定) を視聴した人物 (対象と表記) は由来不明の恐怖感を想起します。この恐怖心は軽微なものですが、記憶処理剤や精神安定剤などの薬剤を投与した場合であっても除去することができません。
SCP-XXXX-JP-Aはアニメーション映像であり、その内容はヒト型の有知性存在 (SCP-XXXX-JP-Bに指定) による文明の繁栄と衰退の様子を描写したものとなっています。SCP-XXXX-JP-Aの再生時間は33分17秒であることが確認されています。また、SCP-XXXX-JP-Aはループ再生されるため、SCP-XXXX-JPを使用している機材 (DVDプレイヤーなど) に対する操作が行われない限りは半永久的に再生され続けると推測されています。
SCP-XXXX-JPはインターネット上にて流通していた噂である「呪いのビデオ」に関する調査時に、巷説部門1によって発見されました。発見地点は青森県青森市にあるリサイクルショップ跡地であり、発見時点でSCP-XXXX-JPの作成者や所持者に関する情報は確認不可能となっていました。
映像記録XXXX-JP: 以下はSCP-XXXX-JPを用いた実験の際に記録された映像の一部抜粋です。映像はSCP-XXXX-JP-Aを撮影したものであり、報告書への掲載にあたってSCP-XXXX-JP-Aの有する精神影響性は除去されています。記録の全容については別途資料を参照してください。
映像記録XXXX-JP.1
Record 20██/██/██
«記録開始»
00:01 SCP-XXXX-JP-Aが再生される。森のような場所を散策するSCP-XXXX-JP-Bが描写される。SCP-XXXX-JP-Bの身体は体毛に覆われており、その外見はボノボ (Pan paniscus) に類似している。
01:19 SCP-XXXX-JP-Bの外見に変化が確認される。SCP-XXXX-JP-Bの身体を覆っていた体毛は減少し、外見がヒト (Homo sapiens) に類似したものとなっている。また描写される背景も森のような場所から洞窟様の場所へと変化している。
03:37 複数体のSCP-XXXX-JP-Bが石器のような道具を用いて狩りを行う様子が描写される。狩りの対象となっている生物はアフリカゾウ (Loxodonta africana) と類似した外見を有している。狩りの終了後、SCP-XXXX-JP-Bはその生物の死骸を洞窟様の場所へと運搬する。
05:49 SCP-XXXX-JP-Bの外見に再度の変化が確認される。この時点でSCP-XXXX-JP-Bの外見はヒトと同一のものになっている。また、描写される背景には建造物や人工物が確認されるようになっている。
07:25 SCP-XXXX-JP-Bの有する技術力が発展する様子がダイジェスト形式で描写される。描写される技術の中には基底現実にて一般的に使用されるものが含まれていることが確認されている。また技術の発展に伴い、SCP-XXXX-JP-Bの文化や生活環境にも変化が見られるようになっている。
08:52 SCP-XXXX-JP-Bの個体間で紛争が発生する。紛争の規模は徐々に拡大していき、最終的に複数のコミュニティを巻き込んだものに変化する。この際、SCP-XXXX-JP-Bが軍事兵器 (拳銃や戦車など) を使用していたことは特筆に値する。
11:25 08:52より行われていた紛争が終息する。紛争に勝利したコミュニティが他コミュニティを統治する様子が描写される。また、その背景では複数体のSCP-XXXX-JP-Bが紛争による被害を修復している。
14:35 統治されたコミュニティにおけるSCP-XXXX-JP-Bの待遇や生活風景などが描写される。これには差別描写や暴力描写などが含まれている。統治されたコミュニティにおけるSCP-XXXX-JP-Bは差別や暴力行為に対して抵抗/反抗する素振りを見せない。
16:18 被統治側のSCP-XXXX-JP-Bが統治コミュニティに対して反乱を起こす。これにより、紛争が再発することとなる。この反乱によって統治コミュニティは壊滅し、被統治側のSCP-XXXX-JP-Bによる新たな統治コミュニティが発生する。
19:22 新たな統治コミュニティの発生と被統治側のSCP-XXXX-JP-Bによる反乱と紛争が複数回に渡って繰り返される。この際に用いられる軍事兵器は反乱ごとに変化しており、最終的にはパラテクノロジーと推測される技術を用いたものとなることが確認されている。背景には死亡したSCP-XXXX-JP-Bの姿が描写されている。
23:17 統治コミュニティが軍事兵器を使用する。この際に用いられた軍事兵器はパラテクノロジーを用いたものと推測されている。また、これによって大多数のSCP-XXXX-JP-Bが死亡する。背景として描写されていた建造物/人工物にも大規模な損壊が確認されるようになる。
25:11 複数体のSCP-XXXX-JP-Bが洞窟様の空間で焚火を囲んでいる。SCP-XXXX-JP-Bが着用している衣類は毛皮によるものとなっている。これらのことからSCP-XXXX-JP-Bの文明は壊滅状態にあると推測される。
26:40 SCP-XXXX-JP-Bの間で喧嘩や口論が頻発するようになる。前後の描写から、これは文明壊滅やそれによる文化/生活環境の変化に対するストレスによるものであると推測される。これにより、SCP-XXXX-JP-Bによるコミュニティの規模は縮小していき、最終的にコミュニティは消失する。
29:51 SCP-XXXX-JP-Bの個体数が指数関数的に減少していく様子が描写される。これにより、最終的なSCP-XXXX-JP-Bの個体数は0になる。また、SCP-XXXX-JP-Bが作成した建造物/人工物は風化し、その跡地に植物が出現するようになる。
33:02 新たなSCP-XXXX-JP-B個体が発生する。このSCP-XXXX-JP-Bの外見はボノボに類似している。SCP-XXXX-JP-Bが歩行を開始し、森の中へと消えていく。
33:17 SCP-XXXX-JP-Aの再生が終了する。直後、画面が暗転し、SCP-XXXX-JP-Aが再度上映される。
«記録終了»
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- portal:7178014 (30 Dec 2020 05:31)
拝読しました。上から気になった点を述べていきます。
倫理委員の許可が特別必要とは感じませんでした。意思疎通が可能ならともかく、オブジェクトを擬人化しているような描写に見えてしまいます。
それぞれ「該当」「発生」でしょうか。
「猿人のピクトグラム」がどういうものなのか、視覚的に想像できませんでした。ピクトグラムって道路標識みたいなイラストのことですよね。それが猿人であると断定できるだけのディティールを持ったイラストは、もはやピクトグラムと言えないのではないでしょうか。
このパラグラフの前にピクトグラムがどのような活動をするのか説明したほうが親切だと思います。
現在判明している人類の進化プロセスでは猿人(アウストラロピテクス)・原人(ホモ・エレクトス)・旧人(ネアンデルタール人など)は現生の人類とは別種であり、直接の祖先ではないとされています。飽くまでイラストの描写ではありますがクリニカルトーンを徹底するのであればこれらは正確な表現ではないと言えるかもしれません。
ここまでの描写を踏まえたうえで、この表現から「核戦争が起きたんだろうな」と先読みできてしまいました。現状のオチでは薄口になってしまうのでもう一段用意する必要があるかもしれません。
付属物品についての描写がされている割にそれがストーリーに絡んできてないように感じました。ステッカーを貼る場所によって初期の環境が変わる、というような影響があったりするとストーリーを広げられるかもしれません。
墓碑の前での祈祷との関連性が薄い影響のように思えましたが何か読み違いをしていたでしょうか。この描写がストーリーに影響しているわけではなさそうでしたが読み飛ばした何らかの意図がおありでしょうか。
これは判断として迂闊に見えました。観察実験はそんなにコストのかかる作業ではないと思いますし、観察を打ち切る判断に十分な情報が得られていないように思います。特に、オブジェクトの回収時に認められた放射能を説明できる情報が得られていないにもかかわらず観察を打ち切るのは不自然だと思います。
ループ構造はここまでのストーリーとの関連が薄く、とってつけたような印象を受けました。
参考にしていただけると幸いです。