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本報告書の閲覧には管理者権限が必要となります。
アイテム番号: SCP-001-JP
オブジェクトクラス: Keter Yesod
特別収容プロトコル: SCP-001-JPの収容は現在の正常性の根幹であるため行われません。SCP-001-JPの報告書を閲覧することにより正常性に対する甚大な被害が出ると推測された為、本報告書の閲覧には管理者権限が必要となります。SCP-001-JPを確認した人物は財団によって適切なカバーストーリーを流布した上で終了されます。
説明: SCP-001-JPは、ヒト(Homo Sapiens Sapiens)が死亡する1時間前に発生する異常現象です。SCP-001-JPが発生した対象は一貫して、「大量のイルミネーションのような幻覚が見えた」と報告しています。SCP-001-JPによって対象が死亡した場合、対象はレベルⅢ地縛性霊的実体(以下、SCP-001-JP-A)に変化します。
この時、対象は生前行っていた行為を継続する傾向にあります。また、SCP-001-JP-Aは、自身の死について死体を視認すること以外で認識することが不可能であり、死体を認識した場合、即座に成仏することが判明しています。
また、SCP-001-JP-Aは一定以上のスピリット式霊的指数を有していることから、基底現実の物品への干渉が可能であることが判明しています。また、SCP-001-JP-A同士が交配を行った場合、女性側のSCP-001-JP-A実体体内に霊素が蓄積され、一定期間後に人型を形成し、排出することでSCP-001-JP-Aの数を増加させることが判明しています。
現在まで、一般に露見している異常現象(ポルターガイスト現象や物質透過現象、タイムワープ現象等)についてSCP-001-JP-A個体のもつ様々な性質と照らし合わせた上で調査した結果、ポルターガイスト現象は霊素が暴走することによる周囲への共振現象、物質透過現象はスピリット式霊的指数の低下による物質への干渉が不可能になる現象、タイムワープ現象はスピリット式霊的指数の異常な増大による時間軸移動として理論付けられました。
補遺1: 管理者メッセージ[要監督評議会権限]
まずいことが起きたのは君たち、監督評議会メンバーは知っているね。世界中の人々は既にSCP-001-JPを一度は認識しているんだ。
しかし、何かおかしいと思わないだろうか。何故、あの幻覚を「虹」と報告しないのか。我々は必ず一度は虹を見ている。それがどういうことか分かるだろうか。我々は既に死んでいるのだ。死してなお、正常性に固執する我々は何なのだろうか?
また、何故虹を思い出せなくなったのだろうか?おそらく、死を悟らぬように、自然と忘れていったのだろう。
虹を思い出してしまった私は恐らく死んでしまうだろう。次の管理者はO5-1、君に任せることにするよ。
それにしても、死の景色がこれとはな。
ああ、虹が綺麗だ。
Tsukiyomizuku氏主催の神速抜刀コンテスト参加予定記事です。
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- portal:7178014 (30 Dec 2020 05:31)
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