長編になるかもしれないし、ならないかもしれないようなプロット

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ログライン:
高校最後の夏休みを幽霊になった友人と過ごす話

ジャンル:
難題に直面した平凡なやつ

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1.オープニングイメージ
教室の隅で窓から校庭を眺めている。校庭では沢山の生徒がサッカーや鬼ごっこをして遊んでいる。その様子を羨ましそうに眺めていると、後ろから声を掛けられる。声の主はクラスメイトの男子だった。その男子は「一緒に遊ぼうよ」と言って自分の手を引っ張っていく。

2.テーマの提示
主人公がベッドの上で目覚める。時刻は6時25分。クローゼットから制服を取り出して慣れた手付きで着替えてリビングへと向かう。リビングのテーブルの上には朝食が置かれている。主人公と両親が朝食を食べながら会話する。その会話の中の「そろそろ進学するかどうか決めなきゃね」というフレーズを通じて、主人公が優柔不断であることを提示する。本作のテーマは「迷いをどのようにして断ち切るか」というものである。

3.セットアップ
主人公が高校に向かう。朝の住宅街の様子などについて描写する。高校の道中にある公園で主人公は見覚えのある人影を見つける。その人影に声を掛ける主人公。ここでの会話を通じて、人影の正体が「主人公の友人の幽霊」であることを提示する。この主人公と幽霊が本作の主要人物であり、物語はこの二者を主軸として展開されていく。

4.きっかけ
高校で先生からの話を聞く主人公。話の内容は「進路希望は明日までに提出すること」というもの。この進路についての問いかけをきっかけとして、主人公は「自分がやりたいことは何か」を見つけることになる(これが話の本筋になる)。

5.悩みの時
高校からの帰る道で、主人公と幽霊が進路について話している。主人公が「大学か就職か」で悩んでいることを打ち明けると、幽霊は「やりたいことをすればいい」と回答する。ここで主人公は自問自答を通じて「やりたいことが決まってないから、これから決めていく」ことを決意する。

6.第一ターニングポイント
主人公の前に財団のエージェントが現れる。エージェントの目的は幽霊の確保と収容である。エージェントが主人公に対して幽霊を引き渡すように促すが、主人公がそれを断る。引き渡しを拒んだ理由は、主人公が友人を二度も失いたくないと考えたためである。ここで主人公は自らの意思でヴェールの裏へと足を踏み込むことを決意する。

7.サブプロット
主人公とエージェントが会話する。幽霊を引き渡せば普段通りの日常に戻ることができる、エージェントが説得を試みるが、主人公は説得を拒み続ける。ここでエージェントが主人公に向かって「別に幽霊に囚われる必要はない」と言う。この言葉の意味は「周りに囚われずに自由に生きればいい」というものである。主人公は少し逡巡する素振りを見せた後に、逃避を選ぶことにする。

8.お楽しみ
主人公が幽霊を連れて街中を逃げ回る。土地勘を利用しながら逃げ続ける様子を描写する。最終的に主人公と幽霊はエージェントが追いかけて来ていないことに気付く。ここで二者は「逃げ切ることができた」と思い込む。

9.ミッドポイント
主人公と幽霊は安堵しながら話をしている。ここでの話を通じて「危機が迫ったって何とかなるだろ」という慢心を描写する。ここでは二者は勝ったつもりでいる。そのまま二者は話をしながら家に帰る。

10.迫り来る悪いやつら
自室にて寛いでいる中、突如として家のインターホンが鳴る。母親に頼まれて主人公がドアを開けると、そこには先程のエージェント(と財団職員達)が立っていた。急いで扉を閉めようとする主人公だったが、財団職員による妨害を受けて失敗する。結果として主人公と家族は拘束、幽霊は確保されてしまうこととなる。

11.すべてを失って
幽霊が財団のオブジェクト移送車両に運び込まれる。主人公と家族は重要参考人として警備車両に乗せられることとなる。ここで主人公は普段通りの日常と友人を失ってしまうこととなる。

12.心の暗闇
主人公は警備車両の中で「自分や幽霊はどうなってしまうのか」と考えている。「殺されてしまうかもしれない」などのネガティブな思考が脳内を巡っている中で、主人公は解決策を思いつく。

13.第二ターニングポイント
主人公が幽霊のことについてインタビューを受けることになる。このインタビューの際に主人公は「自分が持っている情報は教えるから、自分を財団職員として雇用してくれないか」と頼み込むことにする。インタビュアーは面食らった表情をした後に「君、面白いね」と返す。このインタビュアーの発言の意図は「覚悟があると人間ってなんでもできるんだなあ」みたいなニュアンスのものである。

インタビュアーが財団職員の仕事内容と雇用までの道のりについて教える。最後にインタビュアーが「もし覚悟があるなら、この書類にサインしてくれ」と言って書類とペンを差し出す。主人公は迷うことなく書類にサインする(ここで主人公は自らの意思で迷いを断ち切ることができるようになる)。

14.フィナーレ
幽霊の収容から10年後。主人公は財団職員の養成学校での生活を経て、研究員として財団に雇用されることになった。未熟な職員だけど必死に働いている姿を描写する。

上司にあたる職員からオブジェクトに対するインタビューを任される主人公。緊張しながら主人公は収容室へと向かっていく。

15.ファイナルイメージ
収容室の扉を開ける主人公。扉の向こうにいるのは10年前に収容された、主人公の友人の幽霊だった。主人公は微かに笑いながら「では、インタビューを開始します」と言うのだった。


ぬばたまの ぬばたまぬばたま ぬばたまま



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執筆者: teruteru_5
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最終更新: 12 Oct 2023 07:00
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