SCP-3155-JP - 彼の腹部に宿った未練

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Item #: SCP-3155-JP
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SCP-3155-JPの出現に伴って改変された標準的Dクラス職員収容房 (現在はSCP-3155-JP-Aに指定済)

特別収容プロトコル: SCP-3155-JPはSCP-3155-JP-A内にて管理・収容されます。SCP-3155-JP-A内部は監視カメラによって常に監視状態を維持します。SCP-3155-JPをSCP-3155-JP-A外部へと移動させることは禁止されています。

説明: SCP-3155-JPは生前に財団に勤務していた中嶋 亮平 (D-31551) の死体です。死因は急性心不全であるとされています。また、収容されてから現時点までにおいて、SCP-3155-JPは一切の腐敗の兆候を示していません。

SCP-3155-JP-AはSCP-3155-JPの発生に伴う形で改変された標準的Dクラス職員収容房です。SCP-3155-JP-Aの内部は未知の要因によって、サイト-8174のBウィング2階に存在するDクラス職員用トイレの個室と同様の構造となっています。SCP-3155-JP-Aの発生起源などについては現在調査が進行中です。

SCP-3155-JPは常にSCP-3155-JP-A内部に滞在しています。滞在時のSCP-3155-JPは、SCP-3155-JP-A内部に存在している洋式トイレに座った状態を維持しています。この間、SCP-3155-JPは"呻き声をあげる"、"多量の発汗を示す"などの挙動を取ることが確認されています。生体機能および生理的活動が完全に停止しているにも関わらず、これらの挙動を取ることが出来る理由について調査が進行中です。


補遺.01: 実験記録

2019/12/21、SCP-3155-JPをSCP-3155-JP-A外部へと移動させる試みが行われました。以下は移動試行実施時のSCP-3155-JP-A付近の監視カメラ映像の抜粋です。

映像記録


日付: 2019/12/21

担当者: 赤城博士 SCP-3155-JP研究チーム主任


[記録開始]

[11:25] 赤城博士の指示を受けて、収容スペシャリスト5名がSCP-3155-JP-A内部に進入する。

[11:41] 5名の収容スペシャリストが台車を押しながらSCP-3155-JP-A内部から退却する。台車の上にはSCP-3155-JPが乗せられている。

[13:56] カメラのフレーム外より"走っているような"と形容される足音が確認される。

[14:05] SCP-3155-JPがSCP-3155-JP-Aの扉の前で股間を押さえながら足踏みしている様子が記録される。

[14:11] SCP-3155-JPがSCP-3155-JP-Aの扉を複数回に渡ってノックする。

[14:17] SCP-3155-JPがSCP-3155-JP-Aの扉に向かって体当たりを繰り返す。結果としてSCP-3155-JP-Aの扉は破壊される。

[14:18]: SCP-3155-JPがSCP-3155-JP-A内部に進入する。

[記録終了]


上記記録を含めた複数回の試行の結果、SCP-3155-JPをSCP-3155-JP-A外部へと移動させる試みは不可能であると判断されました。これはSCP-3155-JPが非実体化などの複数の異常能力を有していることが明らかになったことに起因する判断です。これを受け、SCP-3155-JPをSCP-3155-JP-A内部から移動させることは更なる被害を招くとして全面的に禁止されることとなりました。

補遺.02: 調査担当チームからの報告

2019/12/29、SCP-3155-JP調査担当チームより、SCP-3155-JPの起源調査についての報告が行われました。以下は報告時の音声記録の一部抜粋です。

音声記録


[…]

私たち調査担当チームは、SCP-3155-JPは死屍災害によって発生したものであると考えています。

死屍災害というものは生物の死や死体に起因して発生する異常現象のことです。この死屍災害にはある特徴があります。それは"死屍災害によってもたらされる異常現象は生前の対象生物の行動や思考に起因するものとなる"というものです。要するに"未練の内容によって発生する異常が変化"するのです。これを踏まえたうえで生前のD-31551について調べたところ、いくつかの関連するであろう事実が確認されました。

その事実とは、"生前のD-31551は慢性的な便秘を患っていた"というものです。このため、生前のD-31551は便意の解消を目的として頻繁にトイレを訪れていたものと考えられます。またSCP-3155-JPに対してレントゲン検査を行った結果、腸内には硬質化した便が大量に存在していたことが明らかとなっています。このことから、SCP-3155-JP発生の原因となった未練とは"便意の解消"にまつわるものであると推測することが出来るわけです。

そして、その未練を解消するようにして発生した死屍災害がSCP-3155-JPとSCP-3155-JP-Aの発生であると考えられます。便意を発散するために適した環境の構築、ということです。ということは、SCP-3155-JPは死んでなお便意を解消しようとしてSCP-3155-JP-Aに滞在しているわけです。ですが、SCP-3155-JPは既に死んでいるため、便意を解消することは不可能であると思われます。

つまるところ、D-31551は未だに"用を足す"という目標を達成することに取りつかれているわけです。おそらく、これからも取りつかれ続けたままでしょう。

[…]


上記報告は"仮説"としてデータベースに記録されています。


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