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特別収容プロトコル: SCP-3366-JPは現在サイト-8174の標準人型収容セルにて収容されています。SCP-3366-JPの取り扱いは標準人型オブジェクト取り扱い手順に準拠します。SCP-3366-JPの運用手順については補遺.1を参照してください。
説明: SCP-3366-JPは収容以前はサイト-8174医療部門スタッフとして勤務していた日本人男性(本名: 石谷 廉/収容当時29歳)です。SCP-3366-JPに肉体的・精神的異常は確認されず、収容後に行われた各種検査の結果、身体能力と知能検査の各スコアは同年代の財団職員の平均を5%ほど上回る結果を記録しています。
SCP-3366-JPは嗅覚によって、対象者の健康状態を高精度に識別/分析することが可能です。この異常性の精度はSCP-3366-JPの嗅いだ対象者の部位によって大きく異なることが確認されています。
現在、SCP-3366-JPのオブジェクトクラスはThaumielに分類されています。これは今般における世界的な医療環境の悪化という状況において、SCP-3366-JPの持つ有用性が認められたためです。SCP-3366-JPの運用手順の詳細情報については補遺.1を参照してください。
補遺.1: ヒュギエイア・プロトコル
ヒュギエイア・プロトコル
概要: ヒュギエイア・プロトコルはSCP-3366-JPの有する異常な嗅覚的識別能力を利用することによって、医療部門受診者の健康状態や病状などの情報を素早く把握することを目的としています。当プロトコルの実行にあたり、SCP-3366-JPはレベル1クリアランスを付与したうえで、サイト-8174医療部門に勤務スタッフとして再配置されます。
また、SCP-3366-JPには当プロトコル実施時において受診者からの十分な量の呼気を吸引させることが推奨されています。これは呼気に含まれる唾液やその他の化学物質バランスを識別することによって、健康状態/病状の分析精度を向上させることを目的としたものであることに留意してください。
補遺.2: 検出記録
ヒュギエイア・プロトコルの運用が開始されてから1ヶ月が経過した時点において、合計24件の健康状態の異常・病気の検出に成功しています。検出された実例の中には、現状の医学技術では発見が困難とされる病気なども多く含まれています。このことから、ヒュギエイア・プロトコルの有意性が十分に証明されたとされ、同プロトコルの正式運営に踏み切るに至りました。
補遺.3: SCP-3366-JPの心理状態について
ヒュギエイア・プロトコルの運用が開始されてから5ヶ月が経過した時点において、SCP-3366-JPが心理的な不調を訴えるようになりました。この原因を探るべくインタビューを実施したところ、SCP-3366-JPは「ヒュギエイア・プロトコル実行の度に歯科医でもないのに臭い息を吸わされるのがつらい」と激しく苦悩する様子が見られました。このことから、ヒュギエイア・プロトコルは改善の余地ありとして一時的に運用が停止されました。
その後行われた議論において、ヒュギエイア・プロトコルの代替案が複数立案されたものの、そのどれもが実用性の面で問題を抱えているとして棄却されました。その結果、「心理ケアを施したうえでヒュギエイア・プロトコルを実行する」という結論に落ち着くに至りました。SCP-3366-JPは依然として中程度の抑鬱状態にありますが、心理ケアによって解消が可能であることやヒュギエイア・プロトコルの実用性などを鑑みたうえで特段の対応は行われません。
補遺.4: 追加情報
ヒュギエイア・プロトコルの運用が開始されてから10ヶ月が経過した時点において、SCP-3366-JPが嗅覚障害を訴えるようになりました。これを受け、SCP-3366-JPに対して徹底した検査を行ったところ、精神的ストレスに由来するものであることが明らかになりました。また、SCP-3366-JPが嗅覚障害を患ったことにより、ヒュギエイア・プロトコルの実行が困難であると判断されました。このため、ヒュギエイア・プロトコルの運営は無期限に凍結されることが決定しました。
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ジャンル
アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史任意
任意A任意B任意C- portal:7178014 (30 Dec 2020 05:31)
拝読致しました。
リビジョン12時点での批評です。
現状ではDVです。発想は面白かったのですがThaumielクラスに分類する程の有用性が感じられず根拠が弱い様に感じます。この有用性に関しては医療施設の逼迫状態に関する言及などによって解決するかと思いますがやはりThaumielクラスに分類する程には至らないと思います。また、ヒポクラテス・プロトコルも一般職員に対して行われるかの様な言い回しであるためLEVEL 5/XXXX-JP CLASSIFIEDという表記との差異が目立ってしまっている様に感じました。
記事作成頑張ってください。
批評ありがとうございます。
個人的な意見なのですが、財団は当オブジェクトをThaumiel指定すると考えています。(異常な状態を含め)健康状態を瞬時に識別する、というものは有用性が高いと考えているからです。特に医療環境が逼迫しているとなれば尚更有用性が高いものと考えられます。
ヒポクラテス・プロトコルの記述についてですが、LEVEL 5/XXXX-JP CLASSIFIEDの表記を消すなどしました。
現状DVです。全体的にあまり面白いと思いませんでした。
1. 異常性とその取扱いについて
まず、嗅覚によって健康状態を嗅ぎ分けるという異常性はそれ自体であまり面白いものではありません。かつてウクライナの探偵ドラマで『スニッファー ウクライナの私立探偵』という作品があり、日本でもかつてNHKが『スニッファー 嗅覚捜査官』という阿部寛主演のリメイク版を放送していましたが(NHKのページ)、これらの作品は嗅覚を通して現場に残る不可視の証拠を収集し推理に繋げていくという内容になっていて、決して媒体が嗅覚であること自体に面白みを求めたわけではありません。嗅覚を介して捜査することで、点と点が線で交わる過程に新規性をもたらし、それで面白さを提供しているわけです。言ってみれば異常性から派生させた展開に面白さを持たせているわけで、本作も同様の思考をする必要があるように思います。
嗅覚で健康状態を識別するというのはあまり捻りがないように思います。犬は人間のストレスを嗅覚で嗅ぎ分けられると言いますし(朝日新聞の記事)、SCP-XXXX-JPほど解像度が高くないとはいえ、犬にできることを人間に差し替えただけと見ることもできます。例えば流行りの漫画『K2』のように医療漫画・医療ドラマのような具体的推理を行うならば面白いかもしれませんが、そうした派生もなく(口臭のオチについては後述します)、あまり突飛でない設定をポンと置かれた印象を受けます。
加えて、ちいさなざいだんの世界設定でThaumielがどう扱われているのか存じ上げませんが、Thaumiel指定についてあまり納得できませんでした。そもそも如何なる難病でも完治させてしまうSCP-500や、その下位互換であるSCP-427、またそうした物質を取り出しうるSCP-294といったオブジェクトはThaumielに指定されていません。これはThaumielの概念が後出しだからというメタ的な理由は大きいでしょうが、単に人体に有用な効果を発揮するだけではThaumiel足りえないと判断されるという見方もできると思います。個人のヘッカによるでしょうが、財団の機密たるThaumielに指定する以上、単に医療行為の効率化・円滑化に寄与するというだけでは不十分に感じました(これは私が同じく医療系ThaumielであるSCP-2571-JPにDVした理由の大部分でもあります)。
加えて、現状のヒポクラテス・プロトコルがオブジェクトの異常性の直接的利用について述べている点は「SCP-XXXX-JPの有する異常な嗅覚的識別能力を利用する」程度で具体性・解像度が低く、プロトコルとして新たに枠を設けて記載するほどの事ではないように感じました。サイト-8174医療部門に勤務スタッフとして配置されていることも既に上の方で述べられているため、ここで再掲載する意義は(少なくとも物語的には)薄いように思います。
2. オチの連続性と弱さ
プロトコル内にこのような記載がありますが、何故これで精度が高まるのかピンときませんでした。受診者と別に起源を持つ気体が流入して誤診に繋がってはまずいからかなと思いましたが、そうであれば別個に調製して保管した空気や気体を用意して部屋に撒けば呼気を使わなくともよいですし、またSCP-XXXX-JPの体内の空気を浴びせるよりも正確でしょう(SCP-XXXX-JPの体内空気はSCP-XXXX-JPの健康状態などに左右されるでしょうし)。これ以外に精度の向上に繋がる要素というのは、あまり思いつきませんでした。
また口臭の被害というのもオチとしてこれだけでは弱いように思います。字数にはゆとりがありますし、もし口臭の設定を採用するとしても、そこからSCP-XXXX-JPの口内環境が悪化していて運用取りやめであるとか、いろいろとさらに発展させられるのではないかなと思います。『ドクター・フー』第1シリーズ「UFO ロンドンに墜落」/「宇宙大戦争の危機」では、まるで口臭のような臭いの屁を放つエイリアンが登場しますが、この臭いのネタは単なる小ネタ程度に留まっており、メインのギャグとしては扱われていません(勿論テレビでしつこく放屁ネタをやったら視聴者から見てあまり気持ちの良いものではないというのはあると思いますが)。またこのエピソードでは放屁から派生して、口臭のような臭いから歯石と結び付けてエイリアンの体の主成分がカルシウムで構成されていることを看破し、肉体の圧縮に伴って劣化したカルシウムを酢で溶解させるという手法で一時的な撃退に成功するなど、その後の展開を生み出しています。本作が口臭の設定を採用するにせよしないにせよ、もう少し展開が欲しい、というのはあると思います。
批評ありがとうございます。
Thaumiel運用については完全にヘッカ由来なのですが、それ以外については非常に「確かに」となりました。現状だと改稿案が浮かんでいないので、浮かび次第に改稿していこうと思います。
確かに弱いというのは納得です。ただ一応言いますと、口臭を浴びせるのはSCP-XXXX-JPじゃないです。ここについて、弱さを解消すると同時に正確に伝わるようにしようと思います。