SCP-1382-JP - 異音

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クレジット

タイトル: SCP-1382-JP - 異音
著者: ©teruteru_5
作成年: 2022

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アイテム番号: SCP-1382-JP

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: SCP-1382-JPが確認された地域は財団の監視下におかれ、SCP-1382-JPの被害状況の調査と隠蔽・SCP-1382-JP個体の捜索が行われます。SCP-1382-JPによる被害はカバーストーリー「野生動物による被害」を流布したうえで隠蔽措置が取られます。SCP-1382-JPの捜索・確保活動は保持する普遍的性質を利用したうえで行われます。確保されたSCP-1382-JPはサイト-81V7の防音設備付属の生物収容セル内に収容されます。

SCP-1382-JPが生息している家屋(20██/██/██撮影)

説明: SCP-1382-JPは高い知能と特異な生態、および器官を保持しているチャバネゴキブリ(学名: Blattella germanica)とその総称です。SCP-1382-JPは日本全域に分布していると推測されています。SCP-1382-JPと通常のチャバネゴキブリを識別する手段は後述の特異器官の有無以外で判明していません。また、特異生態以外の生態は普遍的なチャバネゴキブリのものと大差ありません。

SCP-1382-JPは主に人の存在しない家屋内に生息することが明らかとなっています。SCP-1382-JPは多くの場合において一度定着した地点から離れることはないものとされています。特定地点への定着後、SCP-1382-JPは頻繁に交配・産卵を行います。一度の産卵で排出される卵は平均して100個ほどであり、それらは4日後に孵化する事が明らかになっています。

SCP-1382-JPは雑食であり、非常に高い咬合力を有しています。この咬合力は通常のチャバネゴキブリのものと比較して15倍であることが確認されています。これに付随し、集団で狩り・捕食を行うという習性からSCP-1382-JPは自身より大きな体躯を保持する生物を捕食することが可能であるとされています。また、SCP-1382-JPは光源への誘因性を有していることが明らかになっています。この性質は進化の過程で独自に獲得したものであると推測されています。

SCP-1382-JPは体内に異常な器官を保有しています。この器官内部は空洞であり内部は音響効果を生み出す構造となっています。また、肺部と接合されているため、呼吸活動時に音を発生させることが判明しています。この音量は平均100dB¹であり、認識した人物には騒音に起因するストレスレベルの上昇が確認されています。この音は狩りの得物を誘引させるために発しているものであると推測されています。

補遺.01: 狩りについての詳細

SCP-1382-JPの保持する異常器官より発生される音はヒトの怒鳴り声および叫び声に酷似したものであることが明らかになっています。これはSCP-1382-JPの主要捕食対象がヒトであることに起因していると推測されます。SCP-1382-JPの生息環境から、周辺に在住する人物の大半は異変を訴えます。これは非日常的な現象に対する普遍的反応であることが明らかとなっています。

異変を感じた人物の精神状態はSCP-1382-JPより発せられる音に起因するストレスおよび非日常的現象への不安感から悪化傾向に陥ります。この結果、該当人物は知人や警察組織などを招集し、精神状態の改善を図ろうとします。人物招集後、該当人物は安心感を感じ、精神状態が改善されます。

精神状態改善後、該当人物は音の正体についての強い好奇心を抱きます。これはヒト特有の疑念を解消することに対する衝動的なものであり、非異常です。このタイミングで好奇心を獲得する理由として、精神状態の安定による心理的余裕の発生が関与しているとされています。

好奇心を抱いた該当人物は、招集した人物を率いて音源に進入しようとします。この時音源として進入する地点はSCP-1382-JPの棲み処です。対象人物群が棲み処へ進入すると同時に、SCP-1382-JPは狩りを行います。この時、該当人物群は数的不利および生理的嫌悪感から有意な抵抗を行うことができません。このため、該当人物群は捕食される結果に終わります。

SCP-1382-JPがヒトを主要捕食対象に捉える要因として、大量のタンパク質を有していることなどがあると推測されていますが、結論には至っていません。現在、SCP-1382-JPの生態の更なる研究が行われています。

付与予定タグ
scp jp keter 建造物昆虫知性捕食

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