SCP-2262-JP - 財団メシ:夢見のディナー

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Foundation Collective
維持され続ける意識
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SCP-2262-JP内部

アイテム番号: SCP-2262-JP

オブジェクトクラス: Thaumiel

特別収容プロトコル: SCP-2262-JPの収容はオブジェクトの有する有用性から行われません。財団職員によるSCP-2262-JPへのアクセスは担当職員3名以上の許可を得た場合のみ承諾されます。

SCP-2262-JP内に財団エージェントのシャドウ12体を潜入させ、定期的な連絡と、継続したSCP-2262-JP内の保安・監視を行います。

説明: SCP-2262-JPは夢界に存在する、レストランとしての性質を有した小規模のコレクティブです。その性質は友好的であり、財団をはじめとするその他のコレクティブとの頻繁な接触が確認されています。領域内は厨房と食堂から構成されており、SCP-2262-JP-A以外が厨房に進入することは不可能となっています。

SCP-2262-JP-Aは、SCP-2262-JP内に存在する夢界実体2です。SCP-2262-JP-Aの共通点として、スーツ姿であることが挙げられます。また、SCP-2262-JP-AはSCP-2262-JP内に存在する、SCP-2262-JP-Aを除くシャドウ/オネイロイに対して食事(SCP-2262-JP-B)を提供するといった挙動を見せます。

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確認されたSCP-2262-JP-B

SCP-2262-JP-Bは、SCP-2262-JP内でSCP-2262-JP-Aによって提供される食事です。SCP-2262-JP-Bは提供者の心的外傷や後悔の念などを抽象的にしたものが大半を占めていることが確認されています。SCP-2262-JP-Bを摂食しても満腹感を得ることはできませんが、提供者の有する心的外傷の軽減、ポジティブ感情の想起などの効果をもたらすことが判明しています。SCP-2262-JP-Bの量は提供者によって異なっています。


SCP-2262-JP周辺のコミュニティより、SCP-2262-JPの存在について報告がなされたことをきっかけにSCP-2262-JPを認知し、財団がSCP-2262-JPに対してオブジェクト指定をするに至りました。以下の記録は最初期に行われた接触時のものです。当該記録はエージェント・ジョンの精神とファウンデーション・コレクティブのホストサーバーの同期により、ホストサーバーに転送されていたエージェント・ジョンの知覚情報を基に構成されています。

接触記録 2262-JP-1


エージェント・ジョンが昏睡から覚醒する。エージェント・ジョンは椅子に座っており、目の前には赤ワインに酷似した液体の入ったグラスが置かれている。

SCP-2262-JP-A: [笑顔で]お目覚めですか。ごきげんよう。

エージェント・ジョン: あの──ここは?

SCP-2262-JP-A: ここは名もないレストランです。スタッフ一同、貴方にお越しいただくのを楽しみにしていました。

エージェント・ジョン: はあ。[グラスを持って]そうだ、これは?

SCP-2262-JP-A: ディナーの前の食前酒になります。あなたから採れた、鮮度のいい後悔の記憶をそのまま使用させていただいています。

エージェント・ジョン: なるほど。[グラスの中に入った液体を飲む]この類のものは初めて飲みましたが、苦いですね。

SCP-2262-JP-A: ええ。苦くない後悔なんて存在しませんから。ほら、苦虫を噛み潰す、なんて言うでしょう?

エージェント・ジョン: 確かにそうですね。[沈黙。グラスの中に入った液体を飲みながら]そういえば、レストランということは料理を出すんですよね?

SCP-2262-JP-A: ええ。

エージェント・ジョン: どんな料理を出すのか教えてもらってもいいですか?

SCP-2262-JP-A: それはその時のお楽しみとなります。少々お待ちください──一品目をお持ちします。

エージェント・ジョン: 分かりました。

[SCP-2262-JP-Aが厨房へ向かう]

エージェント・ジョン: そうか、レストランか。子供の時に父さんに連れてこられた以来だな。

[5分間の沈黙。SCP-2262-JP-AがSCP-2262-JP-Bを持ってやってくる]

SCP-2262-JP-A: お待たせしました。こちら、「幼き日のトラウマ」になります。

[テーブルの上に抽象化された犬と骨を模ったSCP-2262-JP-Bが置かれる]

SCP-2262-JP-A: どうぞ、召し上がってください。

エージェント・ジョン: 分かりました。[ナイフでSCP-2262-JP-Bを切り分け、口に運ぶ]

SCP-2262-JP-A: どうでしょうか。こちら、貴方の幼き日のトラウマ──犬に追い掛け回され、挙句の果てに噛まれた記憶をベースに作っています。

エージェント・ジョン: なつかしいな。そんなこともあったっけ。

[エージェント・ジョンがSCP-2262-JP-Bを完食する]

SCP-2262-JP-A: 次のメニューは、「仲間の死と血の池」になります。

[テーブルの上に手の形を模した肉が盛りつけられた赤色のスープのSCP-2262-JP-Bが置かれる]

エージェント・ジョン: これは──

SCP-2262-JP-A: これは貴方の記憶に新しく、仲間の犠牲という辛味のあるものに仕上がっていると思います。つらい場合はすぐにおっしゃってください。

[エージェント・ジョンがSCP-2262-JP-Bのスープを掬い、口に運ぶ。直後、エージェント・ジョンに大量の発汗が見られる]

エージェント・ジョン: これは、本当に辛いですね。

SCP-2262-JP-A: 大丈夫でしょうか?

エージェント・ジョン: 大丈夫です、この程度、飲み干せます。

[10分かけてエージェント・ジョンがSCP-2262-JP-Bを完食する]

SCP-2262-JP-A: 次のメニューは、「過ちと現実」になります。先ほどとは打って変わって優しめの味付けとなっています。

[テーブルの上にひび割れた飴細工の乗った大量の書類を模したマッシュポテトのSCP-2262-JP-Bが乗せられる]

エージェント・ジョン: これは、然程つらくないようだ。

[エージェント・ジョンがSCP-2262-JP-Bをスプーンで掬い、口に運ぶ]

エージェント・ジョン: ああ、このころは仕事に追い込まれてまともな判断が出来なくなってたな。今振り返るとおかしなものだ。

[エージェント・ジョンがSCP-2262-JP-Bを完食する]

SCP-2262-JP-A: 次はデザート──「彼女の死」になります。

[テーブルの上に、指輪を模したバニラアイスのSCP-2262-JP-Bが置かれる]

エージェント・ジョン: [沈黙]この指輪、どこで。

SCP-2262-JP-A: 産地は貴方の脳内──無意識領域になります。それがいかがなさいましたか?

エージェント・ジョン: いや、やっぱ俺は彼女がいないとダメなんだな。

SCP-2262-JP-A: と、いいますと。

エージェント・ジョン: 彼女は俺が初めて恋した人なんだ。同じ職場で、一緒に仕事してた。たまにカフェテリアで話をしたり、困ったときは互いに相談に乗ったりしてた。

SCP-2262-JP-A: [相槌]

エージェント・ジョン: でも、俺は仕事に押しつぶされてまともな判断が出来なくなってしまっていたんだ。何言われても上の空で、はいしか答えない正真正銘のイエスマンに変わっていたんだ。[沈黙]そんな時、俺が指揮していた現場で指示ミスをしてしまった。結果、その場にいた人の大半が死亡。俺も右足をなくした。

SCP-2262-JP-A: それはつらかったですね。

エージェント・ジョン: でも、一番つらかったのはそこじゃないんだ。一緒の現場にいた彼女は──機械に巻き込まれてミンチになってしまった。無残にかき回された肉体の中、指輪だけが残っていたんだ。[沈黙]ああ、やっぱり会いたい。会って謝りたいんだ。

SCP-2262-JP-A: [沈黙]

エージェント・ジョン: だから、俺がこの料理を食べるのは、謝ることができたらでいいか? 今食べると──どうしても思い出しちまう。

SCP-2262-JP-A: 分かりました。その日が来るまで、私達はいつまでも待ち続けます。


当該記録の後、エージェント・ジョンは覚醒しました。覚醒後のエージェント・ジョンは著しくポジティブ感情が増幅された状態であり、心的外傷による影響の回復が確認されています。この後、SCP-2262-JPの異常性把握のため、複数回の接触実験が行われました。接触実験の全容はこちらを参照ください。


追加資料: 渉外記録

複数回のSCP-2262-JPへの接触の結果、SCP-2262-JPの財団をはじめとするコレクティブへの敵対性のなさ、人にとっての有用性の高さから、財団内部にてSCP-2262-JPをThaumielクラスオブジェクトとして指定することが決定しました。

また、Thaumielへの再分類によって収容プロトコルの見直しが行われました。結果として、SCP-2262-JP内に財団エージェントを潜入させる、とのプロトコルが提案されています。これを受け、SCP-2262-JPへの財団エージェントの潜伏についての承諾を得るため、SCP-2262-JP代表との交渉が行われました。財団の代表者はレリック渉外員でした。


レリック渉外員: [SCP-2262-JP-Aに向かって]すみません。ここの代表者にお話があるのですが、呼んでいただけますか?

SCP-2262-JP-A: はい。わかりました。少々お待ちください。

[SCP-2262-JP-Aが厨房へと向かう。数分後、代表者と思われる夢界実体(以下、代表)が出現する]

代表: 何のようですか? わたしは忙しいので要件は簡潔に頼みますよ。

レリック渉外員: 初めまして。わたしは正常性維持機関"財団"の代表者としてやってきています。

代表: "財団"──SCP財団かい?

レリック渉外員: ご存じでしたか。

代表: はあ、まい。噂程度に聞いていただけですが。それで、財団が何の用です?

レリック渉外員: 単刀直入に言いますと、"財団"のエージェントを二名ほどここに雇わせてはいただけないでしょうか。

代表: はあ、何でです?

レリック渉外員: 前提として、この店は現在オブジェクト──管理対象となっています。そのため、数名程"財団"のエージェントを潜伏させ、内情の把握と保安をさせていただけないかな、と。

代表: 分かった。[沈黙]少し考えさせてくれ。

レリック渉外員: 了解しました。

[代表が厨房へ向かう。数分間の間、厨房より話し声が聞こえる。15分後、代表が厨房から出てくる]

代表: うちのスタッフに少し話を聞いてきました。結論としては、雇うことに賛成です。ですが、必要以上に勘ぐったりすることはやめていただきたい、とのことです。

レリック渉外員: ありがとうございます。戻り次第、報告させていただきます。

代表: いえいえ、これから仲間同士、仲良くやっていきましょう。




本記録の後、レリック渉外員は覚醒しました。該当記録を受け、財団では以下の要項のもと、SCP-2262-JPに財団エージェントを潜入させることが決定しました。
  • 週二回、非常時を除いて連絡を行う。
  • 内部で発生した事案の鎮圧作業を行う。
  • SCP-2262-JP側からの要求に上記二つに反しない形で従う。

現在、SCP-2262-JPは財団の監視下に継続して置かれています。財団エージェントによる監視/保安は継続中です。





付与予定タグ: scp jp thaumiel ファウンデーション・コレクティブ オネイロイ


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