SCP-798-JP - 残さずに

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クレジット

タイトル: SCP-798-JP - 残さずに
著者: ©teruteru_5
作成年: 2022

アイテム番号: SCP-798-JP

オブジェクトクラス: Euclid Keter

特別収容プロトコル: SCP-798-JPの発生を抑止する方法は確立されていないため、収容は全国物流ネットワーク協会及び警察庁の全面協力の元、異常物品の迅速な隠蔽を主眼として実施されています。両組織の構成員及び一般市民に対しては、カバーストーリー「テロ対策措置」「誤配の増加」「創作都市伝説『呪いの宅急便』」を状況に合わせて選択し流布します。SCP-798-JPと思われる宅配物が発見された場合、運送業者に扮した警察官が速やかに回収、該当地区を担当する財団サイトへ郵送します。

回収されたSCP-798-JPは財団所定の検査を受けた後、サイト-8159のSCP-798-JP対策チームへと再度輸送され、低脅威度物品収容ロッカー内に収容されます。

説明: SCP-798-JPは日本国内の住宅の玄関前に出現する段ボール箱¹です。出現する家屋はランダムです一定の傾向に基づいて選ばれていると考えられています(補遺を参照)。SCP-798-JPは出現時、封がなされており、上部に黒の油性マーカーペンで「どうぞ」と記述されています。SCP-798-JPの差出人は不明であり、追跡の試みは何れも成功していません。SCP-798-JP内部には何らかの物質(以下、SCP-798-JP-A)が各個15gずつ1～10個梱包されており、またSCP-798-JP-Aは全てSCP-798-JPが発生した住宅の所有者に関連する物品であることが判明しています。

SCP-798-JP-Aが生命体であり対象生物が存命の場合、SCP-798-JP-Aは対象生物と遺伝的に一致する肉片として梱包されます。しかし対象生物がすでに死亡していた場合、不明な原理及び手段により、15gに縮小された対象生物の死体が梱包されます。

収容経緯: SCP-798-JPは2015/5/15に、田牧 元也氏(当時24歳)の住宅に出現したことで財団に発見されました。田牧氏の住居に出現したSCP-798-JP-Aは由来不明の胎児の死体、田牧氏の元交際相手である広瀬 信子氏(行方不明の日本人女性。死亡時24歳)の死体及びパック詰めされた人体由来と見られる油等が確認されました。田牧氏に対して聞き込みを行った結果、口論の末に殺害した事実を認めました。また、田牧氏は当事件に対する強い心的外傷後ストレス障害を患っています²。これを受け田牧氏はPoI-798に指定されたうえでサイト-81NUに収容されています。田牧氏に対しては精神面での治療が施されています。PoI-798の特筆すべき点として、自宅に食人嗜好に関連する複数の資料が存在していたことが挙げられます。

補遺: 現在、未婚男性に対してのSCP-798-JP発生が著しく増加しています。また、対象人物の年齢は20代後半に偏っており、SCP-798-JP-Aには多くの場合、田牧氏と同様の油が添付されていました。オブジェクトクラスはKeterへと変更されます。

追記: 新たに出現したSCP-798-JPから以下の文章のみが記述されたノートが発見されました。ノートの重量は15gでした。

まだ食べないの？

+スポイラー

田牧氏はカニバリストであり、妊娠中の彼女(広瀬氏)を殺して食べようとしました。
ですが、田牧氏は殺した際に気が動転し逃走したため、広瀬氏を食べることが出来ませんでした。これは初めて人を殺した田牧氏にとってトラウマとなります。
殺され、怨念となった広瀬氏は田牧氏に逆襲することにしました。「食べれなかった」ことと「トラウマ」を逆手に取った広瀬氏は自分の肉を送りつけることで田牧氏のトラウマをほじくり返して苦しめようとしています。

最後の「まだ食べないの？」は広瀬氏の肉だと気づかせるための煽り文句です。

また、財団が田牧氏をPoI-798として収容したことにより、広瀬氏は田牧氏の行方が分からなくなってしまいました。結果、広瀬氏は田牧氏と思しき人物に片っ端から肉を送り付けるようになりました。

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  makigeneko 21 May 2021 23:39

  オブジェクトクラスが Euclid→Keter→Euclid と変化した経緯は記事内から感じられませんでした。このままでは、回収による対応が可能なことからクラス変更経緯なしの Euclid となってしまいます。

  補遺: 内の

  現在、男性に対してのSCP-XXX-JPの件数が著しく増加

  これは当初(2000年当時)は男女比が均等だったものの、近年になってから男性に大きく偏り始めた　というように解釈できたのですが、この解釈は正しいでしょうか？

  + 推測

  読み解くカギは
  ・20g
  ・胎児の死体、幼児向けの衣類、真鍮製の指輪
  ・男性に対してのSCP-XXX-JPの件数が著しく高い。逆に言えば、女性でも起こることはある。
  ・付与予定タグに「言語」
  であると判断しました。この仮定のもと読み解くと
  「20gという重量は結婚指輪である。特定の言葉を発することをトリガーとしてSCP-XXX-JPが発生する。男性に大きく偏って発生する理由は、その言葉がプロポーズの言葉であるから。」となりました。

  ただ、"僕のこの推測を前提として"少し調べたところ、実際の結婚指輪は3g~10g程度で重量にズレがありました。また、初発見時の田牧 元也氏に起きていた状況は複雑さがあり、正確にその背景を読み取りにくいところがあるように感じられました。

  僕は「信子氏は元也氏の子供を妊娠した状態で行方不明となり、死亡した。元也氏は行方不明かつ生死不明であるパートナーの発見を待つ中、一人プロポーズの言葉を発したことでSCP-XXX-JPの発生条件を満たした」というストーリーに至りました。

  この推測が合っているかは分かりませんが、もう少しヒントが合っても良いかもしれません。SCP-XXX-JPの発生件数は多いので、男性に発生する以外の大きな共通点を出すなど…（男性の年齢や人間関係・SCP-XXX-JP-Aとして出現しやすい物質一覧など）

  以下細かい部分
  ・記事上の全ての「20g」「24時間」「24歳」に、数字と単位の間に半角数字が入っていますがここは余分です。
  ・補遺: 内より

  著しく増加してます。　→　著しく増加しています。

  最後の編集 22 May 2021 01:12 by makigeneko さらに表示

  eagle-yuki 02 Jun 2021 17:58

  拝読しました。既に同内容の記事をサイトの方に投稿なさっているようですが、一応こちらにポストします。

  奇妙さ・不気味さ・意味不明さがあって、個人的には結構好きなタイプの記事です。ただ、記事内で直接それらしい描写がされていないにも関わらず付与予定タグに「言語」が存在する辺り、これは何かしら考察が必要な記事であるようですね。makigeneko氏の考察が正解であるのかどうなのかは分かりませんが、もし正解なのでしたら、やはりもう少し直接的なヒントがあってもよさそうです。もし正解でないのでしたら、尚更必要でしょう。

  記事の構造と雰囲気的には、540-JPが参考になるんじゃないかな～と思いました。こちらの記事では、絵面が強い異常性のオブジェクトについて謎を含ませながら語っていき、補遺2でそこそこ露骨に答えを提示しています。「異常性のパンチの強さ」「オチの分かりやすさ（露骨すぎない程度の）」のどちらかはもう少し重視した方が良いかと思います。個人的には、現状の異常性のこの不気味な雰囲気が結構好みなので、異常性関連はあまり派手にして欲しくはないのですが……。

  makigeneko 18 Jun 2021 07:59

  ・ スマートフォンを介して死者から干渉が行われるところに、SCP-2299-JPに近いものを感じました。この点に関しては、氏自身が納得できる範囲で差別化ができていると感じられれば問題ないと思われます。

  ・スマートフォンの管理者（所持者）を誰にするかを明記する必要がありそうです。少なくとも、LINEが可能=インターネットに接続可能 なので、通常時の持ち主は岳研究員が適切だと思われます。

  ・ 記事内に登場するサイト-8131は、セキュリティ施設-JPによると「特定海域406-JPの監視を行うI5サイトです。SCP-406-JP-1などが保管されています。」とあるため、もしもより適切なサイト番号があれば書き換えても良いと思います。

  ・ 補遺2: 下の「実験ログ-2073-JP」が太字になっていませんでした。

  気になった部分
  インタビューログ-2073-JP.2で指輪が1つ出現し、補遺3でさらに2つ(1組)出現しているので、結果的に指輪が3つになるところが少し引っかかりました。補遺1内で出現した物体の時点で、過去に受け取ったプレゼントと同じものを再び受け取っているので、重複すること自体に問題はないかもしれませんが、なんとなくラストの雰囲気に対して（指輪、1個余ってるなあ…）と余計な印象が入る感じが。

  可能なら、補遺3で出現が確認されたものを指輪以外のものにしていいかもしれません。

  ukit 02 Jul 2021 07:14

  拝見しました
  第一インタビュー上の『現実改変痕』についてですが、このような観念を新しく取り入れるよりは
  施設内のカント計数機が、その時間に異常値を出していたなどとするのがベターなように思います。

  同インタビュー上の

  また、SCP-2073-JP-Bであると推測される美咲氏の死亡届等の調査の結果、死亡届は提出されておらず、美咲氏の存命の可能性についての調査が行われています。

  ここがこなれていない感じがします。下記、書き換え案です。

  また、SCP-2073-JP-Bであると推測される美咲氏の身元調査、死亡届が提出されておらず、出身地の警察機関へ失踪届が提出されている状態でした。美咲氏の捜索はこのインタビュー以後より継続中です。

  第三インタビュー

  美咲氏: いや、事故の時、孝も自転車に乗ってたんですけど、孝、事故の時、素人目に見ても致命傷を負っていたので……。

  素人から致命傷、という単語が出てくるのは不自然に感じますね。より一般的で、明らかに死んでいる傷を表現しましょう。「頭が潰されて……」や「首がありえない方に……」「トラックと壁に挟まれて……」などが私の考える候補ですね。

  またこれは改稿で脈絡がなくなってしまった部分だと思いますが、ホオヅキが唐突に出現するのは違和感があります。前のバージョンにあったゼラニウムの花束と組み合わせ、ゼラニウムとホオヅキ取り混ぜた花束とするのはどうでしょうか。花束としてのいびつさとそれが踏み潰されていることで異常さが強調できそうです。

  Lobster-JP 20 Jul 2021 20:52

  拝読しました。

  感想

  率直な感想: このままでも悪くはないと思います。私はこういう記事はそこまで好きではないのでUVはしないと思いますが、評価する人もいるでしょう。

  気になった点として、美咲氏がSCP-2073-JPについて語るときあまりに落ち着いているような気がします。恋人の事故に遭ったときのことを話しているのですから、もう少し感情の動きがあってもいいはずです。SCP-2073-JPが生きていることを美咲氏がついでのように聞いているのも気になりました。恋人の安否ならもっと早く知りたいと思うはずです。

  美咲氏: 送ってないです。心当たりといえば一点だけ……。

  岳研究員: 何でしょうか？

  美咲氏: 病院の方から聞いたんですが、私、入院当時、妙に身分証とか無くて誰かわからなかったっていうのがあったので……。

  ここの部分の心当たりがなぜ物品を送ったりしたこととつながるのかわかりませんでした。

  ホオズキの花言葉を注釈でつけるのは狙いすぎな気もします。ホオズキといえば少し不気味な感じのする花であることは共通知識としてあるでしょうし、ディスカッションで軽く触れる程度でもいいのではないでしょうか。

  
  以上、参考になれば幸いです。

  Karathh 27 Jul 2021 12:09

  構文的批評

  + 開く

  SCP-2073-JPの有する異常性は、SCP-2073-JPの保有するスマートフォンに不定期に送信されるメッセージの内容よりSCP-2073-JP-B実体であると推測される広瀬 美咲氏よりメッセージが送信されるものと、毎日午前2時にSCP-2073-JPの付近██m以内に非異常性の物品(以下、SCP-2073-JP-A)が出現するものの2つです。

  後の記述で広瀬 美咲氏とかのことがいきなり出てきたので、そこら辺をもっと詳しく書いて欲しいです。ついていけません。

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  ミュージックアーティスト

  ファッションブランド

  花言葉は、「偽り」

  助長です。

  アイデア的批評

  + 開く

  ミステリー系でしょうか？なんというか、全体的にも分かりにくかったです。あと、何故2人を会わせなかったのか？という疑問もあります。どちらか片方は実在していない感じなのでしょうけど……。

  総合評価: NV辺り

  From: サンドボックスオペレーター

  R74 07 Aug 2021 10:29

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  Tech Cap. of SCP-JP

  Lobster-JP 18 Aug 2021 21:39

  拝読しました。

  感想

  率直な感想: 全体的に流れは良くなったと思います。惜しいと思った点として、食べるという概念が少し早めに出てきてしまっていること（具体的には歯形及び一部が抉れたように～の部分。）です。ここはオチに関わる部分ですから、もう少し先まで隠してもいいかなと思いました。

  また、もっと改善できる点として、カニバリズムにもっとギャップをつけられると思います。カニバリズムはそれ自体がかなり狂気的というか、まともではない人間の特徴として働きますから、例えばその前までで田牧をよりまともに見せておくと、その人がカニバリズムであったということとのギャップが生まれます。

  さらに言えば、広瀬氏の方にももっと属性を盛れると思います。自分を殺した相手に、人肉セットを復讐として送りつける心理はどのようなものでしょうか。何故それで復讐になると思ったのか、その辺も考えられるといいかも知れません。

  私の妄想としては広瀬氏の狂気的な愛を感じました。もし私が改稿するなら、田牧がやべーやつであることを少し早めに開示した上で、広瀬をその被害者であるとして弱者としての立場においた後、「実は広瀬の方が狂気的でやべーやつだった」というふうにギャップをつけます。

  引っかかった点:

  SCP-XXX-JP-Aが生命体であり対象生物が存命の場合、SCP-XXX-JP-Aは対象生物と遺伝的に一致する肉片として梱包されます。しかし対象生物がすでに死亡していた場合、不明な原理及び手段により、15gに縮小された対象生物の死体が梱包されます。

  ここの部分の意味が良くわかりませんでした。対象生物とはSCP-XXXX-JP-Aのことでしょうか、それともSCP-XXXX-JPが発生した家屋の所有者でしょうか。

  個人的に胎児成分は不要だと思います。以前の改稿から引き継いだのかも知れませんが。

  バレたからしょうがなかったとして殺した相手を食べるというのはあまり考えにくいなと思いました。それでびびるというのも、今まで人肉食をしてきたのに何故だろうと思います。カニバリズムの心理に関する論文などを読み、カニバリズムについてよりリアリティを追求しても良いかも知れません。

  
  以上、参考になれば幸いです。

  From: サンドボックスⅢオペレーター

  R74 22 Aug 2021 19:44

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  Tech Cap. of SCP-JP

  VideoGameMonkeyMONO 19 Aug 2022 13:15

  しばらく更新が見られないため、この下書きのステータスを「批評中断」にしました。下書き批評を受ける準備が整ったならば、お手数ですが、改めて下書きのステータスを「批評中」に変えていただくようお願いします。

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利用ガイド

1. portal:7178014 (30 Dec 2020 05:31)

Footnotes

1. 構成物質は非異常

2. おそらく、死体を見たことや人を殺したことに起因するとされている