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アイテム番号: SCP-2779-JP
オブジェクトクラス: Keter Safe
特別収容プロトコル: SCP-2779-JPはその異常性から完全な収容は不可能であるとされています。SCP-2779-JP監視のために各教育機関に最低2名の潜伏エージェントを配置します。SCP-2779-JPが異常性を発生させた場合、即座に潜伏エージェントによる拘束を行い、目撃者にはAクラス記憶処理を施した後、カバーストーリー「暴力行為とそれに対する注意」を該当の教育機関内に流布します。SCP-2779-JP消失/出現イベントは「転校生」として説明されます。SCP-2779-JPは標準人型収容セル内に収容されます。SCP-2779-JPには定期的にメンタルケアを受けさせてください。職員の士気低下を防ぐためSCP-2779-JPの収容室は防音設備を施してください。
説明: SCP-2779-JPは姿が不定形の人型実体です。
SCP-2779-JPは不定期に教育機関への出現・消失を繰り返しています。この行動はSCP-2779-JP自らの意思によって行われているものと考えられています。この時、SCP-2779-JPの容姿は該当する教育機関にもっとも適した姿に変化します。
SCP-2779-JPは自身が存在する機関内で発生したあらゆる対人トラブルを不明な手段を用いて感知します。この時、SCP-2779-JPの意思に関わらず、対人トラブルの現場へ移動を開始します。対人トラブルの現場にSCP-2779-JPが到着した際、対人トラブルの仲裁を行います。仲裁の際、SCP-2779-JP及び対人トラブル関係者はいかなる場合であっても暴力行為に発展することはなく、両者の話し合いの後、対人トラブルは完全に解決します。この仲裁はおよそ10分ほどで終了します。
補遺1: SCP-2779-JPの出現した機関内の対人トラブルの件数が増加していると言う報告が潜伏エージェントから多数報告されています。これらはSCP-2779-JPと関連があると考えられ、調査が行われています。原因が判明しました。補遺2を参照してください。
補遺2: SCP-2779-JPの存在する機関内での対人トラブルの原因として、SCP-2779-JPが発生させている対人トラブルを誘発させる認識災害が判明しました。また、この性質についてSCP-2779-JPの振る舞いから、SCP-2779-JPは自覚していないものと考えられます。
補遺3: インタビュー記録
インタビュアー: エージェント・宮原(以下、Agt.宮原)
対象: SCP-2779-JP(以下、上田と呼称)
[記録開始]
Agt.宮原: では上田さん、あなたが対人トラブルの発生現場がわかるのか教えていただけないでしょうか?
SCP-2779-JP: なんというか、分かるんですよ。「ピーン」って頭の中にこう、なんと言うか、問いかけられているような感じです。
Agt.宮原: では何故上田さん。あなたは何故対人トラブルを仲裁するのでしょうか?
SCP-2779-JP: それは、昔通ってた学校の友達が自殺したことがきっかけです。もう苦しむ人を見たくないのです。
Agt.宮原: もしよければその自殺のきっかけについて教えていただけないでしょうか?
SCP-2779-JP: 分かりました。友達が自殺したきっかけはいじめです。いじめのきっかけは本当に些細なことでした。詳しいことは忘れてしまいましたが、本当に些細なことでした。
Agt.宮原: はい。
SCP-2779-JP: 友達は最初は皆から無視されるだけでした。もともと一人が好きな奴だったから多分あまり気にしてなかったんだと思います。
Agt.宮原: いじめの内容について教えていただけないでしょうか?
SCP-2779-JP: 分かりました。友達は、よくクラスの人達からパシられたり、かつあげされたり、ひどい日には殴られたり蹴られたり、[沈黙]タバコの吸い殻を頭とか腕とかに押し付けられたりとかでした。
Agt.宮原: 分かりました。続けてください。
SCP-2779-JP: いじめが続いてから確か5、6ヶ月位経ったある日、友達は学校に来なくなりました。あれだけひどいいじめを受けていたから不登校になるのもしょうがないな、って思ったんです。
Agt.宮原: はい。
SCP-2779-JP: でも、友達が来なくなってから一週間が経ったとき、臨時の校内集会があったんです。そのとき先生が、友達は首をつって自殺したって、言ったんです。
Agt.宮原: その原因と言うのは
SCP-2779-JP: はい。そうです。クラスメイトからの執拗ないじめでした。僕は、あのとき止めていればって思って泣きました。だからもう、友達みたいな、いじめで命を絶つ人を見たくないんです。
Agt.宮原: 上田さん、少し聞いてもいいですか?
SCP-2779-JP: なんでしょうか?
Agt.宮原: あなたが今まで通った学校、いや様々な機関であなたが在籍している間対人トラブルの発生が頻繁に起こっていることをご存じでしょうか?
SCP-2779-JP: いえ、さっぱり。その原因と言うのは?
Agt.宮原: 上田さん、あなたです。あなたが対人トラブルを誘発させている原因としてあげられています。何か心当たりはありませんか?
SCP-2779-JP: それ、本当ですか?本当なら、友達を自殺に追いやった張本人って
Agt.宮原: とても酷なことですが、そういうことになります。
SCP-2779-JP: 何が、「苦しむ人は見たくないんです。」だ。僕が苦しめておいて、[すすり泣く声]
Agt.宮原: 大丈夫ですか?
SCP-2779-JP: [嗚咽]あの、ちょっと聞いていいですか?
Agt.宮原: 何でしょうか?
SCP-2779-JP: 皆に迷惑かけないようにするにはどうすればいいでしょうか?[すすり泣く]
Agt.宮原: 安心してください。こちらで支援させていただきます。
[記録終了]
終了報告書: インタビュー終了後、SCP-2779-JPの財団に協力的な姿勢により、完全な収容がなされました。これにより、SCP-2779-JPのオブジェクトクラスや収容プロトコルの変更が現在検討されています。
19██/██/██追記: SCP-2779-JPのオブジェクトクラス及び収容プロトコルが変更されました。
補遺4: SCP-2779-JPの完全な収容から28年が経過した現時点で、財団内の著しい士気の低下や、対人トラブルが急激に増加するなどの被害や様子が確認されています。これがSCP-2779-JPの異常性に酷似していることから更なる調査、或いは終了が行われる予定です。また、SCP-2779-JPは収容から不定期な感覚で発狂や絶叫を繰り返している様子が確認されています。
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ジャンル
アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史任意
任意A任意B任意C- portal:7178014 (30 Dec 2020 05:31)
拝読しました。
「みんなに迷惑をかけないようにするにはどうすれば良いか」という本質的な問いは共感性も高く良いと思います。そのテーマが出るまでの会話文が、説明セクションで説明されたことの繰り返しになっていて冗長であると感じました。認識災害によって本当は苦しめているだけであるというのも事前に説明されているので、インタビューの後半の展開が読めてしまいます。この部分はインタビュー中にSCP-XXXX-JP側から仄めかすなどした方が良いと思いました。
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