アイテム番号: SCP-xxx-JP
オブジェクトクラス: Euclid Explained Keter
特別収容プロトコル: SCP-xxx-JPの収容は不可能です。SCP-xxx-JPの情報が、外部に漏れることを防ぐため当SCPの担当ではない職員、当SCPの担当から外された職員はすぐに記憶処理を受けてください。
説明: SCP-xxx-JPは、当SCPはサイト████での記憶処理後今までDクラス職員の消費に消極的な姿勢を示していたサイト管理者████氏が、Dクラス職員を積極的に消費するようになったことを不思議に思った配属エージェント[削除済]が他のサイトの上級スタッフに報告したことが当SCP発見のきっかけとなりました。報告後理官によサイト████のDクラス職員の消費がさらに多くなりそのことを不審に思った桐山博士によってインタビューが行われました。
下記が、サイト管理官████氏に対するインタビュー記録です。
桐山博士: こんにちは████さん気分はいかがですか?
████サイト管理官: いつもどうりだね。
桐山博士: そうですか。では、本題に入りましょう貴方はなぜここに呼ばれたかわかりますか?
████サイト管理官: いや、心当たりはない
桐山博士:サイト████でのDクラス職員の消費が異常に増えています。その理由は何ですか?
████サイト管理官: SCP[削除済]と、SCP[削除済]の実験に使っているからだ。
桐山博士:あーそういうことではなく、
████サイト管理官: では、どういうことなんだ?
桐山博士: ████サイトでのDクラス職員の消費量が、今までの9、いや10倍にもなっています。
████サイト管理官:[沈黙]
桐山博士: ████さん?
████サイト管理官: あ、ああ考え事をしていた。
桐山博士: 原因は何だと思いますか?
████サイト管理官: さっぱりだ、思いつかない。
桐山博士: そうですか…..では聞き方を変えましょう。あなたは今までDクラス職員の消費に消極的でし
た。ですが最近はあなたのサイトは、他のサイトと比べてもDクラス職員の消費は、多いほうです。
何か考えが変わるきっかけでもあったんですか?
████サイト管理官:そうだな…..[沈黙]すまない心当たりがない。
桐山博士: そうですか、では何か貴方が以前と変わったと思うことはありますか?
████サイト管理官: 本当に些細なことでもいいか?
桐山博士: ええ、かまいませんよ。
████サイト管理官: イライラすることが増えたな。
桐山博士: 他には?
████サイト管理官: 少し考えさせてくれ。
桐山博士: 分かりました。
████サイト管理官: [20秒ほど沈黙]うまく言えないんだが…..[少しうつむいて考える]今までの自分が自分じゃないみたいだ。
桐山博士: なるほど、他にはありませんか?
████サイト管理官: そうだな、[少し考える]もう思いつかない。
桐山博士: そうですか また何か思いついたら話してください。
████サイト管理官: 分かった。何か参考になったか?
桐山博士: まだ何とも言えません。
████サイト管理官: そうか。
桐山博士: では、インタビューを終わります。ありがとうございました。
[インタビュー終了]
インタビューの後日████サイト管理官は何らかのミーム的影響を受けている可能性を考え一時的にサイト管理官から外されましたが、異常がないことが確認されすぐに業務に復帰しました。
下記はサイト████に勤務している西田博士へのインタビュー記録です。
桐山博士: こんにちは。
西田博士: こんにちは。
桐山博士: では、単刀直入に聞きます。████サイト管理官は、依然と比べて何か変わりましたか?
西田博士: そうですね、人柄が大きく変わりましたね。
桐山博士: 具体的には?
西田博士: 今まではすごく優しかったんですけど、最近はすごくなんというか…..[沈黙]
桐山博士: 続けてください。
西田博士: 怒りっぽくなりました。
桐山博士: 他には?
西田博士: Dクラスの使用に対する躊躇というか…..罪悪感が一切感じられなくなりました。
桐山博士: では、それはいつ頃からですか?
西田博士: そうですね….[少し考えてから]今年の██月頃ぐらいからでしょうか。
桐山博士: なるほど、では、
西田博士: [桐山博士の話を遮り]あ、もう一つ心当たりが。
桐山博士: 続けてください。
西田博士: 話を遮ってしまって申し訳ありません。
桐山博士: かまいませんよ。
西田博士: ありがとうございます。それで思い出したことなんですけども。
桐山博士: はい。
西田博士: 今年の██月から、さらにひどくなりました。
桐山博士: なるほど。他にはありますか?
西田博士: これですべてです。
桐山博士: では、インタビューを終わります。ありがとうございました。
[インタビュー終了]
████サイト管理官の性格が変わり始めたのがサイト████の集団記憶処理後であることが判明しました。
また、西田博士が████サイト管理官の性格が悪化したと報告した月はエージェント[削除済]が████サイト管理官のことを報告した月と同じであることが分かりました。しかし、記憶処理の手順に問題はなく、エージェント[削除済]の報告にも異常な点はありませんでした。
なぜこのようなことが起こったのか分かりませんが、他に異常な点や類似する事件が発生していないため当SCPはExplainedに分類されました。
当SCPの異常性が発覚したので追記します。
当SCPの異常性は████博士によって発見されました。████博士は、エリア[編集済]で、ヒューム値を測定するために[編集済]というチームを結成しました。そこで、████博士は、一部のメンバーがわずかですが周りのヒューム値を下げていることを発見しました。博士が各隊員に質問した結果周囲のヒューム値を下げている隊員は、全員が初対面の相手と会話していたことが分かりました。また、周りのヒューム値を下げるという現象は、その初対面の相手と会うたびに弱くなっていきました。以下が、この事例より考えられた当SCPの異常性です。
SCP-xxx-JPは、2人以上の人間が集まることにより発生します。SCP-xxx-JPは、もう一人の人物を「このような人間だ」と認識する側[以降SCP-xxJP-Aと呼称します。]が、認識される側[以降SCP-xxx-Bと呼称します]に対して、思った性格にSCP-xxx-JP-Bが近い人格になるという現実改変の名称です。また、当SCPによる異常性は共通の認識を持つSCP-xxx-JP-Aが、多ければ多いほど影響力は強くなり、SCP-xxx-JP-Bの人格が確定していきます。
当SCPの異常性から収容は不可能なため、Keterへの分類を申請します。
申請は後日承認されました。
SCP-xxx-JPの特性を利用してDクラスを従順な いぬ 職員にしては、どうでしょうか? 加賀美博士
この提案はO-5評議会で 賛成:7 反対: 6 で可決されましたが、倫理委員会での投票で否決されたため、却下されました。
拝読した感想
まず、読んだ感想としてはこのまま投稿してはまず間違いなく残らないと思います。残らないと思う点として
これらが挙げられます。
財団の報告書としての不備
まず全体として、クリニカルトーンで統一されていないように見受けられます。クリニカルトーンについては、こちらを参考にしてみてください。
SCP-XXX-JPですね。また、: の後ろには半角の空白を入れましょう。
Keterですね。オブジェクトクラスの先頭は大文字です。
ために、の後にために、と来ているので読みづらいです。また〜〜べきです。ではなく、〜〜されます、と断言した方がより財団の報告書の書体としては適切です。
近づきですね。
この表記の仕方は間違いでしょうか? 故意でこの記述をしているのなら、このように記述する意図がいまいちわかりませんでした。
SCP-XXX-JPとは小規模、あるいは小規模が重なった大規模な現実改変及びミーム汚染なのではないでしょうか? またSCP-XXX-JP-A,Bの正体はここではなく説明の中でしっかり言及すべきだと思います。
単純な異常性
この記事は我々の価値観によって他人の人格が、大人数であれば大人数であるほど容易に歪められてしまう、と私は解釈しました。
私たちの身近な、それも我々を形作る価値観が他人の目によっていくらでも変わってしまうというコンセプトは、現代社会の風刺のようで私は好きですが、いまいちそれを活かしきれてないのではないかと思います。
この記事は異常性にただ言及して、この異常性を持ってるのはお前なんだ、という事以上の情報がありません。それゆえに、そもそもこのオブジェクトは異常性を持つものとして成立しているのか? という疑問が拭いきれません。
改稿案
正直、この記事は書きたいことが書ききれていないような印象なので、この異常性を異常性たらしめる出来事を、発見経緯や実験、補遺などで描写しては如何でしょうか。
また、クリニカルトーンに不慣れなようなので、他の方が投稿している記事を幾つか読んで把握したり、アイデアの表現方法を学んでみることをおすすめします。
ご指摘ありがとうございます。
大人数であるほど容易にゆがめられるというわけではなく、一人では、大した影響は出ないが,同じイメージを持つ人が多いほどそのイメージに近くなるというものです。
SCP-xxx-JPの正体が人間自体であるということを読む人に推察してもらおうと思ってこのように書いたのですが、確かに文章全体が読みにくいですね改稿版では説明の中に直接書こうと思います。
これは、どういうところが成立していないように見えたのでしょうか?もう少し詳しく教えていただきたいです。
指摘していただいたことを参考にして改稿しようと思うのですが、異常性は、このままにしておいていいでしょうか?
内容を変更したいので一時批評を中断します。