巻きまくる渦

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アイテム番号: SCP-2093-JP
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湖に発生したSCP-2093-JP

オブジェクトクラス: Ticonderoga1

特別収容プロトコル: SCP-2093-JPは、“スクラトン現実錨2093-JP”(後述)を配置した中での観測を避けることで対処されます。

説明: SCP-2093-JPは、"ヒト(Homo sapiens)が自然に渦(Vortex,Whirlpool)を巻きうると思える程度の事象”が、観測範囲内で自然法則に反して渦を巻く現象です。自然法則上ありえないと認識できる知能を有するヒトのもとや、後に検証可能な機材等で記録している間は発生しません。

“スクラトン現実錨2093-JP”を用いた影響範囲内で記録機器を通した場合のみ、SCP-2093-JPを不自然と思えるヒトに観測されていても発生します。“スクラトン現実錨2093-JP”の影響範囲内に元からSCP-2093-JPを自然と思えるヒトがいた場合、その観測者は通常の五感を超えて知覚範囲内でのSCP-2093-JPの発生を感知できる“特殊観測者”となります。

補遺1: SCP-2093-JPは新型のスクラトン現実錨を開発する研究中、偶然、影響範囲内の旋風として発生したことで確認されました。新型スクラトン現実錨は本来望んだ効果が得られなかったため失敗作とされましたが、SCP-2093-JPの観測には使用できるため専用スクラトン現実錨2093-JPとして以降用いられています。SCP-2093-JPは日常的に多発しており、スクラトン現実錨2093-JPと“ヒトが自然に渦を巻きうると思える程度の事象”さえあれば容易に観測可能なため、多数の実験によって概ね性質が解明されています。

メモ: SCP-2093-JPはほとんどが風や水で観測される程度だが、研究機材の電源コードに位相幾何学等を無視して発生したこともある。結果、人為的に手を加えねばあり得ない絡まり方をしたが、普通なら疑問に思うところを記憶に残っていなかったため、自分でそうしたのかもしれないと思える発生だった。カメラで録画していなければそう思い込んでいただろう。記憶まで含めて“自然に渦を巻きうると思える程度”で発生するなら、SCP-2093-JPの起きる範囲はさらに広がる。もっとも、人類が気づかぬまま日常的に付き合ってきた現象だ。収容の方法は見つからないが危険性も低いと思えるが。 - 番匠谷博士

事象-2093-JP-1: 20██年██月██日。複数人の“特殊観測者”を用いた実験中、全員が同時に知覚範囲にいる全ての男性の生殖器からSCP-2093-JPを感知する事象が発生しました。

メモ: “特殊観測者”の証言を正確に表現するなら、SCP-2093-JPは睾丸の中から何億と感じられたようだ。単純に考えれば精子だが、“自然に渦巻きうると思える程度の事象”に合致するかは疑問だ。電源コードの事例を考慮すると強いて言うなら尾部だろうが、精子はたった60マイクロメートルだ。それを顕微鏡で拡大すれば渦巻きうるように見えるというなら、他にも対象は膨大となる! 調査せねば。 - 番匠谷博士

補遺2: 2020年7月31日付『Science Advances』に掲載された精子の泳ぎ方に関するイギリスとメキシコの共同研究を受けて、番匠谷博士はSCP-2093-JPに関する新たな見解をまとめました。以下は、財団内の会議で行われた発表の記録です。

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「同研究は、1677年にアントニ・ファン・レーウェンフックが自身の精子を顕微鏡で観察して以来の常識を覆す発見などと評価されています。尻尾を左右に振って液体中を進むと考えられていた精子が、実は螺旋状に回転しながら動いていたのを数理モデルで可視化できたのだと。これを顕微鏡で観察していたため、まるで尻尾を左右に振っているように見えていたのだと。

ですが、SCP-2093-JPを観察してきたわたしたち研究チームの見解は異なります。事象2093-JP-1の調査で、“特殊観測者”による記録は精子の回転運動が一般で初めて観測された瞬間と同時に起きたことを示していました。螺旋を平面に投影すると渦巻きとなりますから、SCP-2093-JPによって全人類男性の精子が渦巻いたための変化だと思われるのです。全人類に起き継続しているのは、特定の精子だけがそのような挙動をしていれば不自然であり、“自然に渦巻きうると思える程度”ではなくなるためだと推測されます。幸い以降も妊娠出産が自然になされていることから、受精の仕組みに異常は起きていないようです。しかし、それが本来ミクロのものを拡大しなければ渦巻きうると思えず、かつ不自然だと認識できないものにも影響するのは確からしいのです。

人類史において早いか遅いかは判断しかねますが、レーウェンフックの初観察より約340年経って初めてヒトの精子にSCP-2093-JPが発生したことになります。重要なのは、渦巻きうると思える事象を初めて発見してからSCP-2093-JPが起きるまでの期間は340年以内と推定できるということ以外不明であり、ミクロのものでも起きる危険があることです。極端な話をすれば、DNAが本当に観測される以前から二重螺旋構造だったのかも怪しいのです。ともすれば、原因不明とされている事故などはSCP-2093-JPが引き起こしている恐れもあります。

SCP-2093-JPが発見されてまだ██年。340年経って精子に初めて起きたことを考えると、大事を招きかねません。さらにこれまでの研究結果を踏まえて、わたしはもっと大きな危険性を警鐘せねばならないのです。その件は別の資料と共に説明させていただきます」

番匠谷博士

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