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アイテム番号: SCP-3815-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-3815-JPの流通は常に監視され、発見次第回収および流通元の特定、構成員の拘束が行われます。
竹採公園は常に警備員の巡回と監視機器による監視が行われます。不審人物が一般人の際は記憶処理の後に解放、要注意団体と関連が見られる際は拘束が継続されます。(2022/9/10追記)
説明: SCP-3815-JPは一般的に猿酒と呼称される酒です。発見当初、通販サイトで『蓬莱』という名で販売されており、当初財団が別件で捜査していた複数の失踪者の購入履歴に共通して存在していたことから発見に至りました。Dクラスを用いた実験により、SCP-3815-JPを試飲した人物は一定期間内に予兆なく消失することが判明しています。財団は製造元として明記されていた静岡県富士市██-████に存在する倉庫に強襲確保作戦を実行しましたが、既に引き払われており製造に関わった人員の拘束には失敗しています。
追記 - 2022/9/10: 巡回警備中のフィールドエージェントにより竹採公園内で不審人物1名が拘束され、取り調べの結果、日本生類創研の構成員と判明しました。本事案をもって、竹採公園内に植生する発光する竹はSCP-3815-JP-1に分類され、特別収容プロトコルが改定されました。詳細は以下のログを参照してください。
調査記録-1
日付: 2022/9/11
対象: Agt.██
インタビュアー: ██博士
<中略>
██博士: さて、対象の発見時の状況を教えて下さい。
Agt.██: えぇ。私は巡回で公園の周辺を通りかかったんですが、閉園時間を過ぎた公園に侵入者がいたので追いかけたんです。私が門を越えた時にはもう竹林に紛れていて、一度姿を見失いました。ライト等は持ってなかったんで勝手知ったる場所なんでしょう。
██博士: なるほど。それで貴方は同様に竹林に入って捜索していたところ再び発見できたと。
Agt.██: はい。まぁ幸運でした。
██博士: その際ライトをつけていたんですか? バレそうですが、足元は覚束ないでしょう。
Agt.██: 昨日は満月だったのと、日中だったり遠目じゃ気づかないレベルですけど、周囲の竹が偶にほんのり明るくて。ライトを使わずとも行けました。で、この光る竹ってのがあっちのお目当てだったらしく、発見時には竹に細工をしてました。詳細は分からないですが。応援呼んで引き渡した後に見た限りは特に何もなかったんですが、そっちで調べるんですよね?
██博士: えぇ。尋問と財団の捜査があるのでいずれ判明するでしょう。情報提供感謝します。
<記録終了>
調査記録-2
日付: 2022/9/12
対象: 拘束対象A
インタビュアー: ██博士
<記録開始>
██博士: 貴方が竹林で何をしていたのか教えて下さい。
A: 何もクソも、猿酒の仕込みしてただけだ。
██博士: 猿酒というと、自然界で偶然発酵してできる酒のことですか。
A: そうだ。あぁ、人の手が入ってるとかは野暮だぞ。俺等は自然界にある酵母菌を竹の中の空洞にお注射してるだけだからな。あとは1、2ヶ月放置して回収するんだ。
██博士: こちらの職員から、貴方が発光した竹に細工をしていたと聞いていますが?
A: 輝夜姫の幼体が入ってんのさ。
██博士: 幼体、ですか? 竹取物語は創作ではなく実際に竹の中に?
A: 一定の確率でいる。それも中秋の名月の日にな。今年は昨日だった。
██博士: それと猿酒にどのような関係が?
A: 猿酒っつうのは酵母やウィルス、カビによる発酵で出来る。酵母を入れて放置して数ヶ月待てば幼体は発酵して酒ができる。あそこは条件が良くてな。いい酒ができるんだ。
██博士: 先程俺等と言っていましたが、組織的に製造しているんですか?
A: あぁ、ニッソの下請けだ。『蓬莱』って酒さ。実験の一環だよ。
██博士: 実験ですか。
A: どうにも上の話じゃ不老不死になるんだと。だから『蓬莱』さ。
██博士: 『蓬莱』は認知しています。ただ、こちらの実験では、この酒を飲んだ人間は総じて前触れなく消失しています。
A: そこなんだよなぁ。月の薬って言われる不老不死薬みたいな酒飲んでんだ。月にでも連れてかれてるんじゃねえの? 月は一部じゃあの世の象徴だ。天に召されるくらい美味い酒ってことだな。[笑声]
<記録終了>
補遺: SCP-3815-JP-1内部から未熟な胎児が発見され、胎児のDNAは一般的なヒトゲノムに一致しました。胎児は中秋の名月に出現した後の成長が見られない為、腐敗・自然分解に任せ不干渉とする収容体制が制定されました。
追記 - 2022/12/5: 本項目追記現在、未だにSCP-3815-JPの流通が確認されていますが、これらの出所特定には至っていません。
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ジャンル
アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史任意
任意A任意B任意C- portal:7069044 (05 Dec 2020 11:50)
拝読致しました。
リビジョン31時点での批評です。
・現状の評価UV/NV/DVおよびその理由
現状はNVだと思います。内容自体は好きなのですが実物が複数あるにも関わらず財団側は"失踪"と言い張って実験を一切行っていないという点(実際の効能を調べるなどした方が良いかと)、また別の自然発光した竹の収容及び研究、言及が行われておらず「何故光る竹は放置されてるのだろう?」と思ってしまう点(力技だがSCP-████-JPに指定するなど別オブジェクト判定とするなど)、何故目立つであろう光る竹が今まで見つからなかったのか、胎児が成長した場合どうなるのか(場合によっては絶世が生まれ落ちて見つかって収容とかされるのではないか)という点など粗があり、面白いという点は確かにあるものの気になってしまう点が散見されている現状高評価は難しい様に感じます。
・誤字脱字、内容の不整合等
誤字脱字は特に思い浮かびませんが不整合というのは恐らく前述に当たると思います。
・気持ち悪さやニッソ特有の無責任さはあるか
気持ち悪さ、ニッソ特有の無責任さはあると思うのですが少しオチが寂しい気がします。というかせっかくなので他に分岐させるなど"実験"を一つの種類に限定しないで増やすのはどうでしょう「現在確認されているSCP-XXXX-JPの種類は「猿酒」「猿酒"新"」「猿酒"生"」「猿酒"真"」「猿酒"超真"」「猿酒"改"」「猿酒"スペシャル"」「猿酒"スペシャルデラックス"」「猿酒"EX"」です。」という様に
記事作成頑張ってください。
「日本生類創研」
読点の位置に違和感があります。「突入しましたが、既に引き払われていたため製造に関わった人員の拘束には……」と接続する方が自然かと思います。
「~に〜に」で重複しています。「自然界にある酵母菌を竹の中の空洞に」でいかがでしょうか。
雰囲気は良いと思います。現状だとNV寄りのUVかなと思います。
一つ致命的に思われる点として、酒自体に何ら異常性があるような記載が無く、何故これがアノマリーとして報告書に纏められているのかという違和感があります。単に人間の胚を使って発酵させて製造した酒というだけならば、果実を使っている一般的な酒と媒体が違うだけで、非異常の酒であるように思います。失踪事件との関連が示唆されてこそいるものの、これを(特に調査に着手したばかりで母体の竹を発見していない財団が)異常性の発露として認識するには根拠が不足しているように思います。どこぞの犯罪組織とか倫理観の終わっている人間が作っているかもしれません。
誤字、語彙表現を修正しました。
竹をSCP-XXXX-JPに指定し、酒をSCP-XXXX-JP-1に分類しました。また、最後の記録内で、██博士の発言を『こちらの実験では、この酒を試飲した人間は総じて前触れなく消失しています。』、A氏の発言を『そこなんだよなぁ』に変更し、財団の睨んでいた酒を飲むと消失する現象をニッソが欠点として把握していた旨を表現し、異常性を明確にしました。
『公園管理者がホームページに掲載した写真から財団が特定』したことにしました。加えて、
Kajikimaguro氏の批評にもあった
に関しては『周囲の竹が偶にほんのり明るくて。まぁ日中だったり遠目じゃ気づかないレベルですけど』としました。
結局財団が竹採公園を抑えたとしても酒は流通しており、収容していないSCP-XXXX-JP-1(誤字修正部分)が存在することを匂わせているのですが、この場合のオブジェクトクラスはどうなるのでしょうか
先のコメントの主旨について齟齬があったようなので訂正と補足のコメントを入れます。先のコメントで竹と酒の順番を入れ替えた方が良いと考えたのは、飲酒した者が消失しているという明らかな異常性を財団が説明:節時点で把握しておらず特定に至っていないように読めたためです(購入履歴にあるというだけなら購入ボタンを押すことが消失のトリガーかもしれませんし、購入を目印にして拉致・誘拐されたのかもしれません)。従って、財団が非異常であるかもしれない酒をアノマリーとして収容していることに違和感を覚え、上記のコメントをしました。「ただ、こちらの実験では、この酒を試飲した人間は総じて前触れなく消失しています」のように、実験によってその性質(収容する根拠となる異常性)を明らかにできているならば、それは異常性の本質として説明:節に記載すべきではないでしょうか。5/11時点の版においても、5/12現在の版においても、酒に関する異常性/超常的性質は言及されておらず、説明:節だけでは収容の意義を読み取れません。
また現状の記載では竹がオブジェクトに指定された形となっていますが、竹であるSCP-XXXX-JPと酒であるSCP-XXXX-JP-1の関係性が説明:節に明記されておらず、読者から見て関係性が不明であり、なぜこのようなナンバリングにしたのか強い違和感があることでしょう。財団は追記:、すなわち後で加筆したような判明した事実を以て両者の関連性に気付けたのであり、説明:節記載時点で竹と酒の間の因果関係を見抜いていることには時系列的混乱が発生しています。酒をオブジェクトとして記載するならば、人間が消失する異常現象を収容の根拠として明記し、後は5/11の版と同様に展開すると良いと思います。逆に竹をオブジェクトとして記載するなら、説明:節に単に竹の記載を挿入するのではなく、財団が竹側からのアプローチを以て捜査して最終的に酒の存在とその流通に気付くという構造に(コンセプトは維持したまま)改変する必要があると思います。
オブジェクト指定を酒に戻す場合でも、竹にする場合でも、Euclidのカバーできる範囲は広いのでEuclidで良い気はします。自然界に広く分布していて収容しきれない/把握しきれないという場合、EuclidかKeterかのいずれかが適当だろうなと思います(自分はこのあたりに拘りが無いので、不安なら広く意見を募るのが良いかも知れません)。
なお「未だにSCP-XXXX-JP-1の流通が確認されていますが、出所の特定には至っていません」という記載を読んで、未収容の竹が居るというふうには私は受け取りませんでした。酒の保存期間や保存を経た品質などに詳しくないので、ニッソの下請けが採取済みの酒を何らかの手段で保存しているように読み取りました。ウイスキーみたいに保存に長い年月を要する酒もありますし、財団が竹を押さえたからといってすぐに流通が止まるとも限らないのだろうなあと考えていました。もし他にも竹があることを示すのであれば、他の解釈ができないように逃げ道を潰す必要があるように思います。
酒がSCP-XXXX-JPとして分類されており、ニッソ人員の拘束事案によって調査した結果、補遺にあるような異常性が判明し、発光する竹にも子番号が振り分けられたという構成にしました。
は、-1のつけ忘れです。なので、未収容のSCP-XXXX-JP-1(酒)がいると言う意味でした。申し訳ありません。