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アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPの発生はサイバー部隊ゐ-8("出歯亀")によって監視され、捕捉され次第一般アカウントからのアクセスは完全に遮断されます。
SCP-XXXX-JP-1は、投稿される際に発信される電子信号の送信先を各SNSのプラットフォームから各SNSに偽装した財団の閉鎖型ネットワークシステムに変更し、投稿から5分以内にDクラス職員に閲覧させてください。
説明: SCP-XXXX-JPは日本で利用できる、画像を投稿することが可能なSNSに発生するアカウント群の総称です。すべてのSCP-XXXX-JPのプロフィールは、故・守田██氏のものと一致しており、SCP-XXXX-JPを削除、凍結、非公開にする試みはすべて失敗に終わっています。
SCP-XXXX-JP-1はSCP-XXXX-JPによって投稿される、守田氏と身元不明な女性(SCP-XXXX-JP-A)とのツーショット画像です。SCP-XXXX-JP-1を削除、非公開にする試みはすべて失敗に終わっています。SCP-XXXX-JP-1が投稿される頻度は不規則ですが、すべてのSCP-XXXX-JPから最低でも1日に1度、1枚ずつ投稿されています。
SCP-XXXX-JP-1の背景として写っている場所はすべて特定に成功しており、ほとんどは日本の有名な観光地、一部海外の観光地と、守田氏自宅周辺の風景と一致しました。また、SCP-XXXX-JP-1の背景は、投稿時の各地の様子と一致しています。
SCP-XXXX-JPによるSCP-XXXX-JP-1の投稿から5分以内にSCP-XXXX-JP-1が閲覧されなかった場合、閲覧されなかったSNSとは別のプラットフォームに新たなSCP-XXXX-JPが発生します。
補遺1: SCP-XXXX-JPはインターネットの「既に死んだはずの人間のSNSアカウントが動いている」という噂を確認し調査に及んだ財団エージェントによって発見されました。
SCP-XXXX-JPに記載されているプロフィールからSCP-XXXX-JP-1に写っている男性が守田氏であることが特定され、速やかに財団による身辺調査が行われましたが、守田氏はSCP-XXXX-JPのうち最も古く発生したと思われるアカウントの作成日時と同日に、自宅で縊死1していたことが確認されました。
現在、SCP-XXXX-JP-Aの身元の特定が進められていますSCP-XXXX-JP-Aの身元について確定的な手がかりが発見されました。追記を参照してください。
補遺2: インタビュー記録-い 日付:20██/██/██
対象: 中条 ██氏2
インタビュアー: エージェント・ヤマネ
付記: 守田氏の自殺以前の様子などの聞き取り、及びSCP-XXXX-JP-Aの身元特定に繋がる手がかりを得るためのインタビュー。スムーズな聞き取りのため、インタビュアーは丁寧な口語を使用しています。
<録音開始>
[関係性が低い会話のため省略]
エージェント・ヤマネ: では、守田さんは亡くなる前、かなり落ち込んだ様子だったんですか？
中条氏: えぇ……普段あまり笑わないタイプではあったんですけど。死ぬ1ヶ月前くらいからはあからさまに元気がありませんでした。特に落ち込み始めの頃は顔は真っ青だったし、悪い病気にでもかかったんじゃないかって……
エージェント・ヤマネ: 理由とか聞いたりしていませんか？
中条氏: 聞きました。周りにせっつかれて、一番交流があった僕が……それで聞いてみたら「彼女を消してしまった」って言って……
エージェント・ヤマネ: 消してしまった、ですか？
中条氏: はい、確かにそう言ってました。ただ、聞き直そうとしたら慌てた様子で忘れてくれって……あいつ、なんか犯罪でもしてたんじゃないかって思ったんですけど、そんな度胸があるやつじゃないし……
エージェント・ヤマネ: その彼女さんとお会いしたことは？
中条氏: ありません。そもそも、彼女がいるということを知ったのもその時が初めてで……ギャルゲー……恋愛ゲームかなとも思ったんですけど、守田はあまり恋愛ゲームとか好きなタイプじゃなかったし……まぁ、あいつは普段から付き合いも良くなかったし、彼女がいたと思えばさもありなんって感じではありましたけど……
エージェント・ヤマネ: なるほど……はじめの頃は、と言うことは段々そうではなくなっていったんですか？
中条氏: えぇ。2週間くらい経った頃から少しずつ元気が出てきて、首を吊る直前くらいにはそれなりに持ち直していて、立ち直ったのかなと思ったところで……
エージェント・ヤマネ: そうでしたか……
[以下、関係性が低い会話のため省略]
<録音終了>
終了報告書: その他の関係者からのインタビューでもSCP-XXXX-JP-Aの身元は確認できませんでしたが、死の直前の様子から守田氏が意図してSCP-XXXX-JPを発生させた蓋然性は限りなく高いものと推測されています。
追記: 守田氏の自宅に置かれていた故障した3コンピュータを修理しデータを復旧した結果、SCP-XXXX-JP-Aと酷似した女性が写った画像が複数発見されました。また、それらの画像と同時に発見されたjpegファイル、pngファイル、psdファイルから解析した結果、SCP-XXXX-JP-Aが写っているとされていた画像は、すべて複数の画像を合成、加工することで作成されたとのであると断定されました。4
この解析結果から、SCP-XXXX-JP-Aは実際しない人物であると結論づけられ、以降の身元調査は行われません。
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アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史任意
任意A任意B任意C- portal:7062414 (27 Nov 2020 21:27)
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