溢れ出るロマンは先端から

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クレジット

タイトル: 溢れ出るロマンは先端から
著者: ©︎unagi-mesi
作成年: 2022
http://scp-jp-sandbox3.wikidot.com/draft:7039226-30-8d0f

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは低脅威度収容ロッカーに収容されます。実験に用いたSCP-XXX-JPの頭部管と吹き込み口は、清潔な布で拭き取り殺菌してください。

説明: SCP-XXX-JPはプラスチック製のリコーダーです。████社から発売されているものと同一の外見をしており、吹き込み口からは睡液を乾かしたような悪臭が確認できます。

SCP-XXX-JPの頭部管には名前を筆記するスペースが存在しています。そのスペースに人物の名前を筆記した際、SCP-XXX-JPの吹き込み口からは筆記した名前の人物と同一のDNAを持つ睡液が噴出されます。この睡液は吹き込み口付近を覆うほど噴出されると噴出が停止します。噴出された睡液が何らかの理由により吹き込み口付近から消失した場合、再び吹き込み口付近を覆う量の睡液が噴出します。

SCP-XXX-JPから噴出された睡液が名前を筆記した人物(以下、筆記者と呼称)が好意を寄せる存在であった場合、筆記者はSCP-XXX-JPから噴出された睡液を舐める行為に対して性的興奮を抱きます。この性的興奮は睡液をある程度舐めれば満たされるものではなく、SCP-XXX-JPから睡液が噴出される限り、被験者は概ね吹き込み口を舐め続けることが判明しています。また過去の実験から、SCP-XXX-JPによって受ける性的興奮は強制力が極めて強く、筆記者が1度SCP-XXX-JPから噴出される睡液を舐めると筆記者からSCP-XXX-JPを引き剥がすことが困難になります。

補遺(2025/2/5追記):

2025/2/5、SCP-XXX-JP担当主任チーム代表である██ ██によりSCP-XXX-JPのオブジェクトクラス見直しの申請がされました。以下は申請時に提出された文書の一部抜粋です。

我々は今後これ以上SCP-XXX-JPの研究によって得られるメリットは到底低いと考えます。現状、当オブジェクトは言ってしまえば「先端から睡液の出てくるリコーダー」に留まっており、我々がこれまでに実施した研究結果からも新たな進展は確認出来ていません。オブジェクトの研究に費やされるコストは常に最低限でなくてはなりません。その上で現在、当オブジェクトの研究に費やされている人員や費用に着目すると、不必要である部分が多々あるように考えます。
(中略)
以上の理由からこれ以上、実施する研究の結果から有用な報告が得られない限りはSCP-XXX-JPはSCPオブジェクトとしてでは無く、Anomalousアイテムとしての収容が妥当であると考えます。

-SCP-XXX-JP担当主任チーム代表 ██ ██

[要レベル4/XXX-JPクリアランス]

2025/2/10、SCP-XXX-JPのオブジェクトクラスはSCP-XXX-JP担当主任チーム代表の██ ██の申請により、Thaumielに再分類されることが決定されました。

以下は申請時に提出された文書の一部抜粋です。

今回はSCP-XXX-JPについて、将来当オブジェクトは財団業務を行う上で非常に役立つ可能性があると考え、文書を作成している次第です。研究の結果、SCP-XXX-JPから噴出される睡液は利用すればSCPオブジェクトの免疫鑑定の方面で非常に役立てることが期待できます。

例えば、その異常性の為に収容室への入室が制限されている人型SCPオブジェクトです。彼らの研究に使用すれば、わざわざ収容室へ入室しなくとも免疫鑑定の実施が可能です。これにより、我々が彼らの脅威に直接触れることなく研究の実施が可能です。

さらには、郊外で未収容の感染症が発生した場合においてです。SCP-XXX-JPと名簿さえあれば確認された感染症の主な症状やウイルスの生態が迅速にかつ正確に検査が可能です。ウイルスの詳細が早い段階で判明すれば、今後発生しうるであろう感染系K-クラスシナリオにも対応出来るかもしれません。

もちろん、SCP-XXX-JPの睡液の噴出速度や検査のスピードは実用には至らないかもしれません。しかし、SCP-XXX-JPを用いた研究が開始されれば、現在の研究形態より遥かに安全かつ迅速な研究の実現が期待できます。
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提案を承認する。 ──05-4

既にサイト-81██内ではSCP-XXX-JPを用いた免疫検査が試運転という形で実施されており、2つのSafeクラスオブジェクト、3つのEuclidクラスオブジェクトの検査に利用されています。現状の状態を今後継続し問題が発生しなければ、正式にSCP-XXX-JPのオブジェクトクラスの変更、当報告書の改定･閲覧制限が設けられる他、Keterクラスオブジェクトの検査にも利用される予定です。

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タグ scp jp safe わかばコンテスト強制力

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【批評してくださる方々へ】
最後まで読んでいただきありがとうございました。「ただただ気持ち悪いもの」→「こんなものTaumielに！？」という読者が思うような下書きを書きたくて書きました。特に批評してもらいたい点は「現状の評価」「記事自体のテンポは悪くないか」「記事内に2つある文書の修正案(もっと説得力のある文章にできるのでは無いかと思っているため)」です。また既存の記事の中にストーリーが被っているものは無いか、存在した場合の差別化の仕方なども教えていただけると幸いです。よろしくお願いします。

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