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アイテム番号: SCP-2570-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-2570-JP-1に記載された日には██駅に警備員に扮した財団エージェントを複数人配置し巡回させて下さい。██駅には常に清掃員に扮した財団エージェントを3人巡回させて下さい。SCP-2570-JPが発生次第、財団エージェント2人をSCP-2570-JP-2に乗車させ、内部の様子を報告させて下さい。SCP-2570-JP-2に乗車した乗客はクラスA記憶処理を施し、カバーストーリー「疲労によるめまい」を適用して下さい。SCP-2570-JPの終了に伴い生じる車両の極端な早着による到着予定時刻のずれや、各車両の出発予定時刻のずれが発生させる混乱を防ぐために、SCP-2570-JP終了毎に適切なカバーストーリーが適用されます。
駅の情報掲示板にSCP-2570-JP-1が出現した場合、担当のエージェントはサイト-81██の情報管理部に報告し、直ちに回収してサイト‐81██内の資料管理室に保管して下さい。
※203█/7/23追記、現在SCP-2570-JPについて以前との相違点が多数報告されていますが、SCP-2570-JPが発生した場合は通常通り上記のプロトコルが実施されます。
説明: SCP-2570-JPは東京都に位置する██駅の6番ホームを通過する車両内で発生するイベントです。イベントの内容は乗客が車両の中で討論をすると言った内容であり、イベントの詳細、SCP-2570-JP-1~4の詳細は後述します。過去にSCP-2570-JPの発生を阻止する試みが行われていますが、その性質上、発生を阻止する試みは非常に困難であることから、現在はSCP-2570-JPの発生に伴い生じる混乱を緩和させることに力を尽くします。
SCP-2570-JP-1はコート紙のフライヤーです。SCP-2570-JP-1には次回のSCP-2570-JPの「イベント内容」「イベントの発生日 時刻」が印刷されています。SCP-2570-JP-1自体は非異常性であることが確認されています。現在までに、情報掲示板にSCP-2570-JP-1が出現した瞬間は記録できておらず、SCP-2570-JP-1がどのような原理で出現しているのかは解明されていません。このSCP-2570-JP-1に記載された「イベント内容」「イベントの発生日 時刻」の通りに沿ってSCP-2570-JPは発生します。
情報掲示板に出現したSCP-2570-JP-1に記載されたSCP-2570-JPの発生時刻に近づくにつれ、6番ホームに民間人が集中し始めます1。その為、SCP-2570-JPの発生時刻に6番ホームに停車した車両は必然的に定員を大幅に超えた状態になります。その後、この定員を超えた状態の車両(以下SCP-2570-JP-2と呼称)内で以下のプロセスを辿りSCP-2570-JPが発生します。
- 車両内に通常とは異なるアナウンス2が流れる。
- 車両内の客席が移動を開始してU字型に整列する。中央には木製の縦長テーブルが出現し、複数枚の資料が出現する。乗客はこの状況に違和感を覚えずに整列した客席に無意識的に着席する。3
- 車掌室の入り口が青白く発光し、スーツを着用した男女の人型実体が合計██名(以下SCP-2570-JP-3と呼称)出現し、一番前の席に着席する。
- SCP-2570-JP-2が███駅を出発する。SCP-2570-JP-2が通常の運行時と変化の無い速さで運行し始める。4
- 「今回の討論のテーマは~~です。では、お互いにディスカッションを開始して下さいませ」というアナウンスが入り、車両内に汽笛が鳴り響く5。これを開始の合図としてSCP-2570-JP-2に乗り合わせた乗客らによる討論が開始される。この時、乗客はイベントに対して何の違和感も感じずに討論に参加する。
- SCP-2570-JP-2が駅の終点に到着するとイベントが終了する。SCP-2570-JP-3は席から立ち上がり、車掌席の入り口に進入し、消失する。SCP-2570-JP-2が終点に到着するまでの時間は様々だが、イベントに参加した乗客は車両内での時間の経過を非常に遅く感じ取る。
- 客席が再び移動を開始、テーブルと資料は消失し、車両内は元の状態に戻る。駅のホーム側の扉が解放され、乗客の下車が可能になる。
以上のプロセスをSCP-2570-JPが何を動力源に発生させているのかは現在、調査中です。
SCP-2570-JP-2内で繰り広げられる討論のテーマは主に政治関係のものであり、最近メディアに取り上げられたり世間で話題になったりした出来事、事件がテーマに選ばれます。終点に到着するとイベントは終わりを迎え、最終的にSCP-2570-JP-3群によって事案が制定されます。この討論で最終的に制定された事案は大抵の場合、そのまま社会の政治に広く反映されます。この後、新たに██駅の情報掲示板に次回のイベント内容が記載されたSCP-2570-JP-1が出現します。イベントに参加中の乗客は大抵の場合、警戒心、判断能力の低下、感情的かつ頑固になることが報告されています。そのため、自分の意見を強く主張し通そうとしたり、他人の意見を聞くことを極度に嫌うようになります。また、イベントに参加した後の乗客らはイベント終了時、大きな達成感、政治又はそれに関係する事柄への関心を有することが判明しています。この精神影響はAクラス記憶処理によって問題なく除去可能です。
以下はSCP-2570-JP発生時に車両内に流れるアナウンスを文字に起こしたものです。
今回は急行列車ディスカッションにご乗車頂き、誠にありがとうございます。この急行列車は一方通行、すなわち止まるところを知りません。ただ終点を目指して突き進むのみでございます。お客様方はこの列車にご乗車された。一体何をするために?討論、討論、そう討論でございます。急行列車は止まらない、一方通行、されど討論は続きます。己の意見をぶつけましょう、己の知恵で争いましょう。日本のより良き未来のために、討論をしましょう。
SCP-2570-JP-3は1~██とナンバリングされています。イベントは主にSCP-2570-JP-3が中心となり討論を進行させているように見受けられます。また、SCP-2570-JP発生中にSCP-2570-JP-3が会話をすることが判明していますが、SCP-2570-JPに参加した乗客、SCP-2570-JP-3以外の人型実体とは会話を行った記録はこれまでにありません。
過去にGPSやカメラ、マイクなどの通信機器を所持させた調査員を複数人SCP-2570-JP-2内に送り込んだ結果、イベントの発生時刻になるとGPSは正常に移動するSCP-2570-JP-2内を指していましたが、マイクには不明なノイズ音、同じくカメラにも不明なスノーノイズがイベントの終了するまで記録されていました。その為、通信機器からのSCP-2570-JP発生中の詳しい記録は記録できませんでしたが、イベント終了時に帰還した調査員の証言により、SCP-2570-JPに関する詳しい説明が作成されました。
また、SCP-2570-JP担当主任チームからの報告によると、SCP-2570-JPに参加した際に受ける精神影響の経過観察を実施するために、複数人のDクラス職員をSCP-2570-JPに参加させてその後の観察をした結果、精神影響を受けたDクラス職員の作業効率や生産性、業務に対する責任感が大幅に向上している事が報告されました。
なぜイベントが██駅に停車する車両で発生するのか、なぜ討論を主に実施する内容のイベントを発生させているのかは現在、様々な見解が予想されていますが、真実は定かではありません。
以下はこれまでに確認されているSCP-2570-JPの内容と世間に反映された事案、SCP-2570-JP-1と記載されていた文章の一部抜粋の要約をまとめた表です。
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ジャンル
アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史任意
任意A任意B任意C- portal:7039226 (24 Nov 2020 03:59)
スタッフ様の誘導に従い、こちらにて批評させてください。
批評、ありがとうございます。
参考にさせていただきます。
できました。
voteで表すならdvです。
「異常存在を社会から隔離するのは果たして本当に正しいのか」というテーマ、メッセージ性の記事はSCP-2351やSCP-3554等、秀逸な前例があります。それらに比べると矢張り劣ります。SCP-2351は皮肉の効いたcoolな記事であり、SCP-3554は史実のレニングラード包囲戦を題材にした極めて「重い」記事です。
あと異常性か記事構成か描写か、何が悪いとは断定できませんが、単純に面白さを感じられませんでした。
おお、分かりやすい批評、ありがとうございます。
あなたの意見を参考に改稿案を練りたいと思います。
改稿お疲れ様です、拝読しました。
分かりやすい批評、ありがとうございます。
改稿案をじっくり練りたいと思います。応援、感謝します。
(すみません。DMEENBさんが批評コメントを書いている間に私がミニ改稿を行ってしまったようです。LRLGさんに指摘された表現、SCP-XXX-JP-1、SCP-XXX-JP-3の一部説明の追加、追記3の追加を行いました。変なことをしてしまい、申し訳ございません)
こちらこそ、最新の改稿に気づかないまま批評してしまい申し訳ありませんでした;
おかげで文章的にはスッキリしたように感じます。内容の改稿も、楽しみにお待ちしております……!
感想
DMEENB氏も指摘されていますが、オチの変更に伴って色々チグハグになっているように感じます。
具体的には、
-4の保有する技術力と、-4の語る懸念や日本の将来は関係ないので妙な質問になっています。
改稿前、プロトコルの改訂はインタビューを受けてのものでした。改稿したことでこの辺りが歪になっています。
自分が示したいテーマやストーリー、描きたい異常性、それらを一度分解して個別に見直し、再構成すべきだと思います。今ある下書きに固執し過ぎるのはあまり良くない傾向かもしれません。
拝読しました。
内容
全体を通して無駄になっている要素が多い印象です。オチの"今まで良かれと思ったことが自業自得でダメになる"という部分は皮肉として成り立つとは思うのですが、それに至るまでの組み立てが整っていないため、オチが浮いてしまっています。一度構成をよく考える必要があるでしょう。
まず、この記事のテーマになる部分は「議論が現実に反映されてしまう」だと思うのですが、それに付随する要素で生かされてないものがあちこちに見受けられます。例えば、1~8の箇条書きで書かれているイベントの内容ですが、何故電車で発生するか(ここはインタビューで書かれてますね)、何故黄色に発光するのか、何故時速300kmまで加速するのか、全ての書かれていることに答えを明示できますでしょうか。もし、そう聞かれたときに答えを用意できない要素があるなら、それは必要のない記述です。そのような記述は、読んでいる中で面白さに繋がらないため、なるべく削った方がいいです(何故このフォーマットを使っているか?も答えられるといいですが、好みの問題もあるかもと思っています)。
また、インタビューですが、このオブジェクトに関わることを全て語ってしまっているのは悪い表現です。基本的にオブジェクトの実体については、読者に想像させるように情報の断片を開示するのが効果的です。何故なら、全部書かれていたら読者はその情報を受け取ることしかできず、そこに感情の動きを作らせるのは困難です。例えば、-3を喋らないようにしたとして、どのようにしたら彼らの意図やオチを読者に察せられるようにできるでしょうか。僕だったら、イベントのフライヤーに情報を加えたり、イベントの度に-3の数が減ったりするでしょう。そんな感じで"語らずに語る"書き方について考えてみてください。
記事を書くときに意識することは、第一印象とオチで印象を逆転させることです。この記事の場合は、「はた迷惑だけど一見いいことをしているかも?」→「結局全く悪いことにしかならないじゃん」といった感じでしょうか?このような印象の転換を意識して構成を考えてみてください。
無駄な要素が多い: 確かに黄色で発光することや時速300キロで運行することは省いちゃってもいいかもしれません。でも出来るだけ今の異常性は崩したくないので、インタビューでオブジェクトの要素の答えを匂わすような書き方をしたいと思います。
第一印象とオチを逆転させること: 私は今まで記事を書く時にこの考え方をしていなかったので、これからの記事執筆に役立てていこうと思います。
今回は批評して下さり、ありがとうございました。
拝読しました。
批評依頼をいただいた身として大変申し訳ないですが、僕もHasuma_Sさんと同様の感想を抱きました。まだ改稿途中かもしれませんが、一度この記事で表現したいことを3個以下に絞って抽出し、それにそぐわない異常性だったり記述だったりはバッサリ切ってしまっても良いでしょう。例えば、最後のインタビューをなくし、「停電の原因を調べたら電車だったよ」的な情報だけ書いて落とす、という手も考えられます。
あと、国政を揺るがす異常性を持っているにも関わらず、オブジェクトの出自が「小さな会社」というのは少しリアリティに欠ける気がします。例えば出自は完全に謎にしてしまうか、巨大組織の機密プロジェクトにしてしまえばより良い雰囲気が出るでしょう。
最後のインタビューを無くす、そうですね。インタビューでオチを作らずとも情報で落とすという方法もありますね。そちらの方法で改稿していきたいと思います。
確かに、小さな会社ではリアリティが有りませんね。謎にしてしまうか、巨大組織が動かしている場合のストーリーも考えながら、もう一度改稿案を練ってみようと思います。
今回は批評、ありがとうございました。