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アイテム番号 : SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス : Euclid
特別収容プロトコル : SCP-XXXX-JPは移動により枯死する可能性があるため、自生地である██山がサイト-81██に指定されました。
██山一帯にはカバーストーリー「御神体の山」の流布により一般人の侵入を防ぎます。SCP-XXXX-JP周辺に一般人が侵入した場合は即時拘束を行い、Aクラスの記憶処理を行った上で解放してください。
SCP-XXXX-JPの観察施設にはサイト管理者とセキュリティクリアランスレベル3以上の職員2名以上が常駐します。
上記担当者によりSCP-XXXX-JPは全体が映るように設置されたカメラによって24時間態勢で観察されます。必要があればSCP-XXXX-JPの周囲に複数名の警備員を配備させてください。担当職員及び警備員の交代などの際にはBクラス記憶処理を行った上で次の部署へ異動させてください。
月に一度、SCP-XXXX-JPには財団の植物学者が生育状態を観察して必要な処置が行われます。この診断時以外でSCP-XXXX-JPに枯死の兆候が見られた場合、発見者は直ちにサイト管理者へ報告をして専門家チームの派遣を要請してください。
説明 : SCP-XXXX-JPは██県██市██山に自生する推定樹齢2700年の樹木です。樹皮の遺伝子解析によりエドヒガン1(Cerasus itosakura (Sieb.) Masam. & Suzuki f. ascendens (Makino) H.Ohba & H.Ikeda)であるとされます。
SCP-XXXX-JPは時期や天候を問わず常時開花をしています。SCP-XXXX-JPの花自体に異常性は確認されていませんが、樹上で咲いていることにより一部の人間の精神に影響を与える事が推測されています。
SCP-XXXX-JPの花の量が多いときには影響下ににある人間は安心感と強い幸福感を覚え、少ないときには不安感と絶望感を覚えます。
SCP-XXXX-JPには葉が見られませんが2、その事により生育に支障がある様子は2021/1/██現在まで見られていません。しかしながら、近年では診断の度に樹勢の衰えが担当の河津博士より指摘されています。SCP-XXXX-JP自体の寿命も考えられますが、明確な原因は今のところ分かっていません。
この事態を受けて、財団はより確実な収容と保護方法としてSCP-XXXX-JP専用エリアを新設して移植することを検討しました。移植に先立って地中に張った根をレーダー探査したところ、すぐにSCP-XXXX-JPは既存のどの植物よりも巨大かつ広範囲な根を持つことが確認されたため移植計画は中止となりました。
その後、河津博士による追加の調査でSCP-XXXX-JPの根は日本国内全ての墓地に向かって伸びていると推測されました。
補遺1 : SCP-XXXX-JPは財団の日本支部設立以前より蒐集院にて調査・管理が行われていました。
蒐集院に保管されていた記録によると、蒐集院が管理をする以前より「常世の桜」として地元民の間でのみ知られていたようです。当時より神聖なものという認識がされており伐採などの可能性はありませんでしたが、祭礼にて「賜り物」として枝を切って持ち帰る風習が存在していたため、蒐集院が████を通して██山への立ち入りを禁止とする御触れを出したことにより現在までの保護に至っています。
補遺2 : 以下は蒐集院に保管されていた記録を現代語訳及び西暦で記したものの一部になります。
- portal:6999711 ( 04 Jan 2021 15:18 )

拝読しました。一読者の感想として批評させていただきます。
率直な感想
桜の国ってそういうことですか…なるほど。
現状DVです。
コンセプトについて
記述にわかりにくい部分がいくつかありました。備考において情報を小出しにしてチラつかせるよりも、最後に「これは日本のことなんだ」というオチを明確に作った方が展開が良くなるのではないかと思いました。
また、現状起承転結のうち、起「樹齢2700年の桜の木がある」と結「実はこれは日本のことであった」は描写できているので、承と転に当たるそこまでの描写(桜の木を大切にしてきた先代たちの描写)が必要であると感じました。1
表記について
先程申し上げた通り、備考欄の「何か嫌な予感がする」などといった文章は最後の方でネタバラシに使った方が効果的です。1945年あたりで明確にネタバラシできているので、そこの方に記述を集中させてみてはいかがでしょうか。
また、財団による観察記録は蛇足に感じました。蒐集院のみで切ってみてはどうでしょうか。
ここからいきなり500年ほど間が開くのは不自然な気がします。
細かい点
チラシの裏となると仰々しさというか、スケールに欠けるかもしれません。観察記録の余白に書き込まれた…などとしてはどうでしょう。
以上、参考になれば幸いです。
数々のご指摘ありがとうございます。
ご指摘のように起と結ありきで突き進んでしまったので承と転が薄いのは否定できません。
またオチは「あえて明確に言わない」つもりでいたのですが。今思うと、ネタが思い付いたとき以上に壮大になりすぎたので、自分でビビって逃げの手を打ったという感じです。(完全に見抜かれていますが)
年表は長くなりすぎると思い起点だけ作って中近代からにしました。ですが蒐集院記録と言いながら財団の記録が入っているのは確かに変ですので、財団分を切ってその余白を回したいと思います。
チラシの裏については微妙な拘りというか、「(不可能だが)見られたくない物」として考えているので自分の方では記録の余白というのはあまりイメージできません。ただ、キチッと遺書として便せんくらいに格上げはするべきかなとは思いました。
脚注について。
1.はその通りだと思います。蒐集院の記録を見るまでは「年中咲いてるだけの桜」であるように見せたいと思っています。
2.もその通りです。
そもそも記述もわかりにくい所があるとのことなので、もっと読みやすくスムーズな流れになるように改稿作業をしていきます。
ご指導ありがとうございました。
改稿しました。改めてよろしくお願いします。