SCP下書き「普通生命体変身免許証(AB限定)」

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アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPは不透明のカードスリーブを装着し、サイト-81██の標準的収容ロッカーに収容してください。管理担当者は、SCP-XXXX-JPの表面を直接視認しないでください。実験などの理由でSCP-XXXX-JPを直接視認する必要がある場合は、視覚性精神影響防止処理を施したゴーグルを装着する必要があります。SCP-XXXX-JP、およびSCP-XXXX-JP-Fを対象とした実験を行う際は、セキュリティクリアランスレベル3以上の職員の許可のもと、耐熱温度500℃以上のガラス製の水槽を利用して行ってください。

説明: SCP-XXXX-JPは、縦幅5.4cm、横幅8.56cmのプラスチック製のカードです。外観は日本国で交付される普通自動車運転免許証に類似していますが、表面に記載されている情報の一部が不明な言語で記述されており、証明写真の欄に成体のアオブダイ(Scarus ovifrons、スズキ目ベラ亜目ブダイ科)と推測される生物の頭部が印刷されています。一般的な免許証と同様にICチップが埋め込まれていますが、内部のデータは不明な手法によって暗号化されています。
SCP-XXXX-JP表面に記載されている情報のうち、判読可能な項目は以下の通りです。

変身免許証
氏名:青宮・大鰭・タイセイ
住所:琉球南部玻璃潮原北大珊瑚エリア23-112-18
交付:藍亀09年 盛夏 18日 197511
免許の条件等:対象者はAB種に限る
番号:第FH53 8117 432N DD12号
太平洋第5エリア 公安委員会

SCP-XXXX-JPには、表面を直接視認した対象に、後述の異常性を活性化させるよう心理的に働きかける異常性を有しています。この異常性はきわめて微弱であり、健康なヒトであれば容易に抵抗が可能ですが、対象が精神的に未発達である場合や、一時的な精神不安を抱えている場合には緩やかな強制力を持つと推測されています。

SCP-XXXX-JPの異常性は、成体のアオブダイの口唇部と接触した際に活性化します。SCP-XXXX-JPと接触したアオブダイ(以下、SCP-XXXX-JP-F)は、即座に未知の方法で発光1し、回転を始めます2。その際、頭部、胸鰭、尾柄部を中心に装飾品が生成され、SCP-XXXX-JP-Fに装着されます。装飾品の素材は視覚的特徴から一般的な鉱石、貴金属、ナイロン、および絹等に由来すると推測されていますが、実体の異常な破壊耐性により成分分析は実現していません。活性化中、SCP-XXXX-JPからは、デジタルシンセサイザーに類似した音響を基調とする楽曲が再生されます。上述の現象はおよそ15秒間で終了します。装着される衣装の種類および再生される楽曲はSCP-XXXX-JP-Fによって個体差があり、一部のSCP-XXXX-JP-Fには表皮に特異な模様が浮かび上がります(図を参照)。

AB.jpg

魚心研究員によるSCP-XXXX-F-3のスケッチ。腹部に模様が存在するタイプの個体。

変異後のSCP-XXXX-JP-Fは、被食対象をはじめとする敵性生物および漁業用具に対して敵対的であり、積極的に攻撃行動を行うことが確認されています。攻撃対象が付近にいる場合、SCP-XXXX-JP-Fは遊泳速度、索敵能力、咬合力が通常時と比較しておよそ30%程度向上します。またSCP-XXXX-JP-Fはしばしば前頭部から光線を発射し、攻撃対象の破壊を試みます。この光線は耐熱温度200℃以上の物質を用いて対象物を遮蔽することで、破壊を防止することが可能です。敵対する対象の破壊、逃走などの理由でSCP-XXXX-JP-Fの周囲に攻撃対象がいなくなった場合、SCP-XXXX-JP-Fは15分から1時間程度でSCP-XXXX-JP活性化前の状態へ戻ります。その際、活性化時に生成された装飾品は発光し、瞬時に消失します。
SCP-XXXX-JP-Fは一般的なアオブダイと同程度の知的能力を有していると推測されています。SCP-XXXX-JP-Fを対象とした実験の結果、低ストレス環境下では攻撃行動を行わず、また定期的な給餌によって飼育担当者へ愛着行動を示すことが確認されています。この愛着行動は非活性状態へ移行した後も継続します。

回収経緯: SCP-XXXX-JPは、20██/██/██、沖縄県██島沖において、ひき網による漁獲作業を行っていた地元の漁船から「ふざけた見た目のアオブダイが襲いかかってくる」と海上警察に通報され、存在が確認されました。財団は当初、漁船を襲撃したSCP-XXXX-JP-Fのみを収容しましたが、確保からおよそ30分後に異常性を喪失したことから、異なるオブジェクトをトリガーとした異常性の発現が疑われ、財団の海上保安チームによる海底探査の末に収容されました。

補遺2: 20██/██/██、財団の海上保安チームがSCP-XXXX-JP回収地点付近の海中探査を行なった際、SCP-XXXX-JPの関連文書とみられるオブジェクトを回収しました。回収されたオブジェクトは海藻の繊維を加工して製造されたと推測される紙のような物体であり、表面に以下の文章が記述されていました。

ここの免許を拾われた方へ
初めまして。
私は、ここに捨てられていた免許の持ち主の母でございます。
先日、一族の関係者から、息子の免許を大切に保管していただいていると伺いました。
大変感謝しております。
ずっと誰にも顧みられず、あの場所で朽ちていくのみと諦めきっていたのですが、
きっとこれも何かのご縁でございます。
親切なあなたには、あの免許のことについて知る権利があると思いまして、今こうしてお手紙を書いている次第です。

息子は幼い頃から正義感が強く真面目で、私の自慢の息子でした。
あの免許も、「特殊エージェント審査員になって英雄を導き、七つの海の危機を救いたい」という、
息子の昔からの夢だったのです。
しかし、ここ玻璃国は哺乳動物への優遇が強く、下級の魚類に対する迫害がたいへんひどいため、
私たちは日々、様々な不平等に晒されております。
それでも息子は逆境にめげず、免許取得のための勉学に励み、やっとの思いで取得しました。
それなのに、交付された免許にはなぜか「AB限定」の条件が課されていたのです。
詳しい理由も分からぬまま、息子はAB限定解除のための講習を受け、再審査を3年も繰り返すことになりました。
3年目の冬の再審査で不合格をもらった後、審査員の方から、
顔面評定(これももちろん哺乳動物基準です!)が原因で不合格になっていることを告げられました。
私たちの寿命はおよそ30年です。これがどれほど残酷か、お分かりいただけるでしょうか。
公安に異議申し立てをしても「信用調査を加味した結果」との一点張りで、
あまつさえ窓口の担当魚には「同族でよろしくやっていろ」と撥ねつけられてしまいました。
息子はこのことが大変なショックだったのか、大切な免許をあの場所に捨てて、自岩に引きこもるようになり、
家族とも口をきかなくなってしまいました。
失意のあまり、私や家族にも暴力を振るうようになり、幼馴染と喧嘩の末、相手の鱗をはがしたことをきっかけに、
訪ねてくる魚もいなくなってしまったのです。

息子の免許を拾われた方、あなたは一体どのような方で、なぜあの免許を拾われたのでしょうか。
単なる興味本位なのでしょうか、それともあの免許に、何か価値を感じてくださったのでしょうか。
私には知る由も無いことですが、あれを拾われたあなたに、折り入ってお願いがございます。
どうか息子の代わりにあの免許証を使い、英雄とともに七つの海の危機を救ってはもらえませんか。
私は息子に、英雄の勇姿を見せてやって、息子の努力が無駄ではなかったと言ってあげたいのです。
どうぞよろしくお願いします。


上記の文章の内容から、SCP-XXXX-JP回収地点付近における複数のオブジェクトの存在が疑われており、財団の海上保安チームによる調査が進行中です。

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