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アイテム番号:SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe Thaumiel Euclid Thaumiel Keter Thaumiel Neutralized (経過順)
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPの異常性は完全に消失し、本体は破壊されました。低危険度物品収容ロッカーに収容して下さい。以前の収容手順は以下の文章を参照して下さい。異常性があった時点ではSCP-XXX-JPの異常性により常にオブジェクトクラスはThaumielとなっていました。また全ての報告書は手書きであったものをコンピュータ上に書き直したものです。
SCP-XXX-JPがサイト███の3x3x3mの部屋の中央に位置するようにY.I博士の実験室を改装した収容室に保管してください。収容室内にはあらゆる監視カメラ、マイク等のSCP-XXX-JPの情報を取得することのできる機器類を入れることは許可されません。収容室の扉は常時開放しDクラス職員に、SCP-XXX-JPを収容室外から監視させてください。SCP-XXX-JP、SCP-XXX-JP-1ならびにSCP-XXX-JP-2に関する全ての情報は紙面に手書きで記して下さい。
SCP-XXX-JPの液晶画面上にSCP-XXX-JP-1が表示された際には早急に池田博士に報告させ、自身の身体に異常がある場合はそのことも含め報告するようDクラス職員に指示してください。SCP-XXX-JP-1によって発生したSCP-XXX-JP-2には早急に対処してください。
実例93が発生すると予想される日には各国に軍隊を派遣しSCP-XXX-JP-2の発生に備えてください。
アイテム番号: SCP-005-JP
オブジェクトクラス: Safe Thaumiel (経過順)
特別収容プロトコル: SCP-005-JP1がサイト███の3x3x3mの部屋の中央に位置するようにY.I博士の実験室を改装した収容室に保管してください。収容室内にはあらゆる監視カメラ、マイク等のSCP-005-JPの情報を取得することのできる機器類を入れることは許可されません。収容室の扉は常時開放しDクラス職員に、SCP-005-JPを収容室外から監視させてください。SCP-005-JPに関する全ての情報は紙面に手書きで記して下さい。
説明: SCP-005-JPは██████社製の██████型のパーソナルコンピュータです。
SCP-XXX-JPはY.I博士の実験室内にて、池田博士の「コンピュータに近ずくことができない」との報告により発見されました。SCP-005-JPはその特性上半径1.5m以内に干渉することができないため、移動させることができず現在の収容室はY.I博士の実験室を改装したものです。そのためSCP-005-JPへの物理的接触、接近はすべて失敗しています。詳細は実験記録1〜3を参照してください。
実験記録005-1- 日付19██/8/24
対象: SCP-005-JP
実施方法: D-782にSCP-005-JPへ正面、側面、背面、真上からの接近を試みさせる。
結果: 正面、側面、背面からの接近はD-78がSCP-005-JPから約1.5mの位置に達した時点でD-78が消失し、接近し始めた地点に出現した。真上からの接近はワゴンを使い行われた。D-78はワゴンから降り、SCP-005-JPから1.5mの位置に達した時点でD-78は消失し、ワゴンの上に出現した。
分析: SCP-005-JPを中心とした半径1.5mの球形が干渉を受け付けない範囲であるとおもわれる。
実験記録005-2 - 日付19██/8/25
対象: SCP-005-JP
実施方法: SCP-005-JPを中心とした半径約1.5mの球形の内部の床に向かって実弾の入った銃を撃つ結果: 銃から放たれた弾丸がSCP-005-JPを中心とした半径約1.5mに達した時点での弾丸は消失した。弾丸を発砲したの銃のリボルバーには弾丸がすべてに入っていた。なお銃には発砲した形跡はなかった。
分析:SCP-005-JPを中心とした半径約1.5m以内に入ったものは入ろうとしたことをなかったことにする。というよりは、入ろうとする前の状態に戻されると言うほうが正しいであろう。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPがサイト304の3x3x3mの部屋の中央に位置するようにY.I博士の実験室を改装した収容室に保管してください。収容室内にはあらゆる監視カメラ、マイク等のSCP-XXX-JPの情報を取得することのできる機器類を入れることは許可されません。収容室の扉は常時開放しDクラス職員に、SCP-XXX-JPを収容室外から監視させてください。SCP-XXX-JP、SCP-XXX-JP-1ならびにSCP-XXX-JP-2に関する全ての情報は紙面に手書きで記して下さい。
またSCP-XXX-JPの液晶画面上にSCP-XXX-JP-1が表示された際には早急に池田博士に報告させ、自身の身体に異常がある場合はそのことも含め報告するようDクラス職員に指示してください。SCP-XXX-JP-1によって発生したSCP-XXX-JP-2には早急に対処してください。
説明: SCP-XXX-JPは██████社製の██████型のパーソナルコンピュータです。またSCP-XXX-JP-1はSCP-XXX-JPに表示される文字列であり、SCP-XXX-JP-2はSCP-XXX-JP-1によって引き起こされる現実改変の事象を指します
SCP-XXX-JPはY.I博士の実験室内にて、池田博士の「コンピュータに近ずくことができない」との報告により発見されました。SCP-XXX-JPはその特性上半径1.5m以内に干渉することができないため、移動させることができず現在の収容室はY.I博士の実験室を改装したものです。そのためSCP-XXX-JPへの物理的接触、接近はすべて失敗しています。詳細は初期報告書の実験記録1〜3を参照してください。
SCP-XXX-JP-1とSCP-XXX-JP-2は収容から███日後、実例1が発生したことで新たな異常性として指定されました。SCP-XXX-JP-1は不定期に表示され、SCP-XXX-JP-1が表示されたのと同時に現実改変の事象であるSCP-XXX-JP-2がはっせいします。SCP-XXX-JP-2の影響範囲は個人だけの場合から世界土であり、これにも規則性はありません。
補遺2:SCP-XXX-JP-1,SCP-XXX-JP-2の実例
実例4-日付19██/10/4
SCP-XXX-JP-1: “大気がキレイな状態”と表示されました。
SCP-XXX-JP-2: SCP-XXX-JP-1が表示された後すぐに大気中の二酸化炭素量が今までより17%増化し大気中の二酸化炭素の割合が大きくなりました。財団は急激な二酸化炭素の増加とSCP-XXX-JP-1の内容と発生のすぐ後での増加であったため、暫定的にSCP-XXX-JP-2の発生SCP-XXX-JP-1によるものと判断しました。財団はこの事を受けSCP-XXX-JPのオブジェクトクラスをThaumiel3に再分類されました。
実例5-日付19██/11/12
SCP-XXX-JP-1: “█████が殺人を起こす前の状態”と表示されました。
SCP-XXX-JP-2: SCP-XXX-JP-1が表示された後、財団エージェントであるエージェント█████は“自分は殺人を犯した”と言うようになりました。しかしながら彼が誰かを殺したとの記録、報告はなくSCP-XXX-JP-1の表示以前にはそのような様子はありませんでした。SCP-XXX-JP-1の表示から3日後エージェント█████は自室で自殺しているのを発見されました。
実例6-日付19██/11/30
SCP-XXX-JP-1: “イタリア██████の147人が生きていた状態”と表示されました。
SCP-XXX-JP-2: SCP-XXX-JP-1が表示された後すぐにイタリアの南部の██████にて147人が突如消失しました。██████住人にはクラスA記憶処理を施しました。その後の調査により147人は19██年に██████で発生した火災により既に死亡していた事がわかりました。
追記: 当初SCP-XXX-JPの異常性は"半径1.5m以内に侵入したものは侵入しようとする前の状態に戻される"というものだけとされていましたそのためSCP-XXX-JPのオブジェクトクラスはThaumiel4とされていましたが、その後実例4が発生したことによりSCP-XXX-JPのオブジェクトクラスはThaumiel5からThaumiel6へと再分類された。また度重なるSCP-XXX-JP-2の発生と実例5、実例6、の発生によりSCP-XXX-JPのオブジェクトクラスはThaumiel7からThaumiel8へと再々分類されました。
監督評議会命令
以下のファイルはクラスVIII認識災害を含みます。
未承認でのアクセスは禁止されています。
Allowed
補遺1:
実例1-日付19██/1/31
SCP-005-JP-1: “SCP-682が存在しない状態に戻った”と表示されました。
SCP-005-JP-2: SCP-005-JP-1の表示後SCP-682という巨大な爬虫類の様な生物が突如サイト████の部屋に出現し職員を攻撃し始めました。SCP-682の発生と共にSCP-682についての報告書が財団のサイトに表示されました。この報告書の特別収容プロトコルに乗っ取りSCP-682の収容を開始、収容しました。重軽傷者384人死者96人の被害がでました。
実例2-日付19██/2/7
SCP-005-JP-1: “財団に存在するSCP-(既に使用されています)-JPとSCP-169意外のSCPが存在しない状態に戻った”と表示されました。
SCP-005-JP-2: SCP-005-JP-1の表示後実例1で発生したSCP-682のようにSCPという、異常な力を持った物体、生物、事象が各国に出現しました。多くは財団のサイト内の部屋に出現しました。また、それらの内容を説明する報告書が大量に財団サイトに表示されました。これらの特別収容プロトコルに則りほとんどのSCPの収容に成功しました。財団の調査によると今回の実例で、世界人口の約42%が死亡。利用可能な土地が約37%減少したと思われます。施設内の不思議な機能の部屋や機械がSCPの収容に偶然適していて、収容室の機能に適したSCPがそれぞれ発生したのは不幸中の幸いというべきです。これらの被害はSCP-740により人口は今回の実例後の約76%増加、利用可能名土地は約64%増加しました。人々はパニックを起こし、迅速な対応が必要な状況です。どうやら当該オブジェクトはSCP-005-JPと呼ぶには適さないようです既にSCP-005-JPという番号はSCP-005-JPに使用されています。以降当該オブジェクトをSCP-XXX-JP、またSCP-XXX-JP-1、SCP-XXX-JP-2と呼称します。
実例3 - 日付19██/2/8
SCP-XXX-JP-1: “SCP-310、SCP-740、SCP-847、SCP-101-JPが存在する状態に戻った”と表示されました。
SCP-XXX-JP-2: 今まで使用していたSCP-310、SCP-740、SCP-847、SCP101-JPが報告書ごと消失しました。最後に実例2で使えたのは幸いでした。
実例4 - 日付19██/2/8
SCP-XXX-JP-1: “SCP財団のサイト304の職員とO-5以外の職員の認識をSCPオブジェクトが存在しないと考える状態に戻った”と“SCP財団の職員の認識をSCP-310、SCP-740、SCP-847、SCP101-JPが存在すると考える状態に戻った”と表示されました。
SCP-XXX-JP-2: サイト304の職員以外の各国財団職員はSCPの存在を思い出したようです。と、いうよりは今まで私たちはSCPを忘れていたのが信じられないという感覚です。またSCP-310、SCP-740、SCP-847、SCP101-JPについての記憶と報告書並びにオブジェクト自体を消失しました。こちらも、そのようなSCPがあったというのを信じる事ができません。既にその番号のオブジェクトは存在しています。しかし実例2のような状況で使用して同じような結果が得られるとは思えないオブジェクトです。SCP-3000から採取した成分を加工し、記憶処理剤を作り世界中に散布しました。これにより人々のパニックは抑えられました。
こんな都合の良い事があり得るのか。他のサイトの奴らは既に記憶を処理されていた。私たちにもそろそろ使われるだろう。
ー池田博士
特別収容プロトコル: 事象179
説明:
**SCP-XXX-JP-1: ** “SCP-(既に使用されている番号です)-JPについて知らない状態”と表示されました。
SCP-XXX-JP-2: 思い出したようです。それと同時に下記の報告書がサイト上に表示されました。
O-5 certification requiredO-5認証が必要です
Allowed
アイテム番号: SCP-(既に使用されています)-JP
オブジェクトクラス: Thaumiel
特別収容プロトコル: SCP-(既に使用されています)-JPはサイト304の標準安全人型収容セルに収容してください。O-5指令の実験目的以外での収容セルへの侵入は許可されません。当該オブジェクトには食事、排泄、睡眠等の行動を必要としません。脱走の防止のため当該オブジェクトの四肢を拘束してください。当該オブジェクトへの指示は隣接する実験室にてセル内のスピーカーと繋がったマイクを通じて音声だけで行ってください。
SCP-(既に使用されています)-JPを使用する際にはY.I博士に申請書を提出してください。
説明: SCP-(既に使用されています)-JPは20歳ほどに見える狐の尻尾の生えた日本人男性です。
当該オブジェクトはSCP財団日本支部に訪れたところを保護されました。自身の口から自身の異常性の概要を職員に伝え“SCP-682が存在しない状態に戻った”と宣言し、宣言後すぐSCP-682が収容室から消失させ、自分の異常性を証明し収容室に入り、収容されました。当該オブジェクトは現時点での状態を以前の状態に戻す事ができます。現時点での状態を以前の状態に戻すという異常性は当該ブジェクト意外の人が“(戻したい事項)が(戻したい状態)の状態まで戻った”と当該オブジェクトに聞こえるように言う事で発生します。その際当該オブジェクトは苦痛を示し、体に深刻な傷を負いますが“あなたが一番健康な状態まで戻った”と言う事で傷は完治するため、使用を続行できます。使用時のSCP-(既に使用されています)-JPの記録はインタビュー記録を参照してください。なお、 SCP-(既に使用されています)-JP自信の異常性を証明するために消失させたSCP-682については、全世界に調査員を派遣しSCP-682を捜索しましたが。発見には至りませんでした。その際収容室の監視カメラにはSCP-682が瞬時に消失した様子が記録されていました。
インタビュー記録 - 日付19██/6/26
対象: SCP-(既に使用されています)-JP
インタビュアー: Y.I博士
<録音開始>
インタビュアー: 体調はどうかね?SCP-(既に使用されています)-JP。SCP-(既に使用されています)-JP: その呼ばれ方はあまり好きじゃないな。コンとよんでくれ。体調は最高だよ。あんたらのせいでね。今も“戻った”を使っただろ。
インタビュアー: “戻った”とは君の異常性のことを言っているのかね?
SCP-(既に使用されています)-JP: それいがいにあるか?何か役に立てる事があるかと思って来てみれば、人ずかいが荒いったらない。頻度がおか(SCP-(既に使用されています)-JPの絶叫)クソ!インタビュー中もやるのかよ。
インタビュアー: 何か問題でも?君が望んだんだ。人の役に立ちたいのだろう?それに“あなたが一番健康な状態に戻った”これでもとどうりだろ?前置きはこのくらいにして本題に入ろう。
SCP-(既に使用されています)-JP: お前らは人じゃなかったようだがな。
インタビュアー: 君はどこで発生したんだ?それときみの異常性を改めて教えてくれ。SCP-(既に使用されています)-JP: 発生ね、言葉選びが得意なようで。俺は…わからない。気ずたら██の家にいた。多分他の奴が俺に“戻った”を使ったんだと思う。自分の記憶を無い状態に戻したのだろうな。いみわかる?それと俺のこの…異常性だっけ?を使うとめちゃくちゃ痛いし、ダメージもでかい。
インタビュアー: つづけて。SCP-(既に使用されています)-JP: “戻った”を使えるのはせいぜい2回だな。それ以上は俺が死ぬそれだけだよ。でもなんかしたかったんだろうな。この異常性を有効に使えそうだったからここにきたんだ。
インタビュアー: すると君は人の役に立ちたいなんてエゴみたいな事のためだけにこんな苦痛を味わっているということか。少し気になる事があるのだが、君は一人でもその“戻った”が使えるのか?SCP-(既に使用されています)-JP: 他の人に使ってもらう方が制限が少ない。俺自身も手を組んで宣言すればつかえるけど、お前らが拘束しててできないがな。あと、俺でも自分自身の体をどうこうはできない。
インタビュアー: まあこんなところだろう。これで終了する。がんばれよ。
SCP-(既に使用されています)-JP: なんとでも言え。<録音終了>
終了報告書:SCP-(既に使用されています)-JPの四肢を拘束し動けないようにしてください。
補遺: 使用記録
使用記録2 - 日付19██/4/13
使用宣言: “財団に存在するSCP-(既に使用されています)-JPとSCP-169意外のSCPが存在しない状態に戻った”
使用結果: 宣言後すぐ何体かのSCPを除くほとんどのSCPが消失しました。使用記録1と同様に全てのSCPの捜索を実行しましたが、発見には至りませんでした。何体かの消失しなかったSCPはおそらく存在しなかった状態が無かった物と思われる。
使用記録3 - 日付19██/4/14
使用宣言: “SCP-310、SCP-740、SCP-847、SCP101-JPが存在する状態に戻った”
使用記録4 - 日付19██/4/14
使用宣言:“SCP財団のサイト304の職員とO-5以外の職員の認識をSCPオブジェクトが存在しないと考える状態に戻った” “SCP財団の職員の認識をSCP-310、SCP-740、SCP-847、SCP101-JPが存在すると考える状態に戻った”
使用結果: 我々サイト304の職員とO-5意外はSCPの存在を忘れた。彼らはSCP-310、SCP-740、SCP-847、SCP101-JPを使ったビジネスを開始するよう指示された。
追記: サイト304の職員はSCP-(既に使用されています)-JPの使用を使用4以降から許可されるようになりましたが申請が殺到し業務に支障をきたしたため、使用72で“サイト304の私と████と█████以外の職員がSCP-(既に使用されています)-JPを知る前の状態に戻った”と宣言した事によりサイト304の私と████と█████以外の職員がSCP-(既に使用されています)-JPの事を知らず使う事もできないようにしました。SCP-310、SCP-740、SCP-847、SCP101-JPは財団に有益な影響をもたらします。SCP-310、SCP-740、SCP-847、SCP101-JPの詳細はそれぞれの報告書のページに移動してください。
インタビュー記録2 - 日付20██/3/16
対象: Y.I博士
インタビュアー: 池田博士
付記: Y.I博士はSCP-(既に使用されています)-JP についての記憶を始めからすべて保持しているものと思われます。Y.I博士を椅子に拘束してインタビューが行われました。
<録音開始 日付20██/3/16>
インタビュアー: まずは貴方のお名前と担当管轄を教えてください。
Y.I博士: Y.█████博士、管轄はサイト304君が知るとおりね
インタビュアー: ありがとうございます。今回この記録が行われている理由は…。
Y.I博士: 私が隠していたコンの事だろう?
インタビュアー: コンというのはSCP-(既に使用されています)-JPのことですか?
Y.I博士: それいがいあるか?嗚呼少し無理のある真似だったな、なんだか懐かしいな。以前の立場とは逆のようだが。
インタビュアー: やはり貴方はSCP-(既に使用されています)-JPについて以前から知っていたようですね。なぜSCP-(既に使用されています)-JPについての情報を隠していたのですか?その情報があればSCP-XXXX-JP-2を事前に防ぐお事ができたかもしれないのに。
Y.I博士: 一つはコンが望んだ事だったから。もう一つは私が死にたくなかったからだ。あとSCP-XXXX-JP-2を防ぐ事なんかできないぞ。あくまでも戻されているだけなんだから。
インタビュアー: なぜその情報を明かす事があなたの死に繋がるのですか?
Y.I博士: なぜ?もうわかっているんじゃないか?私がSCP-XXXX-JPを作ってしまったんだ。その責任はきっちり取らされるだろうよ。私が余計な事さえしなければ、お前もみんなも私も死ななくて済んだのにな。
インタビュアー: 私たちは死ぬのですか?
Y.I博士: おそらくな。運がよけりゃ死んでも戻って来れるかもな。まあ追々話すよ。インタビュアー: 分かりました。ではSCP-(既に使用されています)-JPの報告書に書かれていない情報を教えて下さい。
Y.I博士: 使用72以降のことか、報告書にある通りその時点で私ともう2人とO-5しかSCP-(既に使用されています)-JPについて知っているものはいなかった。それまでのSCP-(既に使用されています)-JPの使用内容はSCP-XXXX-JP-2の記録と一緒だ。もう分かってるとは思うが、SCP-(既に使用されています)-JPでの宣言内容がそのままSCP-XXXX-JP-1になってる。そうだよな?
インタビュアー: ええ、そのとうりです。
Y.I博士: そして君たちは宣言と反対の内容がSCP-XXX-JP-2であると思っていると。
インタビュアー: はい
Y.I博士: しかしそれは大きな間違いだ。コンについての記事を読んだろう?
インタビュアー: 承認をいただきましたので。おそらくこのインタビュー後に記憶処理が施されると思いますが。
Y.I博士: まあ、そうだろうな。たしか記事には“現時点での状態を以前の状態に戻す事ができます。”って書いてあったかな。つまりは今ここにある机について、“ここにある鉄製の机が溶かされていた状態まで戻った”と宣言すれば机は溶けた状態の鉄に早変わりする。そして、SCP-XXX-JP-1で“ここにある鉄製の机が溶かされていた状態まで戻った”と表示されると、戻される前の状態に戻るんだよ。
インタビュアー: しかしそのような条件ならSCP-310、SCP-740、SCP-847、SCP-101-JPが消失するのはおかしいのでは?
Y.I博士: あれはいったんSCP-310、SCP-740、SCP-847、SCP-101-JPごとほかのSCPを1度消しただろう。その後SCP-310、SCP-740、SCP-847、SCP-101-JPがない状態からSCP-310、SCP-740、SCP-847、SCP-101-JPがある状態に戻したんだ。戻す前の状態というのは宣言をしているときの状態の事をさすんだ。
インタビュアー: なるほど。分かりました。では書かれていない事を…。
Y.I博士: ああそういえばそうだったな。少し逸れてしまった。みんなにコンについて忘れてもらった後も頻度こそ減ったがコンを使いつずけていた。そういえばO-5も1人若返るとかで使ってたな。もう少ししたら、死ぬんじゃないか?
インタビュアー: 先日O-5の1人が亡くなられました。
Y.I博士: ああじゃあ多分そいつだな。
インタビュアー: そのような発言は控えて下さい。
Y.I博士: すまんすまん。でもお前もコンを使ってたんだぜ。お前は最後まで覚えていた奴らの一人だぞ。
インタビュアー: それでは私はサイト304に勤務していたというのですか?
Y.I博士: そうだ私もお前も移動して来たんだよ。
インタビュアー: 私は何を宣言したのですか?
記録に必要のないやり取りのため削除しましたインタビュアー: 私はなんて事を過去にしたんだ。
Y.I博士: そう落ち込むなじきにみんな死ぬんだから。いやみんなは死ななくてもお前は確実に1度は死ぬがな。
インタビュアー: そうです!何故私たちが死ぬと分かってるんだ?何故私は確実に死ぬと分かっているんだ!あなたは後で説明すると言った!Y.I博士: そう興奮するな。私もあまり思い出したくないようなきおくなんだから。
インタビュアー: (すこしの間息を吸って)すみません取り乱しました。
Y.I博士: いやしょうがないさ。(深いため息の後少し間を置いて)発端はよく覚えていない、知ろうとする暇すらなかった。でも確か午前3時頃だったと思う。私も、おそらく君も寝ていただろう。そして緊急アラームで飛び起きた。少しするととんでもない轟音と共に経験した事のないような揺れを感じた。立つどころの話じゃない。私の家も2階建てであったが2階部分は完全に倒壊。1階部分も私の寝室とトイレ以外は何の部屋だったのか分からないほどの物になっていた。はは、築1年だったのにな。
インタビュアー: 震度とマグニチュードは?
Y.I博士: 震度は7以上だろう。マグニチュードもよく分からんが範囲は世界全土だろうな。インタビュアー: 何故そのような大規模な地震が発生したのですか?
Y.I博士: 報告書にも書いてあっただろう?コンとSCP-169は消失させてない。
インタビュアー: なるほど。
Y.I博士: 寝返り程度なんかじゃない。上に飛び跳ねたんだ。もちろんその程度の地震じゃ済まない。津波もじきに来るのは分かりきっていた。私はコンを使わねばと思い立ってサイト304に向かおうと思ったとき、思い出してしまった。私には娘がいたんだ、私は急いで娘を捜した。すぐ見つかったよ。(吐きそうな仕草をし、数秒おいてから)私は…私は娘の亡がらを家だった場所に置いていったまま走った。私には娘に刺さった柱をどかす事はできなかった。さっさと行けばよかったんだ、家からサイトまではそう遠くない、ビルなんかも倒壊してるしコンクリートの道はひび割れていてろくに走れるような状態ではなかったがな。
インタビュアー: 私はそのとき何を?
Y.I博士: 私がサイトに着いたときお前はコンの収容室の隣の実験室前で上から落ちて来た机に潰されてた。もうすでに息はなかったと思う…。すまない、私にはそんな余裕はなかったんだ。私は…すぐにコンの…収容室の扉を開けた。といっても扉は歪んで開けるのにも手間取った。私が扉を開けようとしている間に中からコンの声が聞こえた。コンは…私に向かって…“貴方には覚えていてほしい”と言った後…つずけて“許してくれ”と、か細い声で言った。私にはその意味がすぐに分かった。私は…。(Y.I博士が吐きました。)
インタビュアー: 大丈夫ですか?一旦中止します
Y.I博士: いや、大丈夫だ。一気に話してしまいたい。
インタビュアー: 分かりました…。
Y.I博士: (少しの間天井を見上げため息をついた。)どこまではなしたかな?
インタビュアー: SCP-(既に使用されています)-JPが貴方に話しかけて来たところまでです。
Y.I博士: ああそうだな。そうだったな。私はその言葉を聞いて急いで“貴方が最も健康な状態に戻った”言おうとした。しかし間に合わなかった。その後すぐに扉が開いたよ。全く。運がないな。コンの拘束具は外れていた。コンは自分で“戻った”を使ったんだ、それも既に後1回使ったら死ぬという状態で。インタビュアー: 彼はなんと宣言したのですか?
Y.I博士: コンは手を組んで正座したままうつむいて死んでいた。床は血であふれていた。もう私たちはコンを使う事ができなくなったんだ。インタビュアー: それで…。
Y.I博士: 収容室から出ると、サイト304は元通りになっていた。誰もいない。お前の死体もなくなっていた。外に出ると町は元通り、そこで私は確信したよ。朝になってもその事についてのニュースは無し、出勤しても誰もあんな事があったと覚えていない。私以外はみんな元通りだろうと、そう思った。ただ、娘はいないだろう、と。
インタビュアー: SCP-(既に使用されています)-JPは、SCP-169が動く前の状態に戻すように宣言したのですか?それなら貴方の娘さんがいないのはおかしいですね。
Y.I博士: いや、そうじゃないんだ。だからこそ私は間違いを犯した。娘に電話をかけても繋がらない、そしてコンの宣言したこと、それが合わさって私は娘はいないと思ってしまった。娘を元に戻したい。その一心でコンの死体を財団の車に乗せ、SCP-914のもとへと向かった。
インタビュアー: SCP-914?
Y.I博士: 異常性はもう知っているだろう?私は近くにあったコンピュータとコンの死体を入れVery Fineに設定した。それで出来たのがSCP-XXX-JPさ。
インタビュアー: 何故そんな事をしたのですか?そのような事をしてもいい結果は出ないとわかっているでしょう?
Y.I博士: そうだよな。そのとうりだ。あのときの私は狂っていたんだな。娘を取り戻したい、その一心でやったのさ。もしかしたらまたコンコンの異常性が戻ってくるかもしれない。そう思ったんだ。
インタビュアー: 貴方は取り返しのつかない事をしました。
Y.I博士: (机を蹴り上げる)そんなのは分かってる!でも私だけの責任ではないはずだ。なあ池田博士。
インタビュアー: 私はSCP-XXX-JPを作ったりなどしていませんが?
Y.I博士: 同じようなものだ。SCP-XXX-JPを作った後電源を入れる前、娘から電話がかかってきた。(大声で笑う)そうさ。娘はただ寝てたんだ、それだけだった。ああ。あれほど“戻った”を使いたいと思った事はなかったよ。私はあいつの宣言で不安になったんだ。
インタビュアー: だからSCP-(既に使用されています)-JPはなにを宣言したんですか!
Y.I博士: “幸せなときに戻った”
インタビュアー: は?
Y.I博士: コンは“幸せなときに戻った”と宣言したんだ。
インタビュアー: な、なぜそれが貴方の娘だけいないと思う理由になるのですか?
Y.I博士: だって変だろ?コンは"戻したい対象"を言ってない、そのうえ"状態"すら言ってない。わからないか?コンは自分が幸せなときに戻したんだ。そのうえ"時"まで戻せたんだ。そりゃそうだろ?私はコンに酷い事しかしてこなかった。私だけが苦しむ事、それがコンにとっての幸せだと思ったんだ。
インタビュアー: そんなことで。
Y.I博士: 言っただろ!あんな状況でそんなに冷静になれるか?全部悪い方向に考える!それが普通だろ?それにさっきから私の所為にしようとしているが、言ったよな?お前も悪いと。
インタビュアー: 私が何をしたというのです?
Y.I博士: 私はSCP-XXX-JPの電源を入れてない、SCP-XXX-JPは電源を入れなければ異常性は出なかったはずだ。私がSCP-XXX-JPを自室に持っていった7日後、お前が電源入れたよな?
インタビュアー: そんなのはただの責任転嫁だ!
Y.I博士: いや私は触るなと言っていたはずだサイトの者全員に。それなのに電源入れたよな?ちょっと調べ物でもと考えていたのか?そんなわけないよな?
記録に必要のないやり取りのため削除しましたインタビュアー: (3分ほどの沈黙)こんな話をしても意味はない。結局私たちは使用93、いや実例93か。その時が来たらおしまいなんだな?
Y.I博士: いや、そうとは限らない。
インタビュアー: どういう事ですか?
Y.I博士: コンは自分が幸せなときに戻ったと宣言して死んだんだ。幸せなときを求めたのに、しんだんだぜ?てことはその時が来たらコンが戻ってくると思わないか?
インタビュアー: なるほど。そこで貴方が元に戻るように宣言するのですね?
Y.I博士: ああ。だがそうなるとコンは死んでいるという状態があった、つまり死んだ事が使用93以前にあったという事だ。そのうえコンは時を戻す事が出来る。つまりこの状況も何回目かなのかもしれない。
<録音終了>
終了報告書: Y.I博士だけに任せるしかありません現時点であと147日です。
職員コードを“MIRO810”にしてください
インタビュー記録を確認した後に閲覧して下さい
音声記録
記録者: Y.I博士
付記: 以下の報告書はY.I博士がその場で発見し、装着した音声記録装置での記録データです。
<録音開始, 日付20██/3/16>
Y.I博士: あーえーきこえる?ちゃんとしてるね。オーケー。えーっとまたあの時のサイト304のコンの収容室前にいる。やっぱりサイト304は崩れかけている。すぐそばには池田博士の死体が転がっている。本当に死体か?(脈を取っていると思われる間)ああ死んでるな。あの時は悪いことを言ったな、ごめんな。(しばらくの沈黙)そうだ早く扉を開けよう。多分コンが待ってる、いや待っていてほしいな、いなかったら池田の隣で一緒に寝るかな。(扉を開ける音)よかった。久しぶりだなコン。
SCP-(既に使用されている番号です)-JPのものと思われる声: やっとその名前で呼んでくれるようになったか。それより、俺にずいぶんな事をしてくれたもんだなあ。
Y.I博士: す、すまない。あの時は動転していて!いやこれもただの言い訳か。本当にすまなかった。
SCP-(既に使用されている番号です)-JPのものと思われる声: 頭を上げてくれよ、そんな感じじゃなかっただろ?俺は怒っていないさ、それより俺が機械になっている間に何人も殺してしまった。ごめんな。謝っても済む事じゃないけど。Y.I博士: いやいやもとわと言えば俺のせいだ。それに、その人たちも“戻った”で治せるだろう?
SCP-(既に使用されている番号です)-JPのものと思われる声: まあそうだけどさ。気持ち的にね。それと俺はもう疲れた。もう何回も繰り返した。こんな終わり方だったのは初めてだったけどな。あいつらももう平気だろう。Y.I博士: あいつら?
SCP-(既に使用されている番号です)-JPのものと思われる声: 俺の仲間たちだよ。忘れさせちゃったっけ?“Y.I博士の俺の仲間についての記憶がある状態に戻った”(SCP-(既に使用されている番号です)-JPのものと思われる声の絶叫)いって!くそ!慣れないなこれだけは。じゃああれ言ってくれよ…どうした?Y.I博士: (震える声で)なんてことだ…。
SCP-(既に使用されている番号です)-JPのものと思われる声: どうしたんだ?どこか痛むか?影響は無いはずだが…。Y.I博士: (少しの間の沈黙)いや、すまない。何でも無い。ああそうだったな。“あなたが一番健康な状態に戻った”。
SCP-(既に使用されている番号です)-JPのものと思われる声: いや大丈夫だが…。は、話を戻そうか。俺はもういくよ。Y.I博士: 行くってどこに?
SCP-(既に使用されている番号です)-JPのものと思われる声: 俺がいないところ。Y.I博士: それってどうゆう事だ?
SCP-(既に使用されている番号です)-JPのものと思われる声: そのままの意味だよ。俺は十分役に立ったはず。うん!逆に悪くしていた気もするがな。(微笑)じゃあそろそろ…あ!忘れるところだった。“皆が幸せな状態”(SCP-(既に使用されている番号です)-JPのものと思われる声の絶叫)いっててて、じゃあそろそろいくな。またお前にはおぼえていてもらうぜ。Y.I博士: もちろんだ。もうお前に辛い思いはさせまい。
SCP-(既に使用されている番号です)-JPのものと思われる声: ありがとよ。じゃあな!“俺が存在しない状態に戻った”。Y.I博士: (8分ほどの間の後)SCP-(既に使用されている番号です)-JPは消失しました。SCP-(既に使用されている番号です)-JPを、コンを、Neutralizedに再分類して下さい。(Y.I博士の泣き声38分後)あれ?
<録音終了>
追記: 翌日出勤して来たY.I博士から渡された音声記録装置を分析し上記の音声記録を確認しました。SCP-XXX-JPはSCP-(既に使用されています)-JPが消失したと思われる時間に突如煙を出し、シャットダウンしたと監視していたDクラス職員によって報告されました。この時点でSCP-XXX-JPの収容室内に入れていたため、暫定的にSCP-XXX-JPはNeutralizedとされました。また、Y.I博士のボディーチェックを行った際右のような紙が発見されました。この紙についてY.I博士は、
“私は約束を守れない。コンの言うみんなは、どちらとも、もういないんだ。13”
とコメントしています。
- portal:6980596 ( 03 Nov 2020 00:27 )

jokeは以前一度投稿しましたがしっかりとしたSCP記事の執筆は初めてです。まだ投稿する気はないのですが、書き終えたので批評をお願いします。絶対に失敗させたくない記事なので。
他にもこの記事のつづきのような記事も作成途中です。
拝読しました。
長い記事を読んでいただき有難う御座います。確かに不審に思われるような点が多いですね…。下書きの直しとして参考にさせていただきます。
説明がないのはあえてというよりは、どのように書けばいいのかが分かりませんでした。もう少し他のNeutralizedの記事を読んで勉強したいとおもいます。