アイテム番号: SCP‐2045‐JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP‐2045‐JPは保管エリア8102の地下█階にある収容庫‐██内のSCP‐2045‐JP専用の収容庫内の金庫に収容し、SCP‐2045‐JPの半径5メートル以内を立ち入り禁止区域としてください。警備に関してはSCP‐2045‐JPの半径5メートル以内の監視は、全て監視カメラで行ってください。SCP‐2045‐JPの半径5メートル外からは対象追跡機能付きレールガンで武装した複数名の警備員に行わせてください。また、保管エリア8102内に勤めている全ての職員にSCP‐2045‐JPの半径5メートル以内に立ち入らないように勧告してください。
万が一SCP‐2045‐JPの半径5メートル以内に立ち入ってミーム汚染を受けた職員を発見した場合、その職員をSCP‐2045‐JP‐１とし、警備員は速やかにSCP‐2045‐JP‐１をSCP‐2045‐JPの影響を受けない範囲から射殺してください。また、万が一の場合、SCP‐2045‐JP‐１がSCP‐2045‐JPを装着した場合は、監視カメラで監視を行っているスタッフが地下█階に搭載されたパイロキネシス機能を遠隔で操作して、SCP‐2045‐JP‐１を間接的に焼却してください。焼け残ったSCP‐2045‐JPの回収は視認型ミーム災害オブジェクト専用回収ロボット" 無明鷹
むみょうだか
"に行わせてください。
説明: SCP‐2045‐JPは東弊重工の██県拠点の保管庫で発見された、知能を持っていると思われる物理的に破壊不能な西洋風の黒い甲冑です。SCP‐2045‐JPの半径5メートル以内に立ち入った人間はミーム汚染をを受けてSCP‐2045‐JP‐１となり、SCP‐2045‐JPが収容されているセキュリティの突破方法が脳裏に流れ込んで、SCP‐2045‐JPをどの様な手段を使ってでもその身に装着したいという欲求に駆られるようになります。
SCP‐2045‐JP‐１がSCP‐2045‐JPを装着するとSCP‐2045‐JP‐１の元の人格は失われて傲慢な性格の何者かの人格に置き換わり、SCP‐2045‐JPのミーム災害が停止し、SCP‐2045‐JP‐１は半径3メートル以内に一度だけ、故意のタイミングで10秒間別のミーム災害を発生させることができます。このミームの汚染を受けた人間はSCP‐2045‐JP‐１を自分を正しい方向へと導いてくれる本当の英雄と認識するようになり、SCP‐2045‐JP‐１がこの世界の頂点に立つまでSCP‐2045‐JP‐１の邪魔をする人物、或いは存在をどんな手段を用いても破壊しようとします。
SCP‐2045‐JP‐１がSCP‐2045‐JPを装着した際に置き換わる人格や更なる異常性を持つ可能性については未だ解明できていません。人格に関しては回収時の音声記録から一部研究員からは東弊重工に勤務していた██研究員ではないかとの仮説も上がっていますが、SCP‐2045‐JPの性質上実験を行うのが難しい為、真偽は不明となっています。
オブジェクト回収任務時の音声テキスト（20██年██月██日記録)
13：45
隊員‐A：すみません隊長。またもぬけの殻でした。
黒島隊長：またかよ…これで何度目だっつーの。
隊員‐A：いや私に言われても…（あきれた様子で）
黒島隊長：とにかく、まだ奴らが何か残している可能性はある。隅から隅まで探し尽くせ。
隊員‐A：…了解。いつも適当過ぎなんだよアンタ…（小声）
黒島隊長：何か言った？
隊員‐A：いえ。何も。
13：47
隊員‐A：…ええ、はい、了解。すぐ向かいます。（トランシーバーを使用していると思われる。）
黒島隊長：どうした？
隊員‐A：奥の保管庫に鎧らしきものがあったらしいのですが、派遣した部隊の内一人がその鎧を勝手に着用したらしく…しかもまるで別人のように振舞いながら暴れてるらしくて…
黒島隊長：チッ…ったく、何か残ってると思ったがまさかのミーム汚染付きの代物かよ。回収ロボットが来るまで待機したかったが…そんな暇もねーみたいだな。メンドクセーけど行くぞ。
隊員‐A：…了解。せめて心の声は隠せよ…(小声）
黒島隊長：また何か言った？
隊員‐A：幻聴では？13：51
隊員‐A：タッタッタッ…（走る音)……ハァ…ハァ…あぁ見つけた。遅れてすみません。そちらの様子はどうです？
隊員‐B：……
隊員‐A：…あの…すみませ
（銃声）
隊員‐A：アガッ…クハァ…（苦しそうな声で）
黒島隊長：ちょっ…おい!!███‼大丈夫か⁉……おい…（視線を隊員‐Bに向けていると思われる）どういうつもりだ████…
隊員‐B：…あの方の為に…あの方が上へ立つために…
黒島隊長：貴様ア"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"!!（ここから5分24秒間銃撃戦が繰り広げられたと思われる）
14：02
黒島隊長：…よおバケモン。ウチの隊員の命を奪うのはそんなに楽しいか？
SCP‐2045‐JP‐１：…ああ。楽しいさ。やはり自分の作った道具で人をもてあそぶのは最高だよ。お前のお仲間はもう俺の人形さ。撃てるか？別に無理しなくてもいいんだぞ？
黒島隊長：撃つさ。俺の部下がお前みたいな屑の人形にこき使われるくらいなら楽にさせてやるほうが幸せだと俺は思う。
SCP‐2045‐JP‐１：それが最後の言葉か？行け、人形ども。（ここから銃撃戦が繰り広げられたと思われるがその途中で音声が途絶えた）
補遺：14時12分、黒島隊長の死亡が確認されました。SCP‐2045‐JPは14時13分に無事に"無明鷹"によって回収されました。また、この一件でSCP‐2045‐JPの収容に最も貢献した黒島隊長には死後、財団から勲章が授与されました。
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任意A任意B任意C- portal:6948861 (28 Oct 2020 09:48)
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