Taleプロット

メタタイトル:
集村:37 - 神記"商いの神々"

世界観:
共異廻歴の世界で彷徨い途方にくれるTtt社副社長"トート"の物語。世界が滅び、その際に自身に関する伝承などの大半が失われ、それに伴い殆どの怪異が消滅し、ヘルメースやトートなど、有名神話に登場する神ですらも力の大半を失っている。Ttt社は既に壊滅している。

登場人物:

  • トート

消滅を免れた怪異の一人。現在は"同盟"の探訪者として集落を転々としている。力の大半を失ったが知識の神としての力は残っており、オールドAIに内蔵されていない"異類"の情報にもかなり熟知している為、"同盟"での評判は良い。本人は現実を受け止めつつも、かつてヘルメースとビジネスを営んでいた頃の思い出に入り浸ってしまうことが多い。

  • 謎の商人

黒いフードで顔を隠している謎の男。現在は集村:37の市場で生活用品や翼を授ける飲み物などを売っている模様。

大まかな流れ:

トートがオールドAIと雑談しながら砂漠を車で横断するシーンから始まる。雑談の内容はトートがオールドAIの知らない知識を教えてる感じ。そこから会話が飛躍し、自分がTtt社に努めていた頃の話に発展するが、オールドAIにどうして神が起業するに至ったかという意の質問を投げかけられ、そこから過去の回想に移る。

Ttt社設立エピソード、もとい1990年位の場面に移る。ある時、友達のヘルメースから「一緒にビジネスやらないか?」と持ちかけられるが、トートは本気にせずきっぱりと断る。しかしその後もヘルメースからの勧誘がしつこかった為、渋々承諾。その後ヘルメースと一緒に仕事をして会社を成長させていくうちにだんだんと仕事が楽しくなっていき、気づけばTtt社は超常社会ではかなりの知名度を持つ企業グループへと発展していった。そんな中、社員一同で創業50周年祝のパーティを楽しんでいる途中、原因不明のK-クラスシナリオが発生し、パーティ会場に謎の巨大な大剣が落ちてそのまま爆発。トートは一瞬動揺するが、すぐに冷静になり生き残っている社員達に落ち着いて避難するよう勧告し、辺りを見回すが、社長の姿が見つからず、冷や汗が出る。その時、高い馬の鳴き声が聞こえ、そちらの方向を向くと、爆風の影響で腰を打って床に蹲る社長と今にも社長に襲いかかろうとする20mもありそうな緑色の大きな馬の姿があり、トートは社長を助けようととっさに身を乗り出すが、社長に手が届きそうなところで地面が爆発し、そこで意識を失う。目が覚めると自分が寝ていた場所は知らない家のベッドだった。助けたのはたまたまパーティ会場の近くを通っていたマナ財団のエージェントで、トートは助けてくれたお礼と共に社員たちや社長がどうなったかを尋ねたが、マナ財団のエージェントが言うには、社員の殆どは神の力を使うなりしてどうにか生き残ったが、社長については行方不明らしい。トートはそれを聞いて社長を助けられなかったことを悔やみ、そこで回想が終わる。

回想が終わって、トートとオールドAIが目指していた集村に着く。その集村は"同盟"などの旅人がよく利用する市場があり、トートはそこで必要な物資と情報を集めようとしていた。市場に着き、早速食料でも買いだめて置こうかと考えている途中、謎の商人に「食料なら僕のほうが安いよ」と声を掛けられる。トートは商人に値段を聞き、たしかに安いことを確認すると、商人は干し肉7枚とトマトの缶詰5個と乾いたパン8個差し出し、トートは代金として筒状のアルミ容器に入った水二瓶と袋に入った他の集落で使える硬貨を渡す。商人の明るい振る舞いを見て、トートは社長を思い出してそのままぼーっとしてしまい、商人に声を掛けられてハッとする。そして商人に「大丈夫?何か悩みがあるなら聞こうか?」と言われ、トートは「いえ、大丈夫です」と言いかけるが、もうこの際誰かに悩みをぶちまけた方が楽なのではと思い、トートは商人に世界が終わった影響で自身の職場と頼れる社長を喪い、途方に暮れていることを打ち明ける。そしたら、商人に「またやり直せば良いんじゃない?」と言われ、それにトートは「そんな気力があったら今頃あなたなんかに打ち明けてなんかいませんよ」と苦笑しながら言い返す。そしたら、商人が小話を始める。その内容は一人の健気な人間の少年の物語。商人曰く、少年は種からりんごの木を育てていたらしく、それも毎日水をやったり病気がないかを懸命にチェックしたりして懸命に育てていた。そうして3年が経ち、りんごの木は立派な大木へと成長し、来週くらいには実が収穫できるようにまでなっていた。少年はりんごを収穫するときを今か今かを待ちわびていたが、不運にも台風が木に直撃してしまい、りんごだけではなく木まで倒れてしまう。そして商人はトートに「この後少年はどうしたと思う?」とトートに尋ねる。神として長年生きてきたトートにとって、年ほどの時間など1秒程度にしか感じられないが、人間の子供の体感ではかなり長い時だろうと思い、「どうって、普通に落ち込んだのでは?」と返すが、商人は「普通の人間ならそうなるだろう」と返し、続きを話す。少年は周りの大人達に心配されたが、少年は少し棒立ちになった後に八百屋でりんごを買い、それを食べて余った種を別の場所に埋め、またりんごを育て始めた。また苦労の3年をやり直すために。これで商人の小話は終わる。そして商人はトートに「つまりどういうことですか?」と聞かれ、商人は「同じだよ。人間だって長年の苦労を無碍にされてもしぶとくやり直せるんだ。人間にできるんだったら神にもできるだろう?」と返すと同時に自身のフードをめくる。そこにはかつて神々により結成された企業を率いた神、もといヘルメースの姿があった。

トートが"同盟"の本拠地に戻り、集落の情報を"リーダー"に渡すところから始まる。情報を渡した直後、トートは"リーダー"に"同盟"を辞める意思を示すとともに、自身の知識を詰め込んだオールドAIを手渡す。"リーダー"はトートの辞任の意思を驚きつつも受け入れるが、同時にその理由について尋ねる。トートは「もう一度やり直す為」と一言だけ告げ、本拠地からでた後に謎の飲料水を開けて飲み干し、飛行機に姿を変えて空に飛び立って終わる。


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  1. portal:6948861 (28 Oct 2020 09:48)
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