SCP-XXX-JP 天の声

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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは実体を持たず、有用な収容方法は現在まで確立されていません。対抗ミームの開発が進行中です。SCP-XXX-JP-Aに該当する日本国民は少なくとも約████万████人と推定され、その極端な数の多さと危険性の低さから、SCP-XXX-JP-Aの収容もまた現実的ではありません。SCP-XXX-JP-Aに該当する職員は、半年に一度の定期検診[にんげんっていいな]を受診し、異常性の発現がないことを確認した上で職務復帰が可能です。現在、新生児を含む全ての日本国民を対象に、SCP-XXX-JP-Aに該当しない個体を選別・保護する計画[朗読会]が考案中です。

説明: SCP-XXX-JPは財団職員を含む大多数の日本国民に影響を及ぼしているミーム汚染です。SCP-XXX-JPの異常性に暴露した対象(SCP-XXX-JP-A)はその精神内部に自身とは異なる声(SCP-XXX-JP-B)の存在を自覚します。言語能力を保持可能な最大限の記憶処理(クラスD)によっても、SCP-XXX-JPの影響を取り除くことに成功していません。
SCP-XXX-JP-Aは、その多くが読書の際にSCP-XXX-JP-Bの存在を認識します。SCP-XXX-JP-Aの意識下で、SCP-XXX-JP-BはSCP-XXX-JP-A本来の肉声に代わって、読解中の文章を読み上げます。多くの場合、外部からの指摘がない限りSCP-XXX-JP-AがSCP-XXX-JP-Bを意識することはありません。
以下の実験は、SCP-XXX-JP-Bについて詳細に理解すべく、SCP-XXX-JP-Aを対象に行われました。

実験記録XXX-JP-01 20██/██/7

【方法】
スクリーニングテスト[読書感想文]でSCP-XXX-JP-A陽性と判断されたDクラス職員1名(SCP-XXX-JP-A-D1)に、童話『██████』を黙読させる。
【結果・考察】
SCP-XXX-JP-A-D1は自身の意識下にSCP-XXX-JP-Bを認識した。声質に聞き覚えはなく、老年女性の声であったと答えている。詳細はインタビュー記録XXX-JP-01を参照。実験後、SCP-XXX-JP-A-D1は軽度の混乱状態に陥った。後の実験に影響を与えぬよう、クラスA記憶処理を行い回復に成功した。

実験記録XXX-JP-02 20██/██/9

【方法】
SCP-XXX-JP-A-D1に、同じく童話『██████』を音読させる。
【結果・考察】
SCP-XXX-JP-A-D1はSCP-XXX-JP-Bを認識しなかった。SCP-XXX-JP-Bは黙読の際にのみ出現するものと考えられる。

実験記録XXX-JP-03 20██/██/10

【方法】
スクリーニングテスト[読書感想文]でSCP-XXX-JP-A陽性と判断された別のDクラス職員1名(SCP-XXX-JP-A-D2)に、同じく童話『██████』を黙読させる。
【結果・考察】
SCP-XXX-JP-A-D2も自身の意識下にSCP-XXX-JP-Bを認識した。やはり声質に聞き覚えはないものの、若い女性の声であったと答えている。同じ文章を黙読したとしても、SCP-XXX-JP-AごとにSCP-XXX-JP-Bの声質は異なることが判明した。

実験記録XXX-JP-04 20██/██/12

【方法】
SCP-XXX-JP-A-D2に、小説『██████』を黙読させる。
【結果・考察】
SCP-XXX-JP-A-D2はSCP-XXX-JP-Bを認識したが、童話『██████』の黙読時に認識した女性の声でとは異なる声であったと証言している。また、文章を読み上げる声とは別に、登場人物の台詞においては登場人物ごとに異なる声が発生したとも答えている。

インタビュー記録XXX-JP-01 20██/██/7

以下は、実験XXX-JP-01中のSCP-XXX-JP-A-D1に対するインタビュー記録です。

対象: SCP-XXX-JP-A-D1

インタビュアー: 雨読博士

<録音開始, 2020/██/██, 10:00>

雨読博士: D-████(SCP-XXX-JP-A-D1)、聞こえますか。

SCP-XXX-JP-A-D1: ああ、バッチリ聞こえてるぜ。で、今回はどんな[編集済]なことさせてくれるんだ?

雨読博士: これから貴方には、目の前に置かれた本を黙読してもらいます。

SCP-XXX-JP-A-D1: …それだけか?

雨読博士: それだけです。

SCP-XXX-JP-A-D1: …この本、開いたらどうなるんだ?

雨読博士: その本自体には異常性はありません。仮にあったとして、それをお伝えすることはありませんが。

SCP-XXX-JP-A-D1: ああ、まあ、そうだよな。とにかく、信じるぜ、こいつを読めばいいんだな。(SCP-XXX-JP-A-D1が童話『██████』を手にする。)お、『██████』か。

雨読博士: 内容はご存知ですか?

SCP-XXX-JP-A-D1: ガキの頃に読んだかもしれねえけど、ちゃんとは覚えてねえな。

雨読博士: わかりました。読み終わりましたら、そちらから声をかけてください。

(7分13秒間、SCP-XXX-JP-A-D1は童話『██████』を黙読する)

SCP-XXX-JP-A-D1: 読んだぜ。本当に何ともないな。

雨読博士: それでは、これからいくつかの質問にお答えください。まず、貴方が本を読んでいた時、誰かの声が聞こえませんでしたか?

SCP-XXX-JP-A-D1: ? いや、本を読んでいる間、誰の声も聞こえなかったぜ。

雨読博士: 言葉足らずでした。その本を読んでいる時、頭の中で貴方と違う誰かの声で、文章が読み上げられていませんでしたか?

SCP-XXX-JP-A-D1: …。

雨読博士: D-████、聞こえますか。

SCP-XXX-JP-A-D1: あ、ああ、聞こえている。…あの本、もう一回、読んでもいいか?

雨読博士: 許可します。

(5分36秒間、SCP-XXX-JP-A-D1は童話『██████』を黙読する)

SCP-XXX-JP-A-D1: …確かに、俺じゃねえ声が、しやがる。なんだこいつ。誰なんだよ、おい!

雨読博士: D-████、落ち着いてください。現在まで「それ」が危害を及ぼした事例は報告されていません。その声について、詳細に教えてください。

SCP-XXX-JP-A-D1: …誰の声かはわかんねえ。でも、柔らかい、ばあさんみたいな声だぜ。俺が読むスピードに合わせて、ハキハキ喋りやがる。俺が読むのを止めると一緒に止まるしよ。気味悪いぜ。なあこれ、俺の頭ん中になんか寄生してんのか?

雨読博士: 事前の検査では、画像診断や脳波上の異常は確認されていません。その声が聞こえたのは、今回が初めてですか?

SCP-XXX-JP-A-D1: …わかんねえ。これまでも、そうだったのかもしれねえ。でも、全然気がつかなかった。…待ってくれ、今俺の頭ん中で喋ってるのは誰だ?

雨読博士: 違う声が聞こえましたか? 今、貴方は本を読んでいませんが。

SCP-XXX-JP-A-D1: 声について考えてたんだよ。そしたら、別の声が俺の思考を読み上げるんだ。これは誰なんだ?これが俺の声なのか?わかんねえ。俺の声ってなんなんだ。誰か、俺の声を教えてくれ。

<録音終了, 20██/██/7, 10:21>

終了報告書: SCP-XXX-JP-A-D1の混乱が見られたため、実験はここで終了しました。実験後、SCP-XXX-JP-A-D1にはクラスA記憶処理を行い、当該実験に関する記憶を消去しました。

文責: 雨読███(更新:20██/██/15)
 
 
 
補遺
補遺XXX-JP-01 20██/██/15
本報告書を作成した雨読博士が、検閲作業中にSCP-XXX-JP-Bを認識しました。雨読博士はSCP-XXX-JP-A-████████████と指定、収容されました。【研究主任後継:本田███博士】
文責: 本田███
 
 
補遺XXX-JP-02 20██/██/16
本報告書を作成した本田博士が、検閲作業中にSCP-XXX-JP-Bを認識しました。本田博士はSCP-XXX-JP-A-████████████と指定、収容されました。【研究主任後継:読売███博士】
文責: 読売███
 
 
補遺XXX-JP-03 20██/██/17
本報告書を作成した読売博士が、検閲作業中にSCP-XXX-JP-Bを認識しました。読売博士はSCP-XXX-JP-A-████████████と指定、収容されました。【研究主任後継:██████博士】
文責: ██████ やはり私も。きっとあなたも。
 


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