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宛先: ██人事官
差出人: 黒崎怜香
件名: 有原真琴について
ご無沙汰しております。先日調査が開始されたサブカルチャー部門主任、有原真琴の失踪について、調査結果がまとまったため報告させていただきます。
結論から申し上げますと、彼女は自殺した可能性が高いです。以下にその根拠を示します。
まず「有原真琴に対する人事評価」に記載されている通り、彼女が財団を離反し物語層まで降下して敵対的な要注意団体に加担する、または物語緩衝層で''著者''に対して何らかの工作を行う事で財団への敵対的行動をとる可能性は極めて低いです。これにはミルグラム従順度検査で本人が700点中678点という好成績を収めていること、また管理部門による定期監査の際如何なる要注意団体との接点が確認されなかったことが最も大きな要因として挙げられています。
そして最も大きな根拠は、サイト-81██職員宿舎308号室1にて遺書と思しきメモ書きが発見されたことです。手書きで書かれたこの文字の筆跡は鑑定の結果有原真琴本人のものであると認定されています。このことから、要注意団体による誘拐などの可能性はほぼ確実に無いと判断されました。以下にメモ書きの内容の写しを記載します。
今あなたがこれを読んでいるという事は、私はこの世にもう居ないのでしょう。物語緩衝層にも、物語層にもです。
貴方たちは私が失踪したことを要注意団体による誘拐と考えるかもしれませんがそれは違います。私は今自分の意志でこの文章を記しています。
この遺書は私が何故自殺したのかを理解してもらうために(財団はそうでもしなければ納得しないでしょう)書いています。
ご存知の通り、私は今までサブカルチャー部門の部門長として活動してきました。物語プロフェッショナルとしての活動は多少珍妙でしたが、私はそこに配属されて良かったと思っていました。
しかし、私は一つの事に気付いてしまいました。
突然ですが、これを読んでいるあなたはサブカルチャー部門の職員でしょうか。もしそうならオリエンテーションは受講したはずですが、その内容は覚えているでしょうか。それを面白いと感じたでしょうか。興味深いと感じたでしょうか。業務に期待を抱いたでしょうか。
オリエンテーションの記憶がおぼろげな人も居るでしょう。それはただ緩衝層酔いで話しどころではなかったから、ではありません。安定指数が低いからです。ここまで話せばお分かりでしょう。サブカルチャー部門は面白くないんです。オリエンテーションを受けた際無茶苦茶だとか、財団らしくないとか、思っていたのと違うと考えた方も多くいたでしょうが、それは正常です。
面白くなければ消えてしまう、それを防ぐために生まれたのがサブカルチャー部門でした。しかし、サブカルチャー部門そのものが面白くなければ何の意味も無いのです。アプローチが違かったとして、我々は評価者にとっては空想科学部門の二番煎じでしかないのです。
そのうち、私は面白い物語が何なのか分からなくなってきました。
物語を作ることすら出来なくなりました。他人の書いた物語も面白いのか分からなくなりました。私にはもう物語で世界を支えることは出来ません。こんな陳腐な書き出しの遺書も面白くないでしょう。結局そういう事なのです。
私のことを臆病で、結果が見えないうちから諦める人間として罵倒してくれようと構いません。
私にはもう何も書けない。
以上のことから、私は彼女が自殺したものと結論付けました。よって私は有原真琴のステータスを死亡済み職員へと変更し、クリアランスを4/Bクラスから0/Dクラスに変更することを提案します。
宛先: 黒崎怜香
差出人: ██人事官
件名: Re:有原真琴について
迅速に対応していただきありがとうございます。
提案は管理部門内で可決され、有原真琴のクリアランスは変更されました。
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ジャンル
アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史任意
任意A任意B任意C- portal:6856613 (20 Sep 2020 02:05)
このまま投稿したらDVします。
前提として、わたしはこの記事が初めて読むサブカル部門の記事です。
試みは面白いと思いました。つまらない文章を組み合わせ、利用することで面白さを創出しようとする、という試みは見た覚えがありません。実際に、内容としては面白いと感じるまで一歩及ばず、といった印象です。面白く無かった点を以下に挙げます。
前提として、つまらない文章が実は……というどんでん返しの構造にする事でこのTaleは面白さを創出しようとしているのだと私は考えています。
さて、遺書の部分はストーリー中でも面白くないと言及されている通り、面白くありませんでした。恐らく意図されている事だと思うので、どこが面白くないかは割愛します。
問題点は、ここでの面白くない遺書の内容部分が後ろのどんでん返しの部分でほぼ活かされないことにあります。
遺書の要素のうち、後ろのどんでん返しで使われているのは自身の死を明確に示す要素のみです。
評価者にとってサブカル部門が空想科学部門の二番煎じであることや、サブカル部門自体が面白くないと言及する要素は遺書の「私はもう何も書けない」の裏打ち以上の役割を持っていません。
そのため、どんでん返しを見てからもう一度遺書の内容を見た時、「ああ、この描写はこんな伏線だったのか!」という驚きを得ることができる部分は“自分は死んだのだ”と財団にしつこく表現する部分に限られています。それ以外の文は依然としてつまらないままでした。
これが原因で私はどんでん返しによって得られる驚きと面白さよりも、つまらない文章を読んでいたという事実が重く残っているように感じています。もう少し、遺書がどんでん返しに強く対応するように要素を取捨選択すべきだと思います。
このまま投稿したらDVします。
前提として、わたしはこの記事が初めて読むサブカル部門の記事です。
試みは面白いと思いました。つまらない文章を組み合わせ、利用することで面白さを創出しようとする、という試みは見た覚えがありません。実際に、内容としては面白いと感じるまで一歩及ばず、といった印象です。面白く無かった点を以下に挙げます。
前提として、つまらない文章が実は……というどんでん返しの構造にする事でこのTaleは面白さを創出しようとしているのだと私は考えています。
さて、遺書の部分はストーリー中でも面白くないと言及されている通り、面白くありませんでした。恐らく意図されている事だと思うので、どこが面白くないかは割愛します。
問題点は、ここでの面白くない遺書の内容部分が後ろのどんでん返しの部分でほぼ活かされないことにあります。
遺書の要素のうち、後ろのどんでん返しで使われているのは自身の死を明確に示す要素のみです。
評価者にとってサブカル部門が空想科学部門の二番煎じであることや、サブカル部門自体が面白くないと言及する要素は遺書の「私はもう何も書けない」の裏打ち以上の役割を持っていません。
そのため、どんでん返しを見てからもう一度遺書の内容を見た時、「ああ、この描写はこんな伏線だったのか!」という驚きを得ることができる部分は“自分は死んだのだ”と財団にしつこく表現する部分に限られています。それ以外の文は依然としてつまらないままでした。
これが原因で私はどんでん返しによって得られる驚きと面白さよりも、つまらない文章を読んでいたという事実が重く残っているように感じています。もう少し、遺書がどんでん返しに強く対応するように要素を取捨選択すべきだと思います。
H0H0様、批評ありがとうございます。
要素の取捨選択ですか、試みを活かせるように頑張ってみようと思います。