怪談。それは人を怖がらせる、または不思議がらせるために作られた創作。もちろん創作なのだから、そこに出てくる幽霊なんかは現実にはいない。
少なくとも、話が作られる前までは。
「つまり私たちがこれから粛清すんのは怪談から逆行的に生まれた異常、ってことで良い?」
「大まかだが合っている。出来ればもう少し細かく覚えて欲しいがな。」
「だってヒュームとか覚えんの面倒くさいじゃんか。任務に必要な最低限の事だけ覚える!これで私たちが今まで失敗したことがあるかい?」
やけに小ざっぱりした部屋の中には男女が一人ずつ。部屋の掛け軸には黒色の星がでかでかと印されている。男の方は黒いスーツに赤色のネクタイと言う正装だが、女の方は黄色のTシャツと言うラフな格好だ。しかし二人とも体のどこかに武器を仕込んでいることに関しては共通している。
「んじゃ、行きますか。なんちゃら排撃班!」
「排撃班じゃねえ。お前は排撃班に入りたいなら勤務態度をどうにかしろ。」
女の方がハハハ、とアメリカンな笑い方をする。しかし彼女はれっきとした日本人である。男は少し困惑したような表情を浮かべた。
「駄弁ってる場合じゃねえな、行くぞ、コーク。」
「はいはい。わーったよ、ナギ。」
「本名で呼ぶな。「レッソ」ってコードネームがある。本名呼びは敵に情報漏れるしお前に呼ばれるのはただただ嫌だ。」
コークが「もじってるから良いじゃないか」と言いそうになるのをレッソは目で刺した。
夜の小学校は廃校でもないのに不気味な雰囲気を辺りに漂わせていた。そこに怪異が居ても居なくても変わらないのかは今の彼らには知る由もないし、そもそも興味を持たないだろう。
「はーそれにしても何で小学生ってのはそんなに怪談で盛り上がれんのかねぇ。潰せるんなら怖くないじゃんか。」
「お前はこの世の人間全員がGOCのエージェントとでも思ってるのか。」
一見余裕なように見える会話だが、二人の間には既に緊張感が漂っていた。コークは緊張もそうだが興奮も露わにして、既に武器の入ったポケットに腕を突っ込んでいる。
今回の彼らの獲物は小学生の想像力
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- portal:6856613 (20 Sep 2020 02:05)