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アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid Neutralized
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPの一般社会からの隔離を目的とした収容は既に不可能であるため、最小限の収容措置のみを取られます。SCP-XXX-JPの生活室には常時1名以上の職員を待機させ、行動先にも2名以上の職員を同行させてください。SCP-XXX-JPに対する社会復帰プログラムは通常通り進行しました。
SCP-XXX-JPは自己終了しました。補遺を参照してください。
説明: SCP-XXX-JPは一般社会で「久下 朧」として知られる人物です。SCP-XXX-JPは自らも「久下 朧」を自称しており、同名の人物が1647年に不自然な形で失踪していたことが蒐集院の資料から確認されています。このことから、SCP-XXX-JPは1647年より転移した時間跳躍被害者であるとされています。
SCP-XXX-JPは任意で活性化状態へと移行することが可能です。活性化状態のSCP-XXX-JPは右掌から刀状の物体(以下SCP-XXX-JP-Aと呼称)を出現させます。SCP-XXX-JP-Aは外見上はSCP-XXX-JPの右掌に癒合しているように見えます。SCP-XXX-JP-Aは通常の日本刀と同程度の性能を有しており、SCP-XXX-JPはSCP-XXX-JP-Aを用いた殺傷・作業は滞りなく行えます。SCP-XXX-JPは積極的に異常性を使用しようとしませんが、この理由についてSCP-XXX-JPは回答していません。
SCP-XXX-JPは時間跳躍発生時██県██市の路上に出現した際に回収されました。回収の様子が民間人によって撮影されており、それが複数のメディアを通して報道され民間で話題になりました。一部でSCP-XXX-JPの解放を求める動きがあったこともあり、積極的に異常性を使用しないことなどから財団職員によって監視されることを条件に解放されました。
解放後のSCP-XXX-JPは主にテレビを中心としたメディアに注目され、現在はタレントとして活動しています。以下はSCP-XXX-JPの出演したトーク番組の記録です。
映像記録XXX-JP-1
付記: 以下は20██/██/██に放送された「██████!」の映像です。SCP-XXX-JPは終始「久下さん」などと呼称されていることに留意してください。また、SCP-XXX-JP以外の出演者については便宜上「MC」などと呼称します。
<再生開始>
(6秒間テーマ曲が流れる)
MC: はい今週もやって参りました、██████の時間です!えー、本日はゲストの方に来ていただきました!
アナウンサー: 今テレビで引っ張りだこ!侍タレントとして活躍中の、久下朧さんです!
(小さな拍手)
SCP-XXX-JP: どうも。久下です。
アナウンサー: 久下さんは時間跳躍被害者ながら早く現代に適応したんですよね?
SCP-XXX-JP: ええ、まあ。殆ど財団の方々のおかげなんですが。
MC: なんか侍ってござる口調で話すイメージあるんですけど、違うんですね。
SCP-XXX-JP: まあ、元の時代ではそうしてましたね。今はもうこっちの口調に慣れまして。まあ「拙者」だけはどうしても抜けないんですが。
(笑い声)
(以下、特筆すべき事項なし)
<再生終了>
補遺: 20██/██/██、SCP-XXX-JPが突如財団に対し「記者会見を行いたい」という旨の発言を行いました。理由についてSCP-XXX-JPは「自身に深く関わることだ」とのみ回答しています。現在記者会見を許可するかが議論されています。記者会見は許可されました。
以下はSCP-XXX-JPの行った記者会見の映像です。
映像記録XXX-JP-2
<再生開始>
SCP-XXX-JP: えー、まずは皆様。突然の記者会見にお集まりいただき、ありがとうございます。
SCP-XXX-JP: この度、拙者、久下朧は、芸能活動を引退することと致しました。
(報道陣のものと思われる複数の発言。詳細な内容は記録不能)
SCP-XXX-JP: 理由は一つです。今の拙者を見ていただければお分かりいただけるでしょう。既に一人称しかあの頃の片鱗は無い。主君への忠誠を忘れ、人気に溺れ、すっかり鈍らとなってしまった。
SCP-XXX-JP: だから思ったのです。最後くらい、鋭くありたいと。
**(SCP-XXX-JPが異常性を発現させる)
(複数の悲鳴)
(SCP-XXX-JPに対してエージェントが発砲を行う)
(SCP-XXX-JPが銃弾をSCP-XXX-JP-1を用いて切断する)
SCP-XXX-JP: 皆様、申し訳ありません。ですが、侍の切腹は皆の前で行わねばならないのです。
(SCP-XXX-JPがSCP-XXX-JP-1を自らの腹部に刺突する。)
(エージェントの放った弾丸が右掌に命中する)
**(SCP-XXX-JPが刺突したSCP-XXX-JP-1を横方向に動かす)
(エージェントの放った弾丸が更に二発SCP-XXX-JPの右掌に命中する)
(SCP-XXX-JPがSCP-XXX-JP-1を横方向に移動させることを中止する)
SCP-XXX-JP: これすらも満足にできんとは…無念じゃ。
(SCP-XXX-JPがその場に倒れこみ、SCP-XXX-JP-1が消失。同時にエージェント2名が確保に向かう)
(SCP-XXX-JPが突如SCP-XXX-JP-1を出現させる。SCP-XXX-JP-1はSCP-XXX-JPの腹部を貫通。)
SCP-XXX-JP: 殿、鈍らのまま死ぬ拙者を、許してくれ。
(SCP-XXX-JP-1が消失)
<再生終了>
現場に居合わせたエージェントによってSCP-XXX-JPはその場での死亡が確認されました。SCP-XXX-JPはNeutralizedに再分類され、SCP-XXX-JPの遺体は財団敷地内に土葬されました。
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アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史任意
任意A任意B任意C- portal:6856613 (20 Sep 2020 02:05)
拝読しました。現時点ではdvです。
1998年カノンについては詳しくないのですが、この収容体制はいくらなんでも杜撰が過ぎると思います。この話の流れで行くなら、媒体をTaleに変更することをおすすめします。
また内容についても、特に驚きがなくありきたりに感じました。もう少し捻りが必要だと思います。
Tsukiyomizuku様、批評ありがとうございます。
最初はTaleでやろうとしていたためご指摘の点はその通りですとしか言えません…
一旦新たな要素を考えてそれによってSCPにするかTaleにするか考えようと思います。