SCP-XXX-JP 木漏れ日

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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JP指定領域内において如何なる人物、人工物の侵入もあってはなりません。直接的な内部調査はDクラス職員のみが実行し、領域内での作業は迅速に行われるべきです。またその際、あらゆる人工物の持ち込みも許可を必要とし、物品の詳細が記録されます。

SCP-XXX-JP指定領域である森林は自然環境保全地域に偽造され、その周囲半径約15m、200m地点それぞれに包囲フェンスを構築して封鎖します。最低でも4名の警備員を常駐させ一般人の侵入を阻止して下さい。また、所管の行政機関には改竄したデータを提供し、情報の秘匿が成されます。

説明: SCP-XXX-JPは██県の██山地内部に位置する約12haの森林地帯です。領域内ではブナ(Fagus crenata)の原生林をはじめとした豊富な森林生態系が確認されており、高水準の自然環境を維持していると考えられていますが、後述する異常性により詳細な内部調査は困難な状態にあります。

SCP-XXX-JPの異常性はその内部に人や人工物(以下対象)が侵入すると発現します。侵入後間もなく、対象は如何に不燃性の物質であろうと発火・炎上します。発生した炎は速やかに対象を包み込み、不明の原理により少しずつ消滅させます。この事象の際、周囲の植生に引火等の被害が発生することはなく、対象を完全に消滅させた炎はそのまま消失します。消滅した対象の回収には成功していません。この一連の現象の間、対象が存在する地点にのみ、木々の間から可視光が差し込み続けますが、光源は不明です。また、炎上状態にある対象者は明らかな苦痛の声を上げますが、忌避行動を取ることはなく、炎上・消滅の間その場に留まり続ける様子が確認されています。

SCP-XXX-JP指定領域は20██年、その付近で急増した行方不明者の足取りから特定されました。発見時既に領域内の植生遷移は極相状態にありましたが、当該領域ではその2年前、一般人の火気取り扱いを要因に大規模な森林火災が発生しており、壊滅的な焼損被害を受けていたことが記録されています。通常、このレベルの森林再生には膨大な年月を要するため、当該森林の存在そのものが異常であると言えます。このことから、火災により非異常性の森林が焼損し、その後前述の異常性を有した森林が出現したと推測されています。


補遺: 審議の結果、SCP-XXX-JP領域内部の監視並びに探査、侵入実験は無期限に停止される方針となりました。以下はその決定に伴う弁明です。

当該SCPに下された決定は研究メンバーの総意であり、言うまでもなくオブジェクトの恒久的な収容と保護を目的とした見解だ。
私にはあの森の炎が、侵入した脅威を打ち払う防御機構のように思えてならない。さながら白血球が生体組織の異物を包み込み、貪食するようにだ。
人為的に深い傷を負わされた自然が、人間という異物を排除する言わば免疫を獲得したというのであれば、その変質、拡大の原因たり得るのは他ならぬ我々人類による介入だろう。
よって、これ以上の内部調査及び監視は行われず、領域の隔離と情報の秘匿のみを念頭に置くものとする。
もはや、あの木漏れ日の下に人の居場所はない。

-██博士


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