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アイテム番号: SCP-2975-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル
SCP-2975-JPは、外部から内部の様子が視認が出来ない様になっている専用の収容室に収容して下さい。SCP-2975-JPの管理は全て自律型アンドロイド及びドローンで行ってください。SCP-2975-JP-1は、人型実体用収容室に隔離して下さい。SCP-2975-JPが発見された██県██湾は財団職員が常駐し、監視カメラ等で画面を通して漂着物を常に監視して下さい。SCP-2975-JPの一部分と思われる物体が漂着した場合、カバーストーリー"サメの出没"によって一般人の立ち入りを規制し、自律型アンドロイドで回収して下さい。実験の際はセキュリティクリアランスレベル3以上の研究員1人以上の許可が必要です。
説明
SCP-2975-JPは主に鉄でできた航空機の左翼の破片です。SCP-2975-JPは視認することによってその異常性に曝露しますが、写真や映像を視認した場合は異常性には曝露しません。
SCP-2975-JPを直接視認すると視認した人物(以後SCP-2975-JP-1)は激しい恐怖心を覚え、年齢、立場に関わらずあらゆる人物を自身より目上の立場だと認識する、認識異常及び、SCP-2975-JP-1自身の記憶改変が行われます。又、恐怖心は時間経過により徐々に増加する傾向にあります。
SCP-2975-JP-1は、全ての場合で異常性に暴露したことに対して肯定的な意見を述べます。又、恐怖心を感じている旨の質問をした場合、強く否定します。
SCP-2975-JP-1は、異常性の暴露から1ヶ月以内で身体の破裂などによる変死を遂げます。稀に、変死する約5〜2時間前から恐怖心を感じなくなるSCP-2975-JP-1がいます。
SCP-2975-JPは、██県██湾沖に漂着していたところを、一般人12名が視認して異常性に曝露し、ほぼ同時に変死したことで発見されました。SCP-2975-JPは発見当初から錆、経年劣化などで激しく損傷していました。
SCP-2975-JPは機体の一部分である為、他にも同様の異常性を有した物体が存在する可能性があることに留意して下さい。
インタビュー記録2975JP.1
SCP-2975-JPの回収の際に、異常性に曝露したエージェント・██に対してのインタビュー記録です。エージェント・██はこのインタビューの21日後、変死しています。
インタビュー記録2975JP.1
対象: エージェント・██
インタビュアー: ██研究員
付記: エージェント・██と██研究員の間には、エージェント・██が身体の破裂により変死する際にその骨の破片等で██研究員が怪我をする恐れがある為、ガラス板の壁が設けられています。
<録音開始>
██研究員: 大丈夫ですか?少しは落ち着きましたか?
エージェント・██: はい。今回はこのような作戦に参加させて頂き、自分はとても幸せ者だと思っております。
██研究員: 震えているように見えますが?
エージェント・██: いえ、大丈夫です。自分がこの作戦に参加出来ることに、強く感激しております。██研究員: なんのことを言っているのですか?作戦?そんな物はありませんよ?
エージェント・██: いえ、自分に行かせてください!それでなければ自分の存在意義が無くなってしまいます。
<記録終了>
終了報告書: エージェント・██との会話が成り立つことはありませんでした。
ドキュメント2975JP.2
以下ドキュメントは、エージェント・██が変死する19日前に書かれたものです。
- portal:6812671 ( 15 Oct 2020 06:02 )

拝読しました。
異常性の説明に違和感があります。この異常性の本質は恐らく「桜花の操縦士の精神とその末路をトレースする」ことでしょうが、ここには認識改変・記憶改変・異常ミーム感染に類する事象が含まれており、恐怖感は明らかに副次的なものです。インタビュー記録で認識の齟齬については確認されているにも関わらず、その点が異常性の一部と判断されていないのは不自然でしょう。ただ、異常性をより正確に記述することで読者が真相に気が付いてしまうのは避けたいので、不自然さが無くなるよう異常性の設定の方を少し変えるのもありかもしれません。
また、現状だと読者はインタビュー記録での「日本男子」「お国」のようなワードで真相を察すると思われるので、その後のオチが冗長になっている印象です。ドキュメント2975JP.2によって真相に気が付かせた方がより効果的な演出になると思うので、インタビューでの表現はもう少し迂遠にした方が良いでしょう。
拝読ありがとうございます。
なるほど。確かに異常性の説明が不十分でした。修正します。インタビュー記録に関しても、「上官」「お国」「日本男子」等の発言を省き、多少分かりづらくしました。