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アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPはサイト-8141の異常小型両生類種オブジェクト収容房にて収容されます。収容管理は、性自認が男性かつ性的対象が女性である職員が中心に行います。SCP-XXXX-JPには標準的な両生類用の餌を給仕してください。SCP-XXXX-JPが給仕を受け付けない場合、点滴による栄養供給を行ってください。実験を行う際は、サイト管理官ならびに倫理委員会の許可を得る必要があります。
説明: SCP-XXXX-JPは雄の二ホンアマガエル(Dryophytes japonica)の成体です。老化及び衰弱の兆候がみられないことを除き、一般的なアマガエルとの外見的及び生態的な差異は見受けられません。
性自認が女性かつ性的対象が男性であるヒト(Homo sapiens)(以下、対象)がSCP-XXXX-JPを視認した場合、対象はSCP-XXXX-JPを”自分が理想とする男性が蛙に姿を変えられたもの”であると認識します。対象がSCP-XXXX-JPとの接吻を行った場合、SCP-XXXX-JPはヒト(Homo sapiens)の男性に類似した実体へと形態を変化させます。その際、SCP-XXXX-JPの体積は一般的な男性と同程度まで増大します。変化したSCP-XXXX-JPは対象が”最も嫌悪する男性の姿”をとります。これを視認した対象の多くは著しい混乱及び嫌悪を示し、SCP-XXXX-JPを拒絶します。対象の拒絶と同時に、SCP-XXXX-JPは元のアマガエルの形態へと戻ります。
発見経緯: 2027/08/26、██県にて地元県警に「王子さまかと思ったら全裸の変質者だった」という旨の不審な通報が入り、それを傍受していた財団エージェントにより調査が行われました。通報を行った相田█氏(25)の自宅へと向かったところ、男性らしき実体は確認されず、相田氏はキッチンの流し台付近にいたアマガエルを指差し、「彼が全裸の変質者である」という旨の主張を行いました。担当エージェントはそのアマガエルが何らかの異常存在である可能性を考慮し、当該存在を財団へと報告、移送しました。複数の実験による異常性の確認後、当該存在はSCP-XXXX-JPとしてオブジェクトに指定されました。なお、相田氏はSCP-XXXX-JPを近隣の高齢女性から譲り受けたものであると証言しました。しかし、相田氏は高齢女性の名前を含む個人情報を回答できず、また初期調査では当該の高齢女性の存在は確認されませんでした。複数の検査後、相田氏には異常が確認されなかったため、クラスA記憶処理を行ったのちに解放しました。
実験記録: 以下は収容下で行われたSCP-XXXX-JPの実験記録の抜粋です。
インタビュー記録: 以下は実験記録XXXX-JP-007で行われたインタビュー記録の抜粋です。
対象: SCP-XXXX-JP
インタビュアー: 橋崎研究員
付記: 当時SCP-XXXX-JPは推定7歳ほどの男性児童の形態に変化しており、号泣していた。インタビュー中においてもSCP-XXXX-JPは絶えず泣き続けていた。
<記録開始>
橋崎研究員: どう呼べばいいかわかりませんが、あなたにインタビューを行ってもよろしいですか?
SCP-XXXX-JP:[返答せずに泣き続ける。]
橋崎研究員: まずあなたの名前を教えていただけますか?
SCP-XXXX-JP: [返答せずに泣き続ける。]
橋崎研究員: 質問を変えます。あなたの種族は蛙ですか? それとも人間ですか?
SCP-XXXX-JP: [泣き声が少し弱まる]にん、にん、人間。人間だった、とおもいます。でもわかんないです。今わたしかえる、ひとだけどかえるなので、わか、わかんないです。
橋崎研究員: 自身が人間だというなら、どこの誰であるか証言できますか?
SCP-XXXX-JP: ど、どどど、どこの誰です? わたしは。男、だったとおもいます。それで、それで、わ、わたしは、ご、ご、ゴミでした。ひどいゴミでした。女性をその、何人か、何人か泣かせました。その罰でわたしはいま泣いている、ような気がしています。すみません、すみません。おもいだすのがいやなんです。なにもおもいだしたくないんです。やめてください。どうかゆるして、ゆるして。
橋崎研究員: 私はあなたを罰するつもりはありません。ただあなたの現状について正しく認知したいだけです。なぜあなたはそのような存在になったのですか?
SCP-XXXX-JP: お、おばあさんが来ました、わた、わたしのところに。知らない、おばあさんです。だれかわかりません。ただおばあさんはその、おまえが泣かせたおんなに頼まれてきたと言って、か、かえるのおうさまは知ってるかってきいてきて、わ、わたしは知らないとこたえました。そ、そしたらおばあさんはわらって、あんたは真逆みたいだって言って、つ、つぎに気づいたときには、わ、わたしはかえるでした。
橋崎研究員: その後、あなたとそのおばあさんは?
SCP-XXXX-JP: お、お、おばあさんに知らないところに、つ、連れていかれました。山のなかの小屋みたいなばしょ、でした。そそ、そこに、わたわた、わたしが泣かせた、じょ、女性が5人くらい、い、いました。そのひとたちは、かわりばんこにわ、わたしにキスをして、そしたらわたしは、わたし、わたしはいろんな違うお、男に、男になって、それを鏡でみせられて、ば、ばば、罵倒されました。おまえがいかに醜いかってなんどもなんども、くり、くりくりくりくりくり、くりかえし、くりかえし、くり、くり。[泣き声が大きくなる。]
橋崎研究員: 落ち着いてください。あなた自身を助けるためにも、冷静に回答してください。
SCP-XXXX-JP: わ、わわわわわ、わかんない。なんにちもなんにちも過ぎたあとに、もう飽きたってみんなもういいやっていう、いうので、おばあさんはわわわ、わたしを知らない女性のと、ところに。そ、そそそ、その女性はわたしをおうじさまっていうので、いいながら[泣き声がさらに大きくなる。] おばあさんがわらって、わら、わらって、わらって、わらいながらいまがいやなら受け入れてもらえって、それだけ、それだけ言って、いって。[以降、回答をせず泣き続ける。]
[実験室の端で待機していたD-44339が舌打ちをし、指示を無視してSCP-XXXX-JPに近寄り殴打する。その後も暴行を加える。保安職員がD-44339を制止するとともに、SCP-XXXX-JPはアマガエルの形態へと戻る。]
<記録終了>
終了報告書: 対象の証言を信じるならば、SCP-XXXX-JPは元々人間であったと推定される。また、インタビュー時の反応からSCP-XXXX-JPは後天的な精神障害に罹患していると思われる。インタビュー中に言及された、”おばあさん”、”5人の女性”、”山のなかの小屋”などについては随時調査される見込みである。
補遺: SCP-XXXX-JPが収容房内にて以下の不審な行動を行っている様子が確認されました。
- 収容房の壁にしきりに身体を打ちつけるような仕草をする。
- 壁に貼りついて上方へと這っていき、落下する。
- 収容担当者及び実験担当者に踏まれそうな位置へと移動しようとする。
また、SCP-XXXX-JPが長期間食事を行っていないことも確認されました。観察と協議の結果、SCP-XXXX-JPは自死を試みているのではないかという推測が立てられました。対策として、現在SCP-XXXX-JPの収容房の壁には緩衝材が設けられ、給仕は点滴によって行われています。オブジェクト喪失の恐れを最小限にするため、SCP-XXXX-JP収容担当者及び実験担当者には細心の注意を払うことが求められます。
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- portal:6765147 (24 Aug 2020 12:24)
拝読しました。
良いと思います。その上で気になった点がいくつかありました。
ご批評ありがとうございます。参考にさせていただきます。
拝読しました。
異常性は「女性に見られると理想の男性であると錯覚され、接吻を受けると真逆の姿になり、迫害を受けて謝罪し、元の姿に戻る」といった感じですが、現状だと異常性による強制力が強すぎ、報告書中で語られる展開の殆どが異常性によってオートマチックに行われるものになってしまっています。これだと登場人物が独自の感情を抱く余地が少なく、従って読者の感情も動かしづらいように思えます。異常性によって起こる出来事自体は変えないにせよ、強制力によって行われる部分の割合を減らしたほうが良いかもしれないと感じました。
また、強制力の範囲を減らすことによって、新たな展開を加えやすくもなると思います。例えば、カエルの異常性を「女性に理想の男性だと錯覚される」「女性の来歴を知る」「男性の姿に変身する」というところに留め、実際にどんな姿の男性になるかはカエル自身の意志で選んでいる、という風にすると、「何故わざわざ嫌われる姿に変身するのか?」という疑問で展開を作ったり、「嫌われるつもりが好みの姿になってしまった」みたいなパートを作ることも出来そうです。
ご批評ありがとうございます。ぜひ参考にさせていただきます。
追記:「蛙自身が変身する姿を選んでいる」というアイデアに関しては、じつをいうと私もこの下書きを書く前から考えてたんですけど、なんとなくしっくり来ないというか「こいつが好き好んでこんなことしているようには思えない」と感じているため、申し訳ないながら自分の中ではないなあと思っています。
しばらく更新が見られないため、この下書きのステータスを「批評中断」にしました。下書き批評を受ける準備が整ったならば、お手数ですが、改めて下書きのステータスを「批評中」に変えていただくようお願いします。